ボスが倒されたその後、どのような展開になるのか……
プレイヤー達が第1層攻略戦が幕を下ろした事に気付くのに、多少の時間が掛かった。暫くの沈黙の後、誰かが歓声を上げると、それに続いて全員が喜びの声に花を咲かせる。
肩を組み合って、喜びを分かち合うプレイヤー達から勝利の歓声が聞こえる中、ライトは肩で息をしており、疲れが出たのか、地面へと座り込んでいた。すると、片膝を付いて息を切らすキリトが、労いの言葉を掛けた。
「お疲れ、ライト」
「あぁ、キリトもな……っ…これは」
「どうした?」
互いに労いの言葉を掛け合うと、ライトが目の前に表示されている画面に気付いた。それが一体何なのかを確かめる為、彼はウインドウを操作する。
「…これが《ラストアタック・ボーナス》か」
その窓には、アイテム名が《コート・オブ・ネイビーブルー》と書かれていた。それを見たキリトが、意外な口調で話しかけた。
「お前にも入ったのか!」
「…って事はキリトも?」
「あぁ!」
キリトが頷き、画面を可視化モードに変更して見せると、《ラストアタック・ボーナス》名が書かれていた。アイテム名は《コート・オブ・ミッドナイト》と表記されていた。そんなやり取りをしていると、背後から声を掛けられた。
「お疲れ様!」
「ライト、キリト。お疲れ!」
振り向くと、アスナとユウキが2人に労いの言葉を掛けた。そして、更に後ろには、アスナ達を助けたガングロスキンヘッドの斧使い、エギルが立っていた。
「見事な剣技だった。お前さん達が動いてくれなかったら、今頃レイドは崩壊していた。Congratulations! この勝利はあんたらのもんだ!」
「いや、素直に喜べる結果じゃない!」
「あぁ…大きな犠牲を伴った」
しかし、エギルからの賞賛の言葉を、少年達は素直に受け取れなかった。彼らの言う通り、指揮官ディアベルの死はこの場の全員に大きな影響を与えた。実際、2人が動かなければ、間違いなくレイドは崩壊していた。
しかし、犠牲者を出してしまったとは言え、あの状況で1人だけに抑えられたのは、間違いなく少年達のお陰だ。それを示すかのように、周囲のプレイヤー達が2人に拍手を送る。
「スゲェよ、お前ら!!」
「ホントだよ!!」
何人かは、言葉で賞賛してくれるプレイヤーも見られた。そんな彼らの様子に、少年達はお互いの顔を見合わせると、『フッ!』と僅かに笑みを浮かべて、拳を合わせようとした
ーーーその時
「何でだよ!?」
その声で、賞賛していたプレイヤー達が一斉に静まり、声が聞こえた場所に振り返った。そこには、何人かの集団が蹲って涙を流していた。
「何で、何でディアベルさんを見殺しにしたんだ?」
「…見殺し?」
何の事か分からず、キリトが彼らに向かって聞き返す。すると、そのプレイヤーはキリトだけでなくライトをも睨みつけ、再び張り裂けんばかりの声を上げた。
「そうだろ!? お前達はボスが使う武器や技を知っていたじゃないか!? 最初からあの情報を渡していたら、ディアベルさんが死ぬ事も無かったんだ!!」
瞬間、プレイヤー達の間に疑惑の声が広まった。
「確かにそうだよな?」
「あいつら、あのボスの技を全部見切ってたよな?」
「何でディアベルさんに教えなかったんだ?」
「攻略本にも載ってなかったのに…」
プレイヤー達の視線が疑惑のそれに変わった途端、先ほど叫んだ者の近くに立つ、フードを目深に被ったプレイヤーがキリトとライトを指差した。
「俺…俺知ってる、こいつらは元βテスターだ! だからボスの使う武器や技、上手いクエとか狩場とかも知ってたんだ! 知ってて隠してたんだ!!」
