結城友奈は勇者である 花結いのINFINITISM   作:朔月新

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乃木若葉の章-29「光輝を放つ」

 

「あなたの事は聞いたことはあるわね。マジンガーの神様みたいなものでしょ?」

 

 ZEROとなのった存在に対して、三好夏凜はそういった。

 

「結果的に神みたいな役割を今はやっているだけで神ではない。マジンガーの神とされる存在は別にいる。まぁ、我はそやつに勝ったことあるがな」

 

 神ではないけど神より強いと目の前の存在は言った。

 

「あなたが、SKLさんが倒すべき存在……」

「ああ、あの地獄か。今の奴では我に勝てん。そもそも、可能性の光なしに我に勝てる存在はいない」

 

 結城友奈の呟いた言葉に、ZEROは当然という態度で言った。

 

「可能性の光ってそもそもなんなのですか?」

「因果すらも書き換えうる無限の可能性だ」

「因果すら?」

「我の本来の姿には因果律装置という因果、わかりやすく言うならば運命を操作できる装置が搭載されている。未知の存在ならばともかく、既知の存在にならば因果を紡げないと言う事はなかった。そのはずだった」

「はずだったと言う事は、その可能性の光に敗北したのですね」

「ああ、それも1度や2度ではなくな」

 

 そう言いながらも、悔しさよりも嬉しさが彼の顔には浮かんでいたようにみえた。

 

「話がそれたな。今帰還していけない理由は、この世界のバーテックスがお前たちの世界に流出する危険があるからだ」

「ゴラーゴンとかの影響?」

「そうだ。そもそも、光子力エネルギーがバーテックスに有効なのはゴラーゴンの影響もあるのだぞ?」

「そうなのか?」

「隣接次元のマジンガーZの中にはゼウスの右腕から作られたマジンガーZが存在するのだからな」

 

 ゼウスという大物の神の名前が出てきたことに少しばかり驚く勇者達。そんな事は気にせず話を続ける。

 

「当然、その世界の光子力エネルギーにはゼウスの力が宿っている。だが、所詮は隣接次元の事。この世界のには神の力などなかったのだが、世界の壁が薄くなった影響で、その力がこの世界に流れ込んできた結果、バーテックスに対抗しうる力となったという訳だ」

「そういうわけですか……」

「ちなみに、ドクターヘルに関しては問題ないだろう。今回と似たような出来事を起こしている世界の存在は認識しておるが、その世界での兜甲児は問題なく勝利を収めている。今回はそれの世界よりも戦力が強化されているが、ただの量産型グレートごときに負けるマジンガーZでもあるまい」

 

 その発言にマジンガーZに対する絶対的な信頼が見て取れる。

 

「問題はバーテックスの方だ。基本的に乃木若葉の時代では敗北しているからな」

「私達はマジンガーZがバーテックスに負けるかもしれない保険って所?」

「マジンガーZがあんな玩具に負けるとはみじんも思っていないが? 引き止めているの理由は2つ。バーテックスが世界を超える危険とお前達から可能性の光を感じるからだ」

「私達に?」

「貴様らの世界の天の神に一撃をくらわせて世界を取り返したあの力。あれに可能性の光に近い性質を感じた」

「あれは確かにねぇ」

「だからこそ観測しがいがある」

「でも、私達の方は東郷さんの方では負けているんでしょ? ちょっとはヘルプしてほしいかしら」

「そうだな。これを渡すか」

 

 そう言って彼は手のひらから謎の光を放つ物体を出現させた。

 

「ゼウスの力を宿した翼。ゴッドスクランダー。それを貴様らの切り札として使えるようにした模倣品だ」

「センキュー。ありがたく貰っていくわね」

「歌野、そんな軽々しく……」

「別に構わんさ。可能性の光を見せてくれるのであればな。できるな?」

「ああ、できる」

 

 彼の問いに若葉は即答した。

 

「出来なかったら、終焉の魔神の名のもとに滅ぼしに行く」

 

 そう言いながら、彼は煙のように消えていったのだった。

 




サブタイトルは真マジンガーZERO(暗黒大将軍編)の最終巻の発売日の花言葉
内容としてはZERO様が監視しているよにしかならなかった……。
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