転校初日からドッタンバッタンな実況はーじまーるよー。
さて、警察官に不審者(存在しない)を通報するという市民の義務を果たしたところで学校へ向かいましょう。
「にしてもお前、よくもまあ咄嗟にあんな事言えたな」
えー、だって襲われたのは本当ですし、鴨志田にそっくりというのも嘘じゃないんだよなぁ。
そんなこんなでようやく学校に到着しました。さっそく校門から中へ入ろうとした所で中に誰かが立っています。
「げ、鴨志田」
おおっと、現実の鴨志田が額に青筋を浮かばせながら立っていますね。はて、何をそんなに怒っているのでしょうか?
「貴様等ぁ。先ほど警察から連絡があったぞ。サボりの言い訳に不審者などと。しかも俺に似ているなどと出鱈目を!」
おっと、どうやら先ほどの主人公の情報提供(善意)がすでに学校にも伝わっていたみたいですね。うんうん、仕事が早いのは評価できますね。
「無能な警察を騙せても俺は騙せんぞ。さあ、どこで悪さしていたかさっさと吐け。内容次第で停学にしてやる」
コイツにそんな権限ないんですよねぇ。まあ、それが罷り通ってしまうのがこの学校なんですけど。
「嘘じゃねえよ。マジでテメ……不審者に追いかけられて逃げてたんだって」
「ほお。すでに昼を過ぎているこの時間までか?」
向こう側にいた間に随分と時間が経ってしまっていたようですね。にしても、生徒が危険な目に遭ったと主張しているのにまるで信じていないですねこの男。それでも教師かこの野郎。
仕方ないので竜司に援護射撃をしましょう。おい鴨志田。二分だけでいいから俺の話を聞け。
というわけで、警察官に説明した事をそのまま鴨志田に伝えます。それでもまだ訝し気な鴨志田にここでさらなる追撃をしましょう。ほら、僕って先生みたいに筋肉ムキムキではないじゃないですかぁ。それにこの見た目(魔性の男)のせいで地元でもよく変態に絡まれてたんですよねぇ(訳:テメエみてえなブサイクゴリラと違ってイケメンの僕は色々大変なんです)。
「なっ、貴様ぁ……!」
おっと、皮肉に気づいたみたいですね。けど、ここで指摘したら自分がブサイクだと認めた事になりますから何も言えません。じゃ、もういいですよ。いい加減校舎にはいりたいんですけど。
「チッ。転校生、まずは職員室へ行って川上先生へ謝ってこい。坂本は教室だ。さっさと行け!」
は? お前が邪魔してたんだろうが。
「……いい気になるなよ」
横を通り過ぎようとしたときにポツリと鴨志田がつぶやきますが。無視だ無視。そのまま廊下を進みます。
「へ、見たかよあの顔。トマトみてえに真っ赤になってたな」
トマトに失礼なんで謝ってどうぞ(実況者の好物)。
「じゃあ俺は教室に行くわ。……さっきの場所の事とか、色々話してえからまた後で会おうぜ」
おう考えといてやるよ。竜司と別れ、職員室を目指します。おや、一人で廊下を歩む主人公を見て周囲がざわついていますね。
「おい、アイツ……」
「例の転校生だろ? 田舎でやべー事したって」
「クスリやってたって聞いたけど」
おーおー、好き勝手言いなさる。どうも主人公が転校してきた理由に色々尾ひれがついて噂されているみたいですね。なぁんで転校初日からこんな広まってるんでしょう。
―――まあ、黒幕は鴨志田なんですけどね、初見さん。
後々、どうやって噂を広めたか。そもそもどうしてそんな噂を広めたのか。その理由は本人から語られますのでそれまでお待ちください。
「度胸」MAXの主人公はそんな周りの雰囲気など知るかとばかりに歩みを進めます。この時の堂々とした主人公の姿は個人的にお気に入りの場面の一つです。
そうして職員室の前までささっと移動したところで中に入ります。お邪魔するわよー。
「ああ、やっと来たのね」
待 た せ た な !
「事情は聞いてる。まあ、無事でよかったわ」
え、心配してたの? 心配してくれてたの? ねえねえ先生?