今この場で、キリトが元βテスターだと皆に知れ渡り、ディアベルが死んだのは少年達の所為にされようとしている。このままでは、βテスターが嘘の情報を流したとして、ほぼ全てのビギナーがテスターを信じなくなる。
それだけでは収まらず、もっと大変な事態になるかもしれない。すると、キリトとライトの後ろに立つアスナ、ユウキ、エギルが耐え切れずに声を上げた。
「あなた、いい加減にしなさいよ!」
「そうだよ! ライトとキリトは自分達の命を賭けて、ボク達を助けてくれたんだよ! なのに、どうして攻めようとするの!?」
「流石に言い過ぎだぞ!」
彼らは少年達を庇おうとしているが、そうなれば彼らもテスターと同じ扱いを受けるかもしれない。
特にアスナとユウキ、2人の少女にはそんな扱いを受けて欲しくないと、キリトは思っていた。彼女達の戦闘スキルは、このゲームを攻略する上で重要なものだと確信しているから。
そして、ライトはβテスターではなく、アスナ達と同じビギナーだ。そんな彼が疑われば、命の危険も伴う。そんな時、キリトの脳裏にある考えが浮かんだ。だが、これを実行すれば彼は一気に孤立し、他のプレイヤーに命を狙われる可能性もある。
「(だが、これしかない!)」
だから、彼は実行することを決めた。自分が《生贄》になることを。そう思い立ち上がろうとしたが、不意に誰かに肩を掴まれた。
「っ…ライト?」
それはライトだった。その目を見た時、キリトはある感情を読み取った。それは、悲しみや寂しさと言った負の感情だった。ライトはキリトの肩から手を離すと、集団にゆっくりと歩み寄る。
「元βテスター、か……オレをそんな連中と一緒にされるのは心外だな?」
「な、何だと!?」
ライトが放った言葉に、引っかかりを覚えるプレイヤー達だが、彼はそんな事などお構いなしに、そのまま話を続ける。
「βテストに当選した1,000人の奴らの中に、本物の熟練者が一体どれだけ居たと思う? 殆どは、やり方も知らない連中ばかりだったよ。今のお前達の方がまだマシだ」
「(お前、まさか!)」
キリトは、ライトが何をしようとしているのかを理解した。彼はβテスターへの怒りを、全て自分1人に向けさせようとしている。βテスターでないビギナーの彼がだ。
確かにライトには、キリトから聞いたβテスト版の情報がある。だが、ビギナーである彼が、そんな汚名を着せられる必要はどこにもない。
「だが、オレは違う。オレはβテスト中に、誰も辿り着けなかった層まで到達した。ボスが使うスキルを知ってたのは、そのボスと嫌ってぐらい戦ったからだ! 他にも知っているぞ?」
これは全て嘘だ。ライトは、キリトから大まかなβ版の情報は聞いたが、事細かには聞いていない。先程のコボルド王戦でも、単に相手の動作から次の攻撃を見切って対応しただけだ。
「な、何だよそれ? そんなの、βテスターどころじゃないだろ……もうチートやチーターだろそんなの!?」
その途端、周りから一斉に批判の声が上がった。四方八方から飛び交う罵詈雑言の嵐が、ライトに浴びせられる中、ある組み合わせから生まれた言葉が聞こえた。
《ビーター》
「ふっ…オレの事をどう呼ぼうがお前達の勝手だ……好きに呼べ」
ライトは見下したように吐き捨てると、《ラストアタック・ボーナス》で手に入れたドロップアイテム《コート・オブ・ネイビーブルー》をオブジェクト化して、その身に纏った。
そして、身を翻し背を向けると、第2層に通じる道に進んで行く。その途中、キリトの所まで来た時、他の誰にも聞かれない小さな声で呟いた。
「じゃあな、キリト」(小声)
「っ!!」
その消え入りそうな声は、確かにキリトに届いた。ライトは第2層へ登る為、石造りで出来た階段に向かおうとして立ち止まり、振り向きながら言葉を発した。
