「な、何モンだテメェは!」
「おい、これはお前がやったのか?」
「だからなんだってんだァ!?」
茂夫の力に呼応するように磔のように固定された状態の男が地面に伏せる
まるで土下座の状態になるが、それでも立ち上がることができない
「…なんの因縁があるかわからないけど、緑谷くんはお前に殴られる男じゃない…!」
「何をォ!?」
再び言葉を発しようとした巨漢の男が地面に叩きつけられる
「緑谷くんは…個性が無くても、周りから蔑まれていてもヒーローになるって事を諦めなかった…!」
「頑張ってきたんだ…!緑谷くんは…僕も君のその姿に…今勇気を貰えた!」
「影山…くん。」
「だから、僕のこの力で君を守ることができるなら…僕も勇気を出すよ!」
「ッガァァァァ!舐めんなァ!!!」
巨漢の男が体勢を立て直し力を振り絞り茂夫に攻撃を繰り出そうとする
まさに恐るべき執念と言える物なのだろうが…
「な、拳が…通らねえ!?」
まるで見えない壁に阻まれるかのように弾き返される
「お前は…まあいい、痛みから知れることもあるだろ。」
腕を突き放すように開くと巨漢の男が壁に叩きつけられた
「グァァァ!!!」
壁に亀裂が入る程の衝撃
男は気絶したように動かなくなる
「…はぁ、やっちゃった。」
「か、影山くん。」
「あ!み、緑谷くん。大丈夫?」
「いや、大丈夫って程じゃないかもしれないけど…ていうかこれって。」
「…絶対怒られるよね。」
そこには茂夫の個性により穴だらけになった裏路地があった
「いやぁ、すっごい注意されちゃったね…。」
「うん、僕も冷静になって近くのヒーロー呼べばよかったかも…。」
その後、巨漢の男はヒーロー達に捕縛された。どうやら、この近くに逃げ込んだヴィランだったらしい。そしてそれを捕まえたのは表向きではヒーローということになった。
(まあ、学校に連絡とかされなかっただけマシか…)
「それにしても、影山くんって帰り道一緒だったんだね…。」
「そうだね…あんまり意識したことなかったきら気づかなかった。」
「あはは…ねえ、影山くん一つ聞いてもいいかな?」
さっきまで談笑していた様子とは違い、至って真面目な表情に変わる
「え?いいけど…。」
「君はなんでそんなすごい個性を持っているのに、ヒーローにならないの?」
「ッ!」
茂夫の顔が歪む
「あっ、その…言いたくなければ別にいいんだけど…」
「…ううん、話すよ。」
「影山くん…ありがとう。」
「…僕は、
僕は小さい時に弟に怪我をさせてしまったんだ。」
「え…。」
短いけど取り敢えず戦闘がメインなので一旦区切り
モブくんってかなり強いから戦闘描写すっごい難しいそうだね…