やっとの思いで地球に帰還したらウマ耳美少女がレースしてる件 作:ウマ娘を宇宙に!
……誰得?俺得
とりあえずウマ娘を宇宙で走らせたい
「諸君、我々は何百世紀もの長い時間を掛け、ついに故郷である地球を見つけだした!!」
「この中には地球によくいるヒューマンタイプの身体からは逸脱ししてしまった者も居るだろう!」
「だが!」
「我々はついに!地球に、愛する地球に帰還出来るぞぉ!!!」
『『『『『うおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!』』』』』
◆◆◆
【速報】遂に地球発見!母星に帰れるぞ!【我らの青い星】
1:名無しの宇宙兵
全艦隊で向かう模様
2:名無しの宇宙兵
ウソ乙
3:名無しの宇宙兵
トリリオンユニオン発足から何百世紀経っても見つから無かったんやぞ
4:名無しの宇宙兵
まぁ地球に帰れなくても、元地球人が色々娯楽とか作ってるし…
5:名無しの宇宙兵
ウソじゃない決裁委員会からの正式発表
ミストラル探索艦が撮影した画像もある
【青い地球の写真】
6:名無しの宇宙兵
7:名無しの宇宙兵
8:名無しの宇宙兵
…は?
9:名無しの宇宙兵
マジ?
10:名無しの宇宙兵
…懐かしい、地球じゃないか…
11:名無しの宇宙兵
流石にデマだろ?イッチ?地球関連のデマは重い罰則食らうで
12:決済委員会No.2
デマじゃないぜ?俺たちも狂喜乱舞してる
13:名無しの宇宙兵
ナンバー2じゃないっすか!
14:名無しの宇宙兵
オッスオッス
15:名無しの宇宙兵
ということは本当なのか…全艦隊で行くってまじすか?ブルーマザーも?
16:決済委員会No.2
マジマジ、全会一致の決定
やっと見つけた地球だからな、宇宙海賊や宇宙怪獣に地球に手を出させるわけにはいかない
遠征中の艦隊も呼び戻している
17:名無しの宇宙兵
決裁委員会が全会一致!?
俺地球人じゃないからわかんないけどそんなに良い惑星なのか?
18:名無しの宇宙兵
あぁ…多様な食文化に青い海に緑の森、太陽はキラキラ輝いていたし、夜は民家の光でイルミネーションだ、加えて毎日飽きもせず紛争に代理戦争、おまけに人種差別はよくあったよ。
19:名無しの宇宙兵
はぇー…と思ったら後半不穏で草
20:名無しの宇宙兵
しょうがないね
21:名無しの宇宙兵
そういえばこの前から急にワープ航行に入ったのもこのためか
22:決裁委員会No.2
そうそう、地球がある太陽系の3恒星隣にワープアウトするから、そこから太陽系に向かって探索艦隊を飛ばしたいのよ、ステルス状態で地球に着いた後降下して文明度の調査とかするよ。
23:名無しの宇宙兵
探索艦隊って言うと何隻編成?
24:決裁委員会No.2
100隻を予定してる、あまり多くても地球の人達を警戒させるだけだし。
25:名無しの宇宙兵
100…えらく少ないな大丈夫か?途中で宇宙海賊とかに出会ったらどうする。
26:決裁委員会No.2
弩級戦艦と超級空母編成するからダイジョーブ
艦載機も新型のやつ載せていくぜ、試験航行も兼ねてね
…と、言うことで探索艦隊のメンバー募集中!詳しくは決裁委員会のホームページへ!
27:名無しの宇宙兵
急すぎるねん!
28:名無しの宇宙兵
よっしゃ!応募や!前の遠征艦隊の抽選に落ちたからな!ここで発散したい!
29:名無しの宇宙兵
いくぜぇ!