「2層の転移門はアクティベートしておいてやる。死ぬ覚悟がある奴だけ来るんだな?」
そう言い残すと、彼は今度こそ立ち止まらずに、次層へと続く階段を登っていった。だが誰も、ライトの後を追おうとする者はいなかった。誰もが、螺旋階段を登る彼の背中を見る事しか出来なかった。
ライトが立ち去った後、キリトは拳を握り締めていた。何故ライトにこんな重い、重すぎる役目をさせてしまったのか。何故もっと早く自分が言っておかなかったのかと、悔しくて仕方なかった。
「ライト……くそっ!」
キリトは、握り締めた拳を地面に叩きつけた。彼の考えは、目を見た瞬間に分かった。βテスターを庇う為にあんな事を言ったのだと。事実、キリト自身もそうするつもりだった。
だが、ライトはキリトも含めた400人のβテスターを庇った。ビギナーの彼がだ。そんな事をさせてしまった自分に嫌気が差す。キリトの表情は本当に悔しさで溢れていた。
例え、彼がβテスターより強かったとしても、そんな重荷を背負う必要は何処にもないと。
「…アスナ、ボクちょっと行ってくる!」
「ユウキ?」
すると、彼のパーティーメンバーだったユウキが、唐突にアスナにそう言った。
「ボクね、ボス戦の前に彼とちょっと話したんだけど…多分あの人、すっごく恥ずかしがり屋なんだと思う。かっこいい事言ってくれた後に恥ずかしがって。でも、言った事はちゃんと守ってくれた。もし、このまま1人にしちゃったら、多分壊れちゃうと思うんだ。あんな寂しそうな目を見たらさ」
キリトに向けられた、ライトの悲痛な瞳はユウキにも映っていた。自分と同じか、少し年下の少年がこんな抱える必要のない重荷を背負い続けたら、すぐに壊れてしまうかもしれないと、彼女は感じていた。
「…なら、私も一緒に行くわ」
アスナもユウキに付いて行くようだ。すると、地面に膝を付けて、拳を打ち付けていたキリトも、静かに立ち上がって声を掛けた。
「俺も行く、俺も元βテスターだ。次の層なんて、楽勝で切り抜けられる!」
キリトは他のプレイヤーにも聞こえるよう、ワザと大きな声でそう言った。
彼の発言に周囲がまたもざわめき始めるが、気にした様子もなく、ラストアタック・ボーナスで手に入れたアイテム《コート・オブ・ミッドナイト》をオブジェクト化して、ライトと同じように身に纏った。そして、螺旋階段に向かおうとした時、またも声を掛けられた。
「待ってくれ。あんた達、あいつの所に行くんなら、伝言を頼めるか?」
3人が振り向くと、ボス戦で共に戦った斧使い、エギルの姿があった。彼もまた、ライトがβテスターを庇った事に気付いていた。でなければ、声を掛けないだろう。すると、彼の背後から今度は違う声が聞こえてきた。
「ちょい待ち、ワイからも伝言頼むわ!」
そこには、頭をガシガシと掻く、E隊パーティーの指揮を執っていたキバオウが立っていた。
目の前には、テーブル状の岩山が見渡す限りに連なり、緑の草に覆われている山々が映っていた。優しいそよ風が頬を撫でる感触が心地いい。
ライトはそう感じながらも、先程の出来事を思い返していた。βテスター達が持つ情報は、このデスゲームをクリアする上で、最も重要となる。もしビギナー達がその情報を信じなければ、攻略のペースは格段に落ちてしまう。
「(それに、あいつには借りがあるからな)」
《あいつ》というのはキリトの事だ。この1ヶ月間、色々な事を教えてもらい、情報屋のアルゴにも世話になった。更に言えば、キリトの知識と実力。そして、自分を庇ってくれたあの少女達の才能は、今後の攻略を考えると、絶対に必要となる。だから、自分が生贄になる事を選んだのだ。完全な自己犠牲だと分かっていても。
