お待ちどうさま!
今回も妄想垂れ流しでお送りしております!
前回がちょっと長かっただけなのであんまり期待しないでください
あと質問なんだけどタイトルとか変えた方が良いかな?
安直すぎる気が、良い案があれば感想で教えてほしい
騎馬戦が終了し選手たちは騎馬を崩し始める
『それじゃ早速上位4チームを見てみようか!』
プレゼントマイクの声が響き、スクリーンに順位が表示される
『1位、神野チーム!』
「うおおおおおおおおおおお!神野ォオオオオオオオオオ!」
「グェ、お、おいテツテツ抱きつくな!」
「お見事でした神野さん。そしてありがとうございます」
「お前なら勝って当然だとは思ってた。けど、お疲れ・・・あと、ありがとう」
『2位、爆豪チーム!』
「実は神野のハチマキさ、あの時テープでいくつか回収したんだよね」
「おお、やるぅ」
「でも2位だぜ?アイツが納得するかよ」
「だぁあああ!青髪に・・・クソがぁああ!!!」
『3位、轟チーム!』
「最後の最後で・・・」
「してやられましたわ。やはり流石、としか」
「ウ、ウェエイ・・・」
「・・・クソッ」
『4位、緑谷チーム!』
「勝ち残った・・・けど、また運じゃないか・・・!」
「神野に助けられたな。あの捨てたハチマキが無ければ勝ち上がれなかっただろう」
「あれビックリしたわ。ギャンブラーなんやな」
「ベイビーを修理しなければ・・・しかし先輩担当の方は派手ですねぇ」
『以上4組が最終種目へ進出だ!1時間ほど昼休憩挟んでから午後の部だぜ!じゃあな!・・・おいイレイザーヘッド飯行こうぜ』
『偶にはいいか』
『ヒュー!珍しくご機嫌じゃん!』
カミナたちA組は昼食を食べるため食堂へ向かいだす
「障子、怪我大丈夫か?」
「あぁ、一応食堂の前にリカバリーガールの所によるつもりだ」
「なら途中まで一緒に行こうぜ」
「良いのか?食堂が混むぞ」
「まあ、その怪我は俺のせいでもあるしな・・・」
「・・・ふっ」
カミナが少し気まずそうにする姿を見て障子は少し笑ってしまう
「んだよ・・・」
「いや、すまん、珍しいものを見たと思ってな。・・・なら途中まで行こう。俺もさっきの戦いのことで色々話したいことがあったんだ」
障子はカミナに負けた後に轟にやられた話や、B組の個性や戦い方についてなど話す
リカバリーガールの出張保健所まで障子を送ると、カミナは食堂に向かう
「何食おっかなぁ・・・ってバクゴー?何やってんだお前」
カミナはコソコソと何処かに向かっている爆豪を発見する
「ッ!?青髪おま・・・」
「一体何をして・・・」
「オールマイトの隠し子か何かか?」
カミナが曲がり角を覗いた瞬間に轟の天然発言が爆発する
その言葉を向けた相手は、緑谷
(・・・ッ!?・・・!・・・!?)
(違ぇから落ち着け!バレんだろうが!)
