『随分とお困りの様だな?現
「……その声、伊坂か?こんな時に何の用だ……?……いや、寧ろ良いタイミングか……ッ」
この危機的状況下で新に語りかけてきたのは―――
新は
「……教えろよ。お前が新幹線の中で言ってた新しい力―――お前の力ってヤツを……」
『クククッ、良かろう。だが……それには
「一誠の協力……?」
怪訝に思いながら新は一誠の方に視線を移す
同じタイミングで一誠も誰かと話している様子が
一誠の内に語りかけてくる誰か……
声の主は女性最強の
一誠の
「この声は……エルシャさん?」
『ええ、そうよ。どうして泣いているの?』
「……俺、悔しくて……。どうしてこんなに自分が弱いのか……。肝心な時に全く役に立てないんです……」
『そう、それは悔しいでしょうね。けれど、忘れたの?以前、堕天使の総督が言っていた事を―――。あなたは可能性の塊だと―――』
その時、アザゼルから言われた事が一誠の脳裏に蘇る
あれはロキと出会う直前の頃―――
≪―――俺はお前の可能性を信じている。歴代の
≪おっぱいドラゴン!結構な事じゃねぇか。ドラゴンでそんな新しい二つ名を得られたのは随分久しい事なんだぞ?身体能力、魔力がヴァーリや他の伝説のドラゴンに劣っていたとしても違う側面からお前だけの方法で赤龍帝の力を使いこなして強くなっていけば良い。これからも努力と根性、そして意外性から活路を見つけていけよ≫
あの時、アザゼルは一誠にそう言っていた
“自分だけの側面から自分だけの方法で赤龍帝の力を使いこなせば良い”と……
「……俺は……おっぱいドラゴンだから」
『そうよ、それがあなた。現赤龍帝であり、おっぱいドラゴン。私とベルザードが見た可能性!さあ、今こそ解き放ちましょう!あなたの―――いいえ、あなた達の可能性を!』
「あ、あなた達?」
怪訝そうな声音で聞き返す一誠にエルシャは高々と宣告した
『あなたと同じく未知の可能性に恵まれた人がいるじゃない!』
「……それって新の事ですか?」
『そうよ!他人の可能性を見たのは初めてだわ!彼も可能性を持っているの!あなたと同じ―――おっぱいによる可能性を!』
堂々と宣言するエルシャに一誠が吹きかけた刹那、一誠の
懐から取り出された宝玉が一層強く輝き、この一帯全てを揺らす程の光量となった
「……何だ?」
「何だ、この光は?今まで見た事も無い強き力を感じるぞ」
激戦の真っ只中だった曹操とバジュラも手を止め、一誠の方に顔を向ける
神風一派全員も疑問に満ちた顔で止まっていた
新は“何か嫌な予感がするな……”と冷や汗を垂らす
宝玉から光が照らされ、何かを映し出していく
それは次第に人の形を成していき、数が増えていった
『その宝玉はこの京都で様々な人間の間を巡ってきた。あれらはその者達の残留思念が人の形になったものよ』
「つ、つまり、俺のせいで痴漢になった皆さんの残留思念って事ですか……?」
その単位は1000人を超えそうな規模だった……
更に―――
『おっぱい……』
『お、おっぱい』
『おっぱいーん』
『凄い、おっぱい』
『大変なおっぱい……』
残留思念が突然“おっぱい”と口走り始めた……
遂には呪詛のように呟きながら、ノロノロとおぼつかない足取りで動き出し―――何かの陣形を取っていった
「「「「「「おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい」」」」」」
“これは酷いっ!”
