アルトリア全部乗せ転生者のヒーローアカデミア 作:爆死常習犯
シリアスが留まるところを知らない。ついでに評価の下落も留まるところを知らない。シリアスを書くのって難しいよね。
建物の外に出るべく移動を開始したA組に立ちはだかるのはワープゲートの個性を持つヴィラン、黒霧だ。
「させませんよ」
というかワープゲートがあれば無限に追いかけ続けられるのでは?ワープゲートを使われると蹴りで済ませるのも難しそうだし。相澤先生の抹消の個性無しには相手できそうにない。
「初めまして。我々は
13号先生が個性を使おうとする前に爆煙・切島コンビが攻撃しに突撃してしまった。ちょっと2人とも、それはさすがにマズイですよ!
「とぉっ!」
「オラァ!」
「その前に俺たちにやられるとは考えなかったか!」
爆煙で敵の姿が見えなくなってしまった。こう簡単にやられる奴では無かったはずだ。ちょっとこの辺りの記憶があやふやで自信が無いけど。万が一に備えて''やったか''とは言わないでおこう。一度言ってみたかったけどまたの機会に。
「危ない危ない。そう、生徒と言えど優秀な金の卵」
「ダメだ、どきなさい2人とも!」
「私の役目は……あなた達を散らして嬲り殺す!」
案の定生きてたらしい。こうなるなら言っておけば良かった。……もしやそう考えた時点で生きているのは確定なのかもしれない。シュレディンガーの猫だったのか黒霧。
一気に辺りに黒いモヤが広がる。今ワープさせられると困るので外に退避を。全力で横に飛んで避ける。状況確認っと……近くに飯田くん他数名が残ってるのが見える。確かこの後飯田くんが助けを呼びに行くはずだ。
モヤが晴れた後に残ったのは13号先生を始めとして10名弱。半数以上がどこかに飛ばされた形だ。というかワープをどうやって突破しようか。ただの突撃じゃあ飛ばされて終わりな気が。轟くんみたいなブレーン役は居ないのか?
「障子くん、みんなはいるか?確認できるか?」
「散り散りになってはいるが、この建物内にいる」
飯田くんが障子くんに他のみんながいるか確認を取っている。幸い建物内に居たから良かったけど、これがもし敵の本拠地に転送されて袋叩きとかだったら生存は絶望的だったかもしれない。……転送する場所の選び方に制約があるのだろうか。
「委員長、君に託します。学校まで走ってこのことを伝えてください」
「なっ!」
「警報機が鳴らず、そして電話も圏外になっていました。イレイザーヘッド……いや、先輩が下で個性を消して回っているにも関わらず未だに無作動なのは、恐らくそれを妨害可能な個性がいて、即座に隠したのでしょう。となると君が走って学校に伝えた方が早い」
突破方法、ありそうな感じですね。となれば13号先生に任せるしかありますまい。早めに済ませて脳無もなんとかしないといけないのに……。
「しかし、クラスのみんなを置いて行くなんて委員長の風上にも──」
「行けって非常口、外にさえ出れば警報がある。だからこいつらこん中だけで事を起こしてるんだろ」
「外にさえ出れば追っちゃ来れねえよ、お前の足でこのモヤを振り切れ!」
「ええ、敵は攻撃能力は無いようですし時間を稼ぐぐらいなら私たちでもなんとかなります!……あとその非常口ってあだ名はなんですか?非常に気になり──」
「手段が無いとはいえ、敵前で策を語る阿呆が居ますか!」
「バレても問題ないから語った──」
「私がまだ話してる途中でしょうが!ワイバーンでももう少し空気読みますよ!」
「リリィちゃん落ち着いて!一人だけシリアスをぶち壊しとるよ!」
落ち着きました。
「ブラックホール!」
「オーダーチェンジ、セイバー!」
13号先生が個性のブラックホールを発動させたのでそれに合わせて俺も戦闘に移行する。
ここ1週間で編み出したクラスの切り替え。正確にはオーダーチェンジでは無いけどこの際良しとしよう。毎回自己暗示とかやってられない。そのまま光に包まれて姿が変わる。
「委員長、ここは私達にお任せを」
そのままセイバーの姿に切り替わる。よし、このまま走って行ってくれれば問題ないはず。呼びに行った事で先生達がやって来て助かったのは記憶に確かだ。
「全てを吸い込み塵にするブラックホール、なるほど、脅威です。しかし13号、あなたは災害救助で活躍するヒーロー。やはり──」
広場から衝撃音が聞こえてくる。……まさか脳無に!
