オーバーロード・至高なる最後とその続き   作:風水 楽

28 / 70
十九話止まった時の訓練

早朝

ガゼフは訓練場に来ると一瞬止まったような感じがすると後ろから

 

「時間を止めさせてもらった」

 

そう告げられると

「君を止めないように指定したから安心してくれていい。この状況が約1時間続くからその間だけは訓練してあげるよ。問題ないねベル?」

 

穏やかな声でそういうと

 

「その通りでございます。ご主人様」

 

夢で出てきた、天之メイドが答えた。

 

色々驚いたがなんとか理解したのは自分が動けることと、1時間は稽古を付けてやる。

この事実がわかっただけで十分だった。

 

ガゼフが腰の剣を抜きながら振り返るとアマノマガツカミが腰の刀を1本抜いてどこからとも無く手に取った2本目の刀を持ち、二刀流の状態で待っていた。

 

 

「本来であればこの刀たちで切れば君を即死するんだけど、時が止まっているから死なないし痛みも無い、衝撃で飛ぶ事はあるけどね」

 

そう言い終わると天之はガゼフでは感知する事の出来ない速度で近づき刀を振るった。

 

ガゼフには何が起きたか分からなかったが吹っ飛ばされて壁に激突し、自身の体には何一つ怪我が無く壁にも後がなかった。

 

「これで理解しただろう。さぁ、とことん殺されろ。そして学べ」

 

アマノ殿言葉に恐怖と強くなれるチャンスに歓喜しながら剣を構えて突進していく

意外な事に先程の殺されろの言葉とは違い鍔迫り合いの形なっており、ガゼフはがら空きの胴体に蹴りを入れようと片足を浮かした、瞬間に天之は力を込めてガゼフを地にひざまつかせた。

 

「がら空きの胴体を狙うのは格下だけにしておけ、このように押し込まれたら死ぬぞ」

 

天之は冷たく告げるとガゼフを立たせまた鍔迫り合いの形にさせた。

 

「鍔迫り合いを維持できるならなるべく維持しろ、得られる情報が多いからな」

アドバイスを受けながらもガゼフは鍔迫り合いを解こうとしてた、

この鍔迫り合いは力では無い、技術のものでありスキルや武技ではないとガゼフは理解していた。

 

鍔迫り合いに飽きたのか天之が一瞬力を抜いたのを感じ取ったガゼフは、先程お返しとばかりに力で押した。

 

が、刀で受け流されて自分の腹に刃が当たると吹っ飛ばされた。

 

 

「いい反応ではあったがそこで押さずに鍔迫り合いを維持するのが正解、鍔迫り合いをあえて維持する事により油断を誘える可能性があるな」

 

生徒に教える先生のように言うと

 

「あくまで1体1の場合の正解であり、誰かを守るのを有線する場合は少し変えるがな」

と続けた。

 

上段から振り下ろせば素早い突きで、こちらの突きには払いで対処し、大技を使おうとすれば距離を詰め撃たせないようにする。

どれも簡単なことだが戦闘技術の差が圧倒的であり、天之が自分と同じ程度に手加減した上で何度殺されたか分からなかった、

 

「鍔迫り合いで正解を出せばご褒美でもあげよう」

 

不意にアマノがそういうとガゼフはやる気をだした。

 

 

 

「なぜ、ご主人様があのような愚物に稽古を付けているのか理解出来ません。」

 

ベルの言葉に

「遊んでいるのです。まるで子供のように武技を使う戦士で」

月詠が答えた。

 

 

 

何度不正解を渡されて飛ばされたか数えるしていなかったが、

 

「時間切れだ」

 

無常にも天之が言うとメイドと妻の方に歩いて行く、

 

「どうか明日もお願いします。」

 

ガゼフが腰を折り頭を下げると言葉はなく転移していった。

 

 

 

その日も王城での勤務をし稽古の時間に部下相手に鍔迫り合いを維持と相手の癖を見破る訓練を行った、

今朝、アマノ殿とでは技術差がありすぎて理解出来なかったが案外分かるもんだな。

ガゼフはそんな事を考える余裕を見せながらも鍔迫り合いを維持し続けた。

 

 

 

次の日

昨日と同じように訓練所に行くと時が止まり、天之がメイドと妻を連れて現れた。

この日から何日も稽古を付けて貰い、何度も時が止まってなければ斬り殺されたであろう一撃を何回も食らった。

 

 

この稽古がついて何日か経ったある日、鍔迫り合いを維持し続けると

 

「正解だ」

 

いきなりアマノ殿は告げた。

理解出来なかったが

 

「鍔迫り合いを無意識的に維持しようとした、それが正解。刺客が1人なら鍔迫り合いを維持する事で護衛対象の安全を確保に逃がす事ができる。護衛対象を逃がせば実質的勝利である為正解である。」

 

と続けた。

その後の稽古終了までボコボコにされ続けたのは言うまでもないだろう。

 

「約束のご褒美だ」

 

天之がそういうとクリスタルをガゼフの胴体に押し込み、体を通過して地面に落ちる。

 

何がなんだか分からなかったが、頭に強くなるための道が見え、

 

「道は与えた、進むかは君が決めな」

 

クリスタルを拾いながら天之が言うと

 

「俺からしたらガラクタだが君からしたら良いもんだろう」

3つの指輪を投げた。天之の元にメイドと妻が近づくと転移した。

 

進み始めた時間の中で自分はまだ強くなれることを確信し、転移していなくなったアマノに

「ありがとうございました!」

感謝を伝えた。

 

 

 

屋敷に転移すると

「ご主人様、なぜあのような人間にわざわざ職業を記録したデータクリスタルを使ったのですか?」

 

ベルの質問に

 

「気に入った人間には強くなって欲しいからね、それでも50Lv行くくらいだしもし敵対したら、俺が殺すから安心して」

 

笑いながら天之は答えた。

 

ベルは朝食の準備に向かうと

 

「あの御仁を気に入ったのですね、貴方」

妻の月詠が肩に身を寄せながら聞くと

 

「ナザリックに来て欲しいよ」

天之が答え、

 

「先程のクリスタル郡には何が入っていた?」

月詠の問に

 

「戦士系の職業の中でも火力に特化したウォーロード系の職業と自動回復系の初級のパッシブスキルや初級疲労無効スキルかな、防御・攻撃の上級の装備品だよ後は」

 

天之は優しく答えた。




ガゼフはここからレベルを上げて強くなる予定です
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。