アルトリア全部乗せ転生者のヒーローアカデミア   作:爆死常習犯

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雄英体育祭-1「カロリー補給も立派な修行です」

 

 臨時休校明け、みんな特にこの前の事件も気にした素振りは無さそうだ。どうやらニュースになってたらしいけど……あいにく文明から取り残されてるので全く知らない。橋の下には電気なんて通ってないからね!(ヤケクソ)

 

「お前ら、気を抜くんじゃねえぞ。まだ戦いは終わっていない……雄英体育祭が迫っている」

『クソ学校っぽいのきたー!』

「わわっと……」

 

 急な大きい声に驚いて慌てて何度も首を振りながら周りを見渡す。ほぼ全員見事に合わせてる……これがヒーロー科の洗礼……!

 

「ヴィランに侵入されたばかりなのに体育祭なんかやって大丈夫なんですか?」

「逆に開催する事で雄英の危機管理体制が盤石だと示すって考えらしい。警備も例年の5倍に強化するそうだ。何よりウチの体育祭は最大のチャンス。ヴィランごときで中止していい催しじゃねえ」

「いや、そこは中止しよう?体育の祭りだよ?」

「体育祭にかける思いが重すぎませんか……?」

 

 ヴィランごときて。あなた本来なら確実に重症でしたからね?まあ体育祭は全力でやらせてもらいますけど。オリンピックが形骸化したというちょっと衝撃的な情報と共に説明が進む。

 

 雄英体育祭。ヒーロー達がスカウト目的で見に来てたりするらしい。そしてみんなにとっては将来、プロヒーローの相棒(サイドキック)になるためのアピールの場であるとのこと。……よく分からないけど頑張りどころという事は分かった。

 

「よく分からないけど分かりました!」

「全然話が分かってなさそうねリリィちゃん」

 

 蛙水さん。そういうのはそっとしておくのも優しさってやつですよ。でも要するに目立てばいいってことでしょ?任せてください、アルトリアの能力があればそのくらいどうって事は──

 

 

 

「尾白君、私、体育祭頑張らなきゃ……えい、えい、おー!」

「葉隠さんは相当頑張らないと気づいて貰えないんじゃないかな……」

「困っちゃうな、僕なんて立ってるだけで目立っちゃうから……スカウトの目に留まりっぱなしになるね!」

「──!(無言で首を振って肯定し続ける口田くん)」

「ヒーローになる為に在籍しているのだから燃えるのは当然だろう!」

「飯田ちゃん燃え方が独特ね、変」

「デク君、飯田君……頑張ろうね、体育祭!(ダミ声)」

 

 ──このメンツで目立つの……無理では?

 

 放課になってカオスさ加減に磨きがかかったこのクラス。どうやらキャラで勝つにはこの程度ではダメらしい。俺にしか出来ないキャラ付け……

 

「大食いキャラなら目立てるでしょうか……」

「それだけじゃ難しい気がするわ、ケロ」

「……蛙水さんは語尾にキャラを付けやすくて良いですよね」

「なんだか制作側の事情を感じるわ」

 

 ──────────────────────

 

「あれ、今日はいつもの3人組ではないのでしょうか?」

「ああ、オールマイトに昼食に誘われていてな」

「緑谷くんを昼食に誘うオールマイト……なんだかシュールですね……」

「ところでリリィちゃん、その……食べ過ぎやない?」

「そうですか?」

 

 今日のお昼ご飯はカツ丼3人前に日替わり定食、カレーだ。カツ丼は最初に食べた思い出補正もあるけど1番のお気に入り。

 

「私の場合、食べた量が割と個性の活動限界に響いてくるので……まあそれはそれとして美味しいので食べますが」

「鉄の胃袋だ……!」

 

 そのまま流れで2人も同じ席に座ることになった。何故かこのテーブルに人が寄り付かないんですよね。

 

「私がヒーローを目指した理由、ですか?」

 

 話の流れで出た話題。理由とか無いんだけどどうすればいいんだ、誰か助けて。……よし、それっぽいこと言っておこう。

 

「実はですね。私自身、よく分からないのですよね……」

「む、そうなのか?」

「一つ言えることとしては、みんなを守りたいという事でしょうか?みんなを守る存在になりたいとも言えますが」

「ヒーローらしい心がけだ!」

「お金のためなんて言った私が恥ずかしいんよ……」

「あ、それはそれとして食費が厳しいのでお金も欲しいです」

((お金が欲しい理由はやっぱり食べ物なのか……!))

 

 久しぶりに誰かと話しながら食べるご飯は美味しかった。みんな優しいから話しかけてくれるけど明確な友人が居ないのが辛いところ。

 

「私、体育祭で頑張ります!」

(頑張って友達を作りましょう!)