カミナが驚きすぎてジェスチャーを使いだし、慌て始めるので爆豪が止める
「・・・流石に違うよ、そんなんじゃないんだけど・・・」
「そんなんじゃない、って言い方は少なくとも何かしら言えない繋がりがあるってことだな」
轟は一度自身の左腕を見る
「俺の親父はエンデヴァー。知ってんだろ、万年No.2のヒーローだ。お前がNo.1ヒーローの何かをもってるなら、俺は尚更勝たなきゃいけねぇ」
そこから先は轟家の地獄のような話だった
エンデヴァーの苦悩
それゆえに出した非人道的な行動
家庭内の様々な暴力によって狂ってしまった母親
そして・・・その母から煮え湯を浴びせられたこと
「ざっと話したが俺がお前につっかかるのは見返すためだ。クソ親父の個性なんざなくたって、いや使わず1番になる事で奴を完全否定する」
両親に愛されていた緑谷と爆豪はもちろん、カミナでさえ黙り込んでしまう
「言えねぇなら別にいい。お前がオールマイトの何であろうと俺は右だけでお前の上にいく」
時間取らせたな、と言い轟は歩き出す
「・・・僕は色んな人に助けられてここにいる」
緑谷が呼び止めるでもなく、一方的に告げる
「オールマイトのような、彼のようになるには1番になるくらい"強くなるつもりでいる"。だから負けないよ、僕を助けてくれた人達に応えるためにも。改めて言わせて・・・」
緑谷の目には強い意志があった
「僕も君に勝つ!」
轟は無言でその場を離れる
カミナたち2人も食堂に向けて歩き出す
「・・・なぁバクゴー」
「・・・んだよ」
「お前の両親さ、良い人か?」
「なんでテメェに言わなきゃなんねーんだよ」
「・・・俺、親いなくてさ。家族とか、親の気持ちってよく分かんねぇんだ」
こっちも複雑なのだがカミナはさらりと言うので、爆豪は家庭事情にあえて触れずに話す
「・・・普通だ普通。ジジイもババアも多少は暴力あっけど酷くはねぇ。家の事情も轟ん家ほど重くねぇ」
「そっか・・・」
カミナが考え込む姿を見て爆豪は言う
「・・・俺らがどうこう言うもんじゃねーだろアレは」
「だな、でも・・・やれる事はしてぇ」
カミナは拳を掌に打ち付ける
「あいつは良い気合いの持ち主だ。でもその使い方を間違ってる。ダチがそんな道に行くってんなら、殴って止めて連れ戻す!」
カミナは力強く言う
「一度背中を預けたダチは、例え敵でも見捨てねぇ!」
「・・・ケッ、勝手にしろ」
「おう!ありがとな」
「礼言ってんじゃねーぞ!殺すぞ!」
「よし!一緒に飯食うぞ!!」
「聞けよ!食わねーよ!」
「おっ先!」
「俺の前を行くな!待てやゴラァ!!」
その後、食堂でカツカレーの早食い対決をしてる2人を見た人が居たような居なかったような
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昼休憩終了
『最終種目発表の前に予選落ちの皆んなに朗報だ!あくまで体育祭!ちゃんと全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ!』
プレゼンマイクが会場を盛り上げる
『本番アメリカからチアリーダーも呼んで一層盛り上げ・・・んだアリャ?』
『なにやってんだ?』
そこにはチアガールの格好をしたA組女子が揃っていた
『どーしたA組!?どんなサービスだ!?』
「峰田さん、上鳴さん!騙しましたわね!」
八百万は下手人に対して怒りを露わにする
峰田と上鳴はそんなこと知ったことかと喜び合う
八百万は峰田たちから、相澤の言伝だと言われた事と
『いや〜でも神野の奴も楽しみにしてたんだけどなぁ』
『やります』
『ヤオモモ!?』
と言う言葉に騙されていた
八百万は自身がカミナの名前でホイホイ釣られてしまったことに気付き激怒する
「このッ・・・!」
「ヤオモモストップ!ここで銃はマズイって!」
「待って!創造ストップ!装填ストップ!」
「ちょ、カミナ!カミナ来てぇ!!」
「何だ?どうしたよ」
芦戸の声が聞こえたため、カミナが召集される
カミナの声が聞こえた途端、八百万の動きは止まり、その隙に耳郎によって銃が回収される
「モモちゃん!どうせ嘘なら片方は本物にしちゃおうよ!」
「そうそう!カミナ喜ぶかもよ!」
「え、いや・・・でも確かに・・・」
八百万はカミナの方を向くとモジモジとしながら尋ねる
「え、えっと・・・どうでしょうか?」
八百万は小首を傾げ、恥ずかしがりつつも軽くポーズをとる
「・・・・・・・」
カミナは10秒ほど、じっくりと八百万を眺める
ガン見である
「あの、カミナさん?そんなに見られると、その、ちょっと・・・」
「似合うじゃねーか。ちょっと見惚れちまったぜ」
「・・・・・・」
