悪夢の悪魔   作:黒プー

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みなさん、落ち着いて聞いてください。そろそろほんとに小説のモチベがなくなりそうです。
...今書いてる別作品の評価が赤から黄色になってしまいまして...割とモチベピンチです...
まあなるべく続けていきますのでどうぞよしなに...


出会い

『「ゾンビの悪魔?」』

「そう。そいつについてなんだけど、私が直々に行くことになった。その時に君たちについてきてもらいたいと思って。」

 

私たちが4課にやってきて数ヶ月が経った頃。突然マキマお姉さんに呼び出されたと思ったら、マキマさんのお仕事を手伝ってと言われた。

 

『だけどそいつ雑魚じゃん。なんでマキマが直接行くことになっててしかも僕らまで? あの狐のガキ一人でも十分じゃない?』

「エンティティ、アキさんをそうやって呼ぶのはやめてよ...」

『あーごめんリトル・マム...でもあのクソガキが君の近くにいたら良くないからさ? だから...』

「嫌い」

『ア”』

 

エンティティが影に引っ込んじゃった。でもアキさんバカにするのが悪いんだもん。

 

「続けてもいいかな?」

「はい、マキマお姉さん。」

「うん。エンティティがさっき言ったことだけどね。」

 

マキマお姉さんによると、ゾンビの悪魔自体はそこまで強くないが、問題は近くで時々見られているチェンソーの悪魔らしい。

チェンソーの悪魔はとっても危険らしく、でも弱体化してる今がチャンスだから捕まえちゃおう、と言うことらしい。

 

「で、でも、弱体化してるんだったら私みたいな雑魚、別にいらないんじゃ...」

「澪ちゃん、弱体化しているとはいえチェンソーの悪魔が契約を誰かと交わしてしまったら、その前提は崩れる。チェンソーの悪魔の力が戻ったとなると、私だけじゃダメなんだ。だから力を借りたい。」

「うう...」

 

私が返事に困っていると、マキマお姉さんがそっと近づいてきて、私の頭を撫でながら言葉を続ける。

 

「それに君は雑魚じゃないよ。とっても強い。それは今まで君が倒してきた悪魔の個体数が示しているじゃない?」

「で、でも...全部エンティティがやってくれたし...」

『僕だけの力じゃないって! マムがいなきゃ、僕ただのカマキリの前足だよ!?』

「ふふっ、彼もこう言ってる。 それにね、私が今頼れるのはあなたしかいないの。力を貸してくれない?」

 

マキマさんは私と目線を合わせ、最後にそう言った。

 

「...わ、わかり、ました...」

「ありがとう。そしたらすぐ出発しようか。」

「す、すぐですか!?」

「うん。善は急げ、だよ。」

 

マキマさんとすぐに車に乗って出発したものの、その悪魔がいる場所はかなり離れていたようで、到着する頃には日が傾いていた。

 

「ここだよ。」

「は、はい。」

『うっわ、血の匂いがひどいねー。マム? こんな臭い匂い嗅がないようにね? マスクちゃんとつけた?』

 

マキマお姉さんは私を車からおろし、こちらに手を差し出す。

 

「え、あの...」

「手。中は暗いから、一応繋いで置こっか。」

 

そういうとマキマお姉さんは、私の手を取り、そっと握ってくれた。

てから伝わる温かさに、私は思わず笑顔をこぼしてしまう。

 

「えへへ...」

『ちょっ、マキマさん!? うちの子絆すのやめてもらえません!?』

「さ、行こうか。」

『おいこらてめえ! 無視すんじゃねえぞこの野郎!』

 

マキマお姉さんに引っ張られるようになかに入る。するとそこには、大量の死体とチェンソーの頭をした人がいた。

 

「ひゅっ...」

「落ち着いて、澪ちゃん。彼に敵意はなさそうだ。」

 

私が聞いていたチェンソーの悪魔と違うことに驚き、戦闘になることを覚悟して思わず息を吸い込みすぎてしまう。

しかしそれに気づいたマキマお姉さんのおかげで、なんとか苦しくならずに済んだ。

 

「はっ...はあ...あ、ありがとうございます...」

「うん。ちょっとごめんね。」

「あっ...」

 

