Mr.エメトさんから頂いた承認のもと、付け足した部分もあります。
どうぞ、お楽しみください!
特別コラボ編!異世界から来た銀魔人!
=ディープホール バビロン遺跡=
魔界の
大昔に造られた建物が立ち並ぶ遺跡
その中に1人の男が何かを捜し、石の
「あったぞ……ついに見つけたぞ!!」
男は棺の中にあった正八面体を手に持ち、狂喜する
「これで、これで……俺の夢が果たされる!!更なる力を得ることが出来るッ!!ハハハハハッ、ハーハッハッハッハッハッハッハッハッ!」
狂った様に笑う男は別世界へ侵略する為に、アカラナ
―――銀色の魔人と闇の蝙蝠、奇跡の共闘が起きる
―――――――――――――
=魔界中央 ハンター教会本部=
鋼弥、アルス、リオ、カナン、シェリル、ドルキー、望紅が集まり、大魔王ルシファーから依頼書が渡されたのだ
―――ドクロ付きの依頼書である
「これが渡されて、呼び出されたメンバーを考えれば相当な依頼ってことか?」
ドルキーはそう言う。
鋼弥がドラゴネルの討伐(契約という形で完了した)依頼もドクロ付きだ。
内容を読んでみないとわからないので、封を開ける。
「とある危険人物がアカラナ回廊を渡り、異界へと潜り込んだとのことだ」
危険人物がアカラナ回廊を渡る。
アカラナ回廊は人間や魔界人が入れば、時空のうねりに飲まれ消滅するか別の世界へと飛ばされる。
かつて葛葉ライドウはアカラナ回廊を探索していたのだ。
「しかし、アリスといい、ウァラクといい……こんだけ魔界の悪魔が異界に
「それでも我々は異界へと向かい悪魔討伐するまでだ」
望紅の言葉にアルスはそう答える。
場所を特定し、いざ異界の扉へ向かう―――――。
―――――――――――
某国にあるバウンティハンター協会本部にて
新は自分のライセンスを更新する為、メディカルチェックを受ける者達が集まる待合室に来ていた
診断前の書類に必要事項を書き、それを受け付け係に提出する
受け付け係の女医が書類の確認を済ませると、新に番号札を渡す
「ではこちら、57番の番号札を持ってお待ちください」
女医から番号札を受け取った新は呼ばれるまで室内カフェで一服する事に
注文したホットココアとチーズケーキをテーブルに置き、ゆっくりと
そんな時、周りにいるバウンティハンター達からの話し声が聞こえてくる
「おい、見てみろ。あいつが竜崎新だ」
「ああ、あのリアス・グレモリーの眷属になった男か。幼少の頃からバウンティハンターとしての訓練を受けてきたと言う……」
「あの若さで
「だが、実力は本物だぞ。『
「こりゃ近い内に
非難めいた声も多少あるものの、新の功績・実力は賞賛されているようだ
「いよいよ
一息ついた所で新の番号が放送で流れ、新はメディカルチェックに行く
視力検査、聴力検査、血圧検査、脳波検査、CTスキャン等々―――様々な検査を済ませた結果……健康状態に異常は確認されなかった
最良の結果でメディカルチェックを終える事が出来た新は、次に協会本部の役員達が待つ大広間へ足を運んだ
「竜崎新殿。本日までの貴方の任務成功率、功績を統合して考慮した結果―――S級から
「ライセンスの発行は明日の午後19時に完了しますので、また明日協会本部へ」
ライセンス更新の手続きを済ませた新は協会本部から外へ出る
ポッカリと時間が空いてしまったので、とりあえず何処に行こうか思索する
「さてと……何処で暇潰そうか。カジノに競馬、ゲーセンも良いな」
財布の中身を見て最初の暇潰しスポットに足を運ぼうとした矢先―――何らかの気配を察知する
「……気になる波動だな、こいつは。……仕方ねぇ、行ってみるか」
新は財布をしまって
―――――――――――――
=廃工場=
たどり着いた場所は廃工場だ。
COMPを使い、どの世界や現在地を調べる鋼弥。
「ここは
例えば鋼弥たちが知っている駒王町がX世界とする。
佐藤崇仁がいるのがY世界とする。
そして、新たに着いたこの世界はZ世界と名付ける。
「……この世界の記録とポインターはこれでOKだ」
COMPを操作して登録完了する。
