麻帆良の小さな戦士たち   作:ハクアルバ

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今回は夕映視点の話を書いてみました。


ep.04 子供のおもちゃ

side-夕映

 

今日はのどかを児童文学研究会に連れて来ました。

のどかの男性嫌い克服のために、男の子相手に絵本の読み聞かせをさせてみたです。

 

「『人間は不完全だからこそ進化する……か……いいさ、好きにすればいい』

二人の勇者が放った光に焼かれ、悪魔は消えていきました。めでたしめでたし」

 

パチパチパチ

 

「かっこいー」

「おもしろかった~」

 

「のどか、おつかれさまです。感情がこもってましたよ」

「そ、そうかなー? 子供だから、あんまり抵抗なかったかも」

「世の中は男と女しかいないです。苦手でも男性に慣れておかないと、将来困りますよ?」

 

「ねえ、おねえちゃんはLBXやらないの?」

 

「あ、ごめんね……おねえちゃんLBXは持ってないの」

「私も持ってないです」

 

「なーんだ じゃいつものメンバーでやろー」

「よーし、マジックダンボール展開!」

 

ドドドッ ガキィン

 

「……やっぱり男の子って、本よりおもちゃが好きなのかなー?」

「でしょうね。男というのは、内面的にはいつまでも子供なのです」

「…………」

 

「ですが、おもちゃやゲームで一緒に遊んだり、時には喧嘩をすることで友情を深めていくのが、男の子というものです」

「友情を深める……」

 

「よっしゃ! おれの勝ち!」

「もう一回やろー。」

 

「……ねぇ、おねえちゃんにLBXのこと、教えてくれない…かな……?」

 

「のどか?」

「私、こんな性格だけどネギせんせーとお話したいの……LBXのことを少しでも知ってたら、会話が弾むと思って……」

 

「うん、いいよー」

「LBXの動かし方はねぇ、CCMのこのボタンを……」

 

 

よく言ったですのどか! 男性嫌い克服に一歩前進ですね!

 

あ、でも私はLBXに興味ありません。やはり子供のおもちゃというイメージが拭えないです。

 

うちのクラスでLBXの所持を確認できるのは、アスナさんに委員長さん、くーふぇさん、楓さん、ハカセさん、鳴滝姉妹の7人、ネギ先生も含めると8人です。

 

ハカセさんはロボットの研究をしているので持っててもおかしくはないですが、あの委員長さんが持ってるのが理解できません。アスナさんと遊ぶためでしょうか?

 

……え? 皆さんのLBXの種類を教えてほしい? 私にわかるわけないじゃないですか。

 

 

その日の夕方、寮に帰るとLBXで遊ぶ子が増えてました。

 

「ユエー、のどかー。これなーんだ?」

「あっ、これって……」

「LBXですね。なぜハルナが持ってるですか?」

「漫画研究会の先輩がもういらないっていうからもらったのよー」

 

「この子、絵本に出てくる魔術師みたい」

「ジョーカーっていうらしいわよ。よろしくね」

「おもちゃに挨拶してどうするですか」

「いいじゃない、これから私の相棒になるんだから!」

 

「それで、バトルの練習はするんですか?」

「ん~、くーちゃんに教えてもらおっかなー」

「くーふぇさんですか。いいですかハルナ、絶対にマジックダンボールの中で練習してください。絶対ですよ!?」

「わ、わかってるって」

 

以前アスナさんがマジックダンボールを使わずに練習してたら、委員長さんに見つかってこっぴどく叱られてました。ハルナには同じ目に遭ってほしくないです。

 

「そんじゃ、くーちゃんとこ行ってくるねー」

「あ、私も行く。LBXのこと、もっと知りたいから……」

「ハルナ、LBXばっかりやってないで、勉強もするですよ」

「おまえが言うなっ!」

「くすくすっ」

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