家庭教師ヒットマンREBORN!~守護する者~(仮題)   作:寺桜

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クビは決定した!誰なのかは次回発表。


第33話

日本に到着したヴァリアーは、ボンゴレリングを強奪するべく綱吉たちを探していた。

 

「マーモン、粘写よろしく!」

 

「別に良いけど、今回はベルが悪いんだから上乗せさせてもらうよ。」

 

「分かったって。」

 

マーモンはベルから了承を得ると、粘写を行う。腰に巻きつけている巻紙を適当な長さで切る。

 

ずびーっ!

 

まるで鼻水をかむようなその様は見ていて気分のいいものでは無い。

 

「汚ったねぇな、相変わらず。」

 

「うるさいね。 他の奴らもいっきに調べるよ、ベルのツケで。」

 

「オレのツケかよ!? まあ王子は金持ちだし良いけどさ。」

 

そしてマーモンは他の守護者の居場所も次々に粘写した。すると、敵はほぼ全員が同じ場所に居る事が判明する。雲は遠すぎ、霧は粘写事態が無理だった。そこで一固まりになっている団体から狙う事になった。

 

「南に205m、西に801mの地点だ。」

 

それを聞いた雌獅子はベルの肩を軽く叩き、自身を指さした。

 

「何だよ雌獅子、お前が探しに行くの。 え?ああ、お前の部下か。」

 

「あら助かるわ!メーシィちゃんの部下って、とっても優秀だもの。」

 

ピィィイイ!

 

雌獅子は犬笛の様な笛を吹くと、何処からともなく雌獅子の部下が現れた。彼らは犬の様な仮面をつけていた。通称『猟犬』。彼らは私を殺し雌獅子のためだけに存在する部隊で、面をつける事で己の功績を雌獅子の物として捧げる精鋭達だ。

 

猟犬達は雌獅子に一礼すると一斉に散って行った。

 

 

 

修行も随分と形になってきた綱吉たちは、本日の修行を終えて山本の家で夕食を食べる事になった。それぞれの修行ぐあいを報告し合いながらも、自分達の成長を確かに実感していた。

 

「それでさ、オレ崖を登ったりバジル君と戦ったり…。

!ごめん、何か電話だ。 げっ!?父さんからだ、いったい何の用だろう。

 

もしもし、父さん何か用?」

 

『綱吉!今何処だ。無事なのか!?』

 

「は?何言ってるんだよ酔っ払いオヤジ。今日は友達の所で夕飯を食べるって言っただろ。」

 

「10代目、どうされました?」

 

「何でも無い、獄寺君。 それで何の様だよ。」

 

『いいか綱吉。今ヴァリアーが日本に来たと連絡があった!まだどこに居るか分からないが、もうお前達の所に向かっているかもしれない。オレもこれから向かうが無茶をするなよ!』

 

ツー、ツー。

 

「え?どうして父さんがヴァリアーを知っているんだよ!?っていうかヴァリアー日本に来ちゃったってどうすればいいんだよー!!?」

 

「ツナ、どうしたんだ?何かヴァリアーが来たとか聞こえたけど。」

 

「ヤバイよ山本―。ヴァリアーが日本に来たって今父さんが。」

 

「沢田、落ち着け!オレ達は修行で強くなったんだ。極限、撃退など簡単だ!」

 

「そうです10代目。あの頃とは違うんです。オレ一人ででも追い払って見せます。」

 

家光からヴァリアーの知らせを受けた綱吉はビビっていたが、仲間達の励ましにより元気を取り戻した。そして現在がもうすぐ日没である事から、襲撃してくるとしても明日だろうと思った。

 

「もう歩くの疲れたー。ツナおんぶしろー。」

 

それまでは頭の中がスシで埋まっていたランボだが、どうやら歩き疲れて地面でだだをこねはじめた。しばらくは自分で歩けと綱吉は言っていたのだが、頼みごとを断れないマフィアランキング1位は結局ランボをおんぶする事になった。

 

「仕方がないなあ。ほら、ランボ。  ん?ランボの頭に何か光るものがあるけどこれって……ボンゴレリングじゃん!!?」

 

「あ、それランボさんの物だぞ。返せツナ。」

 

ランボは綱吉の手からボンゴレリングを奪い返すと、自分のアフロの中に入れ直した。

綱吉はランボをおんぶしながらも混乱していた。他の友人たちならば分かりたくは無いが分かる。彼らは自分と同じ年頃で、喧嘩だってとても強くて戦う力がある。けれどランボは子供でそんな力なんて無いのだ。

 

「おいリボーン!何でランボが守護者なんだよ。 こいつ5歳だぞ!!おバカだぞ!!?」

 

「いろいろ事情があるんだ。」

 

「だってランボ、ボビーノファミリーなんだろ!!ボンゴレに入れていいのかよ!?」

 

「まあ、そんな事をしていたのは初代くらい…、とオレの友人もしてるから大丈夫。」

 

「なにブリッ子しながら答えてるんだよ。」

 

綱吉は納得できずにリボーンに詰め寄る。獄寺たちもランボが守護者と言う事に驚き、不安が隠せないでいる。綱吉が隣でガーガー怒るのを右から左へ聞き流していたリボーンだが、突然周囲を見回した。

 

「おい聞いてるのかリボーン!」

 

「うるさい黙れ。」

 

ベチン

 