鋼弥たちは周囲を警戒している、何やら邪悪な気配がするからだ。
姿を現したのは……動物や海洋生物を模した怪人たちである。
「悪魔とは違う存在ね……」
「テレビで見た特撮の怪人ってやつかい?」
「人間とも違う感じですね」
それぞれ武器を構え、能力を解放する。
憶することは無く魔の者たちを刈る眼だ。
「何者かは知らないが、退いて貰うよ」
リオは魔方陣を描いてマハラギダインを放ち、異形達を焼き払う。
焼ききれない者たちがいるが、そこは前衛が得意な者たちの出番だ。
アルスはサーベルを構えて怪物たちの両腕を斬り飛ばし、頭を斬り捨てる。
ヒュンっと払い、襲ってくる者たちをまた斬る
「オラオラっ!!退きやがれ!!」
ドルキーはトゥインクルスライサーを構え、横水平にブン投げて斬る。
風で操作し、角度調整をした手裏剣は敵を巻き込み斬る。
「ハァッ!!」
カナンは回し蹴り、チョップ、エルボーとその華奢な身体とは思えない強烈な一撃で敵を叩きこむ。
怪人たちは一斉に飛び掛かるが、カナンは深呼吸して―――
「ドラゴンハウル!!」
咆哮による衝撃波で飛び掛かってきた者たちを一斉に吹き飛ばす。
シェリルは兜の隙間から目を光らせ、大刀を振りかざして薙ぎ払う。
剣術ではなく力技で繰り出される一撃なので敵は粉々になる。
「オリャア!!」
望紅は気合が入った炎のローキック、火炎弾を放ち植物系の怪人を焼き払う。
噛みついてかかろうとするが、跳躍し炎の
「死にたい奴から、かかって来い……」
鋼弥は凍るような視線で怪人たちを睨む。
一瞬だけたじろぐ怪人達だが、飛び掛かっていく。
両手を軸にして、両足を開き――――
「真覇豪旋脚!!」
ものの数分で片付き、怪人たちは全滅した。
「こいつらはいったい何なんだ?アタシたちが知っている悪魔じゃあ、どれも見た事ない」
望紅が倒した怪人の頭を鉄パイプで突っつく。
「もしかして、ディープホールから逃げ出したと言う可能性もあるわね。あの世界は未開の地が多くあるから」
あらゆる憶測が浮かび上がるが、どれも根拠はない。
その時――――先ほどよりも大型の怪人が出現し、リオに襲い掛かろうとする。
「リオ!!」
鋼弥がいち早く駆けつけてリオの前に立ち構えるが―――大型の怪人の首がゴロリッと斬れて地に落ちた。
其処に立っていたのは――開いた翼を彷彿させる肩。
――背中を守護する漆黒のマント。
――エメラルド色に光る目と全てを噛み砕きそうな口。
――あの怪人を斬り捨てだろう黒い剣を手にしていた。
全員が警戒し、いつでも迎撃出来るように攻撃態勢を取る。
すると鎧の人物は鎧を解き、中を見せる。
少し逆立てた金髪とロックミュージシャンの様な私服の男性だ。
(師匠が悪ガキと言いそうだな……)
そんな事を思いつつも、目の前の人物に話しかける。
「仲間を助けてくれて、ありがとう」
礼を言う鋼弥、相手は―――
「ああ、気にすんなって」
ニシシッと笑う男。
ここではゆっくりできないので近くのホテルへ向かう
―――――――――――
=近くのホテル 大人数用客室=
「俺の名前は竜崎新。バウンティーハンターだ」
「バウンティーハンターねぇ、俺らの様な何でも屋のハンターと似たような職業か?」
ドルキーがそう聞き返すと、新は「そんなものだ」と言う。
「もう1つあるが、俺はリアスの眷属。"
「リアス・グレモリーの眷属になっている者か。時に、あの怪人たちが何者か知っているか?」
アルスが尋ねると新は答えた。
「あれは
新の"人間"という事に言葉に鋼弥たちは驚愕した。
まさか襲ってきた怪物たちが元々は人間だというのが誰が予想できたのか。
「簡単に説明すると
「じゃあ、俺たちはバケモノになった人間を倒していたという訳か……」
知らなかったとはいえ、元人間を殺してしまったことに罪悪感を感じる鋼弥たち。
新はそれに察したのか―――
「気にするな、と言っても……気休めにしかならないけどな。
新は鋼弥たちにそう言う。
「で……お前らはいったい何者なんだ?」
「ああ、そのことも話をしよう」
鋼弥たちは自分たちが何者なのか、何処の出身者なのか、自分たちの目的を話した。
