プロセカキャラに兄弟がいたらいいなss 作:気まぐれな富士山
「さあ、ここが今日から君の家だよ。」
「遠慮しなくていいわ。今日から私達は家族なんだもの。」
ああ、これはいつぞやの記憶だ。
受け入れてくれたおじさんとおばさん。
「ほらまふゆ。今日からあなたのお兄ちゃんよ。挨拶しなさい。」
「ほら、響介も。」
おそるおそる現れた天使。
「あ、あの…………お兄ちゃん、ですか?」
その純粋な問に、俺は真っ直ぐと答えた。
「そうだよ。俺は響介。朝比奈響介で、まふゆのお兄ちゃんだよ。」
「っ……!!お兄ちゃん!本当に来た!」
その小さい体で、俺の体をぎゅっと抱き締めた。
「おっ!っフフ、いい子だな。まふゆ。」
「あらあら、兄弟二人とも仲がいいわね。」
「2人が馴染んでくれてよかったな。」
あの頃は、今度こそ幸せな家庭が続くと思っていた。
今はもう、得ることが出来ない感覚だ。
「さっさと出ていけ。お前はもう、家の人間じゃない。」
「高卒まで育ててあげたんだもの。私たちにもう苦労をかけさせないで頂戴。」
「…………わかった、わかりましたよ。今までお世話になりました。」
あの人たちに、未練は無い。
恩はあるが、何かを返してやるつもりもない。
ただ…………まふゆのことだけが頭にあった。
彼女を置いていくことは、嫌だった。
「お兄ちゃん!一緒にあそぼ!」
「いいよ、まふゆ。ほら、行こうか。」
5歳の時、初めてあったあの時から。
「もー!お兄ちゃん早くしてよー!学校遅刻しちゃうでしょ!?」
「おいおい、小学校だろ?まだまだ間に合うって。」
2人でずっと登校してた小学生の時も。
「兄さん、この問題が分からないんだけれど…………」
「ん、あぁそこはな………………」
俺とおじさんおばさんの仲が悪くても、その間を保ってくれていたまふゆ。
「兄さん…………」
「…………………………」
何故、俺はあいつを置いて行ってしまったんだろうか。
たった一つの、後悔だった。
〜響介が家を出て、3年後〜
「…………まふゆ、いるかな。」
休日の昼。
二度と訪れることは無いと思っていたあの家に帰ってきた。
もちろんこれは、おじさんおばさんがいない時間帯で、まふゆがいる時間帯だ。
そう、愛する妹に会いに来たのだ。
しょっちゅう連絡は取っていたが、今日来ることは伝えていない。
ピンポーン『はーい。』
スピーカーから音がする。
やっぱりまふゆは家に居た。
ガチャ「どちら様で………………え?」
「アハハ…………久しぶり、まふゆ。」
「に、兄さん………………」
「びっくりしたよ…………いきなり帰って来るなんて。」
「いやー、驚かせたくてさ。…………父さんと、母さんは?元気か?」
「まぁ、ね。昔と全然変わらないよ。」
「そうか…………だろうな。」
「あ、そうだ!確か冷蔵庫の中にケーキがあるんだけど、食べる?」
「あ、うん。」
ケーキを取り出して切り分けるまふゆ。
我ながら美しい妹だと実感出来る。
でも、なぜだろう。どこか違和感を感じる。
「兄さんは、あの後何してたの?メールでも、自分は何してるって全然伝えないから………………」
「あぁ、まあ、色々な。バイトして金貯めて、海外に行ってたんだ。写真みるか?」
「フフ、兄さんらしいね。」
アメリカのグランドキャニオン、ヨーロッパのアルプス山脈、インドのカレーなど、色々な旅先の話をしながら、写真を見せた。
「すごい…………兄さん、本当にすごいよ。」
「照れるな…………そうだ、まふゆは今何やってるんだ?」
「私?私、は………………」
その時、まふゆの表情が一瞬曇った気がした。
黒い闇………哀しい表情が見え隠れした。
「今は弓道部に入ってるんだ。勉強も順調だよ。」
「そっか…………進学は、するのか?」