「──戦闘経験は一般ヒーローに比べて半歩劣る!」
相澤先生も持たなさそうだ……けれどもこちらの戦闘も佳境で手が離せない。後ろのワープゲート越しにブラックホールが出現する。位置取りをミスったか……!
「や、やられた……」
「ぐっ……!」
「自分自身や生徒までも塵にしてしまった」
咄嗟に避けたけど足の辺りを少し掠った……。セイバーリリィに戻って宝具で回復するか、いや、魔力もそこまで余裕は無いしどうすれば……。
「リリィさん!」
「こちらのことは後で、それより学校へ急いで!」
飯田くんが個性を使って加速する。しかし向こうも邪魔する為に立ち塞がる。
「行け……早く!」
障子くんが黒霧を拘束することで一瞬の隙ができる。その隙に横を通り抜ける飯田くん。
「ちょこざいな!」
「させるか!」
ワープゲートは厄介だけど飯田くんに気を取られてる今ならそこまで脅威じゃない!魔力放出しながら接近してそのまま床に叩きつける。そして建物のドアを開けて無事に外に脱出するのを見届けた。
「すみません、このヴィランの拘束を頼みます。嫌な予感がします。そう、広場の方も不味いことになっているような」
「おい、お前はさっき怪我してただろ!それに今行っても先生の邪魔に──」
「しかし短時間ならば私でも問題ない。躊躇う前にもっと早くこうするべきだった」
相澤先生も死にはしないがこのままでは確実に重症だ。魔力放出なら脳無の超パワーにも短時間なら渡り合えるはず。
そのまま階段を高速で飛び降りる。律儀に足を使って行く余裕は無い。広場の中心で相澤先生が脳無に上から押さえつけられているのが見える。やはり遅かったか……!
「ぐあぁ……!」
「個性を消せる。素敵だけど別になんて事ないね。圧倒的な力の前ではつまり無個性だもの」
そのまま脳無が殴って相澤先生に追撃を入れようとする。
「させるか!」
「こっちに来るなリリィ!」
階段を足場に踏み込んでそのまま脳無まで跳躍。魔力を込めた聖剣で脳無の両腕を手首から両断する。切ったそばから再生が始まってる。救援が来るのってあとどれくらいだ?ここまでの移動と戦闘に魔力を割と使ったからそこまで余裕が無さそうだけど。そのまま脳無を吹き飛ばそうとしたけど魔力を節約したいので相澤先生を拾って距離を取る。
脳無の個性は超再生とショック吸収、さらに素の力がヒロアカ最強であるオールマイトと同等と言われている。
「死柄木弔……」
「黒霧、13号はやったのか?」
「13号は行動不能にしましたが、散らし損ねた生徒がおりまして……1名に逃げられました」
「黒霧、お前がワープゲートじゃなかったら粉々にしたよ!……さすがに何十人ものプロヒーロー相手じゃ敵わない。ゲームオーバーだ。あーあ、今回はゲームオーバーだ。帰ろうか」
まだだ、こいつはまだ何かこれからしでかしてたはず。
「あ、そうだ。帰る前に平和の象徴としての矜恃を──」
そして動きを止めた死柄木はまるで忘れ物を取りに行く様な気軽な口調で、
「──へし折って帰ろう!」
蛙水さんを個性で粉々にしようと走り出した。
「私ではなくそちらを狙うか貴様!」
すぐさま追いかけて足を掴みに行く。しかし走ってる最中に脳無が俺を狙って攻撃したことでそのまま階段の方に吹っ飛ばされる。
防御にも魔力放出を使ったからダメージは無いけどこの状況で戦線離脱は不味い。全速力で走って向かう。いっその事宝具を使うか?いや、ここから撃ったら緑谷くん達諸共消し炭だ。
脳無に掴まれていた緑谷くんは蛙水さんが回収しようとしている。となると、今狙うべきは……
「間に合え──!」
後ろから破壊音が聞こえてきた。
「もう大丈夫……私が来た!」
「オ、オールマイト!」
右手に持っている峰田くんが叫ぶ。ふぅ……結局判断に迷ったけど3人を敵から引き離す事にした。
まあいずれにしろひと山超えた感じだ。ヒーローがやってくれば確か向こうは引いたと記憶している。いや、でもオールマイト以外見当たらないな?
「ああ……コンティニューだ……」
嘘だろ、俺の記憶力が絶望的に酷い。ここで終わりだと思ってペース配分したのに……!
実際昔見た話の細かい部分って案外覚えてなかったりする。
そしていつの間にか普通に現れる黒霧。そこにいるものと思って書いてたらやらかしました。お前は何人いるんだ。プロット無しで書くとこうなるのでみんなは気をつけよう。
ちなみに次の話を半分以上書き終えた後に気づいた。
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