新もまた情報を交換した。
「魔界の出身、こことは別の駒王町や勢力の事情……この世界に逃げ込んだ危険人物を追ってきたのか」
「この世界には
互いの情報を知り、納得する双方。
こちらの世界にいるリアスたちはとある事情のため力は貸せないようだ。
仮に会ったとしても余計な混乱をさせるわけにもいかないので、良かったとも言えるが……。
明日から本格的に捜査が始まる
―――――――――――
夕ご飯を食べ終えてくつろぐ男性陣。
女性陣はお風呂に入ってゆっくりと体と心を休めるようだ。
新はスッと立ち上がり部屋を出ようとする
「何処かへ行くのか?」
「ふふふ、あんたら女性陣の裸を見るためよ」
その言葉に呆れる鋼弥とアルス。
「……
「……そういうのはよくないぞ」
帽子を深く被るアルスと両手を組んでため息をつく鋼弥。
「新。悪い事は言わねぇからそれだけはやめておいた方がいいぜ。特にカナンと望紅にバレたら八つ裂き刑だ」
ドルキーは止めるように注意するが……新は勿論止まらない
「何を言う。女が風呂に入っているのならばそれを見るのが男ってもんだろ」
新は力説するが、鋼弥達はシラーっとしていた。
「まぁ、鋼弥は朱乃と付き合ってあの豊満な胸を顔で埋めているだろうよ?」
ニヤニヤッとしながらドルキーの言葉に鋼弥は顔を赤くして反論する
「な、何を言う!?」
「否定すんなって、実際にどうなのよ?あの豊満な胸で味わってんだろ~?」
「さっきの戦闘でクールに決めているけど、案外ムッツリスケベか」
ドルキーの言葉に便乗してからかう新。
「あ、新まで、何を言うんだ!!」
「とにかく……俺は行くぞ。いざ桃源郷へ!!」
新は風呂場へ猛ダッシュしていく
「骨は拾ってやるぞ……」
ドルキーはアーメンと十字に切る
鋼弥とアルスはため息をついて、トランプの大富豪の続きをする事にした……。
――――――――――――
=大人数用大浴場=
湯気がたちこもる浴場。
リオ、カナン、望紅、シェリルは戦いの垢を落とすために湯船に浸かっている。
「いいお湯です」
「疲れが取れるわね」
リオとカナンの胸がプカプカと浮いている。
望紅は自分の胸をさするが……悲しいかな、全然無い事に落胆する。
「いいさ、いいさ……まだ成長できるから……」
泣きながらも今後の成長に期待するしかない。
すると、ドアが開かれる。
一同は振り向くと……其処に立っていたのは新であった(下に水着を履いてます)
「「キャアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」」
「なにしてんだ、おめぇー!!?」
リオとカナンは悲鳴を上げてタオルで体を隠し、新は女性陣の裸体を見ている。
(まずはリオ。中々のプロポーションで胸が大きいな)
「み、見ないでください……」
(カナンはやや大きな胸、脚や腕は細めか。白い肌がなんとも眩しい)
「あ、あなた……なにをしているのよ!?」
(望紅は……控えめな胸だが肉体は結構、引き締まっているな)
「なんか失礼なこと考えているだろ!?」
ふむふむと女性陣の体を評価する。
新は1人だけ風呂場にあってはならないものを目撃する。
それは――――シェリルだ
風呂に入っているのに鎧を脱いでいない……。
「ちょっ!?鎧を付けたまま風呂に入っているのか!?」
逆に言えば、あの鎧の下にどんな身体が……と興味が湧く新だが―――シェリルは大刀を持ち構える。
ドンッと新に近づき大刀を振り下ろすが、新は避ける。
「あぶねー。いきなり攻撃するか?」
「正当防衛だろうが!?なに堂々と風呂場に入ってんだよ!?」
「このド変態!!」
望紅は火炎弾、カナンは風呂桶や石鹸を投げまくるが新は華麗に避ける避ける。
その隙にシェリルが近づき、横水平に斬りかかるが新は跳躍してシェリルの頭上を跳び越す。
シェリルは新が反対側に着地するとみて、剣を振るうが既に距離を離されていた。
「どれ……その鎧の中身を見せて貰おうか!!」
闇皇の剣を顕現させて新は加速する。
シェリルは迎え撃つ準備をして、大刀を構えて振り下ろす――――
ガギィィンッ!!