「けど、お前ならオレンジより赤だな。その方がもっと綺麗だと思うぜ」
「・・・・・・・・・・・」
「俺好みってのもあるが、お前美人だし魅力的だから大丈夫だろ!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ヒュ」
「モモ?」
カミナは後ろからポンと肩に手を置かれる
「神野さぁ」
「ん?何だジロー」
「あんたホント責任取った方が良いと思うよ」
「何のだ!?」
耳郎は自分で考えな、と言いながら俯いて機能停止した八百万を回収して去っていく
カミナは基本そういうことに死ぬほど鈍い、文字通り
伊達にシモンのヨーコへの感情に気付かなかった事が死因になってないのだ
もう一度腹を刺されても知らんぞ
「しょ、障子・・・」
「すまん、俺からは無理だ」
カミナは障子に助けを求めるも戦力外と言われ断られる
「よかったねヤオモモ」
「ひゃい・・・」
『試合前に何やってんだアイツら』
『青春ってやつだろ』
_______________
『さぁさぁみんな楽しく競えよレクリエーション!それが終われば最終種目!4チーム総勢16名からなるトーナメント!1対1のガチバトルだぁ!!』
会場にある程度の生徒が集まり始めたのでプレゼントマイクが話を進め始める
「トーナメントか!毎年テレビで観てた舞台に立つんだぁ!」
「去年もトーナメントだっけ?」
「毎年形式は違うが例年サシでの勝負だな。去年はスポーツチャンバラしてた」
「チャンバラか・・・神野無双しか見えねぇな」
『ヒュー、ヒュー・・・よし!それじゃあ組み合わせ決めのくじ引きしちゃうわよ。組が決まったらレクリエーションを挟んで開始になります』
ちょっと息が荒いミッドナイトの声が響く
仕方ない、王道熱血青少年カミナの青春は眩し過ぎるのだ
「レクに関しては参加するしないも個人の判断に任せます。息抜きや温存したい人もいるしね。じゃあ1位チームから順番にくじを引いていって!」
カミナたちからくじを引いていき、トーナメントの組み合わせがどんどん決まっていく
『という訳で、組み合わせはこうなりました!』
① 緑谷 対 心操
② 轟 対 瀬呂
③ 塩崎 対 上鳴
④ 神野 対 飯田
⑤ 芦戸 対 発目
⑥ 八百万 対 常闇
⑦ 切島 対 鉄哲
⑧ 爆豪 対 麗日
「テンヤか、おもしれぇ」
「カミナ君か・・・いきなりの強敵、しかし兄が見ている以上負けられんな」
「あんただよな緑谷出久って」
「うん、そうだよ」
「お前にだけは絶対に負けねぇ」
「僕だって負けるつもりなんてないよ」
「・・・!」ギロリ
「・・・!」ギロリ
「あの時の、リベンジといかせてもらおうか」
「望むところですわ」
「「被ってても、俺は負けねぇぞ!!」」
カミナと深く関わった者たちの、激しい戦いが始まる
▲▽▲▽▲▽
ある日の公園にて
『——————そして、これが俺のドリルだぁ!』
『強化にハッキング、おまけにドリル・・・神野の個性って本当に強いな。ほぼ無敵なんじゃないのか?』
『ん?いや弱点くらいあるぞ』
『へぇ何なんだ?』
『俺の螺旋力は——————————』
『・・・お前、それ、本当か?誰かに言ったことは』
『いやまだ誰にも・・・どうした?』
『神野、それもう誰にも言うな、マジで、絶対に』
『お、おう、分かった。分かったって、何でそんな怖い顔を————-』
▲▽▲▽▲▽
心操は選手控え室でカミナとの会話を思い出していた
「・・・俺はヒーローになる」
そう言い心操は控え室から会場へ向かって歩き出す
___________
『ヘイガァイズ!アーユーレディ!?色々やってきましたが、結局これだぜガチンコ勝負!』
会場が最高潮に盛り上がる中、2人の男の出番がくる
『一回戦!顔の割には良成績とクソ根性!ヒーロー科、緑谷出久!!』
覚悟を決め、熱い目をした緑谷が入場する
『バーサス!神野チームの作戦参謀!実力個性、全てが未知数!普通科、心操人使!!』
同じく、覚悟を決めてはいるが少し冷たさを持つ目をした心操が入場する
ここでルール説明がされる
勝利条件は場外か行動不能、または「まいった」と言わせること
命に関わるような攻撃はダメだということ、だ
緑谷は考える
(障子くん達に事前に聞いた感じでは、おそらく何か問いかけに答えるとアウトの個性!解除方法は確定じゃないけど強い衝撃!なら、狙うは速攻!)
「緑谷、お前も俺と同じなんだろ?」
心操が緑谷に呼びかける
「目を見て分かった、お前も神野に道を示してもらったやつだって」
緑谷は答えない
「神野はカッコいいよな。本当に、心の底から、素直に尊敬するよな」
(分かる・・・って言いたいっ!)
