『
コカビエルは心底嬉しそうに笑っており、新も覚醒した力でコカビエルを倒せる事に楽しげな雰囲気を出していた
神速の槍と堕天使の光の剣が向き合う
「我ら堕天使を絶滅寸前にまでに追い込んだ
「楽しむのは俺の方だ。今からてめぇをバラバラにしてやるぜェッ!」
新はブースターから噴出される魔力で超神速移動を開始
あり得ない速度により姿が消えるが、時折目に見える様に現れてフェイントをかける
「速い―――――ッ!」
「オラァッ!」
ズシュッ!
新の槍がコカビエルの黒翼1枚を貫く
対するコカビエルは光の剣を新の脳天に振り下ろす
新は再びブースターを噴射させて剣撃を回避した
「ぐぅぅうううっ!俺の光に勝てると思うかァァァァァァァァァァァァァァァッ!」
コカビエルは剣を消して、頭上に巨大な光の槍を作る
学園を消せる程の大きさを持った
「さっき言っただろ?今から俺の速度は、光をも凌駕するってなァッ!」
新は剣と同様に、槍に赤い魔力を流し込み構える
光の槍が新の眼前まで迫った刹那――――――
「オォォォォォォォォオオオオオオオオッ!」
魔力を帯びた槍が幾つもの残像を生みながら、光の槍を先端から壊していく
「なっ……!?俺の光を!?」
「オラオラオラァッ!何度も言ってんだろ!俺の速度は光をも凌駕する!」
最後の一撃で光の槍を壊すと、再度背中のブースターを噴射してコカビエルに詰め寄る
新はコカビエルの眼前で止まり、左拳を向ける
「……ナメた真似をしてくれるじゃないか!」
コカビエルは拳に光の力を宿らせ殴ろうとする
シュッ!ドガッ!
「がっ……!?」
「遅い遅い」
新の左拳はコカビエルよりも速く頬を打ち抜いていた
「ぐっ……!まだまゴブァッ!貴様ブゲッ!調子にグブッ!」
ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ!
『
コカビエルは攻撃や防御はおろか、反応すら出来ずにボコボコにされていく
「……がっ、ガプァッ……」
「ラストワァンッ!」
ドゴォッ!
新は爛々とした雰囲気でコカビエルの顔面を打ち抜く
殴り飛ばされたコカビエルは砂煙を上げながら転がっていった
「「「……………」」」
一誠達は堕天使の幹部が一方的に圧倒されている状況に唖然としていた
……と言うよりは、新の鬼畜的な攻撃に対しての反応かもしれない……
「部長……あいつ敵だけど、何か同情してしまいます……」
「奇遇ねイッセー。私も今のコカビエルに少し同情しているわ……」
「新さんは鬼畜ですわね」
「流石にアレは酷いよ……」
「……鬼畜外道先輩」
「あうぅ……」
新は全員から出された非難の声を聞き流す
コカビエルはヨロヨロと立ち上がってきた
「貴様は確実に殺してやる……!ここまで俺をコケにした代償は、高くつくぞォォォォォッ!」
コカビエルは再び光の槍を作って新に投げ放つ
新は
先程は赤い魔力を流していたが、今度は黒い魔力を帯びさせる
漆黒の槍と光の槍がぶつかり合った
ギュオオオオオオオオオッ……!
吸収と反発を司る魔力を帯びた闇皇槍が、光の槍を先端から力を吸収していく
「ば、バカな……!こ、こんな事が……」
「残念だったなコカビエル。どうやらてめぇの願望は叶わず終いになるぜ!」
光を吸収し終えた槍が強い魔力の輝きを見せる
新は黒い魔力の反発を利用して、螺旋状の魔力を放った
堕天使幹部の力を吸収しただけあって、螺旋状のエネルギーは地面を抉りながら突き進んでいく
狼狽するコカビエルに螺旋状の魔力が―――――――
カッ!
―――――当たらなかった
突然白い閃光が闇夜を切り裂きながら舞い降り、新の螺旋状の魔力を打ち消した
「っ!?何だありゃ……?白い鎧……?」
現れたのは白き全身鎧を纏った者
背中から生える8枚の光の翼が神々しい輝きを発している
そして色と形は違うものの、一誠の『
「……『
「『
「『
コカビエルが舌打ちをする
既に
「……赤に惹かれたか。『
ザシュッ!