鎧の接合部分だけをピンポイントに突き―――鎧は音を立てて外れた。
それだけではなく、彼女が着ていた戦闘用レオタードまで切られた。
薄紫色の長髪、大きな胸に引き締まった腰、弾力がある
シェリルの裸体が新に見られて、眼がグルグルとなり―――
「おお♪」
「い、い、イヤァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」
大絶叫が響き渡った……
――――――――――――
その後、女性陣たちはブス~ッと顔を膨らませてご機嫌ななめ状態だ。
空き部屋に入って、"男性陣とくに竜崎新、立ち入り厳禁!!"と札が貼られていた。
「……てか、マジで生還していたのかよ」
「それだけじゃなく、シェリルの裸体を見たぜ」
新は親指をグッと立てて戦果報告、3人は驚愕する。
「……だが、連携は最悪な状態だぞ」
アルスの言う通り風呂場に堂々と潜入し、挙句の果てにはシェリルの裸体を見るという事をしたのだ。
女性陣達からフレンドリーファイヤーされてもおかしくない状態である。
先が思いやられそうなだと、心配になる鋼弥。
明日に備えて、就寝する。
―――――――――――――
~翌日~
昨日の浴場突撃事件で女性陣たちに睨まれている新。
そんな事件を起こした本人は気にしていない様子である。
「……何で止めなかった?」
「止めたさ。新がズタボロ雑巾にされるかと思ったけどまさか生還するとは思わなくてさ」
望紅の剣幕した表情に怯みつつも返答するドルキー。
「裸体を隠さなきゃいけない状況に全力の攻撃なんかできるわけないでしょ!?」
カナンは頬を赤くして、涙目になって反論する。
「一番ショックが大きいのはシェリルさんですよ……」
鎧を修復して装着しているが、裸を見られたショックが大きいのか膝を抱えて座り込んでいた。
流石に悪い気がしてきたのか、新は後頭部をポリポリとかく。
「あ~、流石に悪かったよ。許してくれとは思わないけど……」
謝罪の言葉を聞いて4人は“う~ん”と考えて――――
「これからの行動で許してあげるわ」
「次にセクハラしたらマジで殴るな」
カナンと望紅はそう言う。
鋼弥とアルスはやれやれ、という顔をして捜査を開始する。
――――――――――――
二人一組となって、異変が無いか捜査する。
チーム分けのメンツはドルキー&望紅、リオ&アルス、カナン&シェリル、鋼弥&新だ。
それぞれ、散開し調べるが――――
「中々、見つからねぇなぁ……」
「気配も感じない」
鋼弥と新の二人。
「ところでさ、鋼弥は朱乃と付き合っているのか?」
「……付き合っている。朱乃が堕天使のハーフという事を明かして、弱さを知った。だから、命をかけて守ると心に決めた」
鋼弥の決意を聞いて新は感心していた。
付き合った時期を考えれば、三大勢力が和平準備した時のだ。
「そういう新は誰かと付き合っているのか?」
「付き合っているというか、俺の家にはリアス、朱乃、小猫、ゼノヴィア、ロスヴァイセと一緒に暮らしているな」
「それは一誠が言うハーレムというものか。多くの女性と関係を持つのはあまり良い気がしない……」
「お前みたいに1人を愛する奴がいれば、そう言う奴もいる。俺は多くの女性を愛する。それに俺は欲深い生き物なんだ。欲しいと思った女は必ず傍に置く―――それが俺の愛情表現だ」
「愛情表現は賛同できないが、新なりの愛し方なのだな」
そんな会話をしているとCOMPのアラームが鳴り響き、起動する。
無数の点が向かっており、次々と消えていく。
鋼弥と新は共にその場所へと向かった。
―――――――――――
たどり着くと辺りは
他のメンバーも合流して、警戒しながら進む。
死体の山から誰かが来る。
髪はオールバックにして、ギザギザの歯が特徴の男だ。
手には白い槍を持っている。
「よぉ?お前たちも世紀の目撃者となりに来たのか?」
