アルトリア全部乗せ転生者のヒーローアカデミア   作:爆死常習犯

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前回の終わりの一言からしてシリアスが来ると思ったか?残念、シリアルだ。



合格と入学「食費と救いはないのですか!?」

「しかし、もうそろそろ一週間たったし合格通知が来てもおかしくないと思うんですが」

 

 荷物にあったテントで過ごすことはや一週間。そろそろこの生活にも終止符を打ちたい。雄英高校が全寮制になるのっていつだったか…。

 

「というか通帳があるのに暗証番号がわからないってなんですか!財布にある十万円じゃどう頑張っても食費が持ちませんよ!」

 

 ご飯は白米にもやし、食塩で誤魔化して近所で炊き出しを探したり、スーパーで試食を探したり。…なにか人として大切なものを失ってる気がする。

 

「なぜ転生特典に黄金律を付けて貰わなかったんだ俺、いや私!転生先にFateがあるとややこしいから誤魔化しといてとか頼んだけどもっと他にすることがあっただろ!…というか日常系の世界だったら詰んでただろこれ」

 

 暇を持て余しまくってるので河原から物を拾ったりして生活している。既に手元にあるジャンプは3周した。お、たんぽぽが咲いてるではありませんか。…食べれるって聞いたことあるよな。どうしよう。

 

「──そこにいるのはリリィで間違いないか?おい、まさかそれを食べるつもりか?」

「いえ、決して白米を買ったら今月の食費がなくなったとか、ひもじさ故に野草を生で食べようと考えていたとか断じてそんなことはありません」

「思いっきり食べようとしてるじゃないか」

 

 話しかけられた相手を見ると明らかに浮浪者のような人が立っていた。お仲間だろうか。ちなみに私は拾ってきたドラム缶で風呂に入ってるのでこの人よりは間違いなくキレイだ。石鹸しか使ってないのにサラサラのこの髪には恐れ入る。

 

「…どちら様で?」

「雄英高校の教師でお前の担任になる相澤だ。まったく、郵便で送れないような住所なのになんで書類が通ってるんだ」

「まあ立ち話もなんですから上がってください」

「それは家でもなくテントだからな?後そんな暇はない」

「まあ、そう固いことは言わずに…」

 

 テントの前に設置してある屋根までイレイザーヘッドこと相澤先生を連れて行く。せっかくだしお茶を出すか。うちの家宝のコップも見せてやろう。

 

「そんな立派なコップかあるなら他にお金をまわせよ…」

「これはお金が欲しいとか不老不死になりたいとかほとんどの願いを叶えてくれる杯──」

「一般人が所有していい代物じゃないよな?」

「──のレプリカです。本物はたぶんどっか行きました」

「物の管理がなって無さすぎる。確実に無くしちゃいけない類だろ」

「ちなみにこれは拾いました。今月の運は使い切ったことでしょう」

「もっとまともな生活を…俺もあまり強く言えないな…」

 

 どうみても浮浪者ですからねあなた。もっとまともな生活したほうがいいですよ。ブーメラン?気のせいです。

 

「粗茶ですがどうぞ」

「まったく……苦いな」

「たんぽぽ茶です」

「既に手を出した後だったか…」

 

 相澤先生は今にも頭を抱えそうななんとも言えない表情をしている。食費が圧迫されまくっている現状で多分唯一の嗜好品だ。大丈夫。お腹を壊さないなら問題ない。ちなみにこれだけ節約しておいて食費は他の月の分を前借りしている。しっかり赤字である。

 

「それでご用件は?」

「合否の通知だ。住所に橋の下なんて書かれたせいで郵便物が送れなかった」

「これを橋の下と言わずになんと言うんですか」

「だからって本当に橋の下と書くやつがあるか」

 

 それに関しては私も分からないからどうしようもない。恐らく転生させたやつがついでに書類を出したのだろう。あと筆記がどうなってるかも非常に気になるが蒸し返されると困るのでスルーしよう。

 

「というか通知をわざわざ私に来るってことは私が合格ということで決まりですか?」

「その通りだ、…教材とかを用意する金はあるか?」

「…バイトをしてもよろしいでしょうか」

 

 働かざる者食うべからず。それから入学まで、食費と学費を確保するため私の戦いは始まった。

 

 ──────────────────────

 

 無事入学式の日まで飢えること無く生きることが出来た。お金のありがたさがよく分かりました。オルタ化の危機も乗り越えて私は、雄英高校に入学します!

