最近はマジで自分の時間が無くなり、執筆も更新速度も究極に遅くなっています⋯⋯。ですが、時間を掛けて練り上げた分、トップレベルにカオスな回が出来たと思います!
書いた自分でも「何やコレ⋯⋯っ?」と言ってしまうぐらいに(笑)。※念の為、腹筋崩壊警報を発令しておきますww
「ん〜っ? 何だぁ? な〜んか希望に満ちた目付きしてんねぇ。金髪お嬢ちゃんを取り戻す秘策でも思い付いたのかぁ?」
「まあ、そんなところだ。俺の大事なアーシアを返してもらうぜ!」
一誠は手から小規模のドラゴンショットを撃ち、ザミーゴを牽制。そして背中のブーストを噴かし、アーシアを捕らえているモリゾウ目掛けて突っ込んでいく。
その道中、ワーテルが両腕から電撃を放ってくるが⋯⋯一誠はジグザグに軌道を変え、電撃を躱しながら突き進んでいく。
モリゾウが地面を踏み鳴らした直後、無数の枝や蔦が鋭い槍や長い鞭等に変わり、一誠に襲い掛かる!
全ての攻撃を一誠は
一誠の秘策とは言わずと知れた―――“アレ”である。
「木の怪物から伸びてる蔦を―――“アーシアが身に着けてる物”として破壊するッ!」
『
籠手から倍加の音声が何度も響き、オーラが溢れ出していく。 一誠は脳内の妄想力を高めて、気合を入れて叫んだ!
「いっけぇぇぇぇぇぇぇぇッ! 全力全開のぉッ! 『
一誠が
それと同時に水着も容赦無く弾け飛び、アーシアは全裸で解放された。
「アーシアッ!」
「イッセーさんっ!」
一誠はすぐに落下してくるアーシアをお姫様抱っこでキャッチ。アーシアの体に傷が無いかどうか確認し、ひとまず安堵の息を漏らす。アーシアは顔を
「また、イッセーさんが助けてくれましたね。やっぱり、イッセーさんがいると安心します。どんな状況でも、イッセーさんがきっと助けてくれるから」
「お、おおっ。それよりゴメンな、アーシア? せっかく新しい水着を買ったのに、台無しにしちまって⋯⋯」
「良いんです。水着は今度一緒に買いに行きましょう。 イッセーさんがお望みなら⋯⋯あの、ちょっとエッチな水着でも頑張って着ちゃいます⋯⋯っ」
「マジすか!!? あっ! でも、あんまりエロい水着はやめとこう! 可愛いアーシアも、ちょっとエロいアーシアも俺だけのものだからな!」
「ふふっ、はいっ」
一誠とアーシアの周囲に❤️マークが無数に
『ア、アーシアさん⋯⋯! もはや可愛いを通り越して
ジュビアは今後の努力を間違った方向にしたまま決意する。リントは「いやはや、これが青春ってヤツっスか〜」と温かな目でニヤけていた。
そして、卑怯者のザミーゴは⋯⋯一誠とアーシアのバカップルぶりを前にして、意外にも呆気に取られていた。
「スッゲェなぁ⋯⋯何だ、この口の中まで甘ったるくなるようなイチャイチャプレイは⋯⋯。見てるこっちが恥ずかしくなってくるわぁ⋯⋯」
被っている氷のソンブレロの
その間にモリゾウは破壊された肉体を再生させ、ワーテルと共に警戒態勢に入る。一誠はアーシアの安全をジュビアに託し、改めてザミーゴ、ワーテル、モリゾウと対峙する。
どう攻めるべきかと頭を働かせようとした、その時―――言いようの無い悪寒が一誠の背中に走る⋯⋯っ。
強烈な殺意をヒシヒシと感じた一誠は生唾を呑み込む。
「⋯⋯聞こえる⋯⋯聞こえるぞぉ⋯⋯っ。
“もはや生物だけでなく、無機物をも睨み殺せるのでは?”