私が落ち着いたのを見てからか、マキマお姉さんは私の手を振り解き、チェンソー頭の人の方へ歩いて行った。手が少し寂しい。

 

『マム? 手が寂しいなら僕が握ってあげようか?』

「...うん。」

 

代わりにエンティティが出してくれた手を握る。...マキマお姉さんの手と違って、ツルツルしていて握りづらい。

 

『...あ”ー...僕も人間になりたい...』

「...?」

 

エンティティはそれ以降黙ってしまったが、握ってくれた手は離さなかった。

...やっぱり優しい。

 

そんなふうにしていると、マキマさんと悪魔だった人がこちらに向かってきていた。

 

「お話、終わったんです...か?」

「うん。とりあえず公安に戻ることにしたから、車に戻ろうか。」

「...はい。」

 

 

公安の建物への帰り道。車の後部座席は悪魔だった人が増えて、少し窮屈になった。

特に話すこともなく、静かに窓の外を見ていると、突然車内にぐぅ〜と、少し間抜けな音が響く。

 

「...俺の腹の音っす」

『...でっかいね?』

「...まあ、腹一杯食ったことないし」

『おおう、マムと似たような境遇だったのね...』

 

悪魔だった人のお腹の音にエンティティが思わず呟くと、その人から思いもよらぬ答えが返ってきた。それに驚いたのか、エンティティはまた黙り込んでしまう。

私と同じ境遇、と言う言葉で、思わず昔のことを思い出してしまう。

仕事の足を引っ張るなと殴られたこと。

臭い飯でも食ってろと良くわからないものを投げられ、それを頑張って食べたこと。

お前はこのくらいにしか役に立たないんだと、お股のあたりに棒みたいな何かを入れられたこと。

他にもいっぱい。いろんな嫌なことを思い出す。思い出す。思い出...

 

『...ム! マム! 大丈夫かい!?』

「ひゅっ、は...はっ...」

 

エンティティの声が聞こえたかと思うと、急に息が苦しくなる。

頭がうまく回らない。どうしよう。ごめんなさいごめんなさい。

 

『大丈夫、僕らは別に気にしてないよ! ほら、そうだよね!』

「え、あ、ま、まあ...?」

「うん。私も気にしてないよ。」

 

大丈夫? 私、また足引っ張ってない?

 

「うん。気にしなくていい。」

「うっ....はぁ...はぁ...」

『ごめんマム、昔のこと思い出させちゃって...』

「だ、大丈夫...だって、全部私が、悪かった、んだし...」

『全然悪くないって言ってるのに...ごめんね...』

 

鈍臭い私が悪かったんだもの、あれくらい、されて当然だもん。

だから息が苦しくなるのも全部私が悪い。きっとそうなんだ。

そんなふうに思っていると、また、ぐぅ〜という音が鳴る。

 

『ハァ...やかましい腹だね...』

「でも、ちょうどよかった。私たちも朝まだだったし。パーキングエリアで適当に食べようか。」

 

私の乗った車は、行き先を変更するため、道を変えた。

 

「...すいません、俺金ないんすけど。」

 

車が道を変え、高速道路を降りるタイミングで、悪魔の人...デンジさんが言った。

 

「好きなのいいなよ。私がお金出すから。」

「えっ」

「あと、半裸じゃ目立つからこれ着な?」

「えっ...い、いいんすか...?」

「うん。それくらいは。」

 

デンジさんはマキマに着せてもらった上着を、感動したように見ていた。

上着きたこと無いのかな。

 

『んー、多分マムの思ってたこととはまた違うんじゃ無いかなー。別の線の感動だと思うよ。』

「そうなの?」

『僕は人を長年見てきたからね、多分間違いないね!』

 

別の線の感動...って、なんだろう。何に感動してるのかな。

 

「...わかんないや。」

『まー別にわかんなくてもこまんないと思うよ? そのうちわかるようになるだろうし。』

「...? そのうちわかるの?」

『多分ね。さーマム? 何が食べたい? ヴィクトル*1に探させてくるよ。』

「...フルーツのパンが食べたい。」

『フルーツサンドかい? 任せて! おらいけヴィクトルズ!』

 

