ヒロアカも終わっちゃったね
全体的に改めて見て、酷すぎるとこは直したから、許して
体育祭二週間前の日曜の朝
天気は快晴で、まだ空が青というよりも白という時間
運動公園にて男は走っていた
呼吸は安定していて、まだまだ余裕そうである
男は器用に後ろ向きで走りながら叫ぶ
「おーい、大丈夫かーーーーー!?」
それを聞き、20メートル程後ろを走る男が答える
「はぁ、はぁ・・・・へ、平気だ!」
後ろの男は苦しそうに答える
先を走る男はそれを聞き、また叫ぶ
「よーし、あと2周だから頑張れよーーーーー!」
先を走る男は前を向き、顔だけを後ろに向けながら叫ぶ
「行くぞ、
「はぁ、はぁ、ま、待て
公園にはカミナと、何故か宣戦布告をしたはずの心操が仲良く?特訓をしていたのだった
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数日前
カミナは運動公園にいた
グレンはラボに預けてきたので一人である
「さてと、特訓やるか!」
カミナはストレッチを終えて
「ドリル以外にも、何か作らねぇとな」
カミナは悩んでいた
体育祭では生徒同士の戦いだってある
その時に脳無の腹を抉り飛ばすような一撃は大事故になる
ドリルは威力がピカイチな分加減が効かないのだ
「どうしたもんか・・・」
カミナはルチアとの会話を思い出す
『アタシもドリルは好きだよ。どんな装甲も貫ける夢の装備だからね』
『おお! 分かってんじゃねーか!』
『んで? アドバイスでもいるかい?』
『いや、コイツは俺がやらなきゃならん事だからな。出来れば1人でやりてぇ』
『だろうね。じゃ、また今度〜』
『おう』
「・・・素直に相談に乗ってもらうべきだったか」
カミナはちょっと後悔していた
「さてと、まずはイメージからだよな。螺旋、ドリル、サングラス・・・」
カミナは考え始めるが、15分ほどでやめてしまう
「あークソ、俺は考えるのは苦手なんだよ・・・」
カミナは地面に寝て空を眺める
「・・・ドリルに、シモンに頼りすぎって事なのか?」
カミナは無意識に自身がシモンをなぞっているかもしれないと思った
ドリルはシモンの専売特許でもあるのだ
「俺の、戦い方は・・・」
そう考えていると、ふと公園を走っている男に目が行く
(あれは、シンソーか?)
カミナの目線の先にはフォームがぐちゃぐちゃになりつつも必死に走っている心操がいた
「おーい、シンソー!!」
「はぁ、はぁ、ん? ゲッ、なんで・・・」
「無視すんな、待ってくれよーーー!」
カミナは心操を追いかける
「なんで俺が、って速いなおい」
「お前もこの近くに住んでんのか?奇遇だな!」
「チッ、関係ないだろ。俺とお前は敵だぞ、大体・・・」
「それでさぁ、相談乗って欲しくてさ。新技についてなんだがよ!」
「聞けよ」
「俺的にはやっぱ拳か、刀だと思うんだ。どっちがいいと思う?」
「聞けよ、知らねぇよ。お前の個性知らないし・・・」
「ん?そうだな、俺の個性は螺旋力!エネルギーを纏ったり、固めてドリルみたいにできる!」
「いや・・・は?」
心操は足を止めて、サラリと自分の情報を出したカミナを睨みつけるように見上げる
「俺お前に宣戦布告したんだけど。・・・何?やっぱ、俺じゃ敵にならないってか!ふざけんなよ」
皮肉たっぷりに心操はカミナに言う
当然だ、お前を倒すと言っている相手に自分は悩んでいると言い、個性まで教えた
お前ごときには俺自身の情報を伝えても問題ない、と思っているとでもいうのか
ふざけているとしか思えない
「いや、敵じゃねぇだろ。ダチ公だろ」
カミナの言葉に心操は固まる