「そ、そりゃまあ……一応担任だし」
嬉しそうに微笑む主人公に目をそらしながらぼそぼそと答える川上先生。ああ、やっぱり先生の優しさは北半球を駆け抜けるでぇ。
「な、何よそれ。……はあ、君と話してるとなんか調子狂うわ」
こっちも狂うんだよなぁ。だってこの時期の先生ホントにツンの部分しかないんですもん。なのにこんなレアな反応してくれたら誰だってそうなる。うん。
「とりあえず教室に行きましょう。授業前に自己紹介してもらうからね」
おっしゃ、望む所だ。転校生といえばやっぱり最初の自己紹介が肝心ですからね。ばっちり決めてやりますよぉ。
「……まあ、みんなちゃんと聞いてくれるかわかんないけど」
―――移動中―――
「……というわけで、今日からこのクラスの一員となる雨宮君です」
黒板前に立つ主人公を示しながら川上先生がクラスメイト達へ声をかけます。オッス! オラ雨宮 蓮! よろしくな! ……おっと、元気が良すぎたのかクラスメイト達がビクッとしていますね。
「そ、それじゃ、質問のある子はどうぞ」
しかし、誰も手をあげないのである! 原因はもちろん、例の噂ですね。
―――クラスメイト達は噂を信じてしまっているようだ。
―――確かに自分には前歴がついてしまっている。しかし、やってもいない事まで噂されてしまうのは納得出来ない。
―――事情を説明してみようか?
はい、というわけでリメイク版の大改編の一つであるクラスメイトへの事情説明が入ります。リメイクに伴い、複数のキャラクターへの救済措置が追加されたわけですが、実はその中には主人公も入っています。
え? もともと主人公は救われているって? いやおめえ、学生でありながら結局仲間達や協力者以外の学生とまともに交流出来なかった学生生活を送る主人公が幸せだったと思えるのか? 俺は思わないね。
元々、ペルソナ5はテーマや展開から学校がただ通うだけの場になっており、他の学生達と絡む場面はコープや依頼の時にしかありません。
それが不満だったプレイヤーからの意見を取り入れたのか、リメイク版ではクラスメイトとの歩み寄りイベントが複数追加されました。これを全て逃さずこなす事で「体育祭」が発生し、その結果によってはクラスどころか学校内から噂が完全に消え去ります。
そして、最終的にはとあるコープの人物と一緒に主人公の為に奔走してくれるようになります。これは本当に感動しました。私は周回のたびにそのコープは優先的にMAXにするようにしています。なので、当然今回もイベントは全てこなしていく事にします。ちなみにここで説明しないとロイヤル版と同じ流れになりますので、やだやだ! 主人公はボッチじゃないとやだ! という方はそちらをお選びください。
さて、説明するを選んだ事で主人公が自分の身に起きた事を語り始めましたね。クラスメイト達の頭上にビックリマークが浮かびます。
「そんな……私、そんなの聞いてない」
横で聞いていた川上先生も愕然としていますね。まあ、あの校長はハゲ側の人間ですから、彼女達にはただ暴力事件を起こしたとしか説明していないのでしょう。汚い。流石ハゲ汚い。
ここでさらに主人公はあの時保存したデータの一部を流します。スマホから流れるハゲの主人公や女性に対する暴言を聞きクラスメイト達の顔が一気に変わりましたね。
―――自分に前歴がついた事は悔しい。けれど、自分は自分が正しいと思った事をした。あの時女性を助けようと行動した事に後悔は無い。
やだ、私の主人公格好良すぎ……。いやホント、十七歳でこう言える主人公のメンタルよ……。私だったら少なくとも女性に対して怒りまくってる事でしょうね(自分語りやめろ)。
なお、この説明イベントはパラメータが足りなければ発生しません。自ら前歴について話す「度胸」、説明を理路整然と行うための「知識」、クラスメイトを納得側へ引き込むための「魅力」、庇ってくれなかった女性すら責めない「優しさ」、そして、証拠を残すための「器用さ」。その全てを満たす事で選択可能となるのです。なのでこちらも当然二週目以降にしか発生しません。二週目で序盤をスキップしていたみなさんもこの選択肢に驚いたのではないでしょうか。
「……な、なあ、ちょっといいか?」
はい、そこの男子生徒。
「証拠があるんなら、何でそれを警察に持っていかないんだ。そうすりゃ誤解だってわかるんじゃ……」
いい質問ですねぇ! 確かにそうするのがいいような気もしますが、みなさんご存じの様にこの世界の警察はちょっとアレなのでホイホイと持っていくとひどい目に遭います。なので今は使うべきではありません。
―――然るべき時に使うつもりだ。
そう答えてニヤリとする主人公にクラスメイト達の顔がこわばります。キミさあ、自分が築こうとした信頼を自分で壊すんじゃないよ。なお、後々になって実はこの時の悪い笑みにしてやられたと白状する女子生徒が数人出てくる模様。ええい、この屋根ゴミが!