緑谷はつい同意しそうになるのを気合いで抑える
オタクのサガだ
緑谷は顔に出ていたのか心操は内心少しだけ笑うが、すぐに冷徹な仮面を被り告げる
『レディーーーーー!?』
「けど、俺はアイツはヒーローになるべきではないと思ってる」
緑谷は一瞬何を言われたのか分からなかった
『スターーーーーーート!!』
「俺は・・・あいつがヒーローになる事に反対だ」
「何を、言ってるんだ君は!!!!」
その瞬間、緑谷は動かなくなる
「悪い、俺の勝ちだ」
『オイオイどうした!?大事な初戦だ、盛り上げてくれよ!緑谷開始早々、完全停止!?』
会場が困惑に包まれる
『アホ面でビクともしねぇ!心操の個性か!?あんまり目立ってなかったけど、ひょっとしてヤバい奴だったのか!?』
「卑怯だなんて言うなよ。神野のやつ、『俺の悪口?好きに使え!』なんて笑いながら言うんだからな」
心操は緑谷に命令を下す
「振り向いて場外へ歩いて行け」
「・・・」
『ああーーー!緑谷ジュージュン!』
緑谷はどんどん場外へと向かっていく
_____________
「おい青髪、あの根暗もお前が鍛えたんか?」
「おう、短い時間だったが心操も大分強くなったぜ」
「テメェ、デクに肩入れしてたんじゃねーのかよ」
「デクも大事ダチだ。でも、俺が全部教えても、それはあいつの道を狭くするだけだ。逆に心操は自分の道を見つけて欲しくて手を貸した。見つけられるかはアイツら次第、そこから先は信じるだけだ俺は」
「ケッ、お人好しかよ。負けた時の言い訳にすんじゃねーぞ」
「ハッ!俺を誰だと思ってやがる」
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緑谷は洗脳によって身体が勝手動く中、考えを巡らせる
(マズイ!チクショウ!止まれ!せっかく、せっかく障子くんが情報をくれたのに!)
緑谷は障子の言葉を思い出す
『頑張れよ緑谷。俺の分も神野に挑戦してきてくれ』
緑谷は障子と拳を合わせる
(ちくしょお!こんなあっけなく!託されたのに!こんな所でぇ!!)
緑谷はラインを越えようとした瞬間、目の前の暗闇の中に複数の人影を見る
その瞬間、緑谷は右手の指を個性の暴発で折り洗脳を解く
『緑谷とどまったぁあああああ!!』
「マジかよっ何しやがった!?」
緑谷は口を押さえて答えない
「なんとか言えよ」
緑谷は心操にどんどん迫る
「そうか、もう口を聞く気はないか」
緑谷は心操を押し出そうと手を出し
「オラァ!!!」
「ぐッ・・・!?」
右ストレートを顔面に叩き込まれる
「だったら!拳で語ろうじゃねーか!!」
心操はストレートで怯んだ緑谷と距離を取り、ジャブで細かく攻撃する
『心操!急に個性なしの殴り合いに移行!ガチンコファイトだぁ!!』
『個性が効かないなら別の手段を取る。実に合理的だ』
緑谷も最初こそクリーンヒットを貰ったが、すぐさまガードし応戦する
「どうした!?力だけかよ!」
「クソッ!」
緑谷のパンチを捌き、心操は顔に3発ジャブを打ち込みながら言う
『微妙に心操がリードしてんな』
フィジカルは緑谷の方が上だが、緑谷は殴り合いの経験が少なすぎる
一方、心操は付け焼き刃とはいえ2週間、カミナによりスパーリングで吐くほど叩きこまれていたのだ
距離があると部が悪いと判断した緑谷はタックルにて心操を押し倒す
「ガハッ!?」
心操は辛うじて後頭部は守るも、不安定な姿勢で倒され受け身が取れず大ダメージを負う
そして馬乗りになった緑谷から振り下ろしを腹に2発、顔に3発貰ってしまう
『緑谷マウントポジション!心操、抜かれるか!?』
心操は拳を受け止め、腕ごと下に引き2人まとめてゴロゴロと回転する
「ヴッ・・・ゴホッ!」
緑谷は転がって離れた後に蹲ったままの心操を見て、場外へ引きずろうと近づく
そこに
「《緑谷くん反則!そこまで!》」
「え!?何・・・で」
『えぇ!?ちょ、ミッドナイト!どこが反則!?』
プレゼントマイクはミッドナイトに質問するが、ミッドナイトは慌てて返す
『ち、違う!私じゃない!』
観客や先生生徒たちがまさかと思い、闘技台の緑谷を見る
そこにはピクリとも動かない緑谷と
「コホッ・・・声真似で叫ぶのは、キツイな。今ので、喉が、死んだぜ」
ゆっくりと立ち上がる心操だった
『なるほど、心操の声真似だな。緑谷が口を出さずにいられなくした訳か』
『ト、トリッキー!緑谷!心操の個性に再び囚われてしまった!!』
相澤はこの戦い方を思いつきそうな男が頭に浮かぶ
「安心しろ。もう、歩かせたりなんてまどろっこしいマネはしねぇ」
心操は立ち上がった後にクラウチングスタートの構えを取る
「腕下げて、歯ァ食いしばれぇえ!!」
叫ぶと同時に心操は走り出す
「うおおおおおおらぁあああああ!!!」
そして助走をつけた飛び蹴りが緑谷の鳩尾に突き刺さる
「ゲボォオッ・・・!!」
緑谷は地面を転がり蹲る
『し、心操の強烈な一撃!緑谷立てない!エッグいなおい!』
『騎馬戦の時に使った手か。あれは痛いぞ』
(何が・・・痛い!これは・・・動けない!)
