アルトリア全部乗せ転生者のヒーローアカデミア 作:爆死常習犯
「マズイです、このままでは遅刻してしまいます!」
脇目もふらずに通学路を全力疾走する。クソ、こういう時にランサーだったらどれほど良かったか…いや、騎乗して歩道は絶対怒られるな?あとあの格好で外を出歩く勇気は俺にはない。
まあなぜこんなに慌ててるのかといえば寝坊だ。昨日の反動か、目覚まし時計は掛けてたけどしっかり寝過ごした。もう一個追加で目覚まし時計を買おうかな…。
「仕方ないですね…弱めに魔力放出!」
放出量は加減できているかは怪しいラインだけど遅刻よりはマシだ。入学翌日から遅刻は心象が悪すぎる。授業中にうたた寝しないよう頑張ろう。
教室の前まで全力疾走して勢いよくドアを開ける。
「ハァ…到着…しました…」
「遅刻ギリギリだぞリリィさん、5分前行動を心がけるように!」
飯田くんにしっかり注意を貰った。さすがは真面目な優等生。オールマイトみたいに事件に巻き込まれまくったとかじゃないから弁明の余地もないけど。自分の席に座って呼吸を整えていたらそのままホームルームの時間になった。
朝の全力疾走による疲労に耐えながら、英語などの普通の高校生らしい授業を終えて昼休みに突入した。昨日分かった事だが気を抜かなければ魔力を使った反動の疲労にも耐えられるようだ。うっかり気を抜くとそのまま気絶するように眠ってしまうが。そして遂に…この時がやってきた…。
「学食だ!これで白米以外のご飯にありつける…長く苦しい戦いだった…」
学食と言うだけあって価格は良心的。腹ぺこ王の如く思うままに食べ尽くしても財布へのダメージは小さい!これで勝つる。
「というわけで今日のお昼はカツ丼です!」
お手頃価格だしせっかくなので2人前頂くことにした。これだけ安ければ2人前を食べてしまってもなんの問題もない。安いのに美味しい。最高ですね。俺、この高校に来てよかった…。
「ハム…さすが一流の料理人。美味しいです」
結局10分とかからずに完食してしまった。ごちそうさまでした。
「少し物足りない…しかし、毎日3人前も食べるとさすがに食費が嵩んでしまう…私はどうすればいいんですか!」
10分以上、たっぷりと悩んだ後に追加で1人前頼んだ。あ、やっぱり美味しかったです。
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「わーたーしーがー……普通にドアから来た!」
『おぉー…』
「オールマイトだ!」
次の授業はヒーロー基礎学。オールマイトが担当するらしく、彼の登場に教室が盛り上がった。画風が違うってだれかが言ってたけど、ホントにアメコミの世界から来たみたいな雰囲気だよね。なんと言うか…陰影がハッキリ着いてる。ムキムキなせいなのかな?
「そして今日はこれ、''戦闘訓練''!」
英語で''Battle''と書かれたカードを取り出す。準備良いな…カンペといい、この為にカードを用意してきたと思うといろいろ考えてるんだなと思う。…この紹介にカードは必要だったのかという疑問も同時に浮かび上がって来るが。
「そしてそいつに伴って…こちら!」
壁からなんかせり出してきた。その手の込んだ仕掛けにクラスメイトが歓声を上げる。せり出してくるって…なんか良いよね(語彙力)
「個性届と要望に沿って誂えた
そしてオールマイトが教室を出ていく。コスチューム。…なんのことか全く存じませんが。もしかして書類出すの忘れた?
「あら、リリィさんの番号が抜け落ちてますが…何か不備があったのでしょうか…」
「あー…まあ、自前のやつがありますから…」
鎧がパクられないようにカバンで運んでなかったら詰んでたぞ!…危なかった。あと最終再臨の格好をしてた場合も漏れなく詰んでた…。資料は不備がないようにきちんと確認しよう。それがいい。みんなもドジっ子スキルが発動しないよう気を付けよう!