アルゴはβテスターの情報は売らない。だから、自分が本当はビギナーだとバレる事はない。そんな事を考えていると、背後に複数の気配を感じた。
「『来るな!』…そう言わなかったか?」
「えぇ〜〜、言ってないよ! 死ぬ覚悟があるなら来いって言ったよ?」
そう言いながら、隣に来た人物に目を向ける。紫寄りの黒いセミロングヘアに、赤いバンダナを巻いた少女が真横に立っていた。ユウキはライトが見ている景色を見詰めながら、ポツリと呟いた。
「……綺麗だね?」
「…あぁ」
ライトも彼女の言葉に同意する。その後は、暫くの沈黙が流れたが、ユウキが再び口を開いた。
「…エギルさんとキバオウさんから伝言があるんだ。《次のボス戦も共に戦おう!》《今日は助けてもろたけど、自分らの事は納得できひん! ワイはワイのやり方でクリアを目指す!》…だってさ?」
「…そうか」
彼らだけでなく、他のプレイヤーにも、あれが演技である事がバレていたようだ。しかし、理解者が少しでも居てくれる事はありがたいと、ライトは素直に思った。すると、不意にユウキが話し始めた。
「ライト…ボクね、お礼が言いたいんだ!」
「お礼? クリームパンと風呂の事か?」
ユウキが言いたいお礼の事を予想したライトは訊ねてみるが、彼女は少し考える仕草をして口を開いた。
「それもあるけど…あの時、ボクの話を聞いてくれた事と守ってくれた事だよ!」
ボス戦が始まる前に、ライトが自分で言った言葉を守ってくれた事に、彼女はお礼を言いたかったのだ。だから、ここまで追いかけてきた。ライトはそれを聞くと、思い出したような顔で答えた。
「そういえば、そんな事を言ったな」
「あーー!! ライト、ひょっとして忘れてたの!?」
その口ぶりに、ユウキは少し不機嫌な様子で声を上げた。ライトが口にした言葉があったから、ボス戦でも戦う事が出来たのだ。すると、今度は栗色の髪の少女、アスナが近付いて声を掛けた。
「私も聞きたい事があるの!」
「何だ?」
ライトは、今度はアスナからの質問に答えようと耳を傾ける。
「どうしてあんな嘘をついたの? あなた、βテスターじゃないんでしょ?」
アスナ達には、ライトがビギナーである事はバレている。だから、何故あんな事をしたのか聞きたかった。
「このゲームを攻略する上で、βテスター達が持つ情報は必須だ。もしあのまま放置していれば、ビギナー達はβテスター達を信じなくなり、攻略は格段に遅れてしまう……誰かが生贄になる必要があった」
ビギナー達は既にβテスター達を疑い始めていた、嘘の情報を流したと。もし、そう結論づけられれば、ライトが言ったように、ビギナー達はβテスターを信じなくなり、最悪の場合、嘘の情報を流したとして襲われてしまいかねない。
だが、誰か1人に悪意を集中させれば、被害は最小限に抑える事が出来る。だから、彼は自分が生贄になる事を選んだ。
「お前だけじゃないぞ、ライト!」
「っ!?」
その言葉に疑問を抱き、キリトの方へ視線を向けると、先程まで装備していなかった黒のコートが、真っ先に目に入った。それを見たライトは、彼が口にした意味を察した。
「お前……どうなっても知らないぞ?」
「それは俺のセリフだ。お前だけに、こんな重荷を背負わせる訳にいくか!」
今頃、第1層のボス部屋に留まるプレイヤー達は、キリトとライトの事を《情報を提供しなかった卑怯なビーター》と称している筈だ。だが、キリトにとってはそれこそが目的であり、自分にも悪意が向けばそれで良いと思っている。
「…お人好しだな?」
「お前が言えた事じゃないだろ? βテスター達への不満を、真っ先に自分に向けさせたお前がな?」
「…それもそうか」