まさにそう言うしか無い異様な光景だった……
おっぱいと連呼しながら残留思念達が儀式めいた様相で円陣を作り並んでいる
「……おっぱいゾンビか?」
「面妖だな。流石の余でも見た事が無い酷さだ」
曹操が呟き、バジュラは開いた口が塞がらなかった
一方、神風はこのカオスな光景にやられたのか―――弓矢を構えられなくなり、自らの膝を叩いて大爆笑していた……
「……嫌だァ……ッ。あの流れに入りたくねぇ……ッ!」
ここからの展開を恐れた新は拒絶の意思を表すが……伊坂が反対する
『それは出来ない事だ。君も赤龍帝と同じく女性への渇望で進化していった。ここから更なる進化を遂げるには―――多少の無茶ぶりにも答えてもらわないといかんな』
「ふざけんなッ!俺は一誠みたいにアブノーマルじゃねぇんだ!正常なんだよ!」
『ここで動かなければ新しい力を手に入れられず、死ぬだけだと思うのだが?どうするかね?恥を忍んで新しい力を得るか、恥を忍ばずに死ぬか』
伊坂の説得に新は葛藤の歯軋りを鳴らす
確かにここでやらなきゃ八坂を助ける事も出来ずに全員死ぬ……
悩みに悩み抜いた末、新は苦渋の決断を下した……
「…………分かったよ、やりゃあ良いんだろ?」
『その意気だよ、現
新の覚悟が決まったのを他所におっぱいゾンビが消え、今度は中央に紋様が刻まれて魔方陣と化した
新は伊坂の指示通り魔方陣の近くに向かい、一誠の隣に立つ
「……一誠、これで何も打開出来なかったらお前を殺すからな」
「何で俺のせいになるのっ!?てか、目がマジだ……ッ」
一誠を睨む新の両目には“殺”と言う一文字が浮かび上がっていた……
衝撃的な出来事の連続と理不尽な殺害宣告に思考が追いつかない一誠
そこへ伊坂が新に語りかけてくる
『では、呼びたまえ』
「……何をだよ?」
『この珍妙な魔方陣を介し、君が進化の糧にしてきた女性への渇望を。まだしっかりと味わっていない欲望を呼び寄せたまえ。血の様に
その言葉を聞いて新の脳裏に
新は誰が呼ぶのかハッキリと分かったが、呼ぶ為の呪文が何なのか訊ねる
すると、一誠の籠手を介してエルシャがトンでもない事を言い出した
『さあ、一緒に叫んで!
「絶対嫌だ」
「即答!?てか、そんな酷い呪文なんすか!?」
『まずは彼の可能性を開くのよ!さあ、一緒に叫んで!』
尚も続くエルシャの説得に心が折れたのか、新は諦めて酷い呪文を唱える事に……
勿論、一誠もその召喚に参加するしかなかった……
「……新、準備出来た?」
「もう知らね……。ここまで来たんだ、何でも来やがれ……」
決意が揺らがない内に新は一誠と共にエルシャが言った召喚の呪文を同時に唱えた
「「
すると、魔方陣が輝き出した
魔方陣におっぱいの形をした象形文字や「おっぱい」と書かれた文字まで浮かび上がってくる
魔方陣の中央が一瞬の閃光に包まれた直後、魔方陣から現れたのは―――
「ぶ、部長ぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
「やっぱりな……」
紅髪の部長ことリアスが召喚された事に一誠は目玉が飛び出す程驚き、新は顔をひくつかせる
しかも、呼び出されたリアスは着替えの最中だったのか上下下着姿だった
風景が変わった事に気付いたリアスは仰天し、周囲に目線を配らせる
「な、何事!?ここは何処?ほ、本丸御殿……?きょ、京都?あ、あら、新にイッセーじゃないの?どうしてここにって、私がどうしてこんな所に!?しょ、召喚されたの!?え?え?」
酷く狼狽しているリアス
新も一誠も、果てには曹操や神風一派の全員も呆気に取られていた……
そんな状況にもかかわらず、伊坂が真面目そうな声で新にこんな事を言い出した
『―――吸いたまえ』
「……は?」
頭がストップしかけた新に伊坂は再び言い放つ
『彼女の乳を吸いたまえ。それで君は新しい力を得る』
「………………ッ」
もはや何かを言う事すら放棄した新は―――初めてこれまでの人生を呪った……
“
過去に戻れるなら一誠と会った事実を抹消したいぐらいに……
しかし、今は四の五の考えてる暇は無い
そんな時、エルシャも一誠に語り出す
『彼の準備は整ったわ。さあ、あなたの可能性はこっちよ』
「え?こっちって何―――」
パァァァァァァァァアアアッ!
