ライダーのいない世界にライダーを   作:ランマ

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第八話

まだか……

早く来てくれ、プレイヤーニキ。

僕はひたすら逃げ続けていた。

 

完全に弄ばれている。

あいつは何を考えているんだ?

やろうと思えば僕の事を殺すのも無理矢理融合するのも簡単なはずなのに。

 

どんどん加速していく。

だが僕が反応できるギリギリのスピードでおさえているようだ。

相手が舐めプしているからなんとか反応出来るが念のためにこれも使っておこう。

 

『Install Scouter! type:byte Scouter Mirror Form!』

 

僕は【スカウターミラーフォーム】にフォームチェンジした。

本当は雷を纏って加速できる【サンダーカード】と組み合わせて【スカウターサンダーフォーム】になりたかったが、【ミラーフォーム】を解除してしまうとミラーワールドから出られないし、消滅する可能性があるから出来なかった。

【スカウターフォーム】ならファイズアクセルやアクセルトライアル相手でも目で追うことができるから少しはマシになるだろう。

 

「これならもう少し強くしても良さそうだな」

 

鏡の中の僕がそう言うと、まるでウィザードラゴンのような形状の炎を放つ。

 

『Special Attack!』

 

『必殺!龍!反射!ドラゴニックリフレクト!』

 

咄嗟に必殺技を発動させ、エナジーアイテムの反射のように、出現させた鏡で相手の攻撃を跳ね返そうとする。

 

「クッ!………ガハッ!……はぁ…はぁ…」

 

しかし、完全には反射出来ずに攻撃を喰らってしまい、吹き飛ばされる。

この攻撃、龍力が使われているようだ。

龍力が元々ドラゴンの記憶からつくったものだからドラゴン・ドーパントなら自由に使えるのか。

もはや立つことすらできず、壁にもたれ掛かった僕に奴は近づいてくる。

 

「何故俺と融合しようとしないんだ。お前なら簡単なはずだろ」

「お前が強いほど俺が吸収した時に強くなれるからさ。だからお前がラーニングでより強くなれるようにしてやってるんだよ。俺はお前より強いけど、ラーニング能力を持ってないから。俺は最強にならないといけないからな。ほら、まだまだ行くぞ!」

 

奴が創り出した、大量の弾幕が僕に向かって飛んでくる。

その一つ一つがさっきまでの攻撃とは比べ物にならない即死級の威力だ。

まずい!

そう思ったとき―――

 

「ふぅ~、何とか間に合ったみたいだね」

「プレイヤーニキ!」

「Howdy!ボクはレイ、プレイヤーのレイさ!」

 

突然緑髪で緑のパーカーを着た少年が現れる。

そしてその少年が腕を振り上げると同時に大量の骨が地面から突き出し攻撃を防いだ。

 

「チッ、邪魔が入ったか。お前はかなり強そうだな。ならこいつを使うか」

 

そう言うと奴はマシンドライバーを装着し、コンストラクターを装填する。

 

『Construct Style:Error Start………』

 

『Complete!』

 

『Fight for Power! You are Kamen Rider!』

 

鏡の中の僕は僕の変身するバイトが白なのとは逆に真っ黒なバイトに変身した。

 

「仮面ライダーエラーだ、さぁ、いくぞ」

 

仮面ライダーエラー、鏡の中の僕はそう名乗った。

 

「はぁ、面倒くさいなぁ。戦う気はないってのに。仕方ない、付き合ってあげるよ。少しだけね」

 

レイさんがめんどくさそうに手を突き出すと大量のガスターブラスターが出現する。

そこから青い光線が鏡の中の僕、エラーに向かって放たれ土埃が舞う。

土埃の中から無傷のエラーが現れる。

 

「まぁ流石に避けてるか。防御してくれていたら楽だったんだけど」

「避けるに決まってるだろ、一撃でも喰らっていたら死んでいただろうからな」

「手加減してるから流石に死にはしないよ。僕は平和主義者なんだ」

「ふん、いきなり防御無視の攻撃をしてきた癖によく言うよ」

 

エラーはそう言いながら攻撃の準備をする。

しかし―――

 

「残念、時間切れさ。さぁここから逃げるよ。付いてきて、ボクいい【ちかみち】知ってるんだ」

 

レイさんが僕の手を掴んだかと思ったら一瞬にして景色が変わった。

見慣れた景色、ここは僕の家だ。

 

「これでひとまず安心だよ。今回はたまたまスレを見てたから良かったけど。でも多分次は助けに来れないから、気をつけてね」

「はい!ありがとうございます!これ、俺の持ってるライダーシステムのデータです」

「うん、ありがとね。じゃあこれあげるよ。壊れているけど、修理は可能なはずだよ」

 

そう言って手渡されたものは、仮面ライダーオーズの変身アイテム、オーズドライバーだった。

 

「これって……」

「この前異世界巡りしてる最中にゴーダと古代オーズからベルトを奪ってね。片方はガスターに渡したけどもう一つ余ってるからあげるよ」

 

古代オーズと、ゴーダってことは復コアの世界に行ったのか。

 

「本当にいいんですか?」

「いいのいいの、どうせ僕は使わないし、君が持ってた方がいいからね。それじゃ、バイバイ」

「本当に、ありがとうございます!」

 

レイさんの姿が一瞬にして消え去る。

【ちかみち】を使い帰ったようだ。

 

はぁ、今回僕はエラーに対して手も足も出なかった、悔しいなぁ。

このままじゃダメだ、これじゃあ誰も守れない。

でも、僕はあいつと違って成長できるんだ。

これからラーニングしまくって、次にエラーと戦う時には、絶対に勝ってやる。

 

まずはこのオーズドライバーを修理しないと。

まさかこんなところで手に入れるとは思わなかったけど。

オーズだけでも復活できればかなり有利になるはずだ。




なおレイは復コア世界では映司とグリードを全員復活させたあとグリード達の欲望が満たされるようにして全員和解エンド(古代オーズを除く)にした模様。
古代オーズは恐竜メダルと共に封印されました。
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