そんな恐怖が一誠の脳内を駆け巡る⋯⋯。
そして、
「怒りを喰らわば修羅となろう―――。怨みを
幽神正義の全身を鬼の幻影が包み込み、異質な
独自の
形作られたのは―――阿修羅の如き3つの面と6本の腕⋯⋯っ。しかも、何故か
正義本人から毒々しいオーラが幾重にも分裂していき、同じ様相の鬼人が量産されていく⋯⋯っ。枝分かれするように
「ヒィぃぃぃぃぃ⋯⋯っ!」
異常過ぎる異常事態に一誠は戦慄し、ザミーゴは乾いた笑いを漏らして一誠に訊く。
「おいおい、おたくの連れは人間の皮を
「い、いや、アイツはあくまで人間だった筈⋯⋯ッ。けど、最近いろんな事が起こり過ぎたせいか―――どんどん人間離れしていっただけなんだ⋯⋯ッ」
「スゴイネー。どんな環境下に放り込めば、あんな怪物くんが出来ルンダロウネー」
ザミーゴは目を小さな黒い点にして棒読みで言葉を紡ぐしかなかった⋯⋯。100体の分身を生み出した
それを合図に―――100体の分身鬼が散開した。ワーテル、モリゾウに15体ずつ、ザミーゴに20体の分身鬼が襲い掛かる。そして、残り50体の分身鬼は⋯⋯。
「ひぃぃィ゙いィ゙いィ゙いィ゙いィ゙いィ゙いぃぃヤァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ァ゙ッッッッ!!!!」
鬼気迫る殺意をもって一誠を追い回していた⋯⋯。しかも、全員が全ての手に出刃包丁を握り締めて⋯⋯。
唐竹割りの要領で振り下ろす、矢の如く投擲、胴体を両断する勢いで一閃、出刃包丁の乱舞を次々と繰り出していく分身鬼の群れ。その光景はまるで一方的な狩りにしか見えなかった。
『何をどう怒らせたら、味方にここまで強烈な殺意を向けられるんだぁ?』
ザミーゴは自分に襲い掛かってくる分身鬼を相手取りながら、50体の分身鬼に追われる一誠を見て苦笑する。混沌・混迷化している現状にさすがのザミーゴもついていけなかった。
「色々不憫なヤツだな―――っとぉ!」
突然の素早い強襲にザミーゴが身体を限界まで反らせて、マ◯リックス状態で攻撃を回避する。強襲してきたのは分身鬼―――ではなく、分身鬼の群れに紛れ込んでた本物の正義。ザミーゴは舌打ちしながら氷の銃を2丁生成。氷弾を発射するが、正義は即座に出刃包丁を投擲して
ザミーゴは再度氷の銃を構え、正義も新しい出刃包丁を取り出して対峙する。
「あっぶねぇ〜、油断してたわぁ。てっきり向こうのヤツを追い回してると思ってたが⋯⋯ブラフだったのかよ? アンタもやるねぇ。俺を仕留める為に味方すら利用するってかぁ? 俺よりよっぽど悪人に向いてんなぁ」
ザミーゴが嘲笑するように皮肉を言うが、正義は一切意に介さない。それどころか―――想像の斜め上の答えを出した。
「⋯⋯勘違イすルナ。
「おいぃぃぃ! いま聞き捨てならないセリフが聞こえてきたんだけどぉっ!!? いつでも俺の
「マったく、貴様はコンナ状況でモ下ネタを言ウ度胸がアるノか。誰ガ好き
「そっちの意味の玉じゃねぇよ! あと目玉も取っちゃいけねえモンだから!」
「ソウカ、なラば首ヲ
「もう嫌だぁ! ホントに誰か警察を呼んでくれぇっ! この般若阿修羅鬼を牢屋か分厚いシェルターに閉じ込めてくれぇぇぇぇっ!」
涙目で叫ぶ一誠、毒舌どころか毒そのものの口撃を飛ばす正義。そんな漫才が繰り広げられる中でも、一誠は追ってくる分身鬼達の出刃包丁を
