家庭教師ヒットマンREBORN!~守護する者~(仮題)   作:寺桜

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お久しぶりです。
長い間更新できなくてすみませんでした。
また今日からぼちぼち投稿していきます!

七夕に投稿するつもりが、予約投稿失敗してた…。


※ 「『』」はイタリア語としてお読みください。
  日本語とイタリア語で混ざるからこのように表しました。

※ 今日の10時くらいに「お知らせとお詫び」を消します。
  もう必要ないと思うので。

※ オリジナル設定をこの辺りから先、ぶち込んでいきます。




第54話 イタリア1日目

イタリアに着いた綱吉たちは、ついて早々にボンゴレ…雌獅子の人望の片鱗を垣間見る事となる。

 

国際空港ともなれば当然のことながら人が溢れかえっており、一般出口に向かう雌獅子は仮面を被っているため当然注目される。そんな人ごみの中で何人もの人間が雌獅子の傍へと寄って来た。

初めは驚いたり身構えていた綱吉たちも、40回以上雌獅子が声をかけられる頃には慣れた。雌獅子に寄って来た人々は様々で、一般人の親子連れや見るからに芸能人の様な華やかな人、空港の警備担当や明らかに裏の住人まで、実にバライティーに富んでいた。

 

さすがに警備担当の人間が話しかけてきた時には綱吉は「今思ったけど仮面って不審人物だったー!」と焦ったりもしたが、その人物ですら世間話をしに来たと分かった時には気が抜けた。雌獅子は彼と少し話し、綱吉たちの事も軽く紹介された。

綱吉たちは雌獅子に話しかけてきた人物らに挨拶をした事はあっても、紹介されたのはこの人が最初だった。

 

 

 

空港からは雌獅子の部下が運転するリムジンに乗ってボンゴレのシマまで直ぐだった。アクシデントといえば、ランボのために途中トイレ休憩があったくらいだ。雲雀は1人もう1台のリムジンで先に到着していた。

 

車から降りた場所は広い公園で、イベントの催しも行われていた。

似顔絵描きや手品師、シートを広げて雑貨を売る人や露店で食べ物を売る店、占い師や果ては怪しい武器屋まである。

 

ここも空港に負けず様々な人種がいるが、不思議と全てが一体となって1つの心地好い空間を生み出していた。

 

「食事の時間まで後一時間くらいあるよ。

だからここで時間を潰してね。ここは私が管理している場所の一部でもあるから、第三者から見た感想を聞かせてくれると嬉しいな。」

 

「沢田、食事前だから買い食いは控えた方が良いな。」

 

「え、なんでオレに言うんですかお兄さん!?」

 

「10代目!アホ牛の野郎、雌獅子さんからもらった小遣いでピザ喰おうとしてやがりますよ。」

 

「おバカー!!」

 

「『ランボさんは、この絶品ピザを5枚と…』」

 

「ランボがイタリア語話してる!!?」

 

普段あまりのバカさ加減に忘れがちではあるが、ランボはイタリアからやって来たヒットマン(笑)であり、日本でも充分に生活できるほど日本語が堪能だ。つまり、日本語ですら怪しく英語なんて論外な綱吉と2カ国語は話せるランボでは、言語能力に限りランボの方が優秀である。

 

「牛の子、イタリア出身じゃないの?私、前に少しだけイタリア語を教えてもらったよ。」

 

「ランボってもしかしたらオレより頭いいんじゃね?」

 

「野球バカ止めてこい。オレはここで10代目の護衛をしてるから。」

 

ちなみに獄寺は日本語イタリア語英語すべて筆記・実技ともにパーフェクトである。他のメンバーは山本はもちろん了平も日本語が限界だ。クロームはイタリア語は学習中。

 

能力的な意味で山本はランボの元へ派遣できず、仕方が無く獄寺がオーダーをキャンセルしに行った。ランボは獄寺に反抗的な態度をとるが、目の前にあった菓子屋で大量の菓子を買い込む事で落ち着く。

