ある日世界中の人々が異種族の姿になったのに俺だけなんの変化もないんだが? 作:ぼんじりA
世界観云々の説明回です。
200x年世界は核の炎に包まれたー!!
巨大隕石の衝突ー!!
七つの玉を揃えたら龍が出てきたー!!
なんてことはなく、世界が変わるのは案外なにか原因があるわけではないのかもしれない。神様の気まぐれとか多分そういうものだろう。
僕の名前は小島裕太。どこにでもいる普通の高校生。
今から四年前、世界中の人達がなんの前触れもなく唐突にある日を境に異形の姿に変化していったのだ。いわゆるアニメとか漫画とかでよく見る異種族ってやつに。
四年前、僕が中学生の頃。当時の担任は頭が蛇になり、母親はのっぺらぼうのように、父の頭にはツノが生え、親友の孝介は悪魔のような姿に、密かに憧れを抱いていた鈴木さんは顔が一つ目小僧のようになってしまった。
ほぼ妖怪大戦争のような、ラミアとかケンタウロスとかの異種族とくくっていいのか分からないくらいおどろおどろしい見た目になってしまった人もいる。
親友の孝介は以前と比べて中二病的な発言が増えたり、母親は懐中電灯を持って「見たな〜!!!」なんて時々脅かしてくるようになったし、見た目が劇的に変わってしまった人たちはその内面までも影響を受けているのかもしれない。
けれど僕だけはなんの変化もなかった。
いや自分で気づいていないだけで本当はどこか変わってるのかもしれないけど。
三年前に受けた検査ではどこにも変化がないと診断された。
今や日本人口の70%以上の人が、元の人間の姿からはかけ離れたものになっている。
ツノが生えたり口が裂けたり指が長くなっただけで元の姿からそこまで変化の無い人たちもいるけど、そんな中で見た目になんの変化もない僕はもはや普通とは言えないだろう。
さまざまな機関で僕の体のことを調べてもらったけど、結局僕だけ変化しなかった原因は分からなかった。
まあ、背中に目玉が生えただけの人とか、足の指が爬虫類のようになっただけの人とか、目に見える範囲で変化がない人もいるわけで、
結局、僕も変化してないように見えるだけで以前とはどこかが変わっていると結論づけられた。
そんな何も変化しなかった僕でも以前とは変わってしまったことがある。
それは良くも悪くも人の目を引いてしまうところだ。男だろうが女だろうか。やはり目に見える変化がない人は珍しいのだろう。
とくに女子からは、異様にモテるようになった。
ミミズ顔の女子生徒に告白された時は心底震えたが、彼女も昔は普通の姿をしていたんだなと考えたら邪険にはできなかった。
まあ交際を了承したわけではなく、ただ……。
「ごめんなさい。僕はあなたのことをまだ知らないんです。でもこれから関わっていくうちにあなたの内面を知り好きになるかもしれない。だからお友達から始めませんか?」
なんて今思い出しただけでも顔から火が吹きそうなほど恥ずかしいセリフを吐いてしまった。そんな出来事があったからか、余計に僕と“お友達“になろうとする人が増えた気がする。
登校中、そんなことを考えながら歩いていても、やはり視線を感じる。僕にとってはいつも通りの日常。
ツノでも生えればよかったのに。なんて思いながらようやく通っている高校に到着する。
気だるげに靴を脱ぎ下駄箱をあけると、そこには手紙が入っていた。
何の気なしにその場でハートマークのシールを取り、中身を取り出す。
内容、というより文字を見て僕は怪訝な表情になった。
幼稚園児が書いたようなお世辞にも綺麗とは言えない文字。
内容は『あなたのことが好きです。放課後に屋上で待っています。』と中々読みにくかったが、なんとか解読できた。
文字の汚さ、それだけでどんな生徒が書いたのか悪い想像が膨らむが、勇気を出してラブレターを書いてくれたのだ、すっぽかす選択肢はない。
例えどんな姿をしていようと女の子を傷つけてしまうわけにはいかないしね。
手紙をカバンの中にいれ、教室に向かう。
放課後までの時間潰し、手紙のことも大事だが今日はどんなことを友人と話そうかと、毎朝の限られた時間を楽しみに僕は玄関を後にした。
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「小島くんのことが好きです!ワタシと付き合ってください!」
放課後、屋上につくなり終始僕は驚いていた。
そこにはまさにアニメの世界から飛び出してきたような猫耳の美少女がいた。
誤字だったり、読みにくかったりしたらなんでも言ってください。
とりあえず猫耳、ヴァンパイア、一つ目の子を予定してます。