宇宙でのんびりしたかった   作:扶桑畝傍

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第3話 

エディ型自立宇宙戦艦は

最終判断を人間ひとりに委ね

戦線を掻き乱し勝利へ傾ける

言わば『使い捨ての兵器』

その内の一つ、『48番目に就航した戦艦』

そして、何千も居た内の

『ただ一隻の生き残り』

みな、沈んでいった

かつて、『天の川銀河内戦』と言われる

大宇宙海戦が行われ

太陽系を中心とした

地球連邦軍と

その反対側にある『同型太陽系連合』と

200年に及ぶ星間戦争があった

『天の川銀河内戦』190年目に

とある艦艇が強行輸送を

成功させたのを皮切りに

地球連邦軍は一気に巻き返しをはかり

天の川銀河を次々に制定し

『天の川銀河条約』を成立

合計200年に及ぶ戦争が終わりを告げた

その『中心に居たのが』

『エディ型48番艦・艦長エイジ』だった

そして、僅か10年の間に起こった

『大海戦』の影の主役が『48番艦』だった

海戦を行う度に

『48番艦』を守るように

エディ型は散って逝った

『艦長を吐き出して』

終戦時、エディ型48番艦は

『同型艦からの資材供与により』

コアパーツ以外、元の部品は無かったとされる

そして『除隊』

『48番艦』も廃艦する筈だったのだが

『自ら逃走』

除隊を申請したのに

更迭されていた『エイジ』を回収

『一度、行方不明』となる

そして、新政府が樹立され

その時に

『輸送船となった48番艦』と『エイジ』が

『太陽系連合長官にバレた』

これを公には出来ないと

『長官が動き』輸送船として登録

フリーの輸送船として『契約した』

『エイジ』がこうして宇宙をふらつけるのは

『長官が庇っているからでもあり』

『一個人に艦隊殲滅級の力があるからだ』

「さて、長官にどうやって

 良い訳するかね。」

『素直に報告した方が宜しいかと』

「不味くね?」

『そうでしょうか?』

「いや、また前線に連れてかれるんだぞ?」

『完璧な整備を最低限要求します』

「まぁ、無理だろうなぁ。」

この48番艦『エディ』は

もう『太陽系連合』以外使っていない

『波動機関』を搭載している

『元素亜空間』を発見した『人類種』が

新たな機関を開発

『元素炉心』と言う機関は

『元素又は原子一つ』あれば燃料となるので

態々タキオン粒子を収集する必要が無くなり

『元素亜空間』の形成も容易に行え

『銀河の距離が極端に近くなってしまった』

基準は『太陽系』が所属する銀河の

端から端を『地球時間で3日』と

言えばその技術が如何にヤバいか解るだろう

ダークマターは

『宇宙を形成する物資』であるが

『人類種の知的欲求が

 終わりを見せないせいで』

『宇宙の外にも存在を確認してしまい』

宇宙を包む膜を『ワープで超えてしまったのだ』

結果、『宇宙外』から

ダークマターを補充出来るので

この『我々が居る宇宙の

   ダークマターは減らなくなった』

まぁ、いずれ宇宙外のダークマターが

無くなるであろうが

『人類種』がそれまで存続すればの話だ

なにせ、『我々の宇宙のダークマター』すら、

使い切れない程あるのだから

そうそう

『人類種』の定義なのだが

『酸素を必要』

『人型である

(大きいと10mが報告されている)』

『言語を介する口がある

 (いわゆるテレパシー会話も可)』

など上げる条件はまだまだ細かいので割愛する

まぁ、先祖を地球出身者とすれば

おおまか『人類種』とされる

〔・・・幾ら欲しい?〕

「いらん、廃棄される波動機関とか

 今送ったリストの『部品』を

 再生産して欲しいぐらいだな。」

〔・・・何とかしよう〕

「え?今まで、ダメの一点張りじゃん、

 なんかあったのか?」

〔マゼラン星雲の件は聞いてるか?〕

「いや、知らん。」

〔本当にあったそうだ〕

「マジか。」

〔ただ、その勢力が問題でな〕

「まぁ、『天の川銀河内戦』やってたからな。」

〔機械生命体で埋め尽くされていたらしい〕

「うげぇ、エディには天敵じゃん。」

〔あぁ、だからお前は近寄るな!としか言えん〕

『機械生命体ですか、興味はありますが』

「お前が乗っ取られて

 居なくなるのは勘弁だよ。」

『なら近寄りません』

〔まぁ、弱点もわかってはいるんだ〕

「弱点?」

〔あぁ、有機生命体の・・・アレだ〕

「は?」

〔・・・精子だよ〕

「ぶはっ?!なんでアレっ?!」

〔機械生命体の特性上、

 地球表現で『卵子』に

 酷似した特性があるのがわかったんだ〕

「まてまてまて、

 それって、つまりだ、

 偶々艦内でイタしてた奴らがいて、

 その艦が無傷で帰って来たから

 わかったとか言うなよ?」

〔・・・〕

「うっそだろマジか~。」

〔今、人類種の

 どの精子が一番有効か試験をしている、

 間も無く結果もでるし『増産も出来る』〕

「まぁ、人類種のオスが頑張れば良いだけだしな。」

『どうやら結果が出たようです』

〔どれど・・れ〕

「うそ、だろ。」

『地球残留人類種ですか、

 まぁ、私には関係ありませんね。』

「ま、頑張れ、長官。」

〔お、お前のは提供してくれないのか?〕

「お断りだ、因みに運搬もな。」

〔しかし〕

「次のクライアントが待ってるからな、

 今度は、さそり座から

 ペルセウス座のポラリスまで運ぶ荷物がある、

 そんじゃ、頑張れ。」

〔ま〕『切断しました』

「さて、先ずは

 機関のメンテナンスからだな。」

『周辺敵勢力消失を確認

 漸く気が抜ける、でしたか?』

「防衛ドローンは展開したままな?」

『了解』

 

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