『こいつら漫才やらせたらマジで優勝しそうだな⋯⋯。つーか、俺より外道なヤツって初めて見た』
ザミーゴは心中でそんな事を考えつつ、分身鬼と正義の攻撃を避け続ける。このまま不確定要素の塊と化した正義を相手取るのはリスクが高い。
『この般若くんはさっさと氷漬けにした方が良さそうだな』
そう結論づけたザミーゴは幾重にも生成した氷の銃を空中に浮遊させ、手元の2丁氷銃と合わせて氷弾の弾幕を放つ。危険を察知した正義は氷の弾丸を躱し続けるが、分身鬼達は被弾してしまい―――あっという間に氷の彫像と化す。
ザミーゴに向かわせた分身鬼は全て凍結され、正義は舌打ちする。新しく生成した氷銃で狙いを定めるザミーゴ。それを見た正義は瞬時に氷漬けとなった分身鬼を掴み、次々とぶん投げていった。
飛び道具にされた分身鬼達を回避し続けるザミーゴ。時に銃撃で撃ち落とし、時に触手で弾き飛ばし、躱した合間を縫うように氷銃を乱射。それに対して正義は―――全身から噴出させたオーラで再度分身鬼を作り、身代わりにして氷弾を防ぐ。
氷漬けになった分身を先程と同じように飛び道具として扱い、隙を見ては距離を詰め、蹴りを放つが⋯⋯ザミーゴは奇っ怪な身のこなしで蹴りを躱して距離を取る。
「ヒュウっ♪ マジで鬼だねぇアンタ。自分の分身とはいえ、それを躊躇無く盾にするとか。オフクロさんが見たら泣いちゃうんじゃねぇのぉ?」
「
ザミーゴの挑発を一切意に介さない正義。ザミーゴは「フ〜ン、つまんねぇの」と言って弾切れの氷銃を投げ捨て、即座に新しい氷銃を生成。2丁の氷銃を速射するが、正義は再度分身を盾にして氷弾を防ぎ―――氷漬けになった分身を蹴り砕く。
砕け散った破片を散弾の如く飛ばし、それらがザミーゴ目掛けて襲い掛かっていく。ザミーゴは上半身を反らして
だが、それは意識を切らせる為のフェイント。正義が破片に紛れてザミーゴの背後を取り―――出刃包丁を振り下ろす。
「外道イカの三枚おろしだ」
「俺は
殺気を感知したザミーゴは体躯を旋回させて、危険域から離脱! その際、首元から伸びる触手を1本切断されるが⋯⋯ザミーゴは意に介さず手元の銃で正義を突く。左手の銃口は
「ならば、外道
「さっきから海産物の例えェィっ!」
そこから出刃包丁と氷銃による熾烈な打撃合戦が始まり、更にザミーゴは触手も用いて連撃を繰り出す。手数の多さに押され気味となる正義だが、それでも
正義は顔面狙いで鋭く突いてきた触手を皮一枚で躱し、
待ち構えているのは毒々しいオーラを纏わせた出刃包丁⋯⋯。お返しとばかりに顔面への突きを繰り出す!
しかし、ザミーゴは絡め取られた時点で危険を察知したのか―――自ら触手を引き千切り、出刃包丁の
更に追撃を邪魔するように氷銃を正義に向かって投げ捨て、足元の地を触手で突き崩す! 距離を取ったところで新しい氷銃を2丁作り、銃口を向ける。
「ヒュウ〜♪ やるねぇ、般若くん。今まで会った事が無いタイプのヤツだぁ。一片の迷いも怯みも感じられねぇ。それだけ強いなら―――いっそウチに鞍替えしてみるかい?」
なんとザミーゴは戦闘中にもかかわらず、正義を自軍に勧誘し始めた⋯⋯! 普通なら到底あり得ない事態だ。ザミーゴは更に続ける。
「般若くんさぁ、そこの赤龍帝によっぽど恨みとかあるんだろぉ? つまり、アンタと赤龍帝は特段仲良しってわけじゃないみたいだ。俺とバトってる最中でも分身を向かわせたり、出刃包丁ぶん投げたりと、真っ当な神経じゃないよなぁ。そこまで恨みを持ってるならよぉ―――いっそ俺と共同作業で