「まあ、その予定かな。医学部に入ろうと思うの。」
「………………なぁ、まふゆ。」
俺はその違和感を、直接聞いた。聞いてしまった。
「なんかお前、変じゃないか?俺が言えたことじゃないが…………これでもお前の兄だから、妹の辛いことは受け止めてやりたい。」
「……………………無いよ、何にも。」
「え?」
「隠してることなんて何も無いよ。ただ………………」
その先をまふゆが言うことは無かった。
これ以上は問い詰めてはいけないとも思った。
「ケーキ、片付けるね。」
「お、おう………………」
義理の妹、という壁だろうか。
この家で暮らした10年間、本気で妹と思って生活していたが、思えばその間、俺はまふゆの『本音』というものを、一度も聞いたことがなかった。
「それじゃ、行くよ。俺。」
「うん。また来て。今度はちゃんと連絡してよね?」
「わかってる。…………まふゆ。」
「何?兄さん。」
でも、今俺に出来るのはこれだけだと思った。
悪手かはわからない。それは、まふゆが決めることだ。
「何かあったら、俺は全力でお前の力になる。だから…………頼って欲しい。俺、意外と稼いでるんだぜ?」
「…………うん。考えとく。」
「……じゃあ、行くわ。」
どこか名残惜しく旅立つ。
「………………っ。」キュッ
「うっ、お…………」
いきなり袖を掴まれた。
前よりも成長した手。
「あっ…………ごめんなさい。私、なんで。」
「…………いいんだ。」
そっと手を離し、家を出る。
扉が閉まる直前のまふゆの表情は、今でもよく覚えていない。
「…………おっ、また出てる。」
最近見てる音楽クリエイターの新しいMVがアップされた。
「OWN…………このえぐるような歌詞が人気の秘訣か。」
今回上げられた曲は、兄弟の愛がテーマのようだった。
かなり陰鬱なメロディーと歌詞で、かなりの人気を博していた。
「…………俺も曲、作ってみるか。」
思い立ったら行動する派の彼は、すぐに色々なものをそろえた。
「えーと、ファイルの空きは…………ん?なんだこれ。」
PCの中にファイルを入れた覚えは無いが、謎のファイルが入っていた。
「『UNTITLED』……?ウイルスか?」
怪しみながらも、ファイヤーウォールを信じてクリックすると、画面が唐突に光り始めた。
「な、なんだ…………っ!?」
「ん…………なんだ、ここ!?」
何も無い空間。
仄暗い空と、だだっ広い世界。
「異世界…………いや、狭間の歪みって所か………………」
まだ厨二病の抜け切らない彼のセリフは、あながち間違っていなかった。
「にしても…………出口もなんも無いんじゃ話にならんな。踏んだり蹴ったりってやつか?」
『よく、来たね。』
ふっ、と聞こえる声。
何とも機械的だが、人の感情が垣間見える声だ。
白髪の長いツインテールをもった女の子が、そこに立っていた。
「この声…………初音ミク?」
『そう。でも違う。私は、まふゆの気持ちに生まれたセカイの、初音ミク。』
「セカイ…………?というか、なんでそこでまふゆの名前が出るんだ?」
『時間が無い…………あの子を、救えるのは…………歌と、あなたの言葉だけ。』
「だから、何がどうなって…………」
『お願い…………あの子を、救ってあげて。』
「…………戻ってきちまった。」
元の部屋。
記憶はしっかりある。
あの『セカイ』はなんなのかわからない。
しかし、愛する妹を救ってくれと頼まれれば、断る理由などない。
「まふゆ…………何があったんだ?」
思考を張り巡らす。
今日見たもの、過去に聞いたもの、彼女の考えるもの…………
「あのシンセ、なんであそこに………………」
自分が彼女にプレゼントしたシンセサイザー。
かなりいいものをバイト代を叩いて買ったものだ。
修理に出すにしては早すぎるし、尚且つ気に入っていたはずだ。
