やっとの思いで地球に帰還したらウマ耳美少女がレースしてる件 作:ウマ娘を宇宙に!
時空がおかしい?トリリオンユニオンのワープ航行のせいじゃない?
「とりあえずメルクリウス中央同盟には天ノ川銀河の所有を通達、受理された」
「しばらくはここが拠点になりそうだな」
現在、プロキシマ・ケンタウリにあるブルーマザー、そこの最奥の決裁委員会の会議室、そこはブルーマザーの動力源である恒星が見える造りになっている。
そこでまたもや会議が開かれていた。
「「「「「ウマ娘可愛いんじゃあ^~」」」」」
「とりあえずウマ娘たんは受け入れる方針でおけ?」
「おけおけ、早く宇宙で流行らせてぇなぁ」
おおよそ宇宙人とは思えない会話をする一同、この知能指数が物凄く低そうな会議を地球の人々が見たら目が飛び出るほど驚くだろう。
決裁委員会がこのように気の抜けた会議をするのは地球に帰還して余裕ができた&平和だからであり、良いことなのだ。戦争の時は彼らも真剣にやる。
「まぁとりあえず気にしてる事を言って良いか?馬はどこ行ったんだよ」
馬、というのは遠い昔彼らがまだ地球人であった頃、地球に居た動物である。
四本脚で歩き、乗用・運搬・農耕など地球人と共に生きてきた動物だった、地球の21世紀では一般的である乗用車も元は馬が引く馬車であった。
「おいおい、そこは気にしないって決まったろ?前世で馬だったものをウマ娘に置き換えればいいだけだ」
「う~ん…」
「それに獣人ならここにも居るじゃないか、イヌにネコ、そしてオオカミにウサギの特徴を持つ知的生命体」
「似たようなもんだろうさ」
「というかまさに俺がそうだぞ」
獣人族の役員が声を上げる、彼らは獣がそのまま二足歩行になったような見た目をしている。それを見ればヒトの見た目にウマ耳ウマ尻尾が付いてるだけのウマ娘と比べれば明らかに獣人族の方が空想の産物だろう。
宇宙では「これはそういうもの」という諦めと許容の心が必要なのである。
「それにウマ娘の存在は地球にとって良いらしい」
「地球に接触した時、真っ先に軍事技術要求してくるかと思ったが、してきたのは医療技術だったろ?」
「軍事技術も要求してきたが、四の次五の次だ」
そう、彼らの言う通り地球はウマ娘のお陰で優しい世界になっていたのだ。もちろんWWⅠやWW Ⅱは起きているが彼らが元いた殺伐とした地球よりは悲しき戦争はウマ娘パワーにより少なくなっていた。それにより地球の国々は軍事技術は二の次に医療技術を欲し、地球の恵まれぬ子達のために活用しようとしたのだ。
これに混乱した彼らだったが、すぐにその状況を歓迎した、争いが無いとはそれだけで良いものである。
「それもそうだな!………ところで天ノ川銀河探索艦隊の損害についてだけど…」
「は!?損害?この銀河には地球以外に知的生命体はいないと報告を受けたが」
「それが艦隊の帰還の時、ワープ手が飲酒していて、ブラックホールにワープアウトしたらしい」
「バカじゃねぇの(笑)損害は?」
「乗組員の方は全員精神転移手術受けてたから身体放棄で無事、艦隊の方はデカいエンジン積んでる戦艦や空母らは重力振り切って無事だったが、小型艦が全滅だミストラル探査艦も全滅」
「はァ!?ミストラル探査艦高いんだぞ!!ワープ手はどうしてる!!……ん?飲酒するワープ手?お前カァ!!!」
「バレちった…でも裁判所で一年間の出撃停止処分受けたぞ」
「当然や」
こうして彼らの騒がしい会議は進んでいく…
◆◆◆◆◆
地球、正午。
とある獣人族がトレセン学園の校門前に立っていた。
獣人族というのは地球ではかなり珍しく、回りの人間から遠巻きに見られている。
「(あー…ラッキーだぜ、トレセン学園でサブトレーナーとして勤務できるとは)」
宇宙には様々な速さ自慢の種族が居る。
そして種族の数だけ、トレーニングの種類がある。その話を聞き付けたトレセン学園の理事長はトリリオンユニオンに技術交流を持ち掛けて来た。
もちろん決裁委員会は大歓迎、誰を送り込むかと言うことで彼に白羽の矢がたった。
