結城友奈は勇者である 花結いのINFINITISM 作:朔月新
「さぁ、千景よ。乃木若葉を抹殺するのだ!」
あしゅら男爵がそう言うと、千景は変身しなおして若葉に襲い掛かろうとする。
「千景ぇ!」
「駄目。体がゆうこと聞かない。乃木さん。逃げなさい」
若葉の方も先程の無茶で体がまともに動かず避けれず、大鎌が若葉の首を狩ろうを振り降ろされようとしたその時、
「流石に邪魔させてもらう」
そういって芽吹は防人に変身して若葉をかばった。
「ならばこれならどうだ?」
「いやあああああああ」
あしゅら男爵がそう言うと千景は七人御先の姿になる。自分の意思による発動ではないからか、精霊と上手く波長が合わせられず、千景に強烈な痛みが襲い掛かった。
「千景っ! く、弥勒。しずく。お前達も戦線に上がれ」
「わかりましたわ」
「言われなくても」
「私達も変身して……」
「まだだ。万全の状態ならともかく、今の七人御先なら一人で2人抑える事は充分出来る。それより、あしゅら男爵の動向を注視しろ!」
園子達が変身しようとするのを芽吹は制した。
「そうだな。当然この機体たちにも処理は施してある。さぁ、偉大な勇者の雷を受けるがいい」
芽吹きの言葉に対してあしゅら男爵はそう言って量産型グレートマジンガーがサンダーブレイクを打とうと手を上に振り上げたその時、
「スクリュークラッシャーパンチ」
何処からか飛んできた鉄拳がグレートマジンガーを2体押し倒す。
「デュークさん!」
「ぐっ! だが3体目はどうする!」
グレンダイザーの妨害を受けつつも残った1体はサンダーブレイクを地上に向かって放った。
「千鳥。早速だが力を貸してもらうぞ」
雷の目の前に誰かが飛ぶ出したかと思うと、刀で雷を受け止め、切り払った。
「何者だ!?」
煙が晴れると、そこには刀を持った球子がそこにはいた。
「球子。もう大丈夫なのか? それに、その刀は?」
「そうだったな。いつものタマらしくなかったからな。もうタマは大丈夫だぞ」
そういって笑顔で球子は返事した。
「この刀は、とある人が貸してくれたを全てを守り抜くための刀だ」
球子はそう言うと千景の方を振り向いたのだった。
「土居さん……」
「千景。大丈夫だ。タマが千景の事も救ってやる。みんながタマにそうしてくれたように」
「私は、救われる資格なんてもう……」
「それに関しては千景を救ってからだ」
そういって球子は千鳥を構えていう。
「頼むぞ。すべてを薙ぎ払えるような、すべてを守り抜けるような、そんな未来を!『
球子は新たな切り札を口にした。それはその剣の持ち主の世界において最大の脅威であった者の名前である。同名別存在ではあるその力を今、彼女は解放する。かけがえの仲間のために。そうして切り札化した球子の見た目は勇者服というより、どこかの学生服みたいなものに変化していた。そして、千鳥とは別にもう1本。彼女の世界の小烏丸に近しい形状の刀が何処からともなくもう片方の手に握られていた。それは彼女の世界の多岐都比売命が二刀流だったこと。そして、千鳥の持ち主の対になる人物の刀がそれだったのが理由だ。
「あの姿は。そうか、ようやく完全に思い出した」
「私もです」
「わたしも」
完全に既視感にある姿をみて、芽吹、樹、それにしずくも記憶を取り戻したようだ。
「みんな、何を言ってるの……」
そんな中、園子は思い出せないでいた。彼女のロックだけ何故か硬いみたいだ。
「千景。タマはすべてを守り抜くよ、ここから!」
新たな切り札を球子は千景を、大切なものを救うためにそう宣言するのであった。
サブタイトルは『save you save me』の歌詞の1節です
球子復活&園子以外の全員の記憶復活。書き出す前には
洗脳千景との戦闘で思い出させるつもりだったけど
自分の描写力では無理と判断してこちらのパターンになりました