 

その場で食べようとするが、雌獅子に諌められて3時のおやつにする事にした。

 

ランボの買い物が終われば、綱吉たちもいろんな商品を見て回る。山本は父親への土産にお洒落な小銭入れを買い、綱吉は奈々を含めた女性陣にシュシュを買った。京子へのシュシュにだけ小さなハートのワンポイントがある。獄寺はこっそり「はじめての料理」という料理本を購入した。クロームは優奈と相談して千種には眼鏡ケース、犬にはパイナップルのビーズがついたピンを買った。了平は悩みに悩んで保留だ。

 

そうこうしている間にいい時間になり、移動しようと雌獅子が声をかける。

 

「そろそろレストランに行くよ!」

 

「わ、忘れてたけど、こういう人が密集してる事に敏感そうな雲雀さんは!?」

 

「大丈夫だよ綱吉。 ほら、あそこに居る。」

 

辺りを見回せば、人の少ない武器エリアで商人と何かを交渉していた。このことから雲雀は少なくともイタリア語を話せる事が判明した。

 

「『じゃあ、明日の朝までに指定したホテルのフロントに届けておいてよ。』」

 

「『もちろんです。雌獅子様のお客さんなんだから、特別丁寧に仕事をさせていただきまさぁ!任せて下さい。』」

 

雲雀は不機嫌になる事無く、むしろ機嫌よさそうにこちらに歩いてきた。あの雲雀がこんな群れの中で機嫌がいいなんてとガクブル震える綱吉だが、雲雀は集団行動はしないが集団に入れない訳ではない。

具体的に言うのならば、学校という大勢が通う施設を拠点にしているし、夏祭りの人だかりの中で集金をしていた。集金の時には無関係な人間は咬み殺していない。雌獅子は観察する中で自身に利益があり、不快にならない距離感であれば雲雀は集団の一部でいられる事に気がついた。

 

そこで優奈は綱吉たちだけで無く、雲雀も興味を持って楽しめる物を公園に取り込んだのである。

 

それが例の武器屋だ。

 

あの武器屋は武器に文字を掘ったりプリントしてくれるサービスを行っている。その事を知った雲雀は試しにトンファーに「並盛」と文字を掘れるか聞いた。できなくても脅して掘らせる気でいたが。

 

武器屋は事前に雌獅子から変わった客が来る事は聞いていたので、雌獅子の期待に応えられる様に準備万端だった。どんな無理難題にも応えるつもりでいたが、何時も掘っている文字がただ日本語になっただけだったのでついでにメンテナンスを無料ですることにした。

 

雲雀は武器屋の接客態度(群れない・怯えない・媚びない・集らない)に気を良くし、快く自身のトンファーを預けたのである。現在手元にあるのはスペアだ。

 

綱吉たちからすれば、何故かは知らないが人だかりの中に居るのに機嫌が良い雲雀という気色悪い生物の完成である。

 

 

 

 

レストランの食事は美味しかった。

 

ナイフとフォークを使い慣れないので食べにくかったが、味はとても良かった。食事の最中に支配人が雌獅子に挨拶に来たけれど、綱吉は姉ちゃんって凄いんだなぁと感心した程度だ。

 

食事が終われば一般人用のアトラクション施設で遊ぶ予定だったのだが、表から少し離れた場所に賭け試合を了平が発見して飛び入り参加しに行ってしまった。

了平は何も考えてはおらず、参加者がたまたまボクシングで戦っていたので自分も戦おうとしただけである。

普通であれば賭け金も無しに飛び入り参加した了平にブーイングの嵐だが、雌獅子が姿を現して札束を机に叩きつけた途端に大歓声となった。

 

あれよあれよ言う間に綱吉たちは特等席へ案内され、了平の活躍にイラついた獄寺が参戦。獄寺がやるのならと山本も参加し、ランボは買ったばかりの菓子を早速食べながら面白可笑しく野次をとばす。