 

「ふっふっふ、銀行口座の暗証番号を変更した私に食費という壁はありません。私の記憶が正しければ……雄英高校の学食は美味しい!」

 

 視線が集まってきているけどそんなことは関係ない。ええ、もう腹ぺこ王のごとく食事を食べても大丈夫。エンゲル係数なんて気にしてはいけないのです。

 

「セイバー・リリィ、さっそく雄英高校に潜入です!」

 

 モチベーション絶好調の状態で望む入学式。テンションが高すぎて雰囲気が崩れかけているが私がこのことに気づくのは少し先の話である。

 

 

 

 直感と人の流れを頼りに無事に1-Aまでたどり着いた私。よく考えたらビルみたいな高さのこの建物に地図無しで入るのは無謀だった気がする。遭難しなくて良かった、うん。

 

「分かってはいたけどドアが大きい。ランサーのアルトリアが騎乗した状態でも余裕で通れそうです。……結局、リリィ以外のアルトリアの能力は使えなかったなあ…」

 

 暇を持て余した入学前の時期にいろいろ試したけど結局リリィの姿から変わることはなかった。恥を忍んで"令呪をもって命ず"とか叫んだのに…そもそも令呪持ってないのに何がしたかったんでしょうね。

 

 静かにドアを開けて教室に入る。割とみんな揃っていたらしく騒がしいことになってる。…会話に入れないよ…タスケテ…

 

「そこの君、俺は私立聡明中学の飯田天哉だ…よろしく頼む!」

「ア、アルトリア・リリィです、こちらこそよろしくお願いします…」

 

 入口の近くで黄昏ていたらいきなり話しかけられてビビった。凄い手のキレとともに自己紹介をしたのは飯田くんだ。足にエンジンが付いてる個性だった気がする。機動力が高いのは羨ましい。手の動きが速いのは個性の影響だろうか。

 

「えっとー、私の座席はー?お、ありました!」

 

 A組の人数は21人。どうやら私がA組に入った結果、麗日さんの座席がはみ出てしまったらしい。すまない……私のせいで、本当にすまない。

 

 その後は爆豪くんや、我らが主人公の緑谷くんなどなどが来たとこで全員揃った。爆豪くん…初対面の人にぶっ殺すは無いと思うんですが。私は絡まれずに済んだ。よかったよかった。

 

「お友達ごっこがしたいならよそへ行け。ここは、ヒーロー課だぞ」

「先生…野宿してる私ですらお風呂は入ってるのですからもう少し清潔にしましょうよ…」

 

 野宿って言った途端に視線が突き刺さった気がするけど私は気にしない。でもできればそのまま忘れてくれ。

 

「はい、私語は慎むように…担任の相澤だ。早速だがこれ着て…グラウンドに出ろ」

 

 寝袋から体操服を出す相澤先生。百歩譲って寝袋で移動するのは構わないけど寝袋に体操服をしまっておくのはやめなさい。

 

 

 

『個性把握テスト!?』

 

 ハモった。みんなきれいにハモった。シンクロ率が高すぎて会話に入れそうにないです。

 

「入学式は?ガイダンスは!?」

「ヒーローになるなら、そんな悠長なことをしてる時間は無いよ」

 

 だからって行事をすっぽかすのはダメでしょう、いろいろと。なんか自由な校風が売りとか言ってるがそういう問題じゃない。

 

「実技試験1位は爆豪だったか…中学の時のソフトボール投げ、何メートルだった?」

「67メートル」

 

 個性なしでもかなり飛ぶな…さすがは爆豪くん。爆豪くんは才能の塊っていうのはみんなの常識だから。その苛烈な性格と合わせて。

 

「じゃ、個性使ってやってみろ」

 

 爆豪くんがボールを投げる場所に入る。しばらくストレッチをしていたが、ボールを振りかぶると掛け声と共に爆破で吹き飛ばした。

 

「死ねぇ!」

「さすがに掛け声に死ねは不味いと思うんですが」

「あ、なんだテメーは!」

「はいすいません何でもないです」

 

 怖いんだが。明らかにヒーローの顔つきをしていないんだが。視線だけで命を刈り取れそうな目をしている。

 

「まず、自分の最大限を知る。それがヒーローの素地を形成する合理的手段」

 

 そして相澤先生の携帯に表示される"705.2m"の文字。今までにない個性を全力で使える機会にクラスのみんなが盛り上がる。

 

「──面白そう…か」

 

 あ、地雷踏みましたね。今のは直感がなくても分かる。最下位は除籍みたいな話だったはず。…未来の知識があるはずなのに割と覚えてないな、私。

 

「よし、8種目の総合成績が最下位の者は見込みなしと判断し除籍処分としよう」

 

 緊張感が張り詰める中、個性把握テストが始まる。




アルトリアの力があっても基本的に小物な主人公。まあ元一般人だからね。

宝具の名前を言う時の表記はどれがいいですか?

  • 名前&ルビ(例:勝利すべき黄金の剣+ルビ
  • 宝具の名前のみ(例:勝利すべき黄金の剣)
  • ルビの部分のみ(例:カリバーン)
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