今日もみんなでのんびり登校中
いつもと違うところがあるとすれば仲間が1人加わった事
と言う事で今日も通学路を歩いていた
「そう言えば昨日は大和に連れ回されて大変だっただろ五条」
「いや、それよりもSクラスの生徒達のキャラの濃さで疲れた」
「そう言えば昨日マルさんにも会ったみたいだな」
「ああ、あの軍服の人か」
「うむ、格好良かっただろう、マルさんは凄いんだ!」
「大和から聞いてたけど本当にあの人の事好きなんだねクリス」
そんな会話を見ていて思ったがどうやら昨日の今日で2人は既に仲良くなっているのを感じる、というよりはお互いのコミュニケーション能力が高いのかもしれないな、良い事だ
「あ、いました兄貴!あいつです」
「む?」
歩いていると見覚えのある男達が大声で指をさしながらこちらへ向かって来る、その指の先の主は
「よう兄ちゃん、昨日は世話になったな」
「あ、どうも…」
司だった、状況とセリフから察するに昨日の仕返しに自分達の親分を連れてきたと言ったところだろう
気持ちの良い朝にとことん水を差すのが好きな連中である
「なんだなんだ?」
「あいつらまた来たのか…」
「本当ここではいろんなトラブルが起こるね…」
川神学園に通うためのここ多馬大橋はこう言った治安の悪い奴らや個性豊かな人間達が多いため近所の住民からは変態の橋と言われている
「またお前達か、自分の仲間に手を出すつもりなら容赦しないぞ」
「そう構えるなお嬢ちゃん、折角の美人が台無しだぜ?用があるのはアンタじゃなくてそこの兄ちゃんだ、ちょっとどいてな」
「なんだと!」
「待ってクリス」
「しかし五条!」
「いいから」
煽り耐性が低いクリスを制して司は前へ出る
「とりあえず昨日こいつらがやられたのは水に流そう。ていうかカタギに手を出したこいつらが悪い、とは言え部下がやられた以上そのケジメだけは付けさせてもらわないと俺の立場上示しがつかねえ、つまり…わかるよな?」
親分らしき大男が淡々と語りかける
「意外に筋が通った方なんですね、見直しました」
「よせよ照れるじゃねーか。まあいい、そこで見たところ兄ちゃんのその制服、川神学園の生徒みたいだな。てことで決闘しようや、タイマンってやつだ」
「タイマンですか…」
「それで兄ちゃんが勝ったら兄ちゃんやそこのお友達のみんなには金輪際一切手は出さねえ、約束しよう」
「ただし兄ちゃんが負けた場合は…わかるよな?」
「存外気持ちのいい人だ、わかりました。その勝負受けて立ちます」
「いいねぇ…ほんじゃ、場所変えようや」
そう言って2人は河川敷の方へ歩いて行き互いに向かい合う
そして
「いざ尋常に…」
「いくぜおい!グハッ!?」
「兄貴ぃぃい!!」
………
親分らしき男はそのまま子分達に運ばれていった
「」
みんなの気持ちはごもっともである、何せ始まった瞬間に勝負がついてしまったから
見ての通り勝者は司、なんかよくわからないけど速攻で片付いてしまったので遅刻をする心配はなさそうでとりあえずよかった。ていうか君なんかキャラ変わってない?
「いこうかみんな」
「「お、おう…」」
言われるまま俺たちは彼の後に続いて登校するのだった
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「今朝も災難だったね」
「昨日の今日だし尚更よね」
「けど今回ので大人しくはなったろ」
「あっさり終わったけどね…」
モロとワン子と岳人と京が今朝の話をしていた
「まあアレだったら俺でも瞬殺だったけどな」
「はいはい…それより五条くんやっぱり何かやってるのよね、昨日はうやむやになっちゃったけど、やっぱり決闘しましょ!」
ワン子は相変わらず決闘の事になると前のめりだな…それにしても…
「クリス?」
「……」
決闘を見た後だと言うのにあのクリスがさっきから妙に静かなのが気になる、なんか呼んでも反応ないし
「静かにしろ、HRを始めるぞ」
そうこうしているうちに小島先生が教室に入ってきた
「それでは出席をとる」
「今日はセーフ!」
「アウトだ俗物が!」
「あぅ!はぁ…はぁ…」
「今日はこれぐらいで勘弁してやる、席に着け」
「はい…はぁ…はぁ…すいませんでした…ハァ…ハァ…」
「さて、今日の連絡事項だが…」
「先生!」
「む?どうしたクリス」
登校してきてからずっと静かだったクリスが手を挙げた
一体どうしたんだろう
「突然で申し訳ないが決闘を希望する」
「ち、ちょっとクリ!?」
いきなり何を言い出すかと思えばクリスが唐突に決闘の申し込みをし出した
彼女がKYと言うことは知っていたがそれにしてもなんの脈絡もなさすぎる
「おっ!また決闘?」
「しかも川神さんじゃなくてクリスがだと?」
「シャッターチャンスか!?」
「この間も似たような事あった気がする…」
なんかクラス中もざわつき始めてきたし…
「理由を聞こうか」
小島先生がクリスに問いかける
「私情という事は百も承知です。しかしあえて言うならば新入りの歓迎をしてやりたい、自分がここに来た時に犬が同じ事をしたように」
そういえばクリスがリューベックから転入してきたときワン子が歓迎をしたいと言い出し決闘が始まったのを思い出す、つい1ヶ月ほどしか経っていないというのに何故かけっこう昔の事のように感じる
そう言えばあの時もHRの真っ最中だった気がするな…
「ふふっ、血気盛んだなクリス。だがそれは面白い」
そうそうこんな感じで…
「という事は、闘いたい相手というのは…」
「はい」
そう言ってクリスは立ち上がり、決闘用のワッペンを相手の机に置く
「五条、自分はお前に決闘を申し込むぞ!」
「」
「しかし、肉体を使用する決闘の場合は職員会での了承が必要なのは分かっているな?」
「ほっほっ。小島先生。話は聞かせてもらったぞい」
「が、学長…」
そう言っていると廊下から教室に老人が入って来る
この人こそ川神学園の学長であり、武術の総本山とも言われる川神院のトップその人である
「じ、じーちゃん!?」
あとワン子と姉さんの祖父でもある
「いいよ、ワシの特権で許可する。いますぐやんなさい、ワシが責任を持って見届けよう」
「「おおおーーー!!」」
呆気に取られて一言も喋っていない当事者を置き去りに、クラス中は大騒ぎになっていた
「あとはお前の返事だけだ五条、さあ、決闘を受けてくれるか?」
「」
「早速決闘デビューだね司、3話目ぐらいで決闘とか滅多にないとか無責任なこと言ってごめん、頑張ってきて!ちなみにクリス…てかウチの学校の女子は大体その辺の男より強いからどうか生きて帰ってきて」
「」
「さあ、返事はハイか!?イエスか!?」
「あ…はい……」
ここまで盛り上がってしまったら正直もう俺ではどうする事も出来ない
という事でクリスの押しと周囲からの圧にとうとう観念したのか渋々ながらもそれを了承した様子の彼のデビュー戦が始まる