オーバーロード・至高なる最後とその続き   作:風水 楽

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ウィッシュIII目線の話になります。



ナザリックの料理人達

ナザリック地下大墳墓・第十階層 最古図書館(アッシュールバニパル)

 

ウィッシュIIIは料理本を読みながら考えていた。

 

リアルじゃ小学校中退の俺がここでは1番料理できるから、色々本を読んで見たが全然わからん。

赤ん坊が食べたら駄目な物はかろうじてわかったがナザリックにある物はリアルのそれではなく、毒を無理やり抜いて食べる食材なんかもあるから子供に食べさせていいのかがさっぱり分からない。

 

こんな感じで悩んでいるとナザリックの料理長と副料理長がウェディング・ベルと共に料理本を読みに来たのか、狙って来たのか分からないがウィッシュIIIからは見えるがあちら側からは見えない絶妙な位置に座った。

 

 

「月詠様とそのお子様の事を考えればもう少し食べていただいた方がよろしいと思うのですが」

 

割とうるさい方の料理長もさすがに図書館では声量を抑えていた。

 

「月詠様はあまり多く食べないお方ですので量よりも質。高い栄養価の物を食べていただいた方がよろしいかと」

 

副料理長の意見に乗っかる同意するようにベルが

 

「料理長のお子様の事を考えくださるその考えは理解できますが月詠様はどちらかと言えば少食であり、 素材本来の味を楽しむお方ですので先日のような料理は避けた方がよろしいかと思います。」

 

と言い、料理長がどんな料理を出したのか気になっていると

 

「メイド隊の食べる食事にさらなる栄養価を考えた結果やはりああいう量と味になってしまうのは仕方ないと思うのですが、何より天之様も笑って許してくれましたし」

 

料理長の言葉に副料理長が

 

「いやいやあれは、呆れて乾いた笑いしか出なかっただけで、許したわけではないと思いますよ。」

 

ため息をつきな言い

 

「料理長様は月詠様の料理を出すのを遠慮なさるように言われてから私が何時も作るようになったので許されてはいないかと」

 

ベルの言葉のナイフが料理長の肩ロースを切り落とすように言うと、 机に頭を打ち付けたのか大きな音がした。

 

あのジャンク風料理に栄養価を求めたらどんな量になるのか考えたが思わず胃が重くなるがそれでも聞き耳を立てる。

 

「料理長シホウツ・トキツ様、別に天之様は怒ってはいません。 ただ間違えてしまっただけで挽回のチャンスはあります」

 

ベルが慈悲を深い声で料理長に声をかけると

 

「本当ですか? ダメな料理人のこの私でも許してくれますか?」

 

涙が止まらないのが震える声で言うと

 

「もちろんですよ。 そのための勉強をする為にここで本を読み勉強するのですから」

 

クラヴゥの言葉を聞き奮起したのか本を読みつつ議論が進んだ。

 

胎児がいるからあまり量を食べられないこと、食べ過ぎると逆に太ってしまうリスクがある事、母親の健康が子供に直結する事、健康状態やストレスによって子供に悪影響がある事など議論が進みウィッシュIIIでもなんとか理解できる様な簡単な言葉を多く出た事でなんとか理解出来た。

 

「これまでの議論から母体の血を料理していく事が胎児の為になるという事でいいですか?」

 

シホウツ・トキツの言葉に思わずツッコミを入れたくなったが堪え聞き耳を続ける。

 

「料理を食べることで子供に血を送り育てるという点ではあっていますね。」

 

あってるの!?いやいやウェディング・ベルはナザリックでも最高の頭脳を持つNPCの1人だ、そのベルが言っている事だし正しいのだろう。

 

「まぁ、母乳の原料も血ですから血液を調理した物こそ、お子様が食べるものであっているでしょう」

 

副料理長も納得したし血を料理していくであってる。 いや、本当か?

思わずそんな事を考えてしまうが

 

「そうなると、素材の味を活かす薄味の料理で少ない量で高い栄養価でありながら肉などは火を通して生食を避ける。 結構考える事が多くないですか?」

 

料理長の言葉に一瞬黙るが、ベルが

 

「同じ失敗よりも試行錯誤した結果の失敗の方が許してくれる可能性は高くなります。 失敗しないように最前を尽くし色々な方の意見を聞くのがいいでしょう。」

 

締めくくるように言うとシホウツ・トキツとクラヴゥが席を立ち本の片付けはこちらでするといい、最古図書館(アッシュールバニパル)から出ていくとベルは本の片付けを始め終わると出ていった。

 

ウィッシュIIIもインベントリの食材を思い出しながらレシピをどうするか考えながら本を片し、最古図書館(アッシュールバニパル)から出ていく

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