というもの、彼は前世が日本人であり競馬好きであった。それだけにウマ娘ではないが馬、競走馬についての知識はブルーマザー1だ。
その噂を聞き付けた決裁委員会らすぐに彼に地球のトレセン学園に向かうように言った、もちろん彼はすぐに承諾した。
「(ウマ娘と関われる…往年の名馬をみれるやも知れねぇ)」
こいつ気持ち悪いぞ。
「とりあえず理事長室に行こうかね…」
彼は前もって配られた地図を見ながら理事長室へ歩いて行く。
「わぁ……オオカミ男だ」
「見てみて、尻尾がある私達といっしょだ」
2m越えの身体、オオカミがそのまま二足歩行になったような見た目、ウマ娘と同じように付いている尻尾。
そしてウマ娘として思わず見惚れるような脚の仕上がりをしている彼に周りのウマ娘は釘付けである。
軽めに流し目しながらクールっぽく「ワンッ!」と吠えてみると、「キャー!」と身体をくねらせながら叫んでいた。
「(メガネをかけてきたのは正解だったな、これからはクール系キャラで行ってみるか?)」
周りの視線に晒されながらも理事長室の前にたどり着いた彼はすぐに扉をノックした。
「どうぞッ!」
「失礼します」
許可が入ったので、理事長室に入る。
ドアを開けると、ちっこい子供みたいな秋川やよいと緑の服を着た駿川たづな──この状況だとたづなが理事長に見えるがそうではない─と一人の学園の制服を着ているウマ娘がいた。
「歓迎ッ!君が派遣されたトレーナー志望者か!」
「はい、異文化交流の第一歩としてトレーナーの業務を学んでいきたいと思います」
理事長達と今後、どのチームにサブトレーナーとして入るかなどを話していると、ウマ娘が俺の身体をじろじろ見ている。
やはり思春期の学生、知らない者が学園に来たとなれば気にもなるか。それが宇宙人なら尚更にだ。
「地球外生命体が気になるかい?」
「っ!…申し訳ない、宇宙人を見るのは初めてだからね」
「いやいや、大丈夫さどこの惑星の人でも最初はそうなる、君の名前は?」
「ああ、私はシンボリルドルフと言う。生徒会長をやっている」
なっ!この女の子があのシンボリルドルフか!やっぱりウマ娘は競走馬の代わりになっているのか。
よくみると風格があるな、決裁委員会の役員どもとは大違いだ。あいつらは戦争の時だけ大真面目にやるが普段がちゃらんぽらんしすぎでなぁ…
「ところで…私とレースしてくれないか?」
「へ?」
「私も見てみたいです!」
「いやいやいやたづなさん!確かに俺は走りに特化した種族ですけどアスリートじゃないですって!」
「む?決裁委員会の方々はサブトレーナー殿が地元の惑星では負けなしだったと言っていたぞ?」
「理事長!?」
決裁委員会の連中め!余計な事を!
ブルーマザーには俺より凄い奴が居るだろうが!
「わかりました、自分もウマ娘の運動能力を近くで見たいですしね」
「いきなりこんなお願いをして、すまない」
「早速!レース場に行こう!」
おい、走るの久しぶりだぞ。
どうしよ…
獣人族
獣の特徴を持つ種族、ウマ娘と比べると獣に近い見た目をしている。
戦闘本能が強く、主に戦闘要員になる。あと性欲も強い。宇宙ではかなり差別されている種族で、他種族差別主義勢力からは奴隷のように扱われている。
色んな見た目の種族がいるため、獣人族で一纏めにしている。
尚、ウマ娘は獣人族には分類されず、ヒトの亜種として処理される。
メルクリウス銀河
別名『商売の銀河』
全宇宙からありとあらゆる“もの„が集まる銀河。
資源惑星も観光惑星も豊富で、まるで天国のような銀河である。
メリクリウス中央商業同盟が仕切っている。
メルクリウス中央商業同盟
金の繋がりは宇宙一固い、をモットーとしている大同盟。トリリオンユニオンも所属している。
商売大好きが集まって出来た同盟、上も下も商売好きなので金が巡り巡って居る。
メルクリウスの巡査警備艦隊に商売を持ち掛けると応じてくれるぞ!
飲酒運転してたワープ手
アル中。そして決裁委員会役員。
地球の人々は決裁委員会の事を厳格な者達と認識しているが、こうやって飲酒運転するカスがいる。