「……さ、さて、質問はこれくらいにしておきましょうか。雨宮君の席はあそこね」
はいはい、いつもの席(メタ)ですね。なので当然前には彼女……杏ちゃんがいます。へい、朝方ぶりだな。これからよろしくね。
「う、うん……」
なんか反応が悪いですね(引かれてんだよ馬鹿)。まあ、嘘つき呼ばわりされないだけましでしょう。なので気にせず隣の女子生徒と後ろの男子生徒にも声をかけましょう。
「お、おう」
「よ、よろしくお願いしましゅ」
なぁんでキミ敬語なんですかぁ? まあ、噛んだのが可愛かったから許してあげましょう。
「じゃあ、そろそろ授業を始めましょう」
席に着いた所で授業スタート。すでに「知恵の泉」な主人公には退屈な内容ですが、周りへの印象のために真面目に授業を受けましょうね。
さて、放課後です。生憎とクラスメイトの誘いはありませんが(無理言うな)、代わりに竜司に屋上まで呼び出されます。お、告白か?(期待)。
「聞いたぜ。前歴あんだってな」
あ、そっちか(落胆)。
「道理で肝が太えわけだ。じゃねえとあんな滅茶苦茶出来ねえもんな」
雨宮 蓮、十七歳学生。「度胸」には自信があります!
「……なあ、あの城の事なんだけど。夢……じゃねえんだよな?」
現実だよ。直視しろよ。
「だよな。……なら、お前が鴨志田から助けてくれたのも夢じゃねえんだよな。あんがとな」
え、あ、あ、ど、どういたしましてですの事よ(突然のコミュ障)。
あーずるいわぁ。やっぱりこのさりげない「あんがとな」の言い方ずるいわぁ。このゲーム、実況者の好きな声優さんばっかり出て来る上に殺し文句多すぎなんだよなぁ。ちなみに私はホモではありません(ここ重要)。
「……って、そういや今更だけど名前聞いてなかったな。俺は坂本 竜司。お前は?」
ドーモ、竜司=サン。雨宮 蓮デス。
「おう、よろしくな、蓮。それでさ、さっきの話に戻るんだが」
城と鴨志田の話ですねわかります。ここで竜司から鴨志田に関する噂が聞けます。
「けど、証拠がねえ。あくまで噂でしかねえんだ」
主人公と違ってこの噂は真実なんですよねぇ。主人公との対比なんでしょうか。それにしても証拠。証拠ねえ……。
「あの変な格好をした鴨志田もそうだし。わかんねえ事ばっかりだ。もう一回あの城に行ったらなんかわかんのかな……」
お、そうだな。じゃけんまた行きましょうねー。
「……あー駄目だ。色々ありすぎて疲れちまった。俺、そろそろ帰るわ。また明日な」
バイバイまた明日ねぇ! ……さて、このまま主人公も帰宅しましょうか。
……おや? おやおやぁ? どうしたんですか、主人公君。そっちは”体育館”ですよ?
主人公が何かを探して体育館の周りをグルグルしている。すると、裏の方に空調か何かの為のダクトが伸びているのを発見します。
んー、キャットウォークの窓のすぐ横まで伸びてます。これは不用心です。もし常人とは思えない身のこなしで颯爽と駆け巡る”怪盗”の様な人間がいたらあっさりと侵入されちゃいそうですねぇ。
―――けど、証拠がねえ。あくまで噂でしかねえんだ。
ここで意味深に挿入される竜司のセリフ。はてさて、主人公は何を考えているんでしょう。
眼鏡をクイっと持ち上げながらその場を立ち去る主人公の背中を見送りながら今回はここまで。ご視聴ありがとうございました。
なんなんだこの主人公……。