...今書いてる別作品の評価が赤から黄色になってしまいまして...割とモチベピンチです...
まあなるべく続けていきますのでどうぞよしなに...
『「ゾンビの悪魔?」』
「そう。そいつについてなんだけど、私が直々に行くことになった。その時に君たちについてきてもらいたいと思って。」
私たちが4課にやってきて数ヶ月が経った頃。突然マキマお姉さんに呼び出されたと思ったら、マキマさんのお仕事を手伝ってと言われた。
『だけどそいつ雑魚じゃん。なんでマキマが直接行くことになっててしかも僕らまで? あの狐のガキ一人でも十分じゃない?』
「エンティティ、アキさんをそうやって呼ぶのはやめてよ...」
『あーごめんリトル・マム...でもあのクソガキが君の近くにいたら良くないからさ? だから...』
「嫌い」
『ア”』
エンティティが影に引っ込んじゃった。でもアキさんバカにするのが悪いんだもん。
「続けてもいいかな?」
「はい、マキマお姉さん。」
「うん。エンティティがさっき言ったことだけどね。」
マキマお姉さんによると、ゾンビの悪魔自体はそこまで強くないが、問題は近くで時々見られているチェンソーの悪魔らしい。
チェンソーの悪魔はとっても危険らしく、でも弱体化してる今がチャンスだから捕まえちゃおう、と言うことらしい。
「で、でも、弱体化してるんだったら私みたいな雑魚、別にいらないんじゃ...」
「澪ちゃん、弱体化しているとはいえチェンソーの悪魔が契約を誰かと交わしてしまったら、その前提は崩れる。チェンソーの悪魔の力が戻ったとなると、私だけじゃダメなんだ。だから力を借りたい。」
「うう...」
私が返事に困っていると、マキマお姉さんがそっと近づいてきて、私の頭を撫でながら言葉を続ける。
「それに君は雑魚じゃないよ。とっても強い。それは今まで君が倒してきた悪魔の個体数が示しているじゃない?」
「で、でも...全部エンティティがやってくれたし...」
『僕だけの力じゃないって! マムがいなきゃ、僕ただのカマキリの前足だよ!?』
「ふふっ、彼もこう言ってる。 それにね、私が今頼れるのはあなたしかいないの。力を貸してくれない?」
マキマさんは私と目線を合わせ、最後にそう言った。
「...わ、わかり、ました...」
「ありがとう。そしたらすぐ出発しようか。」
「す、すぐですか!?」
「うん。善は急げ、だよ。」
♢
マキマさんとすぐに車に乗って出発したものの、その悪魔がいる場所はかなり離れていたようで、到着する頃には日が傾いていた。
「ここだよ。」
「は、はい。」
『うっわ、血の匂いがひどいねー。マム? こんな臭い匂い嗅がないようにね? マスクちゃんとつけた?』
マキマお姉さんは私を車からおろし、こちらに手を差し出す。
「え、あの...」
「手。中は暗いから、一応繋いで置こっか。」
そういうとマキマお姉さんは、私の手を取り、そっと握ってくれた。
てから伝わる温かさに、私は思わず笑顔をこぼしてしまう。
「えへへ...」
『ちょっ、マキマさん!? うちの子絆すのやめてもらえません!?』
「さ、行こうか。」
『おいこらてめえ! 無視すんじゃねえぞこの野郎!』
マキマお姉さんに引っ張られるようになかに入る。するとそこには、大量の死体とチェンソーの頭をした人がいた。
「ひゅっ...」
「落ち着いて、澪ちゃん。彼に敵意はなさそうだ。」
私が聞いていたチェンソーの悪魔と違うことに驚き、戦闘になることを覚悟して思わず息を吸い込みすぎてしまう。
しかしそれに気づいたマキマお姉さんのおかげで、なんとか苦しくならずに済んだ。
「はっ...はあ...あ、ありがとうございます...」
「うん。ちょっとごめんね。」
「あっ...」
私が落ち着いたのを見てからか、マキマお姉さんは私の手を振り解き、チェンソー頭の人の方へ歩いて行った。手が少し寂しい。
『マム? 手が寂しいなら僕が握ってあげようか?』
「...うん。」
代わりにエンティティが出してくれた手を握る。...マキマお姉さんの手と違って、ツルツルしていて握りづらい。
『...あ”ー...僕も人間になりたい...』
「...?」
エンティティはそれ以降黙ってしまったが、握ってくれた手は離さなかった。
...やっぱり優しい。
そんなふうにしていると、マキマさんと悪魔だった人がこちらに向かってきていた。
「お話、終わったんです...か?」
「うん。とりあえず公安に戻ることにしたから、車に戻ろうか。」
「...はい。」
♢
公安の建物への帰り道。車の後部座席は悪魔だった人が増えて、少し窮屈になった。
特に話すこともなく、静かに窓の外を見ていると、突然車内にぐぅ〜と、少し間抜けな音が響く。
「...俺の腹の音っす」
『...でっかいね?』
「...まあ、腹一杯食ったことないし」
『おおう、マムと似たような境遇だったのね...』
悪魔だった人のお腹の音にエンティティが思わず呟くと、その人から思いもよらぬ答えが返ってきた。それに驚いたのか、エンティティはまた黙り込んでしまう。
私と同じ境遇、と言う言葉で、思わず昔のことを思い出してしまう。
仕事の足を引っ張るなと殴られたこと。
臭い飯でも食ってろと良くわからないものを投げられ、それを頑張って食べたこと。
お前はこのくらいにしか役に立たないんだと、お股のあたりに棒みたいな何かを入れられたこと。
他にもいっぱい。いろんな嫌なことを思い出す。思い出す。思い出...