ザミーゴは正義と一誠の関係性をひと目で見抜き、それを利用するべく
「貴様は何やら勘違いしているようだな」
「あぁん?」
「俺は
「おいっ、幽神ぃ!!? 俺の事は全く信頼してない上に、毎日の日課感覚で俺を殺そうとしてるのぉっ!!?」
理不尽と暴論の合わせた正義の返答に、目玉が飛び出るほど驚愕する一誠。正義は自らのスタンスを崩さず、当然のように言い連ねる。
「当たり前だ、現段階では朝の登校時しか貴様を襲撃できるチャンスが無いからな。いずれナイトルーティンにも加えてやる。今後は枕を高くして眠れると思うなよ」
「先生ェェェッ!!!! 今すぐこの理不尽と暴論で構成された鬼を封印できる
一誠はこの場に居ないアザゼルに助けを求める
『なるほど⋯⋯。コイツはまともに会話が合わない、半端な揺さぶりが効かないタイプだ。思った以上に厄介だねぇ』
ザミーゴは正義のねじ曲がり過ぎた人間性を見抜き、勧誘も甘言も通用しないと断定。次の一手はどうしようかと考えた矢先⋯⋯ザミーゴの
スマホを
「悪いねぇ。ウチの上司から呼び出し食らっちまったから、今日はここでお開きだ」
「そっちから喧嘩を売っておきながら即座に逃げる気か。さすが外道村出身の貝もどき、言動の全てが薄汚いな」
「悪党も外道も切り替えが早いんだよ。それによく言われるだろぉ? “逃げるが勝ち”ってねッ!」
ザミーゴは2丁の銃から氷弾を速射! それと同時に丸い物体を勢い良く地面に投げつける。着弾した丸い物体は破裂し―――大量の白煙を噴霧する!
正義は前に跳びながら氷弾を出刃包丁で弾き返し、白煙もろともザミーゴを狩るべく蹴りを放つ。蹴りの一閃で白煙は取り払われたが⋯⋯既にザミーゴの姿は無かった。
まんまと逃げられた事に舌打ちをする正義。必然的に次のターゲットが決まってしまう⋯⋯。
「⋯⋯まあ、良い。この
グルリと首を
ザミーゴが逃げた事で一誠は、『このままでは残りのヘイトが全部俺に来てしまうッ!!?』と死の危険を察知。迫り来る理不尽を回避するべく、一誠は脳細胞をフル回転させ始めた。
殺意MAXの
『確かジュビアさんは幽神のフィアンセって言ってたよな⋯⋯。しかも、あの人が使うのは水の魔力。上手くいけば何とか助かるかもしれないっ!』
生き延びる為の知恵を捻り出した一誠は、分身鬼の出刃包丁を大きく跳んで回避! 地面を転がってから体勢を立て直し、ジュビアに向かって叫ぶ。
「ジュビアさんっ! 頼みがありますっ!」
「ジュビっ? 何でしょう?」
「あなたの愛の力で! 幽神を―――あなたの旦那さんを止めてくださいッ! 今の幽神を止められるのは―――あなたの愛の力だけなんです! あなたの溢れる愛の力でっ、幽神を正気に戻してあげてくださいっ! そうしたら―――幽神があなたにキスをしてくれるそうですっ!」
ところどころを強調して伝える一誠。正義LOVEのジュビアはそれを聞いた途端、脳内の妄想力をフル稼働させた。
正義さまを正気に戻す。 → どうやって? → ジュビアの愛の力で! → そうするとどうなる? → 正義さまは感極まる! → 何に対して? → ジュビアの献身的な愛の力に! → その結果、どうなる? → 正義さまから熱烈なキスを貰える! → その後はどうなる? → 「ジュビア、結婚しよう」
ジュビリーーーーンッ!!!!!!