蠅たたきに変身したレオンで綱吉は叩かれ、その事も含めて文句を言おうとしたが言えなかった。リボーンが真剣な顔で周囲を睨みつけているのだから。その様子を見て綱吉を中心に獄寺はダイナマイト、山本はバットに手をかけ了平は拳を構えた。

 

「出てこい、そこに居ることは分かってる。」

 

「やはりバレていましたか。 お久しぶりですね、リボーンさん。早速ではありますがリングをいただきに来ました。」

 

リボーンの声に姿を現したのは、ヴァリアーの隊服に身を包んだ犬面の者達。彼らは10人ほどで綱吉たちを囲むように出てきた。ふざけているような格好ではあるが、その身からは歴戦のオーラが窺える。

 

「何だよこの人達。」

 

「こいつらは通称、猟犬。

ある人間に絶対の忠誠を誓い、そいつのためだけに生きている。」

 

「それってヴァリアーのボス?」

 

「違げーぞ。そいつはオレの友人、雌獅子だ。オレが知ってる限りな。 お前達いつの間に主を変えた?」

 

「我らの主は変わることなど無い。あの方が望まれたからこそ我らが動いているのです。」

 

「雌獅子はこんな事をする人間じゃないはずだろ。」

 

「我らはたた従うのみ。リング頂戴する!」

 

これ以上話すことは無いと猟犬たちは襲いかかった。獄寺たちは修行の成果を見せるべく反撃しだすがなかなかに数が減らない。猟犬達も所詮中学生だと甘く見ていたが、思いのほか強く情報を持ち帰ることを優先するべきかと考えだした。

 

両陣営、態勢を立て直して睨みあったその時。

 

ピィィイイ!

 

笛の音が響き渡り、猟犬が姿を消す。

 

「何だ?あいつら突然消えたぞ。」

 

「少々手こずるが、極限に負ける気がせーん!」

 

「そいつは甘い考えだぞ。あいつらは3人で幹部1人に善戦する程度の強さだ。幹部共はこんなもんじゃない。」

 

リボーンの返答に先ほどの奴らに手ごわさを感じていたにもかかわらず、3人でようやく幹部と戦える程度なのかと驚く綱吉たち。

 

「!  …くるぞ!」

 

バッ

 

近くの建物から7人の影が降り立った。先程の猟犬達とは明らかに格が違う。

それぞれに個性的な格好をしているが、全員そんなこと気にならないほどに強そうで綱吉は足がガクガクと震えてしまっている。

 

「雌獅子の部下を退けるなんて、ちょっとは成長したじゃん。」

 

「うわわわわ…、こ…こんなに……!」

 

「晴れのリングは誰が持ってるのかしら?」

 

「極限このオレだー!!」

 

「いい男。でも一分もあれば終わるわね。」

 

「のけっ。」

 

「やん、痛い!」

 

幹部達の中からさらに格の違う男が、ルッスーリアを押しのけてでてきた。鋭い眼差しで綱吉を睨み、綱吉は眼差しだけで怯えて腰が抜けてしまう。獄寺や山本も綱吉を庇いたいと思いながらも動く事などできない。

 

「沢田綱吉…。」

 

ザンザスの左手に光が収束し始める。何が起こるかなど分からないが、何かがヤバイ。直感した綱吉は逃げようとするが、未だに腰が抜けたままだ。

 

「ヤバイ、みんな逃げて!」

 

「死ね!」

 

ガッ!

 

今まさにザンザスによる攻撃が加えられようとしたその時、ザンザスの眼の前にツルハシが刺さった。

ツルハシを投げたのは家光だった。家光は部下からの連絡を受けて直ぐに綱吉たちと合流しようと急いで駆け付けたのだ。そして双方に9代目からの手紙を渡す。ヴァリアー側から見れば小道具がひとつ無事に使われたと言うだけではあるが。

 

その後はチェルベッロがやってきて1対1のバトル説明を行った。家光としては名前すら聞いた事の無い機関を信用できなかったが、9代目の名をだされては引き下がるほかない。

 

 

 

 

説明を聞いたヴァリアー達は去っていく、最後の一人を残して。

 

「…雌獅子。」

 

リボーンも家光も彼女が変わってから会うのは初めてだった。心配していても手をだせないこの状況で、せめて彼女の口から説明が欲しかった。

 

「久しぶりだぞ、雌獅子。お前どうしちまったんだ?手紙が突然返ってこなくなって心配してたんだ。」

 

雌獅子は何も答えない。

 

彼女はただ綱吉を見つめるだけ。

 

黙秘する彼女に家光が近づこうとした途端、雌獅子は美しく一礼した。

 

手首から垂れ下がる鎖が、月光を受けて妖しく輝く。

 

その仕草に見惚れていれば、雌獅子も去って行ってしまった。彼女が何を思って行動しているのかは聞けずじまいになった。

 

 

綱吉は去った雌獅子がいた場所を見続ける。

胸がぎゅっと締め付けられるように痛く、切なくてけれど何かをしなければならなかったと後悔が押し寄せる夜だった。

 

 

 

 











※注意※以下、雰囲気ぶち壊しのボツネタ!  読むかは各自で判断してね。

猟犬達が主の元へと戻る。

「! …くるぞ!」

降り立った人影は7人。その中に仮面をつけた者がいた。

「あ、あれはクマの仮面!!?」

「雌獅子だ、バカツナ!!」

チャンチャン♪


前知識無い状態でぱっと見、何の仮面かよほど身近な動物じゃないよなぁって…。
たてがみが無きゃデホルメされたメスのライオンって、色以外クマと区別付けにくいと思うんだ。
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