『...ム! マム! 大丈夫かい!?』
「ひゅっ、は...はっ...」
エンティティの声が聞こえたかと思うと、急に息が苦しくなる。
頭がうまく回らない。どうしよう。ごめんなさいごめんなさい。
『大丈夫、僕らは別に気にしてないよ! ほら、そうだよね!』
「え、あ、ま、まあ...?」
「うん。私も気にしてないよ。」
大丈夫? 私、また足引っ張ってない?
「うん。気にしなくていい。」
「うっ....はぁ...はぁ...」
『ごめんマム、昔のこと思い出させちゃって...』
「だ、大丈夫...だって、全部私が、悪かった、んだし...」
『全然悪くないって言ってるのに...ごめんね...』
鈍臭い私が悪かったんだもの、あれくらい、されて当然だもん。
だから息が苦しくなるのも全部私が悪い。きっとそうなんだ。
そんなふうに思っていると、また、ぐぅ〜という音が鳴る。
『ハァ...やかましい腹だね...』
「でも、ちょうどよかった。私たちも朝まだだったし。パーキングエリアで適当に食べようか。」
私の乗った車は、行き先を変更するため、道を変えた。
♢
「...すいません、俺金ないんすけど。」
車が道を変え、高速道路を降りるタイミングで、悪魔の人...デンジさんが言った。
「好きなのいいなよ。私がお金出すから。」
「えっ」
「あと、半裸じゃ目立つからこれ着な?」
「えっ...い、いいんすか...?」
「うん。それくらいは。」
デンジさんはマキマに着せてもらった上着を、感動したように見ていた。
上着きたこと無いのかな。
『んー、多分マムの思ってたこととはまた違うんじゃ無いかなー。別の線の感動だと思うよ。』
「そうなの?」
『僕は人を長年見てきたからね、多分間違いないね!』
別の線の感動...って、なんだろう。何に感動してるのかな。
「...わかんないや。」
『まー別にわかんなくてもこまんないと思うよ? そのうちわかるようになるだろうし。』
「...? そのうちわかるの?」
『多分ね。さーマム? 何が食べたい? ヴィクトル*1に探させてくるよ。』
「...フルーツのパンが食べたい。」
『フルーツサンドかい? 任せて! おらいけヴィクトルズ!』
車の外に出したのか、私にはあの小さい弟は見えなかったけれど、どうやらいっぱい出したらしい。
『うーん...うーーーーん...お! あるある! マキマー! 鬼*2に買わせに行くからお金出して!』
「おに...ああ、あの子かな。彼は目立つからダメだよ。金髪の子がいなかったっけ?」
『ハァ〜? あいつの機動力じゃマムを満足させられないだろー!』
「でも目立つのは避けたい。もし仮に彼が目立ってしまったら面倒ごとになる。」
「...私も、それはやだ。崋山おじさん*3が他のハンターさんに意地悪されるのはやだ。」
思わず声を上げてしまう。崋山おじさん、優しいけど見た目が怖いからすぐ他のデビルハンターさんに絡まれちゃうから。
『えー...マムまで言うならしょうがないなぁ〜...ウェスカー、お使いよろしくー』
「ちっ...面倒な...」
「うおっ、金髪グラサン!? 絶対やべえやつじゃん!?」
エンティティがウェスカーの上半身だけを車の中に呼び出すと、デンジさんがびっくりしたのか声を上げる。
「ほう...小僧、なかなか面白い体だな。その心臓部分の紐、どうやって取り付けた。」
「ああん? これはポチ太が俺を助けてくれた証なんだぞ! ポチ太はなぁ...ポチ太は...」
デンジさんは何かを思い出したのか、すぐに黙り込んでしまった。
「ウェスカーさん、それ以上はやめてあげて?」
「...まあいい。フルーツサンドだったな? ...潰れていても文句は言うなよ」
そう言ってウェスカーさんはマキマお姉さんにお金を受け取り、また異空間に戻っていった。
♢
あのあと、近くのベンチで朝ごはんにフルーツサンドを食べたり、デンジさんがマキマお姉さんにあーんってされてたりしたが、私たちはなんとか4課の建物まで戻ってきた。
そして公安のお仕事の説明をデンジさんにしながら、なんだかんだ課長室まで戻ってきた。
そしてそこには、呼び出されていたのかアキさんがきていた。
「アキさん!」
その姿を見た私は、思わず突撃して抱きついてしまう。
「ん...っと、お前、他の人にはそれやるなよ。」
「あっ...や、やりません...」
お家にいた時の癖で思わず抱きついてしまったけど、ここ、他の人もいるんだった。
「...恥ずかしい」
『ん〜、抱きつきに行く時のマムも、恥ずかしがるマムもかわいいねぇ〜、ただ対象があのガキなのが悔しいけど。』
「聞こえてるぞエンティティ。...それでマキマさん。ご用件は?」
「うん。デンジくん、彼は早川アキ。デンジくんより三年先輩。今日は彼について行って仕事してね。」
「えっ、俺マキマさんと一緒に仕事するんじゃないんすか?」
デンジくんはマキマお姉さんと仕事をすると思っていたらしく、驚いていたが、アキさんに引きずられて行ってしまった。
「あっ、え、えと、私って...」
「? どっちでもいいよ?」
「へ?」
「最近、忙しくて寝れていないでしょ? 大きい仕事ももうないし、今日は1日おやすみしてもいいし、アキくんについて行ってもいい。どっちでもいいよ?」
「じ、じゃあついていきます!」
「わかった。追いつけなくなる前に行ってらっしゃい。」
「はい!」
♢
アニメ2話前半までですね。
DBD単語の解説で漏れてるのがあったら教えてください。
1部アニメ、流石に原作全部までは今年中に出ないと思うので、先に2部のストーリーで書こうと思うのですがどうでしょうか
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ええやん
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1部から順番に書けカス