「それに、医学部って………………」
彼女は以前、看護士になりたいと俺に伝えてくれた。
看護士になりたいのなら、医学部ではなく看護学校に通うべきだ。
『お父さんとお母さんには、まだ伝えてないの。』
「っ、そういうことか………………」
なぜ自分があの家を出ようと思ったのか。
あの親は、世間一般で言う毒親だ。
自分の価値観を絶対のものとしていて、その価値観を相手に押し付ける。
例に漏れず、俺もその対象となった。
食事はあなたが作りなさい、でも勉強はしなさい、私たちがあなたにかけた金は借金だから返済しなさい。
「あのっ…………毒親共…………!」
言葉は綺麗ながら、奴隷のように俺を扱っていたことを、忘れたことは無い。
ただ俺は、まふゆだけが居てくれればそれで良かった。
あの子の笑顔を見れれば、声を聞ければ、あの時はそれで良かった。
俺という対象が消え、家事分担は3人家族でやっているらしいが、その分まふゆにかかる負担は重くなったのだろう。
『期待』という負担が。
『理想』という名の鎖でまふゆを縛り、自分の好きな形に捻じ曲げたのだろう。
「まふゆ…………っ!」
俺はすぐ様スマホを手に取り、電話をかけた。
〜数週間後〜
「よし…………Ready Perfectly。準備は完璧に整った。」
どこかの勇者のセリフを吐き、『UNTITLED』のファイルをクリックする。
「…………やっと来た。この時が。」
『キョウスケ、来たのね。』
「ミク!まふゆは何処だ?」
『あの子なら…………今、あそこにいるよ。』
「…………?他にも居るようだが…………」
『あれは、奏と瑞希と絵名。まふゆを、救える人たち。あなたと同じ。』
「救える…………だと。つまり、アイツらはまふゆの友達ってことか?」
『…………まふゆは、そう思ってない。けど、そう。』
「………………よく分からんな。でも、とにかく思っている気持ちは同じなんだな?俺と、アイツら。まふゆを助けたいっていう気持ちは。」
『そう…………行って。まふゆは、あなたを待っている。』
「っ…………ありがとう、ミク。」
「それでも、私は雪を救いたい。」
「…………っ。」
張り詰めた空気が、悲しみに包まれている。
「やめてよ…………もう、疲れたの!希望があるとか、まだ助けてもらえるとか考えるのも、もう疲れたのよ!」
「雪………………」
「……………………」
「Kは、希望があるから曲を作ってる!でも、私には無いの!もう、もう………………」
それは、胸の内に潜めた言葉が顔を見せるように。
彼女の口から吐き出された。
「もう救われるかもなんて、思いたくない!」
「………………まふゆ。」
「っ?…………兄、さん………?」
暗く、哀しい声。
今まで、聞いたこともないような声だった。
でも、踏み出さなければならない。伝えなければならない。
「なん、で、ここに………………」
「色々あってな…………ミクに教えてもらった。」
「っ、触らないでよ。兄さんだって、きっとまた私を捨てるんでしょう?3年前みたいに、私を一人ぼっちにしてっ………………」
「……………………」
「止めても無駄だよ…………兄さん。もう、何も見えないの…………」
涙を流して訴えた。
彼女の、魂の叫びだった。
「探しても、探しても探しても探しても!違うって…………諦めて、絶望して………………もう、これ以上…………どうしようもないの!助けて欲しいって願っても、誰も叶えてくれないの!もう嫌なのよ!」
「………………俺に出来ることは何か、必死に考えていた。ミクに言われたあの日から。」
『まふゆを救えるのは、歌と、あなたの言葉だけ。』
「お前は、優しい子だから。父さんにも、母さんにも、俺にも黙っていたんだろう?」
「っ………………」