車の外に出したのか、私にはあの小さい弟は見えなかったけれど、どうやらいっぱい出したらしい。

 

『うーん...うーーーーん...お! あるある! マキマー! 鬼*2に買わせに行くからお金出して!』

「おに...ああ、あの子かな。彼は目立つからダメだよ。金髪の子がいなかったっけ?」

『ハァ〜? あいつの機動力じゃマムを満足させられないだろー!』

「でも目立つのは避けたい。もし仮に彼が目立ってしまったら面倒ごとになる。」

「...私も、それはやだ。崋山おじさん*3が他のハンターさんに意地悪されるのはやだ。」

 

思わず声を上げてしまう。崋山おじさん、優しいけど見た目が怖いからすぐ他のデビルハンターさんに絡まれちゃうから。

 

『えー...マムまで言うならしょうがないなぁ〜...ウェスカー、お使いよろしくー』

「ちっ...面倒な...」

「うおっ、金髪グラサン!? 絶対やべえやつじゃん!?」

 

エンティティがウェスカーの上半身だけを車の中に呼び出すと、デンジさんがびっくりしたのか声を上げる。

 

「ほう...小僧、なかなか面白い体だな。その心臓部分の紐、どうやって取り付けた。」

「ああん? これはポチ太が俺を助けてくれた証なんだぞ! ポチ太はなぁ...ポチ太は...」

 

デンジさんは何かを思い出したのか、すぐに黙り込んでしまった。

 

「ウェスカーさん、それ以上はやめてあげて?」

「...まあいい。フルーツサンドだったな? ...潰れていても文句は言うなよ」

 

そう言ってウェスカーさんはマキマお姉さんにお金を受け取り、また異空間に戻っていった。

 

あのあと、近くのベンチで朝ごはんにフルーツサンドを食べたり、デンジさんがマキマお姉さんにあーんってされてたりしたが、私たちはなんとか4課の建物まで戻ってきた。

 

そして公安のお仕事の説明をデンジさんにしながら、なんだかんだ課長室まで戻ってきた。

そしてそこには、呼び出されていたのかアキさんがきていた。

 

「アキさん!」

 

その姿を見た私は、思わず突撃して抱きついてしまう。

 

「ん...っと、お前、他の人にはそれやるなよ。」

「あっ...や、やりません...」

 

お家にいた時の癖で思わず抱きついてしまったけど、ここ、他の人もいるんだった。

 

「...恥ずかしい」

『ん〜、抱きつきに行く時のマムも、恥ずかしがるマムもかわいいねぇ〜、ただ対象があのガキなのが悔しいけど。』

「聞こえてるぞエンティティ。...それでマキマさん。ご用件は?」

「うん。デンジくん、彼は早川アキ。デンジくんより三年先輩。今日は彼について行って仕事してね。」

「えっ、俺マキマさんと一緒に仕事するんじゃないんすか?」

 

デンジくんはマキマお姉さんと仕事をすると思っていたらしく、驚いていたが、アキさんに引きずられて行ってしまった。

 

「あっ、え、えと、私って...」

「? どっちでもいいよ?」

「へ?」

「最近、忙しくて寝れていないでしょ? 大きい仕事ももうないし、今日は1日おやすみしてもいいし、アキくんについて行ってもいい。どっちでもいいよ?」

「じ、じゃあついていきます!」

「わかった。追いつけなくなる前に行ってらっしゃい。」

「はい!」

 

*1
新めのキラー、ツインズのちっこい方。能力枠。飛びかかり攻撃がメインだけど操作が難しい。でもうまく使えると結構強い。

*2
ワンパン系キラー。棍棒振り翳して突撃してくるやべーやつ。最近進撃の巨人コラボで個人的に株が上がってるキラー。

*3
鬼の人間の時の本名。




アニメ2話前半までですね。
DBD単語の解説で漏れてるのがあったら教えてください。

1部アニメ、流石に原作全部までは今年中に出ないと思うので、先に2部のストーリーで書こうと思うのですがどうでしょうか

  • ええやん
  • 1部から順番に書けカス
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