突然放たれる強い金色の輝き
その出所は―――リアスの身体だった……
「な、何なの!?光が私を包み込んでいくわ!」
驚きの連続で困惑しているリアス
そんな彼女に次ぐ犠牲者がもう1人、一誠の傍にいた……
「ええっ!?わ、私も光ってます!?」
「ア、アーシアもぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおおおっ!?」
なんとアーシアまでもが金色の強い輝きを放っていた
思いがけない現象に巻き込まれたアーシアは勿論状況を把握出来ずにいる
そしてエルシャの口から信じられない言葉が一誠に伝えられた
『―――つつきなさい』
「え……?」
『あなたはそちらの金髪シスターさんのお乳をつつきなさい』
「つ、つつくんですか?」
『そうよ、つつくの。―――ポチッと』
「ポチッと!?いやいや、つついてどうするの!?」
驚愕する一誠などお構い無しにエルシャは続ける
『あなたの可能性を導く新たな最後の決め手。それは彼女―――アーシア・アルジェントの乳首なの。あれはスイッチ―――。あなたの可能性と言う名の扉を開く為のスイッチなの。もっと言ってしまえば、リアス・グレモリーのスイッチが彼専用なら―――アーシア・アルジェントのスイッチはあなた専用。そしてアーシア・アルジェントは第2のスイッチ姫、いいえ―――スイッチ
“ダメだ、頭がおかしい”
流石の一誠もそう思うしかなかった……
それも束の間、エルシャは更におかしな事を言い放つ
『リアス・グレモリーのおっぱいとアーシア・アルジェントのおっぱいはあなた達の可能性に触れ、次のステージに進んだのよ。限界を超えたおっぱい。スイッチ姫とスイッチ
「ごめんなさい、意味が分かりません」
次々と理解不能な言葉が飛び交うこの状況にもう涙を流すしかなかった……
エルシャと伊坂がそれぞれの相手に言っていく
『あれをつつく事であなたは変わる。劇的な変化を遂げるわ』
『彼女を吸う事で君は新しい力を得る。欲望を解放し、更なる昇華へ繋がるのだ』
『あなたの中の「
『私の力と一体化した新しい
「……覚悟、か……」
新は悟った様に言葉少なに呟き、一誠もようやくこのカオスな状況を理解した
“今はやるしかない”
新と一誠の決意がシンクロした瞬間だった……
新はリアス、一誠はアーシアのもとに歩み寄り、頭部のマスクを解除する
「……新?」
「……イッセーさん?」
2人は怪訝な表情で首を
新と一誠はそんな彼女達に真っ正面から言った
「―――リアス、お前の乳を吸わせてくれ」
「―――アーシア、おっぱいをつつかせてくれ」
「「―――ッ!」」
しかし、
「……よく分からないわ。よく分からないけれど……分かったわ!」
「……はい。イッセーさん……す、好きなだけつついてください!」
“スゲェ!言葉が通じた!”
新と一誠のツッコミがシンクロする
2人は互いに顔を見合わせてから、他の奴らには見えない位置に移動する
それを確認したリアスがブラジャーを外し、アーシアも制服の胸元を開いてブラジャーを外す
リアスの豊かなおっぱいとアーシアの成長しつつあるおっぱい
見知っている筈のおっぱいなのだが……そのおっぱいに起きている変化を見て驚いた
―――ピンク色の乳輪と乳首が淡い桃色の輝きを放っている……っ
「……こ、これが第2フェーズの現象ってヤツなのか……ッ」
「スゲェ……!つつくだけでご利益がありそうだ……ッ!」
新と一誠は初めて知った―――“おっぱいって光るんだな……”と
『うおおおおおおんっ!うわぁぁぁぁぁああんっ!うおおおおおおんっ!』
一誠の籠手に宿るドライグは大号泣していた……
こんな状況ではもう泣くしかないだろう……
しかし、それでもやらねばならない時がある
まずは一誠が鼻血を噴出させながらアーシアの乳首をつつく
成長途中でありながらも極上の柔らかさ、乳首の感触、指がおっぱいに埋まっていく光景
それら全てが一誠の全身を駆け巡り、最大級の快楽を与える
新も続くようにリアスのおっぱいに舌を這わせ始めた
今まで何度も味わった事はあったが、今回は格段に違う
舌を動かす度に小さく震えるリアスの身体
もう片方のおっぱいを揉みつつ、舌を乳首に這い上がらせる新
そして新が最後の一噛み、一誠が一押しをした刹那――――
「「……ぁふん……っ」」
彼女達の口からトドメの
カッ!