「でも、俺が先に逃げちまった。この前のお前は、俺に助けを求めていたのに、俺は気づくことすら出来ないまま…………お前を逆に傷付けてしまった。」
「違う…………違う!」
「お前が助けを求めてることに。」
「違う!私は、兄さんには関わって欲しくなくて!でも、でもでもでも!」
まふゆが混乱したように頭を抑え出す。
「違う……ちがうっ、違う!そうじゃ、なくて……………私は、兄さんに………………」
「………………まふゆ。」
うずくまってしまったまふゆの肩に手を置き、語る。
「お前は、本当に優しい子だ。だからな。俺はお前に優しさを返してあげたいんだ。お前から貰った優しさの、何倍も、何倍も………………」
「へ………………?」
「だから。助かりたいなら俺たちを頼れ。ここにいる仲間も、俺も。お前の味方だ。」
ただ、頼れと。
救えるかは分からないが、救おうと、共に抗うと。
「…………ほんとうに、いいの…………?わたしの……味方?」
「ああ。ずっと、味方だ。」
「うぅ…………うぅぅ……………………」
ぎゅっと抱きしめる。
初めて会ったあの時のように。お互いの温もりを感じて。
「うわぁぁぁ…………!」
「よく頑張ったな。よく、頑張った。」
「おにいちゃん…………おにいちゃん………………!」
声を出して、泣いていた。
朝比奈響介の肩を濡らしながら、朝比奈まふゆは泣いていた。
〜数日後〜
「え…………何あのイケメン!?」
「誰かのカレシ?」
宮益坂女子高の駐車場に止まったカワサキW650。
ヘルメットが2つあることから、誰かを待っていることが伺える。
「あ、誰か来た。…………って、朝比奈さん!?」
「え、あれ朝比奈さんのカレシ!?」
「やっば、美男美女で最強かよ。」
学校中の噂になることは、否めなかった。
「ごめん、兄さん。迎えに来てもらっちゃって。」
「いいよ。別に。この辺に引っ越してきたついでだ。ほら、後ろ乗れ。」
大型バイクが排気をふかし、走り出す。
2人乗りをしながらも、前と後ろで狭さ等は感じない。
離さないよう、しっかりと掴まる。
「そこ右。」
「あいよ。」
ファミレスに入り、駐車する。
「時間は?」
「ちょっと遅れたかも…………ごめんなさい、兄さん。私のせいで………………」
「まふゆ。…………ごめんじゃなくて、ありがとうな。」
「っ、ありがとう?」
「そっちの方が気持ちが伝わるぞ。よく分からんが。」
「…………ありがとう、兄さん。送ってくれて。」
「おう。」
歩いていく兄の背中を眺めながら、まふゆは考えていた。
「…………よく、わからない。」
「おい、早く行くぞ。」
「うん。」
「あ、来たよ!おーい、こっちこっち!」
あの日、あそこに居たメンバーは、まふゆとグループを組んでいた面子らしい。
「えーっとそれじゃ、まずは自己紹介から〜♪僕は暁山瑞希。はい、次えななん!」
「私!?…………東雲絵名。よろしく。…………改まって名乗ると変な感じだね。」
「じゃあ次は、Kと雪と、お兄さんかな。」
「えっと、宵崎、奏。」
「…………朝比奈まふゆ。」
「朝比奈響介だ。いつもまふゆが世話になってる。」
「ちょっと、やめてよ兄さん。」
「事実なんだから、いいだろう。」
「いやその、なんというか………………よくわからない。けど、やめて。」
「そうか?……わかった。」
「あーはいはい、兄弟でイチャつくのはそこら辺にして。僕もうお腹ペコペコだよ〜。何か注文しようよ!すみませーん!」
「そうね。私は…………ボロネーゼパスタにしようかな。」
「僕ドリア〜!ここのドリアすっごい美味しいんだよね〜!安いし!」
「俺は、このビーフシチューで。」
「同じものを。」
「私は…………ワンタン麺ください。」
注文が終わると、絵名と瑞希はドリンクバーを取りに行った。