ジュビアの目が今までに無いほど強く輝き、彼女の全身からとてつもない量のオーラが水柱の如く噴き出す! 臨界点を突破した恋する
「正義さまァァァァァァァッ!!!!!!! 今ぁっ、ジュビアがっ、お止め致しますぅぅぅぅぅぅッ!!!!!!!! ジュビんふぅぅぅぅぅぅッ!!!!!!!!」
「ジュ、ジュビアさん、すごい魔力です⋯⋯っ」
「ジュビ
全裸で座り込んでるアーシアは身震いするほど
ジュビアが両手を水平に広げ、更に上方へ掲げると―――あらゆる方向から水が生き物のようにうねりを上げ、ジュビアの周りに集い始める。室内プールに
「⋯⋯⋯⋯ちょっとやり過ぎたかも」
ジュビアを焚き付ける事には成功したが⋯⋯自分の予想を遥か彼方へ吹っ飛ばす程の結果に、一誠は
しかし、
「届けぇっ、ジュビアの愛の翼ァァァァァッ!!!! 正義さまっ、MAXラブッ!!!!!!!!!!」
両手でハートの形を作り、前に突き出したのを皮切りに―――巨大な水の奔流が大津波と共に大進撃を開始! そこで一誠はようやく重大なミスに気付く。
“コレ、俺達も逃げ場が無いじゃんっ!!?”
「ジュビアさん!? ちょっと待―――ガボボボぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙ぉ゙っ!!?」
巨大過ぎる
―――――――――――――――
「ん? 何だ、この音⋯⋯って、何だアレはッ!!?」
「アレって⋯⋯ジュビアさんの魔力ですかっ!!?」
「ちょっと! アレこっちに来てるんだけどっ!!?」
「急いでここから逃げ―――ゴボボボォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ォ゙ッ!!?」
離れた場所で交戦中だった
―――――――――――――――
「⋯⋯⋯⋯⋯⋯ごぷっ。⋯⋯し、死ぬかと思った⋯⋯っ」
かろうじて息を吹き返した一誠は口から水を吐き出し、重い体を起こす。凄まじい威力ゆえに、
「正義さまーっ! 正義さまーっ! 何処にいますかーっ!?」
少し離れた場所ではジュビアが水の魔力を応用して、排水作業を
次に一誠は周囲に視線を向ける。自分を狙っていた分身鬼の群れは先程の大津波で消滅したのだろう、影も形も残されていなかった。それに⋯⋯ザミーゴが出した『
「イッセーさん、大丈夫ですか?」
「いんやー、さすがに肝が冷えちまいましたねぇ」
他界木の上に避難していたであろうアーシアとリントが、一誠のもとへ歩み寄ってくる。2人の安否を確認できた一誠はひとまず安堵する。重ね重ね言うが、今のアーシアは全裸なので一誠はすぐにエロい視線へと早変わり。
リントもほぼ裸同然の恰好なので、一誠は疲労と痛みを忘れて目の前の眼福を堪能。しかも、素晴らしい眼福はそれだけでは留まらなかった。
「イッセーさま、アーシアさま、ご無事ですか!」
「あ、ユキノさん⋯⋯ってぇ! 何故に裸なんですかっ!?」
パチャパチャと水音を立ててやって来たのはユキノだった。しかも、一誠の言う通り―――彼女も一糸纏わぬ全裸となっていた。その指摘でようやく気付いたユキノは顔を赤らめ、慌てて大事な部分を手で隠す。
「あ、すみません⋯⋯。向こうで敵らしき怪物と戦っていましたが、先程の大きな津波で水着も流されてしまいまして⋯⋯。あの津波はいったい何だったのでしょうか?」
「ごめんなさい、アレは
平身低頭で謝る一誠。事情を知ったユキノは柔和な笑みを浮かべる。
「優しいイッセーさまの事です。きっと皆さまを助ける為に、知恵を振り絞ってくださったんですね。皆さまがご無事で何よりです」
「そうだゾ? これがホントの水も
そこへヒョッコリ現れたのはユキノの姉―――ソラノ。彼女も例に漏れず全裸だが、堂々と裸体を晒しており、背後からユキノに絡みまくる。姉妹仲良しの絡みで癒される中、チェルシーとディマリアも合流してきた。当然、彼女達も身に着けていた水着を失い、全裸となっていた。
「それにしても、イッセーがいると退屈しないわね。襲撃からエッチなトラブルまでやって来るなんて。そういう星の下に生まれてきたのかしら?」
「きっと避けようにも避けられないのね」
両手を後ろ手に組んで、前屈みにアピールするチェルシー。あざとい小悪魔的な雰囲気が一誠の男心をくすぐる。ディマリアも恥じらっているものの、裸体を隠す事無く腕を組んで
「あ、悪堵さんっ! しっかりしてください! 大丈夫ですか!?」
「まるで風船みたいね。ウェンディ、水を吐き出させるの手伝って!」
更にすぐ近くではヴァサーゴ姉妹―――ウェンディとシャルルが悪堵を介抱している光景が視界に入った。無論、彼女達も全裸。2人とも小さな
その近くではヒメガミとフローラがそれぞれの能力を利用して、ジュビアの排水作業を手伝っていた。当然の如く彼女達も全裸だった。
『右を向いても、左を向いても、前を向いても、裸の女の子達でいっぱい! 鬼の居ぬ間に命の洗濯! 俺は⋯⋯生き延びたんだっ! この光景を脳内保存する為に⋯⋯⋯⋯生き残ったんだッッッッ!』
感極まり過ぎて歓喜の涙を流す一誠。理不尽と恐怖の化身が居ない間に脳内フォルダを満た―――。
ボゴッッッッ!!!!!! ガシッッッッ!!!!!!
