麻帆良の小さな戦士たち   作:ハクアルバ

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ダンボール戦機の新作……作者は一切求めていません。

従来のコロコロやボンボンのタイアップと同様、下の世代に受け継がれることなく忘れ去られる。俺たちだけが知ってる。それでいいじゃん。

クロスオーバー作家としての意見、新しいLBXなんか出ても困る。ネギまの人物とLBXのペアを今更変えたくねーよ。


ep.22 だから来るなと言ったのに

2003年4月22日 早朝

 

突如として麻帆良学園に迷い込んだ花咲ラン。

 

寄る辺のない彼女はエヴァンジェリンのログハウスで朝を迎えることになった。

 

『プルルルル……』

 

「う~~ん……なに? まだ眠いのに」

 

『プルルルル……』

 

「電話……電話!? やっと繋がった! はいもしもし!?」

 

布団を跳ね上げて飛び起き、興奮した様子で電話に出るラン。先ほどまでの眠気はすぐに吹き飛んだ。

 

「ラン! 大丈夫?」

 

電話をかけてきたのはアミだった。話題は互いの近況報告から始まる。

 

「もう大変だったんだよ! 急にみんなとはぐれるし、誰とも連絡できなくなるし」

 

「私もよ。気がついたら京都の清水寺にいたの」

 

「京都!? なんでそんな遠くに?」

 

「わからない……ランは今どこにいるの?」

 

「麻帆良学園ってとこだよ」

 

「麻帆良……? 聞いたことないわね。どこかしら?」

 

「これってあのイフリートのせいだよね? とりあえずダックシャトルまで戻って合流しようよ。ジェシカとアスカも待ってるだろうし」

 

「ラン、ちょっと待って。ダックシャトルには戻れないと思うの」

 

「え? どういうこと?」

 

「おかしいと思わない? 私もランも知り合いに連絡できない……CCMの故障だとしたら説明がつくけど、今こうして電話できてるよね?」

 

「うん」

 

「CCMの故障でもないのに繋がらない。私の推測だけど、もしかしたら私たちだけ別の世界に飛ばされた……そう考えられないかしら?」

 

「別の世界!? なにそれ!? 別の世界があるとか信じられないんだけど!」

 

「私たちの居た世界とは違うから、知り合いと連絡が取れない。ということはダックシャトルも、この世界にはないってことよ」

 

「ここが別の世界だとしたら、どうやって帰るの?」

 

「イフリートを見つけるのよ。元の世界に帰る方法を知ってるはず。一旦二人で落ち合って作戦を立てましょ」

 

「あたしがリニアでそっちに行こうか? 清水寺なら京都駅から近いし、アミがこっちに来るより楽じゃない?」

 

「そうね。じゃあ清水寺の近くで待ってるから」

 

先方が通話を切る音を聞き、ランはCCMを閉じる。服を着替えて髪を束ね、身支度を済ます。

 

「よーし、準備はできたし、早速出発…」

 

「おい待て、勝手な行動をするな。おまえの立場は私たちにとって"イレギュラー"なんだからな」

 

「そんなこと言ったって、もう京都で友達と会う約束したんだけど」

 

「ったく……茶々丸、抑えとけよ」

 

「了解です」

 

「なにすんの? 邪魔しないでよー!」

 

玄関で靴を履いたばかりのランを茶々丸がドアに押さえつける。

 

エヴァンジェリンはCCMを取り出し、再び学園長に電話をかけた。

 

「エヴァか。なんじゃこんな朝早くに」

 

「例の女の仲間が京都にいるらしい」

 

「ほぉ」

 

「で、あの女が京都に行きたいと喚いてるんだが、行かせてもいいのか?」

 

「それがのう……昨日会議で話をつけて、魔法協会で身柄を保護することになったんじゃ。ガンドルフィーニ君が迎えに行くまで家から出してはならんぞ?」

 

「そうか。京都にいるあいつの仲間はどうするんだ?」

 

「ネギ君に修学旅行のついでに連れて帰ってもらうとしよう。その子の名前と特徴を聞き出してくれんか?」

 

 

「ああもう、鬱陶しい!」

 

「!?」

 

「うおりゃあーーーっ!!」

 

「ぐあっ」

 

拘束を解かない茶々丸に痺れを切らしたランは力任せに拘束を解き、背負い投げをかけた。茶々丸は宙を舞い、床に叩きつけられる。その隙にランはログハウスを脱け出した。

 

「どうしたんじゃ?」

 

「あっ! あいつ逃げやがった!」

 

「な、なんじゃと!?」

 

「申し訳ありません。彼女の怪力は想定外でした……」

 

「逃がすなと言っただろうが!! くそっ、ぼーやに連絡だ!」

 