「世紀の目撃者?何言ってやがるんだ?」
「この死体の山はお前がやったのか?」
「ああ、小賢しくも俺を狩りに来たんだろうが、返り討ちにしてやったよ」
ニィッと笑う男。
新は睨みながら問う。
「で、誰なんだお前は?」
「そんなに知りたければ教えてやろう……。俺はオルガム!!オルガム・ザーディムだッ!!」
オルガム・ザーディム―――その男の名前を聞いて驚く魔界組。
「まさか!?風と森林の国に疫病を流行らせて多くの死者を出した魔界人!?」
「けど、シンディさんが捕まえてディープホールへ追放された筈!?」
驚くのも無理はなかった。
鋼弥達が見た当時は白衣を着ていた研究者のような姿だ。
今の姿とまるで別人だったのだ。
「くくくく……。あの奈落世界に追放されても、復讐を忘れなかった。あの生意気な女を食い殺すまで、俺は強くなったのよ。そして……疫病を司る悪魔パズズと地獄の女神ラマシュトゥのデビルソースを食らい……」
オルガムの体が変貌する。
背中から鷲の翼と頭が生え、
獅子の
【力を得たのだ!!我が名は疫病王オルガム・ザーディム!!
「バビロニア神話において疫病を司る二大悪魔を喰らい、力を得たのか……!!」
ただの人がデビルソースを喰らっても失敗してスライムになる。
オルガムは力への渇望、復讐によってパズズとラマシュトゥを喰らい、人を捨て悪魔へとなったのだ。
しかし……
「お前は王ではない。人でもない悪魔でもない……ただの化物だ」
「ああ、
鋼弥は拳を握り締め、新も剣を振り回して構える。
【貴様らの血肉を喰らってやるわ!!】
バケモノと化したオルガムが鋭い爪で引っ掻きに掛かるが、一同は散開。
まず鋼弥は素早い動きで掻い潜り、拳と蹴りを放つ。
続けて新は剣による斬撃を連続で与える。
【そんなもの……効かぬわ!!】
オルガムは風を放って2人を弾く。
【くたばれっ!!マハザンダイン!!】
強烈な風を放ち、切り裂く風の刃は木々や廃墟の建物を切断する。
「近づけない……!!」
オルガムはリオへと強襲し、リオが鷲掴みされて捕まる。
「リオ!!」
【くくくく、こいつから溢れる魔力を使えば俺の計画に大いに役立つ!この鎗―――マルテを使ってなぁ!!】
オルガムは翼を広げて旅立とうとするが、新たちは阻止しようと飛び掛かる。
【貴様たちはコイツらと相手にするがよい!!】
オルガムは口から黒い玉を2つ生み出し、罅が入り割れる
サソリの尻尾を持つトカゲ―――ムシュフシュ。
七つの頭を持つ毒蛇―――ムショマッヘ。
二体の邪龍が威嚇の声をあげて立ちふさがる。
「鋼弥、新!!俺の風で追いつかせる!!」
ドルキーの両手から竜巻を生み出し――――
「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」
二人目掛けて撃ち、二人はタイミングよく竜巻に乗り跳躍してオルガムの後を追う。
「我々はこいつらを始末するぞ!!」
アルスはサーベルを抜き放ち他の面子も武器を構えた。
―――――――――――
リオは目を覚ますと、縛られて身動きが取れない
彼女の眼前でオルガムがニタニタと嗤っている。
【くくく……空をみるがいい】
リオは薄暗くなった空を見る。
其処には複雑に描かれている魔方陣があった。
【あれはなぁ、生贄を捧げたその時―――疫病を蔓延する方陣だ。この世界は疫病が流行り、何もかもが苦しむ世界となる。そして、そのマイナスエネルギーを喰らい―――俺は神をも凌ぐ力を得る!!】
マルテと呼ばれる鎗を手にし、高々と宣言する。
【今こそ、この世界に疫病が蔓延する世界を!!】
鎗を天高く突き上げ、縛り付けているリオに突き刺そうとする。
「きゃあああああああああああああああああああ!!!!」
リオは来るであろう死と痛みに悲鳴を上げ目を閉じるが――――
―――ガシッ!!
