家庭教師ヒットマンREBORN!~守護する者~(仮題)   作:寺桜

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きりが悪いので短めになりました。


第46話

ルッスーリアとマーモンはリングによって解毒し、行動を起こす。マーモンはクロームを人質にする事を思いつき、体育館中に罠を仕掛け始める。ルッスーリアは了平に止めを刺すべく近付いた。

 

ポツリ、ポツリと雨が降り始める。その雨は瞬く間に豪雨となり、雷を伴った。

 

「あらん?これじゃあ、体が冷えちゃう。早々にやっちゃいましょう。」

 

「そうはいきませんよ。」

 

「あなた、誰かしら?」

 

「はぁ、ついていない。状況も分からずこの時代に飛ばされて、最初に話したのがこのオカマだなんて。けれど了平さんをこのまま殺されるわけにもいかないからな。」

 

ルッスーリアの前に立ちはだかったのは、片目を閉じて頭に角をつけた長身の男。

こんな男、こちらでも向こうの守護者でも見た事が無いわ。

 

観戦するつもりならばここにいてはいけないし。こっちにそんなおマヌケさんはいない、つまり向こうがルール違反をしたのね。これを理由に反則負けにできるわ!

 

「ちょっとー、チェルベッロ。ここに部外者が居るわよ!どういう事かしら?今戦いに参戦できるのは互いの守護者だけのはずでしょ!?」

 

腕に付けた小型端末に叫ぶルッスーリア。

 

 

観覧席の巨大モニターで見ていたバジルも、知らない男の登場に困惑顔だ。だが、リボーンはニヤリと笑った。

 

「あいつが活躍する事無く、戦いが終わっちまうかと思ったぞ。」

 

「リボーン殿、あの男はいったい何者です?」

 

「あいつか、あいつはな…」

 

 

「部外者なんて失礼ですね、状況から察するにリング争奪戦ですか。それに幼いオレが参加していたんですから。

 

この姿で分からない方も多い様なので名乗りをあげましょう。

20年後から10年バズーカを二回使ってやって来た、ランボです。」

 

「ルッスーリア様、端末の録画映像から確認できました。彼は間違いなく沢田様の雷の守護者、ランボ様です。」

 

「端末を今はつけてないけど、それはどうなるのかしら?」

 

「資料によれば、5分後には元に戻るのでこのまま続行して下さい。」

 

納得がいかないルッスーリアだが、審判であるチェルベッロがそう判断したのならば仕方が無い。子供を弄る趣味はないからちょうど良かったと考えよう。

 

20年後ランボはどうしてここに居るかは、自分の事なのでなんとなく分かっていた。5歳の自分が学校探検をしていたところ、階段から足を滑らせ転倒。

痛みから逃げたくて10年バズーカを使用し、10年後のランボが出てきた。

 

15歳の自分は状況確認を行おうとしたところ、外から聞こえる戦闘音に驚きまたしても階段近くで足を滑らせる。なんとか泣くのを我慢していたが、目の前で起こる戦闘の激しさと転倒した時の痛みで錯乱。

現実逃避をするために10年バズーカを使って20年後、つまり25歳の自分が呼び出されたということだ。

 

呼び出されたことにも驚いたが、目の前で突然了平さんが殺されそうな事の方が驚いた。幸いにも紛失していたオレの角は呼び出された場所に落ちていた。どれだけ探しても見つからないはずだ。

 

せっかくこの時代にきたのだから、こんなオカマなんて相手になどしていられない。

 

天はランボに味方をして、雷雨。ランボは油断がしているルッスーリアに容赦なく完成版の電撃角(エレットゥリコ・コルナータ)をくらわせた。その後奪ったリングで了平を解毒し、リングを渡した。

 

 

ランボは走る。タイムリミットが来る前に、どうしてもしなくてならない事があるのだ。あの人に、全てを背負い潰れてしまったあの人に、伝えなくてはならない。

 

奇跡の様にこの時代に来れたのだから、言わなくては!犠牲になる必要なんて無い!あなたはもっと周りに頼っても良かった!助けを求めてくれれば、最後まで守ったのに!

 

……なんで独りで死んでしまったんだ!!!

 

走る、走る!走る!!

自分の時代にはもういないあの人の姿を求めて。

 

何故見つからない!?この時代で生きているはずなんだ。

あなたの死を背負い続ける綱吉さんのためにも、未来を変えるんだ!

どこだ、どこなんだ。もう時間が来てしまう。

 

…!!  見つけた!!!

 

「ゆう……」

 

ボフン

 

しかし、20年後のランボの奮闘虚しく、残酷にもタイムリミットは来てしまった。

 

「あれ?オレっちどうしてここに居るんだもんね。あ!ライオンみっけ。ランボさんと遊べー。」

 

 

 

雌獅子は心の中で感謝する。今はまだ関わりの少ないこの少年に。たった5分でも彼の身体能力があればもう一つくらいリングを奪えたはずだ。それなのに自分に何かを伝えようとしてくれた。それだけで充分だ。

 

ランボを気絶させ、雌獅子は歩く。

手が凍り、憤り吼えるザンザスの元へ。体育館の方向からも崩壊する音が響いた。

終わらせなくてはいけない、血によりはじまった呪いを。

終わることができれば、始りが目の前にあるのだから。

 

 

外では、真の零地点突破をものにした綱吉による攻撃が繰り出されていた。ザンザスは手が凍り、腕が凍り、足が凍りとうとう身動きすらできなくなった。

 

格下だと決めつけていた綱吉に自身が負けそうになることなどあり得ない。

 

「ド畜生がぁああ!!!」

 

「これで終わりだ、ザンザス。」

 

「予定変更だ! 1つ目の契約を果たせ、雌獅子ぃい!!」

 

学校の何処に居ても聞こえるほどの大きさでザンザスは命令を発した。

 

 

 

「分かったよ、ザンザス。」

 

言葉を取り戻した獅子は狩りに出る。

さあ、もう一瞬たりとも気を抜くな。

 

彼女は百獣の王なのだから。

 

 

 

 

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