コカビエルの翼が宙を舞い、鮮血が飛び出た
やったのは『
「まるでカラスの羽だ。薄汚い色をしている。アザゼルの羽はもっと薄暗く、
『
「き、貴様!俺の羽をっ!」
「どうせ堕ちた印だ。地より下の世界へ堕ちた者に羽なんて必要ないだろう?まだ飛ぶつもりなのか?」
「『
コカビエルが空に光の槍を無数に出現させる
『
「引っ込んでろキィィィィィィィック!」
「グブァッ!」
「っ?」
新が神速移動してコカビエルを蹴り飛ばし、『
「悪いけどよ、邪魔しないでくれるか?せっかくコカビエルを潰せそうだってのに」
「はははっ。君が『
挑戦的な物言いに新は乗ろうとするが、槍を下げる
「いや、やめておく。あんたの力はヤバそうだからな。今の俺じゃ多分勝てねぇ」
「一目で我が力を察知するとは。君の考え通り、我が
「
「コカビエルを無理矢理にでも連れて帰るようアザゼルに言われてたんだが……君のお陰で手間が省けた」
白龍皇の視線についていくと、微動だにしないコカビエルの姿があった
おそらく、さっきの鬼畜攻撃の蓄積ダメージが予想以上に大きかったのだろう
白龍皇はコカビエルを肩に担ぐ
「フリードも回収しなければならないか。聞き出さないといけない事もある。始末はその後か」
白龍皇は倒れているフリードを腕に抱え、光の翼を展開して空へ飛び立とうとした
『無視か、白いの』
突如一誠の籠手が光りだし、声が聞こえる
すると、白龍皇の鎧の宝玉も輝きだした
『起きていたか、赤いの』
『せっかく出会ったのにこの状況ではな』
『いいさ、いずれ戦う運命だ。こういう事もある』
『しかし、白いの。以前の様な敵意が伝わってこないが?』
『赤いの、そちらも敵意が段違いに低いじゃないか』
『お互い、戦い以外の興味対象があるという事か』
『そういう事だ。こちらは暫く独自に楽しませてもらうよ。たまには悪くないだろう?また会おう、ドライグ』
『それもまた一興か。じゃあな、アルビオン』
白龍皇の名前が判明し、赤龍帝と白龍皇の会話が終了した
「アルビオン……それがお前の名前か」
「正確には、この鎧に宿るドラゴンの名前だ。闇皇の蝙蝠、君の名は?」
「竜崎新。最凶のバグとなる予定の男だ」
「覚えておこう。また会おう―――――赤龍帝、闇皇の蝙蝠」
アルビオン……白龍皇は白き閃光となって飛び立っていった
コカビエルの展開していた破壊の魔方陣も消滅
ようやく戦いが終わり、町は救われた
『
朱乃が近づき、倒れそうになった新を胸に抱き寄せる
「お疲れ様ですわ、新さん」
「あ~……これ、予想以上に疲れるわ……」
「無理もないわね。一時的とはいえ、魔王級とも言える魔力を放出したまま戦っていたんだから」
リアスは新の頭を撫でて嘆息する
「それにしても新、トンでもなく凄い力だったな。俺達も驚いたよ」
「一誠、更に驚く事を教えてやろう。新しい力が頭に流れた時に知ったんだが……あと3つ、あんなのがあるらしい」
「「「「えぇっ!?」」」」
皆が一斉に驚いた
「あ、あんなバカみたいに強いのがあと3つも!?と言う事は……全部で4つ!?何でお前ばっかりそんな強くなるんだよッ!」
「覚醒しちまったモンは仕方ねぇだろ……まだ1つしか覚醒してねぇが、いずれまた増えるだろうな……嬉しいけどダルい……」
「うふふ。ゆっくり休んでくださいね?新さん」
「まだ寝る訳にはいかねぇな。
新は祐斗の方を向く
一誠は興味津々の様子で、彼の
「お前もやったじゃねぇか色男!へー、それが聖魔剣か。白いのと黒いのが入り交じっててキレイなもんだなぁ」
「竜崎くん、僕は―――――」
「ま、今は細かいの言いっこ無しだ。とりあえず、いったん終了って事で良いだろう?聖剣もさ、お前の仲間の事もさ」
「うん」
祐斗の顔に笑顔が戻る
「……木場さん、また一緒に部活出来ますよね?」
アーシアが心配そうに訊いてくる
神がいない事を知ってショックを受けている筈なのに、祐斗を心配してくれている
大丈夫と答えようとした祐斗をリアスが呼ぶ
「祐斗、よく帰ってきてくれたわ。それに
「……部長、僕は……部員の皆に……。何よりも、一度命を救ってくれたあなたを裏切ってしまいました……。お詫びする言葉が見つかりません……」
パシッと新が祐斗の頭を軽く叩く
「詫びなんていらねぇよ。お前がリアス部長の―――――俺達の所に戻ってきた。それだけで充分なんだよ」
「ありがとう竜―――――新くん」
「おっ?ようやく名前で呼びやがったか。『
新は照れ臭そうに鼻を人差し指で擦った
「部長……。僕はここに改めて誓います。僕、木場祐斗はリアス・グレモリーの眷属―――――『
「うふふ、ありがとう。さて……」
良い感じで終わると思いきや、ブゥゥゥンとリアスの手が紅いオーラに包まれる
「あ、あの、何事でしょうか?」
「祐斗、勝手な事をした罰よ。お尻叩き千回ね」
祐斗が尻叩きをくらってる間、新と一誠はその様子を見て爆笑した