「―――ッッッッ!!?!!?!!?!!?!!?」
突如、何かに足を掴まれる一誠⋯⋯。掴まれた瞬間、全身の毛穴がブワッと開き、噴き出す汗と
カタカタ震えながら視線をそちらへ移してみると―――地面の下から1本の腕が伸びており、それが自分の足を強く掴んでいるのが視界に飛び込んできた。
ボゴッボゴッと地面を突き破って出てきたのは―――般若面の鬼こと幽神正義。ジュビアの愛の力に呑み込まれたせいか、般若の面は半分ほど欠けていて、割れた部分から覗かせる素顔は既に人間から逸脱した
恐怖と絶望を体現した正義は、真っ赤な
「ハ、ハハ、ハハハハハ⋯⋯っ。いや〜、幽神。正気に戻ったようで良かった良かった。おおお前を愛するジュビアさんのお陰でこのピンチを乗り越えられたんだ。感謝感激です。あとでジュビアさんにお礼を言うんだぞぉ? なんだったら今度、お二人でデートする時は是非相談してくれ。オススメのスポットを紹介するから―――いや待て待て待て待て待てっ。待って! ねえ、マジで待ってっ!!? せめて何か喋ってくれ! 何も言わずに俺を何処へ引きずり込もうとしてんのっ!!? 怖いっ! 死ぬほど怖いって! 地面の下には何が待ち構えているの!!? そこだけは教えてくれ! 幽神っ! 幽神くんっ? 幽神ちゃんっ? 幽神さんっ!? 幽神さまぁ!!? どうか返事していただけないでしょうか!!? 分かった、悪かった! 謝る! 謝ります! ごめんなさい! マジでごめんなさい! 許してくださいっ! 調子に乗り過ぎましたっ! 後生ですからっ! お願い! 許して―――あっ、嫌っ、いやっ、イヤッ―――」
「ギィやァァァァァァァ嗚呼ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ッッッッ!!!!」
⋯⋯⋯⋯その日以降、『室内プールでマナー違反や迷惑行為をすると、般若面の鬼が出てきて何処かへ引きずり込む』と言う都市伝説が蔓延し、近辺ではナンパや迷惑客が一切現れなくなったらしい⋯⋯。
※ちなみに一誠はかろうじて死ななかったが、『三途の川って何度も往復できるんだなぁ⋯⋯』と
生存報告代わりの更新になってしまいましたが、何とかやっています! 最近はバカとテストと召喚獣の二次創作も手掛けようかなと思い始めてます。原作本はコンプしてありますので、余裕が出来れば手掛ける、かもしれません。
さて、次回は一誠が竜崎親子の提案した金策に巻き込まれる回! そこではフェ◯リーテイルの「元気最強〜!」な猫娘キャラと、エ◯ンズゼロにて思った事をつい口走ってしまう武士っ娘キャラを掘り下げていく予定です!
年内に更新できて良かったぁ⋯⋯。