仮面ライダーアギト〜ヒナギクはギルス〜   作:桂ヒナギク

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第02話:力

 帰宅するヒナギク。

「おかえりなさい、ヒナギクさん」

 そう言うのは、メイドのマリアだ。

「悲しそうな表情ですね。何か遭ったんですか?」

「歩が怪物に殺されたんです……」

「あらま! それで、その怪物は?」

「我に返ったときは既に……」

「そうですか。嫌なこと思い出させてしまったようで、すみませんでした」

「気にしてないんでいいですよ」

 ヒナギクは自分の部屋へと向かう。

 扉を開け、中に入る。

 歩の声を聞くことも、顔も見ることも出来なったヒナギクは、目から涙を溢れさせる。

「歩……」

 その時、半透明の歩が現れる。

「ヒナさん、そんなに落ち込まないでほしいかな」

「え?」

 ヒナギクは半透明の歩を見た。

「きゃああああ!」

 驚いて悲鳴を上げる。

「どうしたんですか!?」

 ハヤテが駆け付けた。

「に、西沢さん、その姿は?」

「私、死んじゃったみたい」

「ええ!?」

「私の前でね」

「そうなんですか」

「でもどうして二人には私が見えるのかな?」

「霊能力が開花したんじゃないんですか?」

「ハヤテくんにはあるかもしれないけど、私にそんな力があるわけないわ」

「でも、西沢さんが危ないとか言って、駆け付けたんじゃないんですか?」

「映像が入ってきたのよ」

「それ予知能力ですよ、絶対!」

「そうかしら」

「それじゃ、私そろそろ行くね」

 歩はそう言って消えた。

「ところで、ヒナギクさん。お昼は食べないんですか? もう冷めちゃいましたよ」

「チンして食べるわ」

 ヒナギクは食堂へ移動して、料理を温めて食べた。

 

 

 ヒナギクは負犬公園でジョギングをしていた。

「はあ……はあ……ちょっと休憩」

 走り疲れたヒナギクは自販機の前にやってきた。

 そこへアンノウンが現れる。

「人は人のままでいい」

「……!?」

 ヒナギクは振り返った。

 アンノウンがヒナギクに襲い掛かる。

「死ね、ギルス」

「ギルス? 私はヒナギクよ。誰かと勘違いしてんじゃない!?」

 ヒナギクは攻撃をかわしてカウンターを浴びせる。

「ぐっ!」

 蹌踉めくアンノウン。

 アンノウンの頭上に光の輪が出現し、ロッドが出て来る。

 ヒナギクは木刀・正宗を手に掴む。

「はっ!」

 ヒナギクは正宗でアンノウンのロッドを真っ二つにした。

「ツッ」

 アンノウンは折れたロッドを投げ捨て、素手で攻撃を浴びせる。

 ヒナギクは放たれる攻撃を受け止め、隙を突いて反撃する。

 だが、アンノウンは大してダメージを受けなかった。

(強い……!)

「力を与えよう」

 その声がヒナギクの頭に聞こえてくると同時に、その姿がギルスへと変わる。

 ギルスは踵の爪が伸びたのを確認すると、アンノウンにギルスヒールクロウを浴びせる。

「ぐわああああ!」

 爆裂霧散するアンノウン。

 ギルスはヒナギクの姿に戻る。

「あら? 私ったら、今何を……?」

 

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