「私も負けないよ!」

(やっぱりご飯食べるの好きなんやな)

 

 そのまま麗日さんと意気投合した。これは友達にもなれるのでは!……なんか微妙に勘違いされてる気がするのはスルーしよう。

 

 ──────────────────────

 

 厳しい訓練を乗り越えて……

「特売の卵は渡しません!今日は卵かけご飯にするんです!」

 

 乗り越えて──

「川魚ゲットです!……食べれるのかな、これ」

 

 乗り越え──

「ハンバーガー食べ放題……ここは天国か……zzz」

 

 

 

 ……そして時間はあっという間に過ぎ、本番当日の朝を迎えた。

 

 

 

「もっきゅもっきゅ…………ハッ!」

 

 気づけばあっという間に過ぎていた時間。大丈夫、体育祭に向けてたくさんカロリーを備えてきたから。……そしていつの間にかハンバーガーに使っていた今日の昼食代。無意識って怖いよね。イマジナリーセイバーオルタさんがハンバーガーを買えと囁いていたから仕方ない。

 

「みんな、準備は出来ているか!」

「もう入場か……もっきゅもっきゅ……行くぞ、貴様ら……もっきゅもっきゅ……」

「……やっぱり緊張に弱いんだね、リリィさん」

 

 

 

「雄英体育祭!ヒーローの卵達が我こそはとしのぎを削る年に一度の大イベントだ!どうせあれだろ、コイツらだろ!敵の襲撃を受けたにも関わらず鋼の精神で乗り越えた奇跡の新星──」

 

 タワーのような形状の体育祭会場。そこに溢れんばかりの人の姿が。なんで高校の体育祭がこんなに人気になってるんですかね!そして最早実況みたいな事をしてるプレゼントマイク先生。そのメンタルの100分の1でいいから分けてくれ。

 

「──ヒーロー科1年A組だろ!」

「私、お昼ご飯はカツ丼が食べたいです……」

「リリィさん、意識が戻ったんだね!」

「いや、目が死んどるよリリィちゃん」

 

 しくじったらもれなく全国放送で黒歴史入り……緊張通り越して怖くなってきた……。これから動くのにハンバーガーを食べてきたのはまずかったかもしれない。絶対に吐くのは避けねば。全国放送で吐くのは避けねば!

 

「話題性には遅れを取るがこっちも実力派揃いだ!ヒーロー科1年B組!そして普通科C、D、E、サポート科F、G、Hも来たぞ!そして経営科、I、J、K!」

 

 急に実況雑になったなおい。めっちゃこっちを睨まれてるのを何とかしてくれ、心臓に悪いから。

 

 ミッドナイト先生が壇上に上がると一気に騒がしくなる。18禁ヒーローとかいう名前を最初に考えたやつ誰だよ……

 

「静かにしなさい!……選手代表宣誓、1年A組、爆豪勝己!」

 

 爆豪くんが宣誓か……ダメそうですね。実際しっかりとやらかしてくれる訳ですが。入試1位だからって宣誓を任せて大丈夫とは限らないからね?人選をもう少しちゃんとしよう、ちょうどここにいい人材がいますよ。

 

「……宣誓、俺が1位になる」

『絶対やると思った!』

 

 ブーイングがそこかしこから聞こえてくる。持久力に自信が無いから予選はひっそりと戦いたいんだけど。A組だからって目の敵にされない事を願おう。

 

「さて運命の第1種目、今年は……これ!」

 

 障害物競走か……たしか空を飛んでいけば有利な場面が多かったはず。確か謎のヒロインXXのあのロボみたいなのって飛べるよね?えーと……アヴァロンみたいな名前だったと思うんだけど……まあ飛べるならいいか。イロモノみたいなキャラだけど目立つし。

 

「計11クラスの全員参加よ、そしてコースはこのスタジアム外周の約4km!コースを守れば……何をしたって構わないわ!」

 

 4kmって意外と長いな……これは飛ばないと確定でバテる。卑怯だとかそんなことは言ってられない。ギャグ時空のキャラを現実に持ってくるとどうなるか教えてやろう!

 

「さあさあ、位置に着きまくりなさい!」

 

 いよいよ第1種目、次の種目でバテない程度に体力を残して頑張ろう。




ギャグ時空のキャラが現実にやって来るとどうなるかって?……バランスが壊れる。

という訳で調整班、出動します。まあアルトリア全員の能力が使えたらこのチョイスになるのは仕方がない。

ヒロアカのストーリーとはあまり関係の無い主人公メインの話、いる?(基本ギャグ)

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