そのTSロリ娘は如何にして天馬司にメス落ちするのか   作:村岡

4 / 5
文字数を増やすといったな。あれは嘘だ。


もしかしてここ、デ○ズニーランドですか?

 目を開くとそこは、異世界だった。

 

 テンプレラノベの導入部分かな?

 そう思ってしまうほどにありきたりな感想しか出てこない。

 

「すげぇ……」

 

 ワンダーランド、とでも言うのだろうか。

 

 その楽園のような情景に心を奪われる。

 上を見上げれば、目も醒めるようなスカイブルーが広がっている。

 空に敷かれたレールを走る機関車に、宙を浮くメリーゴランド。それとなんか神秘を感じそうな観覧車。奥の方にはお城のような建築物も見えている。

 

 これ、夢の国(ガチ)じゃん……。テーマパークとかいうレベルじゃねぇだろこれ。司が夢の世界だと言っていたのも納得できるな。

 

「また来てしまった……」

 

 はしゃぐ俺とは対照的に、司の表情はズーンと重苦しくなっている。

 ウソ、そんなに来たくなかったの?そんな顔されるとちょっと申し訳ないぞ。

 

「にしてもひっろいなぁここ……なぁなぁ司、このアトラクションって全部本当に乗れんのか?」

「……分からん。俺もこのセカイについては不明なことばかりだ」

「ふーん……あの建物は?」

「あぁ、あれはだな……」

 

 先程からチラチラと視界に移っていたテントのような建物、パッと見サーカステントっぽいけど―――

 

「あれ〜!? 司君!また来てくれたんだ〜!」

「うおおあああああッ!?」「きゃっ」

 

 背後から

   ドカンと一発

       デカい声 

         

 別に死なないけど思わず詠んでしまった天照雛子迫真の辞世の句。

 二人揃って情けない声を出してしまった。きゃってなんだよ。女の子かよ。いや女の子だけど。

 

「こらミク、急に大きい声を出したから二人共びっくりしちゃってるじゃないか」

「わっ、ごめんね!驚かせるつもりはなかったんだよー」

 

 一体何なんだ。そう思って振り返るとそこには、初音ミクとカイトが居た。

 

 ……初音ミクとカイトが居た?

 

 ???

 

「……夢?」

 

 確認のため、司のほっぺたを思いっきりつねる。

 

「いっ!? 急に何をするんだ!!」

「夢ではねぇ……」

 

 しっかり現実だね。ウンウン。いや、尚更訳分からんがな。

 

「司、ちょっと耳貸してくれ」

「今度はなんだ……?」

 

 身長的に背伸びしても届かないので司に屈んでもらい耳に口を近付け、ミク達に聞こえない程度の声量で話す。

 

「どうなってんだ……二次元のキャラが居るなんて聞いてないぞ……」

 

 心臓飛び出るかと思うくらいに焦ったわ。マジで。さっきの司の話に一切出て来なかったぞバーチャルシンガーの話題なんて。

 

 初音ミクとカイトはバーチャルシンガーと呼ばれる、リアルには居ない二次元の存在……のはずなんだが、何故かいる、ここに。

 

「すまん……言っても話をややこしくするだけだと思って話さなかった」

「それはそう」

 

 確かにあの流れでバーチャルシンガーの話までされてたら俺の頭が普通に爆発して死んでいたと思う。ナイス判断だぜ司。

 

 取り敢えず聞きたいことは聞けたので司の耳元から離れてミク達の方へ向き直る。

 するとそれに気が付いたカイトが俺に声を掛けてくる。

 

「初めまして、ボクはカイトだよ。天照雛子ちゃんだよね?セカイへようこそ」

「カイトが目の前で喋ってる……って、俺のこと知ってるのか?」

 

 超ナチュラルに俺の名前呼ばれてたけど、初対面だよね?なんで知ってるの?……いや、知ってても別におかしくはないか。だってバーチャルシンガーだし……。

バーチャルシンガーだしってなんだよ。

 

 俺の素朴な疑問に、カイトに変わってミクが答える。

 

「もっちろん、知ってるよ〜☆ 雛子ちゃんは司君の幼なじみで、ちっちゃい頃からず~っと一緒にいるんだよね☆ それでそれで、司くんは雛子ちゃんのことが好―――「ちょ、おい!」むぐぅ」

「ミク、それは言っちゃダメなやつだよ」

「?」

 

 ミクが何かを言いかけた所で、カイトが彼女の口を手で塞いだ。今、なんて言おうとしてたんだ?司はなんかすげぇ焦ってるし。なんなんだ一体。

 

 司の方を見てみると、彼は何故か少し頬を赤らめホッと胸を撫で下ろしていた。

 

「あっ、ごめんね!司くんはまだ、雛子ちゃんにはこのことを秘密にしてるんだよね☆」

「おい、それは俺を馬鹿にしているのか?いや、しているよな?」

 

 ……よくわからん。まぁ別に大したことでも無さそうだし気にすることでもねぇか。それより気になることもあるし。

 

「カイトの兄貴、質問いいか?」

「兄貴……? あ、勿論いいよ。何が聞きたいんだい?」

「このセカイについてのことなんだけどさ―――」




〜作者によるプロセカ知らない方向けへのクソ雑用語解説〜


セカイ:人々の持つ、本当の想いによって生み出された不思議な場所(らしい)。想いの数だけセカイは存在し、どのような想いがセカイを作り出さしたのかによって、その想いに合わせて姿形を変える(らしい)。天馬司の想いによって作り出されたのは『ワンダーランドのセカイ』

バーチャルシンガー:俗に言うボカロ。

以上、クソ雑解説でした。

正直、今回の展開は賛否が分かれそう。まぁ書きたいように書きます。オリ主と司の関係についてもっと掘り下げたい。

感想評価がモチベになります。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。