リ・エスティーゼ王国・王都
ガゼフは考えていた、
アマノマガツカミが連れていたメイドと奥方の強さを、少なくてもあれだけの料理と転移魔法を使えるメイドを連れて歩ける程位が高く、護衛も必要としない。
アマノ殿程の強さがあれば問題ないのかも知れないが、それでも知りたい。
ガゼフは強さの秘訣を知りたい思いを抑えられずに、職務を終えて自宅に帰るともらった手紙に稽古をつけて欲しい旨をなるべく丁寧に書いた。
「これなら失礼にはならないだろう」
学の無い自分にしてはよく出来た内容に満足していると、手紙に紋様が浮かび転移して行った。
天之は妻と護衛を連れて王都の観光に出ていた。
セバスにはナザリックから頼まれた物と食材を買いに行かせ、ベルには屋敷で待機を命じていた。
王都というだけあって、活気があり兵士の巡回と冒険者達によるゴミ掃除も行われており清潔感もあった。
「このアクセサリーなんて似合うんじゃないか?」
と月詠に聞くと
「妾には少し派手かと、もう少し落ち着いた。この木の櫛なら似合うかと」
返し、妻とこの世界で初めての旅行を楽しんでいた、一向に
「ちょっと、いいかしら?」
神官戦士の女性が話しかけて来た。
護衛の騎士が盾を構え間に入ると、手で制しして
「楽しんでいたところだけど、いいよ」
旅行をしていればこういう事もあるだろうと思いながら天之が返すと
「私たちはアダマンタイト級冒険者の青の薔薇です。買い物の途中すいませんが、貴方達は何処から来たのですか?あまり見ない格好ですので」
若干無理がある聞き方に
「鬼ボス、それでは無理がありすぎる」
仲間からツッコミが入る
「南の方から旅行に来た。冒険者の質もよく外部からの攻撃も少ないので」
少しの嘘を入れながら答えると
「それはありがたいのですが、最近はあまり良くないことが起きるので気をつけた方がいいかと」
旅行客を心配する冒険者、という風に見えるが何かを隠しているので。
「こう見えて嘘を隠しているのを見破るのは得意でね、忠告には感謝するが本当に聞きたい事があるなら早めにしてもらえると嬉しい」
話を長引かせないように伝えると
「これは、失礼しました。私は青の薔薇のリーダー・ラキュースと申しますが、其方の護衛の女性から高位の神官以上の気配がしたので声をかけました。」
どうやらローゼが気になり話かけたらしいので、5分だけ時間をやるとその間青の薔薇が護衛をやってくれた。
時間が経過し、
「大変ありがとうございました。」
と感謝を伝え
「何かありましたら、私にできる範囲で力を貸します」
と最後に付け加えると仲間を連れて移動し始める。
「少しいいかしら?」
月詠が声をかけると青の薔薇の面々は立ち止まり
小柄な魔法詠唱者を見ると、
「血を吸わなくていいの?虹色の民よ」
小さくつぶやくと、小柄な魔法詠唱者は
「何処でそれを知った!!」
声を荒らげると首には刀の刃が触れており、
「死ぬか生きるか選べ」
静かな怒りが向けられ、一触即発の空気は青の薔薇の面々によって解消しその場を後にした。
「ねぇガガーラン、さっきイビルアイに刀を抜いた時見えた?」
ラキュースの問に
「いや、全く、多分皆もそうだと思うぜイビルアイも含めてな」
その場の皆が頷き、先程の旅行客についての話をしながら王城へと向かった。
天之が屋敷帰るとメイドと執事出迎えられ、夫婦の寝室に戻ると
「さっき、虹色の民よとか言ってたけど、何か知ってるのか?」
夫である天之禍津神の質問に
「葉を食らう化け物に滅ぼされた一族であり、吸血鬼にさせられた小さな子」
月詠が答えた。
先程の魔法詠唱者の血から虹色の民についての情報が取れないか色々考えたが行き詰まり、報告書にまとめナザリックに送り夕食を食べた。
夕食を食べ終わり時間を潰していると
「ご主人様、こちらの手紙が」
昨日ガゼフに渡した手紙が届き、内容をアイテムを使って読むと
「ガゼフに明日の明朝にガゼフのいつも訓練している場所に1人で来るように伝えろ」
ベルに命令すると
を唱え姿を消した。
ガゼフは眠る為にベッドで横になるとすぐに夢に落ちて、昨日天之と共にいたメイドが現れ
「ガゼフ様、明日の明朝に其方のいつも訓練している場所に1人で現れてください」
短く答えると姿を消した。
ガゼフが目を覚ますと薄ら陽の光が出始めていたので、急いで準備し城へと向かった。
次回はガゼフの強化イベントをやる予定です。