リアスとアーシアのおっぱいがまばゆい閃光を放ち始める
「こ、これは……!あ、ああああああああっ!」
「す、凄いです……!あ、ああああああああんっ!」
リアスとアーシアのおっぱいから放たれた輝きが疑似空間全体を桃色に照らしていき、更に極大の桃色閃光が全てを包み込んでいった……
光が止むと、アーシアは息を切らしながら横たわっており、リアスはこの空間から消えていた
同様に魔方陣も消えていく
「あ、あの、エルシャさん。部長は?」
『元の場所に帰っていきました』
「この為だけに呼ばれたのか!?」
2人は帰ったら即土下座しようと心に誓う
「……何だったんだ、あれは?」
「非常に
曹操もバジュラも今の現象にどう対処して良いのか分からずにいた
そんな時、新と一誠の全身が徐々に脈動していく
『来たわね。さあ、行きましょうか!』
エルシャが叫ぶと一誠の鎧の各部位にある宝玉から赤い閃光が溢れ出てくる
新の方は背中から炎の様なオーラが両翼の如く広がり、そのまま全身を包み込む
2人の体の内側から力強い何かが沸き上がってくる
『
「ドライグ、これは―――」
『ああ、俺も感じるぞ、相棒……。懐かしいものを思い出させてくれる。これは―――本来の俺のオーラだ。激情に駆られ、「覇」の力に身を任せたものじゃない。呪いでも負の感情でもない。これは―――俺が肉体を持っていた頃の気質だ。ただただ、白いあいつに勝ちたかった頃の―――』
ドライグの楽しそうな声音が聞こえた直後、新と一誠から
――――――――――
新はまた意識の中へとダイブしたのか、周りは黒一色の真っ暗な空間だった
周囲を見渡す新の前に見覚えのある炎が現れる
蒼い炎で構成された鳥……
それは新幹線でも見掛けた―――意識の中で変化した伊坂だった
『さあ、これで新たな力への道は整った。後は君が唱えるだけだ』
「唱える……?」
『新たな力への呪文―――唄と言っても良いかな。頭の中に流れてくる呪文を唱えたまえ。それが切っ掛けとなろう』
「……伊坂、お前はどうなるんだ?」
『私はこれから君と一体化するのだ。よって―――老兵は消え逝くのみ。それだけだよ』
つまり、完全に消えて無くなると言う事なのだろう……
伊坂の思わぬ発言に新は言葉が出なかった
以前まで憎き敵だったのに、消え逝くと知った途端―――複雑な情に駆られる……
『不思議だな。私に対して君がそんな顔をするとは』
「うるせぇ。逝きたいならさっさも逝っちまえ」
『クククッ、そうさせてもらおう。私の力を存分に振るいたまえ』
遺言とも取れる最期の言葉を残した伊坂は新と重なる様に同化していった……
――――――――――
「オオォォォォオオオオオオオッ!」
「いくぜぇぇぇぇぇええっ!ブーステッド・ギアァァァアアアッ!」
意識が戻ってきた新と一誠が吼え、極大のオーラが辺り一帯に解き放たれた
新の鎧から、一誠の
「「グレモリー眷属の底力、見せてやるぜェェッ!」」
新の体が空中に浮かび上がり、自動的に『
そして頭の中に流れてくる呪文を唱え始めた
「我、目覚めるは闇と
新の背中から炎が噴き上がり、6枚の翼と化す
「無限の欲望を喰らい、不屈の闘志を
足の鎧が炎に包まれ、炎の様な意匠猛禽類の様な爪を生み出す
「我、闇に染まりし
炎が全身を伝って統一性の無かった鎧が左右対称の形状となり、中央に赤い宝玉が埋まった盾が左腕に出現する
「―――
両肩にも猛禽類の羽の様な意匠が加わり、兜のマスク部分が赤いバイザーに覆われる
変化が終わり地上に降り立つ新
炎の如く赤いバイザーの奥に潜むエメラルドの眼孔を輝かせ、6枚の翼を収納する
「あ、新の鎧が変わった……」
「これが新しい力……。前『