学園長との通話を勝手に切り、今度はネギに電話をかける。

 

「もしもし? エヴァンジェリンさん?」

 

「ぼーや、緊急任務だ! 赤い髪の女子高生が京都行きの新幹線に乗るつもりだ! 見つけたら修学旅行が終わるまで保護して連れて帰れ!」

 

「ええーーっ!? そんなこと急に言われても」

 

「魔法を知らないのにLBCSを使えるというイレギュラーだ。いいか、絶対に人前でLBCSを使わせるなよ!?」

 

「そ、そんな人がいるわけ…」

 

「つべこべ言うな!! そいつの名前は"花咲ラン"だ! わかったな!?」

 

「はいっ! わかりましたっ!」

 

怒号を上げてまで指示を出すエヴァンジェリン。通話を切り、このあと自身に起こることを憂える。

 

「はぁぁ……このあとガンドルフィーニの相手をしなきゃならんのか……3-Aの連中がいなくてのんびりできると思ったのに……」

 

「マスター、御愁傷様です」

 

「おまえがしっかりしないから逃げられたんだろうがーー!!」ギリギリギリ

 

「申し訳ありまあぁああ! いけません、そんなに巻いてはあぁああ!」

 

制裁として茶々丸のゼンマイを巻きまくるエヴァンジェリン。彼女の不機嫌はその後もしばらく続いた。

 

(イレギュラーがどうのこうの言ってたけど、あいつらに構ってられない! あたしはみんなの所に帰るんだから! まずはアミに会わなきゃ!)

 

体力に自身のあるランの足は速く、すぐに最寄りの駅に到着した。切符を買い、大宮駅行きの電車に乗る。

 

 

大宮駅

 

毎日多くの新幹線と在来線が行き交う関東有数のターミナル駅。

 

駅の構内には朝早くから修学旅行の生徒と引率の先生が待機していた。

 

「早く来ちゃったから暇アル。誰かLBXバトルしないカ?」

 

「ここはもう学園ではないです。新田先生に見つかったら没収されるです」

 

「旅館に着くまで対戦は禁止でござるな」

 

「さよちゃん、新田がいる時は出てきたらダメだからね。私がLBXを動かしてると思われちゃうから」

 

『はい、おとなしく隠れてます!』

 

朝倉のショルダーバッグに身を潜めるファントム。時折隙間から頭を出し、一緒に旅を楽しんでいる。

 

「皆さん、ちょっといいですか?」

 

「ネギ君どないしたん?」

 

「赤い髪の高校生くらいの女性を見てませんか?」

 

「見てないです」

 

「う、うん……」

 

修学旅行での仕事を増やされたネギは早速件の女子高生を探し始め、3-Aの生徒にも協力を仰ぐ。

 

「ネギ君、赤い髪の私に何か用?」

 

「いえ、朝倉さんのことじゃなくてですね……」

 

「あ、今赤い髪の人おったで。あの人とちゃう?」

 

電車から降りたランは乗り換えのため駅の構内へと向かい、修学旅行の一行と出くわす。そこでランは外国人の男の子に声をかけられた。

 

「すいません、花咲ランさんですか?」

 

「えっ!? なんであたしの名前知ってんの?」

 

「エヴァンジェリンさんから聞きました。京都に行くんですよね?」

 

ネギの問いに素直に頷くラン。エヴァンジェリンから逃れたものの、ここでも自分に自由がないと悟った。

 

(あー、エヴァちゃんの差し金かぁ……あたし、エヴァちゃんにLBCSの格好見られただけだよね? LBCSってここじゃタブーなのかな?)

 

「僕はネギ・スプリングフィールドです。これから五日間花咲さんの護衛をさせてもらうので、よろしくお願いします」

 

(護衛……? べつに守ってもらわなくてもいいんだけどなー。こんな小さい男の子にできるの?)

 

辺りを見ると、駅の構内には大勢の女子学生が集まっている。ランはその理由をネギに尋ねた。

 

「学生が大勢いるんだけど、この人たちはなんなの?」

 

「僕の生徒です。これから修学旅行なので」

 

「え!? ということは、あんた先生!?」

 

「は、はい……」

 

(この子先生だったんだ……で、あたしは中学生の修学旅行に同伴しろってこと? あたし、場違いじゃない?)

 

自分の置かれた状況にただただ困惑するランであった。

 

時刻は間もなく午前9時。3-Aの生徒が揃い、京都への旅行が始まる。

 

 

 

 

 

 

(やれやれ。だから来るなと言ったのに)

 

 

To be continued




通話中の地の文が思いつかない……無理矢理入れても中途半端になるし……会話文の連続になってしまい申し訳ない。
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