緑谷は意識が戻ったり、飛びそうになったりで朦朧とする
「今度は、こっちの番だ」
心操は緑谷の足首を掴み場外へ引き摺りはじめる
緑谷はなんとか心操の胴体を蹴り抜け出す
2人はボロボロで向き合う
会場はさっきと打って変わって静まり返る
心操はもう喉が潰れているうえ、ネタがバレて個性を使えない
緑谷も片腕の指が潰れて、フラフラの今の状態では制御が出来ないので個性は使えない
ならば決着の方法は1つ
言葉はもういらない
「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおあお!」」
2人は全力で相手に向かって走り出す
2人はもう拳を振るう力すら残ってない
技術も何もない、タックルというのも烏滸がましい、純粋なただの体当たり
そして、その勝敗を決したのは
『心操くんダウン、行動不能!緑谷くん2回戦進出!!』
『最後の最後のぶちかまし!立っていたのはA組、緑谷出久!!』
アナウンスが響き、心操はボンヤリとした視界で空を見上げていた
(俺、負けたんだ)
心操はふらつきながら体を起こす
『イヤァハァーーーー!!!初戦に相応しい、熱いバトルだったぜ!では両者の健闘を称えてグラップユアハンズ!!』
歓声と共に拍手の音が響く
心操は緑谷へ右手を出し、驚きながらも緑谷も握り返す
「心操くんは、何であんなことを?」
「・・・理由は、絶対に言えない。けど、俺だって・・・神野は凄いヒーローになると思うよ。なってほしいさ。応援だってしてるよ、するに決まってる!けどやっぱり、俺は反対って気持ちを捨てられないんだよ・・・クソッ」
「君は一体、何を知って・・・」
緑谷の問いには答えず心操は後ろを向き入場ゲートの方に向かう
「カッコよかったぞ心操!」
心操が見上げると同じ普通科の生徒たちが、プロヒーローたちが心操を称賛する姿が見えた
カミナの言葉が頭に響く
『ヒーロー、なりたいんだろうが!!』
(神野、俺、勝てなかったけどよ・・・頑張って、良かったよ)
心操は泣きそうになるのを堪えて振り返る
「緑谷!俺を誰だと思ってる!」
心操は親指を自分に刺しながら叫ぶ
「俺はなるぞ!お前より立派なヒーローに・・・」
「
「うん!・・・ハッ」
緑谷は心操の個性に囚われる
「フツー戦った後の相手くらい警戒しとけよ。・・・いや、カミナ流に言うともうダチなのか」
心操はニヤリとした笑顔を緑谷に向ける
「俺も、俺の分をダチに託すか・・・緑谷、みっともない負け方はしないでくれよ?」
「うん!・・・ハッ」
「お前な・・・・・」
▲▽▲△▲▽
『俺の螺旋力は、気合いが源って言ったろ?だから俺がビビったり、折れたりしたら螺旋力が弱くなったり使えなくなるんだ』
神野、それさ
めちゃくちゃ強いヴィランと戦った時とか、命の危機になった時にさ、逃げられないってことだろ?
逃げたとしたら、個性が主人を見捨てるんだろ?
そんなの、戦場に立ったら死ぬまで引く事は許さないってことだろ
俺、自分の個性のことヴィラン向きっていってたけどさ
カミナ、お前の個性はさ、ヒーローじゃなくてさ
兵士そのもの、なんじゃないのか
能力なしの殴り合いって良いよね
え?ただの趣味だけど