2人はお互いに、そんな軽口を言い合っていた。その顔を見るに、どうやらそこまで後悔していなかった。1人だけなら、思うところがある筈だが、自分の事を理解してくれる者達が居るだけずっと良い。
「さて、そろそろ行くか……2人はもう戻った方が良い!」
「あぁ。俺達と一緒に居ると君達も被害を食うかもしれないからな…それと、2人は強くなる。だから、何時か信頼できる人にギルドに誘われたら断るなよ! ソロプレイには、絶対的な限界があるからな」
これがただのゲームなら、1人で攻略しても何の問題も無いが、自分の命が懸かった状況なら話は別だ。1人より、大勢でゲームクリアを目指した方が、安全性は遥かに向上する。
「なら、あなた達はどうするの?」
「そうだよ。それは、ライトとキリトにも言える事なんじゃないの!?」
確かに、それは正論だった。如何に2人がどれだけ強くなろうとも、危険が無くなる訳ではない。数の暴力は恐ろしいのだと、初日に思い知らされたから。少女達の問いかけに、2人はすぐに答えられなかった。
「…まぁ、その時はその時、だな」
ライトは例え、こんな状況になっても諦めるつもりはなかった。元々1人は慣れている上に、この世界で強くなってクリアしてやろうと、《はじまりの街》を出た時に決意したから。
最悪、このまま2人で攻略していくという手もあるが、それでもやはり限界は訪れる。
「今解決しない事を考えても仕方ない。その事は後々考えるさ」
キリトもライトと同様の立ち位置になっている。他のプレイヤーから疎まれ、孤立してしまっているだろう。一部のプレイヤーは理解してくれているが。
そろそろ行かなければならない。ライトは、凭れかかっている木から背中を離すと、キリトに視線を向ける。
「行くか?」
「あぁ、行こう」
そう言って、2人は歩き出した、第2層を攻略するために。
アスナとユウキは、歩き出した2人の背中を見詰めていた。そんな中、アスナはこれまでの経緯を振り返っていた。
このデスゲームが始まった時から、彼女は悪い夢でうなされる事が多くなった。それには、彼女の現実世界の生い立ちが関係していた。だが、そんな中でも、自分に付き添ってくれたユウキの存在は、本当に大きかった。彼女とは現実世界で、親しい関係だった。彼女達の両親が親しい間柄で、小さな頃から一緒に居る事が多かった。
そんな日々の中、彼女の両親が思い病に罹り、命を落としてしまった。アスナの両親は残されたユウキと彼女の姉を引き取り、一緒に住み始めた。アスナは肉親を失ってしまった2人の側に居続けた。彼女にとって、2人は大切な存在だから。
そして、このデスゲームに巻き込まれ、1ヶ月間ユウキと《はじまりの街》に留まっていたが、彼女はこのゲームを攻略する為に戦うと決意した。それと同時に、一緒に戦うと言ってくれたユウキを守ると、自身の心に言い聞かせ、街から飛び出した。そんな中で、1層の攻略会議で彼らと出会い、色々な事を教えてくれた。そして、戦いが始まり、少年達の戦闘をその目で見たアスナはこう感じた。
ーーー強い!ーーー
他のプレイヤーとは比べ物にならなず、言葉で表現する事も難しい。だが、それでも敢えて言い表すなら、最適化された一切の無駄のない動きだろうか。その動きでボスを倒した彼らの姿が、そう感じさせたのだ。
「ユウキ…私、この世界で目標が出来たかも!」
「あっ…それ、ボクと一緒かも!」
ユウキも同じ事を考えていた。共にボスと戦い、彼らの剣技を最も近くで見たからこそ、お互いの思いが共感できるのだろう。
『『いつか……必ず追いついてみせる!』』
キリトとライトの背中が見えなくなると、アスナとユウキは第1層に戻っていった。彼らに追いつく為に。そして、生きる為に。
今回は以上であります。
次回は第2層、儚き剣のロンドの物語を書こうと思います。