右手を開閉し、馴染み具合を確認した新は一誠に言う
「何ボーッとしてんだ、一誠。目の前の奴らをぶちのめすんだろ?さっさとしな」
「ああ、当たり前だ!ドライグッ!」
『そうだな。久し振りに俺の力を見せつけてやろうではないかッ!』
「赤龍帝の力、とくとぶっ放してやろうぜッ!」
『
『
『
『
『
『
『
『DDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDDD!!!!!!!!!』
宝玉が数々の音声を鳴り響かせ、壊れたかの如く『
そして一誠の脳内に新しい力の使い方が流れ込んでくる
「―――っ。……はははっ、こりゃスゲェ。ベルゼブブ様、あなたに調整された『
先程の影響で『
一誠は高らかに叫んだ
「モードチェンジッ!『
その場で踏ん張りを利かせると、一誠の肩から背中に掛けて赤いオーラが集まり形を成していく
出来上がったのは背中のバックパックと両肩に装着された大口径のキャノン砲だった
静かに鳴動が始まり、赤龍帝のパワーが砲口に集まっていく
「一誠、気合い入れてるじゃねぇか。俺も負けていられねぇよなッ!」
新は左腕に装着された盾の宝玉に手を伸ばすと―――宝玉から剣の柄が飛び出し、それを掴んで引き出す
出てきたのは自前の得物―――
そして盾の宝玉を曹操とバジュラに向けると、宝玉に灼熱のオーラが渦巻いて球状と化す
2人して膨大なエネルギーの一撃を作り出していく……
「……あれは、マズいな」
「ほう……これは面白い」
曹操はボソリと呟き、バジュラは嬉々とした表情で笑む
新の盾と一誠のキャノンにエネルギーが充填された―――
『
「吹っ飛べェェェェェェェェェッ!ドラゴンブラスタァァァアアアアアッッ!」
ズバァァァアアアアアアアアアアッ!
一誠の両肩のキャノンから極大の1発が放射され―――
「ブレイジング・シュートォォォオオオオオオオオオオッ!」
ゴォォォオオオオオオオオオオオオッ!
盾の宝玉から出た炎の球を新が剣で突き出すと―――こちらも極大の一撃と化して噴き出していった
曹操とバジュラの方に放出されていく大質量の砲撃が2つ
曹操はそのパワーの危険性を察知したのか直ぐ様退避
一方、バジュラは両腕に闇の爪を形成して受ける体勢を取った
「ちょっ、キング!その砲撃はマジでヤバいよ!?」
「グハハハハハッ!ならば、受けて立つのが王たる者の責務だッ!こぉぉいっ、ガキどもォォォオオオオオオオッ!」
神風の忠告を無視した『初代キング』バジュラ・バロムは2つの極大の砲撃へと突っ込んでいった……
新と一誠が放った一撃はバジュラの全身を容易く飲み込む
神風達は急いでその場から飛び退いて避難
バジュラを飲み込んだ2つの砲撃は遥か後方に飛んでいき―――空間全体を震わせる程の大爆発と共に背景の町並みを吹き飛ばしていった
激しい光が止んだ後に残った物は―――全身から黒煙を上げるバジュラだけだった……
先の風景は消滅し、疑似空間にもダメージが及んだのか空間が歪み出していた
その時、静止していたバジュラが口から血の塊を吐き出す
「……英雄派のガキ共が作った疑似空間を歪ませる程の一撃か……。闇を纏わなければ、我が身は6割消滅していたかもしれんな……」
バジュラが自嘲する様に吐き捨てる
とりあえず
「一誠っ、俺は八坂を止める!曹操は任せる!やれるか!?」
「当たり前だ!そっちこそ死ぬんじゃねぇぞッ!」
お互いに檄を送り合い、それぞれの任務を果たすべく飛び出していった―――まずは新
八坂を救う前に……ガーラントに捕らえられている九重を救わなければならない
新はガーラントに狙いを定め、6枚の翼を畳んで急降下していく
ザシュッ!
