悪夢の悪魔   作:黒プー

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タイトルが思いつかねぇ!


日常

「...んん...?」

「起きたか」

 

気がつくと私はまた医務室の天井を見つめていた。...なんだかデジャブを感じる。

あれ...私、なんでこんなところで...

 

「どこまで覚えてる?」

「えっと...パワーさんと巡回に出て...それで...」

「...覚えてないのか。ならパワーが言っていたことは正しかったみたいだな。」

「当たり前じゃ! わしが間違ったことを言ったことがあったか?」

「いやむしろ正しいこと言ってた時の方が珍しいだろ。」

 

うーん...? なんだか忘れているような... パワーさんと協力して悪魔を倒したはずだったんだけど...

私がなんだかよくわからない違和感を感じていると、パワーさんが私に近づいてきて、私の目をじっと見つめてくる。

 

「...あの?」

「んん〜? ...普段のお主か...あの目はなんだったんじゃ...」

「目...って?」

「いいや、なんでもないわ。」

 

そう言うとパワーさんはさっさと私の病室から出ていってしまった。

なんだったんだろうか。

 

「一応医者からは退院の許可はもらった。だがお前がダメだって言うならもう1日くらい経過観察でここにいられるが...」

「帰ります」

「...まあ、お前がそれでいいなら。」

 

ここにずっといたらまた吐いちゃいそうで、さっさと帰りたかった私は家に戻ることを選んだ。

 

 

早川アキの朝はそれなりに早い。

起きたらまず部屋の窓を開け、風を通す。

そのあとは目を覚ますためにコーヒーを淹れる。もちろんインスタントではなく、豆を挽いて入れたものだ。

コーヒーを淹れるためのお湯をコンロにかけた後、洗顔や歯磨きなどを済ませ、その後できたお湯を使ってコーヒーを淹れる。

そしてそれを持ってベランダに向かい、置いてある椅子に腰かけて新聞を読みながらコーヒーを飲む。

これが彼の朝のルーティーンだった。しかし。

 

「ふぁぁ〜あ〜あ〜...」

『ほらマム? ちゃんと目を覚まさないと嫌われちゃうよ〜?』

「あうう...それは困る...」

 

最近では、彼の家にこの二人が住み始めたこともあり、コーヒーを飲める時間は少なかった。

デンジにはトーストとジャム何種類かを、澪にはレーズンパンを焼いてやり、二人が食べている間に髪を整え、洗濯、昼ごはんの下拵えなどを済ませる。

 

「あ、手伝います!」

 

最初の方は全て一人でこなしていたのもあり、なかなか大変であったが、最近は澪も手伝ってくれ、なんとか家事を回している。それでもかなり大変だが。

これ以上同居人が増えないことを祈りつつ、早川アキはなんとか生活を回しているのだった。

 

「...はぁ...」

「で、デンジさんの服の血、なかなか落ちないですね...」

「袖を破かれるよりはマシだがな。...今度からあいつの服、ノースリーブにしておくか。」

「使えなくなるよりはそっちの方がいいかもしれないですね。」

 

そんなふうに二人が話していると、部屋の扉が勢いよく叩かれる。

 

「...あれ、お客さんですか?」

「いや...この時間に誰かが尋ねてくるなんて...」

 

しかし音は鳴り止むこともなく、むしろノブまで回されてやかましくなってくる。

 

「なんだぁ? 悪魔か?」

『...あ。そういえばマキマ言ってたな...』

「へ? 何をです?」

 

エンティティが言葉を続けようとした瞬間、ノブが外側から破壊される。

 

「「「っ...!」」」

『あー。こりゃ怒られるなー。』

 

そして外から入ってきたのは、その辺の悪魔でもなんでもなく。

 

「おうおうおう! 狭い家じゃのぉ!」

「「「...」」」

 

パワーだった。

 

「もうわしのじゃ!」

「おい! 俺の最強だぞこのやろう!」

「知らんわ!」

 

ああああああ! 畳んだ洗濯物が! ゴミ箱も倒れて中からゴミが!