「いいか?敵ってのはな、目が合えば戦って、傷つけあって、魂燃やしてぶっ倒さなきゃいけねぇ相手だ」
カミナにとって、心操は敵ではない
「・・・いつ、友達になったんだよ」
「あぁん?教室で俺に気合いを見せたじゃねーか。あん時に俺はお前が気に入った、そんだけだ」
そう、敵なんかじゃないのだ
心操は呆気に取られる
カミナの言いたい事はなんとなく分かる
けれど、まだ納得できない
「・・・でも、俺はお前を倒したいと思ってる。それは敵ってことじゃないのか?」
「違ぇな。ダチ公は、戦っても、倒しても、その後は一緒に前に進んでいくんだよ」
「・・・ッ!」
カミナの笑顔を見ると心操は胸が苦しくなる
カミナは良い奴だ、間違いなく
心操はヒーローを目指していた
しかし、個性がヴィラン向きと言われ続け本人も卑屈になってしまっていた
そんな心操にとってカミナの真っ直ぐさは、自分がなろうと思っていたヒーローのようで苦しくなってしまう
だから、これ以上苦しくならないように、突き放す
「俺の、個性は洗脳だ。いかにもヴィラン向きだろ」
「・・・」
心操はかつてのクラスメイトに言われたことを思い出す
そんな事はないと思いつつ、雄英の入試を受けたが、ロボには個性が効かず、襲われそうになったのを思い出す
「怖いだろ、悪い事なんかし放題だからな。お前みたいにヒーローにおあつらえ向きな個性な奴には、俺の気持ちなんか・・・」
ガスッ!
「グゥ!痛・・・え?」
心操は地面に倒れていた
カミナを見上げると拳を握りしめて怒った顔をしていた
「このバッカ野郎が!個性がなんだ!お前、まさかあの馬鹿みたいな入試で心折れたなんて言うんじゃねぇだろうな!」
「え、入試?」
「そうだ、あんな攻撃方個性しか取らないようなシステムで、心折れる程度なのかって聞いてんだ!」
カミナは心操の胸倉を掴む
「ヒーロー、なりたいんだろうが!!」
「ッ!」
「俺や俺のダチだって、どんなに不利だろうと絶対に試験に受かってやるつもりだった。それはヒーローになりたかったからだ!個性がどうとかじゃねぇんだよ!お前が、お前の気持ちはどんなんだ!言ってみやがれってんだ!」
「・・・俺だって!なりてぇよ!憧れたんだから!」
心操はカミナの服を掴み返す
「でも!・・・俺はどう進めばいいんだよ!?分っかんねぇんだよ!」
心操は下を向く
「俺がいんだろ」
「・・・え?」
「お前が間違った方向に進むなら、俺が殴って止めてやる。そして、また一緒に前に進んでやる。それがダチ公ってもんだろ」
「・・・なん、だよ。お前、なんで、そこまで」
「言ったろ?気に入ったって」
「なんだよ、それ・・・・・・」
心操はカミナを見る
その頬には涙が流れ続けていた
「シンソー、人はなんで前に目があるか知ってるか?
遠くの景色を見るためにゃあ、前に進むしかないからだ。後ろに目があると、生まれた故郷が離れていくのしか見えねぇ。それじゃ人は前には進めねぇ。目が前にありゃ、歩いていけば遠くの景色が近づいてくる。だから人は前に進める」
「前を・・・見る」
「あぁ、だから」
カミナは右手を出す
「俺はお前の前に進む道筋を一緒に探してやる。だから、俺にも力を貸しちゃくれねぇか?」
心操は右手でカミナの手を握り返す
「ありがとう、神野。俺、頑張るよ」
「おう!」
「顔が痛え」
「それは、すまん」
はい、ファルコン太郎です
5年ぶりです
当時高校生だった私がいつのまにか社会人になっちゃいました
時たま、小説の続きを妄想しつつ、今更上げるのもなぁと言うのが続いておりました
また、続くかもしれないので、その時はまた楽しんで頂けると嬉しいです