肉が斬られる音と共に宙へ飛ぶガーラントの腕と―――巻き付かれた九重
九重を空中でキャッチし、巻き付いていた腕を取り払う
「た、助かったのじゃ……」
「よし、次はお前の母親だ」
ガーラントが傷口を押さえる中、神風が哄笑を上げて言う
「キャハハハハハハハッ!あの化け物蜘蛛になった九尾のお姫様を救うってぇ?無理無理無理♪そんなもん、いったいどうやるのぉ?」
「そいつを今から見せてやるよ」
新は手にした
「―――喰らってやるぜ。八坂に寄生したブラックウィドウってヤツをッ!」
2色の波動を纏った剣を頭上に掲げ、そのまま九尾蜘蛛に振り下ろした
「喰らい尽くせッ!―――『
ズオォォォオオオオオオオオオオオッ!
振り下ろされた剣から解き放たれた闇は刀身と同様、赤と黒に入り交じっていた
その闇が九尾蜘蛛の全身を余す事無く包み込んでいく
ゴキュ……ゴキュ……と不気味な音を立てながら、闇がそのサイズを縮めていく
神風は“まさか……っ”と思いながら凝視していると―――闇が人型のサイズにまで小さくなった
人型にまで縮んだ闇を抱え、着地した新は九重と闇を下ろす
「ヘヘッ、どうやら上手くいったみたいだな?」
新の一言を合図に闇が霧散すると―――そこには人の姿に戻った八坂がいた……
その光景に神風一派どころか、九重も驚きを隠せなかった
「は、母上が……母上が元の姿に……っ」
「ナ、ナニコレ……?どういう事!?なんで……どうやってブラックウィドウの力を消したの!?」
「簡単だ。―――喰ったんだよ。今の力でな」
新は端的に説明するが、神風は全く理解出来なかった
そればかりか悔しげに地団駄を踏みまくる
「何なんだよ、何なんだよコイツらは!?」
「クッハッハッハッ……。全く面白いガキどもだ。余の予想を遥かに超える成長ぶりだな……」
『初代キング』バジュラは足元に闇を広げ、闇は神風一派全員の足元を覆い尽くす
「ここは
『初代キング』らしからぬ言動に神風は「ハァッ!?」と
猛反論しようとした矢先にバジュラが神風を手で制して言う
「あの力はまだムラがあるようだが、ロクに調査・研究・対処していない現状で相手にするのは利口ではない。貴様の言いたい事も分からなくはないが、見くびると大局を見失い―――己の破滅を招くぞ?」
「……ッ」
バジュラの言葉に神風は苦虫を噛み潰した様な呻き声を上げ、“今は仕方無く”指示に従う事に……
足元に広がった闇がバジュラ含む神風一派の全身をどんどん沈めていく
「現
そう言い残し、神風一派は闇の中に飲まれ消えていった……
新と一誠の超絶パワーアップ回でした!
伊坂の力が加わった新……無事に八坂を救出!
ちなみに鎧のイメージは仮面ライダーオーズ・タジャドルコンボ(SIC版)で、盾と技のイメージはウルザードファイヤーです。何気に炎一色になってます♪