・あとがき
ここまで読んで下さった方々にはいちいち説明するまでもない事ですが、この話は白騎士事件の被害者による篠ノ之束への復讐、という物を主題に置いたお話です。
では、そもそもなんでそんな話になったのか。
これは、どこかの感想返信でも書いた通り、「物語を短くするため」でした。
初投稿でいきなりエタるのは縁起が悪いから、「基本原作沿い」「場面省略多め」「シナリオ自体を短く」などといったことを念頭に入れて、完結させやすいプロットを組んだ、という事ですね。
それがどうして復讐モノというアンチヘイト系ジャンルになるのかと言えば、最大の要因は「原作での敵陣営である亡国機業の詳細が不明すぎる事」でした。主人公を一夏たちの味方にして亡国機業と戦わせる物語を完結させるには、多くのオリジナル要素とそれに関する設定を入れなければならず、軽く二、三十万字以上のオリジナルシナリオのプロットを書き上げる必要が出てくるのです。
かといって「俺達の戦いはこれからだ」エンドは個人的に嫌でしたし、そもそも明確な敵を出す必要のない日常系や恋愛系は私には向きません。
というわけで、原作で明かされている要素だけで十分ラスボスを張らせられる篠ノ之束との決着を物語の結末と設定し、それに対する説得力やそこに至る原作イベントを消化した結果が、このお話です。
まぁ、最終的に主人公である栞は篠ノ之束ではなく彼女が愛する人たちを殺すという一種の八つ当たりによる復讐に走ってしまいましたが、これは作中で栞が言っていた通り「千冬以外に束を殺せる気がしない」からですね。
かといって、捏造アンチモノのように訳の解らない理由を付けて束を主人公勢と敵対させるのも気が進まなかったので、「大切な人の死等の理由で暴走した束を、かつての親友として千冬が処断する」というのが第一プロット構築前のぼんやりとした物語の結末でした。
そして、「亡国機業を絡めることなく、読者がある程度納得してくれる理由で、迅速に一夏や箒を殺す役」として生み出されたのがこの話の主人公である司栞です。
その他、原作キャラの出番を奪う形で物語に簡単に介入できる存在にするために戦闘能力をかなり高く設定したり、行動原理に強い説得力を必要としないようにどこか狂ったようなキャラ設計を作る、など、とにかく物語の要請と筆者の書きやすさ等に特化したキャラクターになりました。
完全に勢いで書き上げた話なので、主人公である栞の行動とか各原作キャラの再現、行動の裏付け等々多くの穴があると思いますが、こんな頭のおかしい主人公のお話でも、楽しんでいただけたなら幸いです。
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