「結構広いだろこの学園、大丈夫?疲れてない?」
「どっちかって言ったら作者の方が疲れてると思う、早く次行きたそうだし」
「何言ってんの?」
「いやなんでも」
奇妙な会話をしつつ俺たちが廊下を歩いていたら
「おや、大和くんじゃないですか」
目の前から男子2人と女子1人の3人組が歩いてきたと思ったらこちらに近付いてきた、なんか一人だけ足取りが怖い
「げっ、葵冬馬」
「僕もいるよ~」
「俺もな」
「誰?」
「隣の2ーSの生徒だよ、葵冬馬、葵紋総合病院の御曹司だ」
「こっちのハゲは井上準、葵総合病院の次に大きな井上総合病院の跡取り」
「この子は榊原小雪、なんかいつもこの二人と一緒にいる」
「わざわざ説明ありがとさん、てか今お前ハゲって言ったよな?」
「気のせいだよ」
「まあいい、ところでそいつは誰だ?見かけない顔だな」
「今日2ーFに編入してきた五条司くん」
「珍しい時期に編入してきましたね、五条司くんですか、なるほど…ところでよろしければ今夜一緒に七浜の夜景を眺めませんか?全裸で」
「」
「こいつバイの変態だから気をつけろ、俺も何故か狙われている」
「誉め言葉として受けとっておきましょう、さて如何です?五条くん、とびきり優しくしますよ」
「いえ大丈夫です」
「おや、ふられてしまいました、残念です。」
「そりゃ健全な男子はそうなるだろ若」
「冬馬よしよし、マシュマロ食べる?」
「ふふ、ありがとうございますユキ」
「わーいトーマに撫でられた~!」
「あ、コラ、パンツ見えちゃうから跳ねるのやめなさい」
「では僕達はこれで…大和くん、五条くん、僕はあきらめませんよ?」
「「ひぇ…」」
そう言い残し、葵冬馬達は去っていった
「……Sクラスってみんなあんなのばっかりなの…?」
「いや、あれでもまだマシな方だ、もっとすごい奴がいるぞ」
「来る学校本気で間違えたかも…」
などと言っていると
「ふははははは!!九鬼英雄降臨である!庶民共!我が通ってやったぞ!崇めさせてやろう、感謝するがいい!」
「もう〜次から次へと…!」
「はぁ…噂をすればなんとやらか……」
「さすが英雄さま!☆何という心の広さ!この忍足あずみ、一生英雄様について行きます!☆」
「やや!?そこにいるのは直江大和ではないか!む?あと一人は見かけぬ顔だが」
「こいつは今日2ーFに編入してきた五条司だよ」
「そうか!おい五条とやら!貴様をこの学園の生徒として歓迎してやるぞ!さあ崇めるがいい!!我は九鬼財閥の九鬼英雄!英雄!ヒーローなりぃぃ!!」
「」
「本当疲れてるのにごめんね司…紹介するよ、九鬼財閥の長男、九鬼英雄だ。性格はまあ…見ての通りだ」
「えらい豪華な奴来たな…」
「えーと…よろしく九鬼英雄…?」
チャキッ
「!?」
挨拶した瞬間いきなり首元に冷たい感触が走る
それが九鬼英雄のメイド?が取り出した小太刀だと分かるまで時間はかからなかった
えっ本物?違うよね?ねえ?
あと会話文に⭐︎が付いてるのが気になる
「ちゃんと英雄"様"を付けないと殺しちゃいますよ?☆」
「」
「よいあずみ!そのような事をいちいち気にするほど我の器は小さくないわ!ふははははは!」
「はい英雄様ー!☆」
そういってメイドは取り出した小太刀を素早くしまう、えっ、てかどこにしまってんのそれ?
「ではな五条司!いくぞあずみ!」
「はい!英雄様!☆」
「た、助かった…」
「おいガキ、運が良かったなぁ、次英雄様を呼び捨てにしたら確実に刻んでやる、覚えとけやコラ」
「」
「何をしているあずみ!!早く行くぞ!」
「はいっ!ただいま行きます英雄様!☆」
九鬼英雄とそのメイドのあずみ?さんはその場を後にした
「あのメイド…猫被ってたのか…」
「ああ、なんでも九鬼英雄のことをすごく尊敬しているらしい、ちなみに元凄腕の傭兵で2ーSの生徒だ、29歳だけどな」
「29!?」
「うん、九鬼英雄の付き添いのために2ーSに入ったらしい」
「そういうの有りなの?」
「気持ちはわかるけどツッコんだら負けだ…そういう学校なんだよここは……まあそれ以外にも事情が特殊な生徒はいっぱいいるよ、流石に俺も疲れたな…そろそろ帰ろうか」
「いや、本当にそうしよう…」
というわけで俺たちは玄関へ向かった訳なのだが
「そこの男子!廊下は走ってはいけません!」
「す、すいません!」
「よろしい、以後気を付けなさい」
「」
玄関を潜ろうとするとそこに軍服を着た赤髪の女性が生徒達を注意していた
「本当なんなのここ……」
「安心しろ、この人はちゃんとまともな生徒だ、俺が保証する。大人だけど」
「もう大和の保証が信じられなくなってきたよ…」
軽快な足取りで大和は軍服の女性に向かって
「マルギッテさん、さようなら」
「直江大和、いい挨拶です、誉めてあげましょう」
「どうも」
「おや?隣にいるのは誰ですか?」
「今日ウチのクラスに編入してきた五条司です」
「五条です、どうぞよろしくお願いします」
「うむ、良い挨拶です。マルギッテ・エーベルバッハ、以後覚えておくように」
「この人はさっきのメイド…忍足あずみさんって言うんだけど、その人と旧知の仲ってやつらしい、クリスの父親がクリスを守るためにこの人も入学させたんだって」
「あのドイツの子か…」
「うん、ちなみに補足するとクリスはマルギッテさんを姉のように慕っている、逆にマルギッテさんはクリスのことを妹のように可愛がっているみたいだ」
「へ、へぇー…」
「む?通信」
そんな話をしているとマルギッテの端末が鳴った
「了解しました、至急そちらに向かいます」
「どうしたんです?」
「任務です、では私はこれで」
そう言ってマルギッテさんは走り去っていった
「任務ってなに…」
「あー…まあけっこういつものことだよ、さ、帰ろうか」
「あ、うん」
とうとう面倒くさくなったのか説明を放棄した大和と俺は長かった1日を終えて帰路に着こうとしていた