結城友奈は勇者である 花結いのINFINITISM   作:朔月新

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乃木若葉の章ー27「君に捧げる」

 

「ここが千景ちゃんの精神の中?」

 

 杏の中にいた謎の女性に連れられて謎空間に来た勇者達。それに対して、高嶋友奈は

 

「……違うよ。ここは、神樹様の中だよ」

 

 結城友奈は覚えのある場所にために否定する。

 

「結城ちゃんは神婚中に来たことあるもんね。」

 

 西暦勇者にとっては聞き覚えがない、しかし、記憶を思い出している者達にとっては聞きおぼえのある声が返答した

 

「あなたは、赤嶺友奈!」

「この子が杏の中にいた子か?」

「いいえ、違います」

 

 精神で入ってきているので杏もこの場にいるが否定する。

 

「私は美姫ちゃんの中にずっといたからねぇ。私の方も監視役ではあったけどね」

「美姫さんの?」

「あ、あの子は来てないよ。あの子は神樹様とは相性悪いからね」

 

 赤嶺友奈はあっけらかんに言う。

 

「そして彼女も、ここにいるよ」

 

 そう言って指さした先には、郡千景がいた。

 

「千景……」

 

 そう言って近づこうとする若葉を押しのけて1人駆けだす少女がいた。

 

「ぐんちゃん。ぐんちゃ~ん!」

 

 高嶋友奈は郡千景に飛び込んだ。

 

「高嶋さん!?」

 

 突然懐に飛び込んできた高嶋友奈に、千景は目を白黒させた。そして辺りを見渡すと皆着ている事に気づいた。

 

「みんな。どうしてここに? いいえ、そもそもここはどこかしら?」

「それに関しては私が説明するね」

 

 赤嶺友奈の説明を聞いた郡千景は

 

「そう……」

 

 納得したような表情をする千景に若葉が近づく。

 

「千景。なんで私に勝負を挑んできた?」

「1つはドクターヘル達側であることをしめすため。もう1つは、あの未来を避けたかったから」

「園子達の世界の千景の歴史か……。そちらに残っていたりしないのか?」

「残っていないね。むしろ、抹消された形跡がある」

 

 その言葉に対して千景は納得するようなそぶりを見せる。

 

「やはりそうなのね……」

「それほどの衝撃だったのか?」

「ええ、私が見たのはゴラーゴンを用いての一端だけど」

「ゴラーゴン?」

「ドクターヘル曰く、隣接次元に干渉できる力らしいわ。あしゅらマジンガーや量産型グレートは隣接次元にて実際に存在した代物をこちらに複製しているそうよ」

「複製か。厄介だな」

「タマに話しかけてきた娘も、異世界と繋がりやすくなっていると言ってたぞ!」

「繋がって来たわ……赤嶺さん」

 

 そういって東郷は赤嶺友奈に確認を取ろうとする。

 

「ここを選んだのはあの時の中立神だけど、流石に偶然……でもないかもしれないわね。今の私達の神樹の残力を考えると、この世界しか無理だったでしょうね」

「そんなに神樹の力が弱っているのか?」

「というか天の神と相打ちになって散華……枯れちゃったw」

 

 何気ない質問に対して返ってきたのはとてつもない剛速球だった。

 

「ちょっと待てくれ。タマには今、天の神とかって聞こえたんだが、もしかしてもしかすると、バーテックスの親玉が天の神なのか?」

「それに、枯れたって、そちらの世界は大丈夫なのか?」

「神樹様の加護がなくなったので物価は上がりましたね」

「でもそれでいいの。私達は人として生きるって決めたんだから」

 

 その言葉に対して、勇者部の面々は同意するかのような顔をしていた。

 

「そうだな。私達も早くその時が来るのを待っている」

「そのためにも知りたいのでしょう。もう1人の私の歴史を」

「千景さん。無理しなくても」

「いいのよ。過去に何があったか。私が何を見たのか。みんなにも知って欲しい」

 

 郡千景は、赤嶺友奈を真っすぐ見つめながらそう言った。

 

「ありがとう。それじゃあ見させてもらうよ」

 

 そういって赤嶺友奈は記憶の扉を開くのだった。

 




サブタイトルはゆゆゆいの郡千景のURのサブタイトル
CS版ゆゆゆい発売しましたね
こちらは平常運転で少しずつ進めていきたいと思います
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