 

「おお! お前のもうまそうじゃの! 食べないならもらうぞ!」

「あっ私のブドウパン...」

 

私の朝ごはんまで...

 

「う...うえ...ぐす...」

『ッスー... ちょんまげ! ちょっとこいつら止めてくれない!?』

 

朝ごはん...うう...

 

『あっだめだあのバカマキマに絆されてやがる! ええいもう知らん! リージョン! ちょっとそこの馬鹿二人捕まえといて! よーしよしよし、マム! 大丈夫だから! 僕がまた焼いてあげるから!』

うわああああああああん!

『あーもうめちゃくちゃだよぉ!』

 

『パワーくんさぁ...困るよ、うちのマム泣かせてもらっちゃ。』

「し、しししし知らん! わしのせいじゃない! こいつが悪いんじゃ!」

「はぁ!? 元はと言えばてめえが俺の最強持ってったのが悪いんだろ!」

『はい二人とも黙ろうか!? もう一回プロレス技決めてもいいんだが!?』

「「スミマセンデシタ」」

 

横でエンティティが呼び出したリージョン4人によって締められている二人を見つつ、改めてブドウパンを焼き直してもらい、私はようやく落ち着いて朝食を食べられた。

 

「...悪い。ちょっと放心してた。」

「いえ...わ、私が悪いですし...あんなので泣いちゃって...ごめんなさい...」

 

は、恥ずかしい...パワーさんに朝ごはん取られちゃったせいでパニックになっちゃった...

 

『いやマムさんや。あなたまだ9歳でしょ? むしろ今までほとんど泣かずに我慢できてたのが異常だからね?』

「だって...泣いたら、痛い思いしちゃうし...」

『...ヤッベ地雷ぶち抜いちゃった。 はいこの話なし! 別に我慢しなくていいからね? だよな色ボケちょんまげ?』

「一言余計だ...まあ、そうだな。こっちもなんか言ってくれないとわからないからな。」

「...はい。」

 

...そっか。もうあんな場所にいないから、我慢しなくてもいいんだ。

 

「...えへへ」

『そんなに嬉しかったの?』

「うん。」

『...色ボケ少年ちょっとこっちきて』

「だからその呼び方やめろ...」

 

思わぬ言葉にニコニコしていたら、エンティティとアキさんが私から離れて何か話していた。...何か大事な話なのかな。

 

『ちょっ...甘やか...ほ...』

「ああ...流石に...」

 

...あ。戻ってきた。

 

「...澪。」

「はい?」

「しばらく手伝い禁止な」

「...え?」

 

えっ本当になんで...?

 

『うん。さ、マム。あっちで遊ぼっか! 今日は休日だ!』

「い、いやでも、洗い物とか...」

『いーからいーから!』

「おいデンジ! 手伝え!」

「はぁ? なんで俺が...」

「働かざる者食うべからずだ! なんもしねえなら夕飯抜きだぞ!」

「そ、それは困る!」

 

エンティティのカマみたいな手で背中を押されてて最後まで聞こえなかったけれど、どうやら私の代わりにデンジさんが手伝うらしかった。

 

「...大丈夫かなぁ...」

 

この後、結局私が後始末を手伝うことになってしまったがやっぱり何かお仕事をしている時が1番落ち着くので、家事担当は私になった。

 




デンジくんがコウモリとヒルと連戦せずに、ヒルだけぶち殺しちゃったせいで服が消し飛ぶなんてこともなく、血まみれで残っちゃったせいで洗濯に苦労してる二人です。どんまい。
今回は日常回です。すげえ書くの難しかった。でもパワーちゃんがアキくん家に来るシーンなのでやっぱ描写しときたいよね。ちなみにパワーちゃんは素直にエンティティの言うことを聞きます。
そしてやっと澪ちゃんの年齢決まりました。9です。9!!!!!!!!
特に深い意味はないです。作者の性癖です。

1部アニメ、流石に原作全部までは今年中に出ないと思うので、先に2部のストーリーで書こうと思うのですがどうでしょうか

  • ええやん
  • 1部から順番に書けカス
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