「よかったのか?俺と同じもので。」
「…………兄さんと、一緒がよかったの。嫌だった?」
「いや、嫌じゃないぞ。」
「………………まふゆは、お兄さんのこと、信頼してるんだね。」
「それは…………そう。兄さんは、兄さんだから。」
「奏ちゃんは、ちゃんと飯食ってるのか?なんというか、細いから。」
「女の子にそういうこと聞かないで。」
「…………そういうものか?」
「そういうもの。」
「なんというか、まふゆはお兄さんの前だと結構喋るね。」
「いつも通り。…………それに、料理とか、味もしないから。」
「…………さあ、それはどうだろうな。」
「おまたせ〜!それじゃ、乾杯しよっか!」
「って、何によ。乾杯する雰囲気じゃなくない?」
「こういうのはノリが大切なの!ニーゴの初オフ会、&再結成にってことで!」
「うん、それでいこう。」
「私も大丈夫。」
「…………俺はニーゴじゃないが。」
「もうニーゴみたいなもんでしょ!それじゃ、せーの!」
「…………ありがとう、兄さん。送ってくれて。」
「気にするなって。ほら、行けよ。」
「…………顔、見せなくていいの?」
「ああ。俺としては、合わす顔もないから。」
「………………そう。」
まふゆは、あの家に留まることを選んだ。
2人の所にいたい、と。
「じゃ、俺もう行くぞ。まあ、またすぐ会えるが。」
「うん…………また。」
バイクのエンジン音が響く。
すると、乗っている響介の元にまふゆが近づき、抱きしめる。
「おっ…………どうした?」
「………………ありがとう、兄さん。私を、見つけてくれて。」
「…………………」
「今日の、みんなで食べた食事、少しだけ味がした。少しだけ、美味しかった、と思う。みんなと、兄さんといる時間は、楽しかった、と思う…………」
本心だった。
朝比奈まふゆは、救われた訳では無い。
しかし、まだ光があると感じさせてくれた。
「言っただろう。それはどうだろうなって。」
「うん。…………………お兄ちゃん。」
いつもの『兄さん』とは違う、『お兄ちゃん』呼びのまふゆだ。
この時のまふゆは、本音で話しているような気がする。
「ありがとう。お兄ちゃん。また、会いに行ってもいい?」
「…………おう。いつでも、俺はまふゆの味方だから。いつでも来ていいし、いつでも呼んでくれ。」
「うん。ありがとう。じゃ…………」
「ん。」
ブロロロと排気音が響く。
「……………………」
走り去る背中を眺めながら、まふゆは何を思ったのか。
「…………よく、わからない。けど……悪くは無いかな。」
地獄は続く。どこまでも。
しかし、一筋の光がさせば、それもまた一興と言えるのだろう。
今の朝比奈まふゆには、確かに光があるのだから。
「っはぁ…………用意したもん、全部無駄になっちまったな。」
ツテを使って探した、かなり広い家と、それに見合った給料の職業。
その気になれば、まふゆと2人で暮らすことも出来る。
しかし、肝心のまふゆがあの家に残ることを決断したのだ。
その決意を、無駄にする訳にはいくまい。
「まぁ、仕事が嫌って訳じゃないけど…………」
なんとなく気が抜けてしまう。
でも、会おうと思えばあのセカイで会えるのだ。
特段気にする必要も無い。
「…………俺、結構シスコンかもな。」
今更である。
設定資料
朝比奈響介(23)
11歳の時、両親の他界をきっかけに、朝比奈家に引き取られる。まふゆの6歳上で、口癖は「よく分からんな。」
高卒で朝比奈家に勘当され、宛もなくアメリカへ旅立ち、アリゾナ州立大学を卒業。結構な数の資格を持つ、義妹同様かなりの天才肌である。愛車はカワサキW650。
作中で電話していた相手は旅行中に仲良くなった外資企業の社長で、エンジニアとして迎え入れてもらうよう手筈を整えていた。