ドラゴンはあんまり関係ないクエスト3   作:アフロダイB

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そして伝説へ

「馬鹿な…この私がっ…聖なる光の力がこれほどとは!」

 

聖なる光じゃないけど可哀想なので適当に話を合わせることにしました。

 

「これが伝説の力だ!!」

 

相手がふらついている今が唯一のチャンス。

つめきりさんは鎖がまで首をキュッ。

るりたんは藁人形で股間をコカーン!

もえたんは狂ったようにベホマベホマベホマを呟く。

マサイは槍で尻を百裂突き。

 

袋叩きです。

ゾーマはスタンしてるからやりたい放題です。

 

と、ここでゾーマが何かを語り始めました。

それでも構わず攻撃してたんですが、話の内容が割と重要そうだったのでそのうちみんな聞き入りました。

 

「我を倒せば全ての魔物は消える。

いや…初めから存在していなかった事になる。

つまり、貴様等の旅もなかったことになるのだ…

それでもいいのか…?」

 

「そんな…

今までの旅がなかった事になるなんて…」

 

ここに来てつめきりさん達の心は1つになる。

 

「望むところだ!!」

 

「良いことなんか一つもなかった!」

 

みんなの気持ちが1つになり、一方的な暴力が加速する。

最後の戦いが始まった!

 

首を絞められ股間を強打されベホマという呪詛を浴びせられ尻を執拗に突かれるゾーマだったがそれでも死なない。

ついにゾーマが立ち上がり真っ向勝負になってしまう。

まずい。

つめきりさん達はまともに戦ってきたことがないから真っ向勝負は本当にまずい。

 

案の定、あっさりとパーティは決壊する。

マサイだけが頑張っていたがそれでも長くはもたなかった。

 

「コイツ、ゾウヨリツヨイ!」

 

当たり前だろ魔王だぞ。

魔王が手を振り上げ万事休すかと思われたその時だった。

 

般若の面、不幸の兜、嘆きの盾の呪い三種の神器が突如怪しく光り始める。

つめきりさんがずっと平然と受け続けていた呪いがついに満期となって発動したのだ。

 

が、呪いはゾーマに襲い掛かる。

何故なら呪いは同種には降りかからない。

うちのパーティはほぼ全員が呪い側の人間。

この場で一番真っ当な存在はゾーマだったのだ。

 

「ぐぁああああ!

お前なんてヤバい呪いを溜めとんねん!」

 

ゾーマがのたうちまわる。

もえたんが怪しげなじゅもんで呪いを援護する。

日頃の信仰深さも相まって呪いの効果は倍増していく。

呪いのスペシャリストであるるりたんも後押ししてくれる。

ゾーマへの呪いはもはや平将門級のそれになる。

 

「マサイ行くぞ!」

 

ここが勝機だ。

つめきりさんとマサイは2人でゾーマに攻撃を仕掛ける!

 

「つめきりさんは股間!」

 

「オレハシリ!」

 

「前後おおおおん♪」

 

前後からの同時攻撃でゾーマが悶絶する。

うずくまって前に倒れてきたゾーマにつめきりさんは取って置きの隠し武器を使う。

 

「とても良い気分になれる魔法の白い粉!」

 

広島の爺さんに貰った粉をゾーマの口に放り込む。

不思議な薬飲まされたゾーマは渋谷で海を見たノリピーのような錯覚に陥る。

大量に摂取したせいか明らかに顔色が悪い。

 

「いまだ!」

 

ゾーマの身体を縛り付けると、つめきりさんは広島の爺さんから貰った魔法のたまを机の上に置く。

 

「離れろー!」

 

身動きの取れなくなったゾーマを残して全力で撤退する。

ゾーマはファイナルファイトのコンティニュー画面みたいにひとしきり大慌てし、やがて爆発した。

あの超強いハガー市長だってこれで死ぬんだから魔王だって死ぬに決まってる。

 

ゾーマを倒した。

 

ゾーマを倒し街に戻ると人々は魔王など初めからいなかったかのように日常を送っていた。

ゾーマの言っていた事は本当のようだ。

つめきりさん達の旅は最初から無かったことになったらしい。

あの戦いを覚えているのは自分達だけのようだ。

 

「これからどうする?」

 

女の子達に尋ねると2人は金の相談をしていた。

何でも道中で手に入れたゴールドは余裕で一生暮らしていけるだけの金額になったらしい。

僕らほとんど買い物をしなかったもんね。

パーティのお金を何故2人だけが山分けする事になっているのか理解できないけど、それを口にするのも怖いので黙っておく。

 

「勇者つめきりよ。

お前は本当に勇敢な男だった。

勝てないならば策を弄し、敵に全力を出させぬ戦いを的確に行う。

勇者とは能力のある者ではなく、結果を出す者なのだと言う事をお前には教えられた。

もう会う事もないだろうが、俺はお前と共に旅をした日々を忘れる事はないだろう。

さらばだ。遠い地の異国の勇者よ。」

 

マサイは急に流暢な日本語で別れを告げてアフリカへと戻っていった。

 

つめきりさんはと言うと、魔王を倒した装備を後世に伝えるために各地に置いてきた。

 

ロトの剣:くさりがま

ロトの盾:嘆きの盾

ロトの鎧:光のドレス

ロトの兜:般若の面

 

これが後世に残る。

頑張れよ、次の勇者。

 

そして、つめきりさんは普通のおっさんに戻った。

辛い事もたくさんあった。

ていうか辛い事しかなかった。

それでも勇者として過ごした日々は悪くなかったと思う。

 

今のつめきりさんはただのおっさんだが、心は勇者のままのつもりだ。

勇者としての誇りを右手に、仲間達との絆を胸に秘め、つめきりさんは自宅のドアを開ける。

そう、生きている限り闘いの日々は続くのだ。

 

いけ、世界中に存在するドラクエ勇者たちよ。

誰がなんと言おうと君は

 

かつて仲間達と共に旅をし、世界を救った勇者なのだ。

 

って言う感じのRPGツクールを作ろうと思うんですがどう思いますか?

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