麻帆良の小さな戦士たち   作:ハクアルバ

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麻帆良学園や雪広財閥に独自設定を入れてみました。今回は独自設定の説明回になります。


ep.02 バトルフィールドの謎

個性的な2-Aの生徒に振り回されながらも、初日の授業を終えたネギ先生。

 

「ふー、やっと一段落だー」

 

職員室に向かう彼の前に、一人の男性が現れた。

 

「やあ、ネギ君」

「あ、タカミチ!」

 

「どうだい? 麻帆良学園は」

「生徒が多くてびっくりしたよ! 朝の通学ラッシュも凄かったし」

「ははは。まあ、じきに慣れるさ」

「それと"マジックダンボール"っていうのも驚いたなー。LBXでバトルしても傷ひとつ付いてないんだもん! こんなのイギリスにはなかったよ!」

 

「そのことなんだがネギ君、一緒に学園長室に来てくれるかい?」

「え? う、うん。いいけど……?」

 

タカミチと一緒に学園長室に向かい、扉をノックする。

 

「失礼します」

「フォフォ、来たのネギ君」

 

扉の奥には、後頭部が異様に長い高齢の男性が椅子に座っていた。麻帆良学園の学園長、近衛近右衛門である。

 

「今からマジックダンボールのことを君に説明しようと思ってね。これは2年前うちの工科大学が作ったものなんだ」

「そうなんですか!? すごいじゃないですか!」

「LBXの戦場としてすぐに製品化が決定し、その頑丈さから物流にも使えないかと検討したんだが……去年から奇妙な現象が起こってね……」

 

「奇妙な現象?」

 

「ごく稀に箱が光るらしいんじゃよ。これまでに30件ほど報告を受けとる」

「我々はマジックダンボールの素材に魔力が絡んでると睨んで調査を始めた。あの箱の成分をどれだけ解析しても、普通のダンボールと同じ紙の成分しか検出できなかったんだ」

 

「魔力って、まずいじゃないですか! 魔法を知らない人にバレたりしたら…」

「そうなのじゃ……工科大学の連中は魔法を知らん者が多い。不用意に魔法のことは聞けん」

「既に日本中に出回ってしまった。販売元には事情を話して、海外での販売をやめさせたよ。これ以上リスクを広げる訳にはいかないからね」

 

「だからイギリスにはなかったんだ……でも魔法がバレるリスクがあるなら、回収した方がいいんじゃないですか?」

 

「ネギ君、マジックダンボールを回収するとどうなると思う?」

「LBXバトルができなくなって販売停止になります。」

「そうなんだ。国内LBXメーカーの最大手は雪広財閥の子会社、実は雪広財閥はこの学園を維持するのに欠かせない存在なんだよ」

「LBXが売れてから財閥の株は上がっておる。今LBX事業に水を差せば、ワシらの立場も危ういからのぉ……」

 

学園としては、魔法がバレるリスクを天秤にかけてでも、LBX事業を支持したいというスタンスである。

 

「な、なるほど……色々事情があるんですね……」

 

「説明は以上だよ。このことは魔法を知らない人に話しちゃダメだからね」

「はい、それでは」

 

学園長室をあとにするネギ。

 

彼らはマジックダンボールが存在する本当の理由を、まだ知らなかった。

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