「はあ…また遅刻する所でした…」
「あ、リリィさん、更衣室に来なかったのですけれどどうかなされましたか?」
「いえ、ちょっと事情が…って、なんて格好してるんですか!?」
八百万さんの服の露出が凄いことに。個性との兼ね合いで露出が多い方がいいらしい。これでも少なくしたという言葉に戦々恐々とした。オルタ化したアルトリアランサーさん…まだ自重してたんですね…。うん、思ってたのより遥かに露出してた。目に毒なので何とかしてくれ。
更衣室を避けて1人で着替えた言い訳をどうしようとか考えてたのが一瞬で吹っ飛んだ。まあ有耶無耶になったし後回しでいいか。
「君らにはこれからヴィラン組とヒーロー組との2対2に別れて屋内戦を行ってもらう──」
これから模擬戦をするらしい。とりあえず核兵器を隠し持つヴィランっていう設定と轟くんが敵2人を氷漬けにして瞬殺したのが印象に残っている。あとは確かくじ引きでチームを決めて、ヴィラン側は屋内にある核兵器を守りきる。ヒーロー側は核兵器に触るか相手2人を確保することが勝利条件だったはず。
「先生、それでは余った1人はどうするのでしょうか?」
「戦闘力に差があるチームに1人加えることにしようか」
そんな訳でさっそく余りとなる1人を決めるらしい。何となく俺が余りそうな気がする。
「あ、やっぱり私が余りですか…」
「もしかして勘が当たった?」
「しっかり的中しました。出来れば戦闘中に勘を当てて欲しかったところですが」
アルトリアのスキルのはずの直感。俺の場合は不意打ちに対してはほとんど働かないというか。でもって戦闘中に不意打ちは普通にあるわけで…
「それじゃあ次はチーム分けをしよう!」
「それじゃあ…BコンビとIコンビの試合、リリィ少女にはIコンビに入ってもらおう」
「私の勘が言っています…相手は強敵であると…」
「うん、そうだね…」
うん、轟くんに瞬殺される側に回りましたね。…全力で勘(未来知識)をフル活用です、そうでもしないとキツそう。障子くんもパワー結構あるしね…?なので男子諸君、勘が言っていますの発言辺りから少し距離をとるのはやめて?常闇くんを見習いなさい。
「最初の試合はAコンビがヒーロー、Dコンビがヴィランだ!他のものはモニタールームに向かってくれ」
うーむ、とりあえずどうやって相手を倒すか作戦を考えておこう。魔力放出のゴリ押しだけでは通らない気がする。緊張してきた。
「それでは、Aコンビ対Dコンビによる屋内対人戦闘訓練、スタート!…君たちも考えて見るんだぞ?」
「私の試合で戦うための作戦も考えないと」
「おっと、緊張しすぎも良くないぞ?」
オールマイトの言う通り、次の戦いに向けていろいろ考えておきたいと思う。…慎重にクリアリングしながら進む緑谷・麗日チーム。しかし遊撃に出てる爆豪くんの奇襲が飛んできた。
「おお…今の奇襲を避けますか」
その後も爆豪くんの攻撃を個性を使わずにあしらう。緑谷くんの冴え渡る分析がなんというか…すごい。私の魔力放出ゴリ押しとは対極に位置する戦い方だ。フルスペックで戦い続けられない以上最低限の力で攻撃を捌くのを目指したい。
「あいつスゲーな!」
「個性を使わずに相手の対処をする。私もああいうのを目指したいですね。次の作戦に組み込みましょうか」
一方その頃、飯田くんは悪役のオーラをめちゃくちゃ出しながら麗日さんに対してヴィランのロールプレイをしていた。
「悪役のオーラを醸し出す。…あれも次の作戦に組み込みましょうか」
「なんでも作戦に入れればいいと言う訳ではないと思いますが…リリィさん?」
「貴様らは私の敵か?ならば全員まとめてかかって来い、相手してやる」
「先生!リリィさんが緊張で挙動がおかしくなってますわ!」
「目を回しながらヴィランみたいなドスの効いた声を出してる…器用なやつだな」
「轟…それも気になるけどもう少しリリィの心配しようぜ」
なるほど…それも作戦に組み込みましょうか…
前回頂いた感想で気づいたんですけど魔力放出を全部間違えて魔力解放って書いてましたね…恥ずかしい…
あっ、間違ってるところがあればどんどん指摘お願いします!もちろん普通の感想でもOKです!
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