クロームはせっかくだからと別のリングに上がり、幻術で8人抜きをして固定ファンがついた。8人の中にはボンゴレの関係者に一泡吹かせてやろうと考えていた裏の住人もいたが、幻術のなかで蓮の蔦に絞めあげられあっさりと気絶した。

 

 

そのまま獄寺たちによって試合が終わるかと思いきや、雲雀が参戦。

 

獄寺・山本・了平で組んで立ち向かうが呆気なく負けてしまう。その様子を始終ポカンとしながら綱吉は現実逃避を行っていた。今頃オレはイタリアのアトラクション楽しんでいるはずだったのにっと。いつもであればリボーンによって愛ある拳で現実に戻って来てもらう所だが、現在リボーンは所用にて綱吉たちとは別行動である。

 

 

とうとう雲雀が全参加者を倒し、賭け金を全て巻きあげようとした。が、そこに待ったをかけたのが優奈だった。

雲雀によって有り金全て持って行かれたと思ってしんみりしていた野郎どもが爆発するように再び盛り上がる。通常このような事には参加しない雌獅子が戦うとあって、遠巻きに見ていた通行人ですら即座に観客になった。

 

獄寺・了平・クローム・ランボは優奈に賭けて、綱吉・山本は雲雀に賭けた。雲雀は自分自身に全賭けだ。

 

鎖のない状態でどうやって優奈が戦うのか綱吉は興味しんしんだ。

 

 

 

「すごい。」

 

 

 

優奈は武器など無くとも雲雀相手に圧倒した。武器の無い優奈は決して自分からは攻勢に出ず、雲雀の攻撃をかわしては合気道の様な動きで雲雀を投げ飛ばした。雲雀も無様に転がる事無く、空中で体勢を立て直し再度攻撃する。その繰り返しではあるが。

雲雀は投げ飛ばされる度に攻撃の手法を変えるが、優奈に回避されてしまい投げ飛ばされる。

 

雲雀の直接的な敗因はスタミナ負けだった。

優奈は自分の力を完全にコントロールして体力の消耗を抑えていたのに対し、雲雀は溢れる闘争本能のままに突っ込んできた。どんな相手でもほぼ一撃で終わる事が多い。いくらディーノと修行していようが、戦闘スタイルはそう変わるものでは無い。

しかし雲雀の戦闘センスならば、近い将来今のままでスタミナ不足も克服するだろう。

 

 

試合に決着がつくと、観客は惜しみない拍手と歓声を贈った。

優奈が座り込んでいる雲雀に手を差し出したが、パシリと叩かれたしまった。そんな事には優奈は気分を害する事など無く、ただしょうが無いなぁと小さく笑った。

 

「雌獅子さん、流石でした!!」

 

「雲の人も凄かったけど、それ以上に雌獅子様の方が凄い。」

 

「雌獅子さん。今度オレに稽古つけて欲しいのな。」

 

「極限にいい試合だったぞ!」

 

「お前すごいな!さすがランボさんが認めてやっただけはある。」

 

「フン、今は僕に勝ったからって油断してなよ。そのうち咬み殺してあげるからさ。」

 

綱吉の仲間や雌獅子の部下からも、言葉は分からないが全ての観客も雌獅子を褒め称えている。黄色い歓声は男前な友人たちよりも、女である雌獅子に浴びせられているものが多い。

 

「『雌獅子様ったら本当に素敵よね。』」

 

「『何当たり前な事言ってるんだよ。オレ今の戦い見て本気で惚れそうになった。』」

 

「『あんた今更?私なんてとっくの昔に惚れてるわ!』」

 

「『雌獅子様―!抱いてくれー!!』」

 

「『黙れ変態!!雌獅子様に汚い視線向けないでくれる?』」

 

全ての人々の口から雌獅子の名前が挙がる。

 

雌獅子!雌獅子!雌獅子!

 

彼女こそ、この人の渦の中心だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綱吉はその様子を、ちょっとだけ離れた場所で見ていた。

 

 

 

 

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