ようこそ神聖なる教室へ   作:神代リナ

2 / 14
いくら星之宮先生でも流石に入学式の日から二日酔いキメてはないと信じて……る。

あと入学式の順番間違ってたんで直しました。


第二話 大事な説明

「よしっ、みんな席についたね。まずは……新入生の皆さん、入学おめでとうございます。私はBクラスの担任の星之宮知恵と言います。()()()()3()()()、お願いします」

 

 これから3年間……ねぇ。

 クラスは変わらないってことか。

 でも、お父様はAクラスに上がれと……はぁん、なるほど。そう言うこと。

 周りの人の一部の人はクラス替えがないことに気づいているようだ。

 だけど、私と同じとこまで行き着いた生徒はいないようだ。

 まぁ、みんなは私と違ってヒントがないから仕方ない。

 

「では、入学式へと向かう前にこの学校独自のルールについて説明します。まずは、冊子と学生証端末を配ります」

 

 そう言うと、冊子と学生証端末を配り始める。

 そして、全ての生徒に冊子と学生証端末が行き届いたのを確認すると、先生は携帯端末を手に取り、クラス全員に見えるように高く持ち上げる。

 

「これは学生証端末です。買い物や施設の利用などをする際はこの学生証端末にあるポイントを使います。この学校内では、ポイントでなんでも購入可能です。毎月の初めに自動的にポイントが振り込まれます。ちなみに、1ポイントイコール1円の価値があります。そして、皆さんには既に今月分の10万ポイントが振り込まれています。もし振り込まれていないといった者は今すぐ申告するようにしてください」

 

 10万ポイント振り込まれている。

 その言葉が聞こえた瞬間、多くの生徒が動揺した。

 そりゃそうだ。

 たかだか高校生が急に10万円もの大金を与えられたのだ。

 

 ……気になる点がある。

 毎月10万ポイント振り込まれる、とは明言していない。

 怪しいね。

 ま、質問してみますか。

 私はサッと手を上げる。

 

「どうしましたか、霧ヶ峰さん?」

 

「星之宮先生、毎月振り込まれるポイントは10万固定なんですか?」

 

 とりあえず、どストレートに聞いてみる。

 すると……。

 

「それは答えられません」

 

 星之宮先生は笑顔でそう答えた。

 ……なるほど、振り込まれるポイントが変動するのが確定した。

 答えられないという答えが答えそのものだ。

 そして、毎月10万ポイントが貰えると思い込んでいた多くの生徒から落胆の声が上がる。

 

 にしても、振り込まれるポイントが変動するとしたら何をしたらポイントが増えて、何をしたらポイントが減るのだろうか? 

 むむっ、謎を解いたら謎が増えたわね。

 まぁ、また聞くか。どうせぼかされるだろうけど。

 

「先生、もう一つ質問です。毎月振り込まれるポイントの額が増えたり、減ったりする要因は何ですか?」

 

「そうですね……学生に相応しくない行動を取れば、生徒の所持しているポイントを没収されることはあるかもしれません」

 

 ……うーん、このお手本かの如き論点すり替え。

 私が聞いたのは毎月振り込まれるポイントについてのことだったというのに先生が話したのは毎月振り込まれるポイントの話ではなく、生徒個人個人のポイントの増減の話だ。

 やっぱぼかされた……ただヒントにはなるかも、先生のこの答え。

 

 にしても、学生に相応しくない行動、ねぇ。

 どうやってその行動をしている生徒を見つけるのだろうか? 

 そんな厳格に生徒一人一人の行動を見張ったりでもするのだろうか? 

 いやはや、そんなこと出来るわけ……まさか。

 私は教室の上をみる。

 ……うわぁ、沢山監視カメラがあるぅ。

 コイツで生徒一人一人を見てる、と。

 こりゃ迂闊なこと出来ないね。

 

 あれ? 授業中の私語とかもコイツで見られてるから……。

 あっ。

 

「……先生、もしかして授業中とかに"学生に相応しくないこと、例えば私語や居眠り"をしたら毎月振り込まれるポイントの額が減ったりしますか?」

 

「答えられません」

 

 ……星之宮先生は満足そうな表情を浮かべながらそう言う。

 ビンゴ、って訳か。

 この学校、中々厳しいと見た。

 

「もう質問はありませんか?」

 

「はい。質問に答えてくれてありがとうございました」

 

「どういたしまして。では、話の続きに戻ります。本校は実力で生徒を測る方針を取っています。この学校に入るための入試を経て入学を果たした時点で、皆さんには10万ポイント分の価値と可能性があると学校は判断しています。あと、ポイントは卒業後には全て学校側が回収する決まりになっているので、現金化などは出来ません。基本的に、どのようにポイントを使うかは皆さんの自由ですが、不要だと判断すれば、誰かに譲渡しても構いません。しかし、恐喝やカツアゲをしてポイントを巻き上げるようなことはしないでください。私からは以上です。それでは皆さん、入学式の会場へと向かってください」

 

 そう言って、星之宮先生は教室から出て行った。

 さて、私も入学式に向かうかぁ。

 Bクラスの生徒たちが先ほどの星之宮先生の話に出てきた衝撃的な事実の数々についてワイワイと話しているのを尻目に、教室を後にする。

 

 ちなみに、入学式特有らしいお偉いさんの話は死ぬほどつまらなかったという報告をここに記す。




オリ主のアドバンテージその一。
お父様からの一言。
Aクラスを目指せ、これ一つでクラス毎に価値が違うこととクラス間闘争のことを察せられる。意外と旨い

あと一応、作者のTwitter垢のリンク置いてく
作者のTwitter垢→ https://mobile.twitter.com/SS57580994
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。