30:名無しの宇宙兵
のりこめー^^
◆◆◆
『あと3分で太陽系へワープアウト』
僕は軍艦の窓から外を見る、そこにはテレビで見たようにワープ状態特有の景色が広がっている。
精神転移手術や寿命延長手術を受けていない家系で生まれた僕は先祖様やおじいちゃんが言ってた地球にすごく興味を持っていた。少し前に決裁委員会から地球発見の報告と探索艦隊乗員の募集が始まってすぐ僕は応募した。そして見事当選した僕はこの大型揚陸艦に乗船している。おじいちゃんや家族、親戚は皆集まって僕を送り出してくれた。
僕は窓の外を見る、先祖代々の悲願であった地球をこの目に焼き付けるために。
『ワープアウト10秒前』
艦橋からのアナウンスが入る、僕は期待の眼差しで窓を見る。
『3・2・1 ワープアウト』
艦内の至るところから「おぉ…」という感嘆の声が聞こえる。
かくいう僕もその1人だ、あの白いのは雲だろうか?あの緑のはいわゆる森というやつか、そしてあの青いのは海というやつかも、先祖から伝わった話と一致してる。
ブルーマザーの生活区間にも人工雲に人工森、人工海があるけど、天然物を見るのは初めてだ。僕は私物からノートとペンを取り出し急いでスケッチした、この絵はおじいちゃんの所に送ろう。
『降下調査員はすぐに降下ワープルームへ集合するように』
僕はアナウンスに反応し、すぐに動き始める。
言うのを忘れたけど、未発見惑星の調査はおおよそ2つに分けられている。
まずは観測調査、宇宙空間から惑星表面の様子を確認して、建造物や文明度などを観測する。観測し終わったら大気の成分分析を始める。
大気の成分分析が終わったらいよいよ降下調査だ、降下調査は観測調査の結果を元に特殊な光学迷彩により惑星の知的生命体に紛れ込み、カメラなどで惑星の様子をおさめる。
僕は降下調査員に選ばれた。どうやら事前に観測調査はしていたらしくスムーズに降下調査が出来ると同じ席になった人が教えてくれた。
降下用のワープルームに入った僕は、説明を受けていた。どうやら僕は地球にある国の1つである『日本』と言う国の府中という町に降下するらしい、日本とはどういう国だろうか?この探索から無事帰ったらおじいちゃんに聞くのもありかもしれない、まぁ聞かずとも今からこの目に焼き付けるのだが。探索用のカメラを配布され、僕はいよいよワープ装置に足を踏み入れる。
「おじいちゃん、僕行くよ」
目の前が光に包まれた。
次に目に入った光景はさんさんと輝く太陽とビル群、そして今や骨董品の自動車たちだった。
僕はその光景をカメラにおさめ、撮影した光景を確認する。人々は笑顔に溢れておりここは平和な国らしい。
「ん?」
そんな時写真の一部に不可解なものが写っているのに気がついた。
「尻尾が生えている?耳もおかしいぞ?」
おかしい、降下する前に受けた説明ではこの星にいる知的生命体は同じ種類のヒューマンタイプ生命体だけだったはず。
きっと見間違いか、ブレてそう見えるだけだろう。そう自分に言い聞かせて僕は散策を開始した。
「おぉ…ブルーマザーとは違った活気がある…」
散策をしている間にも僕はカメラで写真を撮っていた。周りの人にも観光客を装い聞き込みなどをした、言語の問題が出ると思われるが、喉と耳に埋め込まれているナノマシンで自動翻訳されるから気にならない。
そんな時カメラを覗きながら歩いていると急にだれかに抱き抱えられた。危害を加えるつもりかと急な初めての実戦に緊張する、まずは相手の顔を………と考えた所で下ろされる。
「危ないでしょ!カメラ覗いたまま歩いちゃ!」
「す、すみません」
どうやら僕は写真を撮るのに夢中で横断歩道で轢かれそうになってたらしい、まぁこの文明度の自動車ぐらいじゃシールドがあるからビクともしないんだけど。
謝りながらその人物を見る。
青い制服にもはや使われてないはずの古典的な無線機、腰に付けているのは拳銃だろうか?かなり原始的な拳銃に感動すら覚える、装備の程度的に警察だろうか?
と、その警察らしき女性を見ていると違和感に気づいた、頭の上に生えている耳にこの惑星に住んでいる知的生命体にはないはずの尻尾。
「えーっとお姉さん、その尻尾と耳は…」
「ん?田舎からの観光客?」
こう話していている間にも耳は動いており、それがコスプレの類いで無いことを証明している。
「私はウマ娘だよ?今時知らないなんて珍しいねぇ」
ウマ娘?そんなの降下時の説明に無かった、ここにそんな種族は居ないはず。
「─────────は?」
僕は困惑に耐えきれず、そんな声を漏らした。
設定解説
「トリリオン・ユニオン」
時空嵐や転移・転生に巻き込まれた元地球人達が集まって設立された多種族民間宇宙軍事会社。地球人特有のロマンと情熱により、宇宙でもトップクラスの技術力と勢力になった。
その名の通り、所属している人数は兆を超える。
探索艦 ミストラル
最新鋭のステルス能力と探査装置を搭載した艦、探索特化のため火砲は防衛用の対空機関砲一基しかなく火力は貧弱。
決済委員会
別名「最初の100人」、最高司令でありトリリオンユニオンの方針は100人で話し合って決める。
メンバーはナンバーで分けられているが、No.1もNo.100も権力は同等である。
ブルーマザー
正式名称「恒星動力超弩級機動要塞母艦 ブルーマザー」
恒星を動力源とし、幾つもの工廠と宇宙港があり、内部には生活区間があり、大きさは惑星並である。
ハリネズミの如く敷き詰められた対空砲と対空レーザー、超強力なエネルギーシールドと堅牢な特殊装甲によりブルーマザーに損害を与えられる確率は0に近い、もっとも母艦から放たれている星のような無数の防衛艦隊が居るため、近づく前に撃沈されるのがおち。
地球のようなペイントがあしらわれている。