目を開けると……鎗の刃を止める鋼弥、闇皇の鎧を身に纏った新が立っていた。
「女をそんな風にするんじゃねぇ……よっ!!」
新は鎗を持っている手を剣で斬りおとし蹴飛ばす。
オルガムは翼を巧みに使い、吹き飛ばされるのを阻止する。
【無駄な事を……この世界は俺の住みよい世界になるのだ】
オルガムは切り落とされた手を拾い上げ、くっつけて再生する。
鋼弥はリオを解放させ、鎗を拾い切っ先をオルガムに向けた。
「貴様の住む世界は無いっ!!」
剣を横に振るい構える新も―――
「人様の世界で、んな事をやるんじゃねぇ!!」
(BGM:大魔導陣の激闘)
―――――――――――
ムシュフシュとムショマッヘと戦うアルスたち。
両者とも最大の特徴は強力な毒を持っている。
二匹は口から毒ガスのブレスを放ち、毒地帯にしようとする。
ドルキーの風で毒の息を押し返し、望紅は火炎弾を連続で放ち、二匹の顔面に当てる。
カナンがムショマッヘに飛び掛かり、右手を鉤爪に構える。
「ドラゴンクロー!!」
勢いよく振りかざし、ムショマッヘの七本の首のうち三本を引き裂く。
追撃にアルスはサーベルを構えて―――
「デス・アンダルシア!!」
刀身が黒いオーラに包まれて、真横一閃に薙ぎ払い四本の首を斬り飛ばす。
シェリルは大刀を横に構えて、回転斬りしてムシュフシュの両目を斬り潰す。
兜だけを外すと髪は右手に絡まり、ランスとなる。
「はあああああああああああああああっ!!」
鎗は鱗を突き抜けてムシュフシュを仕留めた。
―――――――――――
新の怒涛の斬撃でオルガムにダメージを与えるが、すぐ元に戻ってしまう。
「こいつ、どうなっているんだ!?」
「再生能力を持っているのだろうな」
鋼弥はマルテを構えてオルガムの両手両足を貫く。
鎗捌きに関してはタオが教えてくれたから、素人とは思えない動きを見せる。
しかし、敵の再生能力は早く……直ぐに修復する。
【調子に乗るなよ!!小僧どもが!!】
オルガムはマハザンダインを放ち新と鋼弥を弾く。
【デスサイクロン!!】
悪しき禍々しい竜巻を放ち、鋼弥と新を飲みこみ激しく傷をつける。
「今、回復を……!!」
【テンタラフー!!】
激しい閃光がリオの前で弾き、吹き飛ばされる。
立ち上がろうとするが、
「混乱魔法……!!」
【貴様は後からだ。まずは、そこの二人から喰らってやる!!】
猛禽類の眼で狙いを定め急降下、鋭い爪で串刺しに掛かろうとする。
「新……この鎗に俺たちの魔力を送るぞ……」
「勝機はその鎗か……」
「このマルテは奴が遺跡から発掘したもので、使い方までは知らない……」
最後の望みに鋼弥と新はマルテを持ち上げて魔力を送る。
するとマルテの形状が変わり、刃先が枝分かれした
「オルガム、お前はこの鎗を知らないだろうな。この鎗は病魔を操る者たちを葬り、シンディ師匠が使っていた鎗だ!!」
鋼弥と新は柄を掴んで一緒に飛び、
「「
七支ノ鎗剣を共に投げる鋼弥と新。
鎗剣マルテは白く輝く一筋の流星となり――――オルガムを貫いた。
【グアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!?】
鎗剣の勢いは止まらず、オルガムが張り巡らせた魔方陣をも破壊した。
【バカな……下等生物どもに……この俺が……ッ!?シンディではなく、あんなガキどもに……この俺がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!】
オルガムの体に罅が入り、瞬間―――爆発した。
多くの者たちを疫病で苦しめ搾取したマグネタイトがキラキラと四散した。
遅れて来たアルスたちは討伐が成功したのを確認し、鋼弥と新を介抱する。
――――――――――――
鋼弥達の一件が解決し、別れの時がやって来た。
ゲートの前にいる鋼弥たち、新は見送りに来たのだろう。
「約束だ、受け取ってくれ」
報酬金を新に手渡す鋼弥。
「サンキュー。まぁ、俺はそれ以上に得たからいいけどね」
新がリオ達の方を見ると、女性陣達は手で体を隠して引き下がる。
アルスとドルキーは苦笑いをする。
「新、いつかまた……会える時を待っている」
「おう。その時は魔界の美女とか紹介してくれよ?」
「機会があったらな」
鋼弥と新は拳をコツンっとぶつけ合う。
そして……鋼弥たちがゲートに入ると何もなかったかのように閉じる。
いつか、二人が再会する刻が来るまで――――
――――――――――――
「ただいま」
「お帰りなさい、新。……あら、そのお酒はどうしたの?」
自宅に帰ってきた新を迎えたのはエプロン姿のリアス
新が持っている酒瓶に指を差す
「あぁ、こいつか。臨時収入が入ったんで買ってきた。俺の昇格祝いってヤツだ」
新は
キラキラと輝くゴールドカラーの免許証
晴れて
「ふふっ、おめでとう。そう思って私達も準備して待っていたわ」
リアスの案内でリビングに向かう新
そこで目にしたのは―――テーブルいっぱいに並べられたご馳走の数々
朱乃の得意料理である肉じゃが、サラダの盛り合わせから特上寿司に至るまで豪華な料理で埋め尽くされている
朱乃とゼノヴィアが新の手を引っ張り、腰を下ろした新の膝の上に小猫が座る
「新さん、お帰りなさい♪」
「新、昇格おめでとう」
「……先輩、早く座って食べましょう。もうお腹が空きました」
「新くん、合格おめでとー!」
「教え子の合格、私も教師として鼻が高いです」
イリナがクラッカーを鳴らして祝い、ロスヴァイセも賛辞を贈ってくれる
「アラタ、良いお酒を買ってきてくれたのね。私が注いであげるわ」
「あ~っ!レイナーレ様、ズルい~っ!うちにも注がせて~っ!」
「慌てるな、ミッテルト。酒はまだまだあるぞ」
買ってきた酒をレイナーレとミッテルトがグラスに注ぎ、残りの酒をカラワーナが持ってくる
リアスも新の隣に座り込む
「じゃあ―――新の昇格をお祝いしましょう」
「ありがとな、リアス。こんな盛大に祝ってくれて……」
新はこれまでバウンティハンターのランクが昇格しても―――嬉しいと感じた実感が無かった……
自分のランク昇格を孤独に祝ってきたからだ……
昇格しても周りには誰もおらず、常に独りで酒を飲んできただけ……
胸がポッカリと開いた様な時間を過ごしてきた新にとって―――今の状況は何物にも変えられない大切な時間となる……
沸き上がる嬉しさを噛み締め、酒が注がれたグラスを手に持つ
「今日は無礼講だ!とことん飲むぞ!乾杯ッ!」
「「「「「乾杯っ!」」」」」
特別コラボ編はこれにて解決し、新もバウンティハンターのランクが上がって大団円!
次回からはいよいよ本題となる蘇らない不死鳥編を書いていきます!
かなりカオスな要素を出す予定です♪