「ああ、あんま眠れなかった...」
大和はごそごそと布団から抜け出して、洗面所へ向かった。
顔を洗い、歯を磨いた後、ブラッドの制服に着替える。
「はあ...この服飽きたな。ミッション行って金稼ぐか。」
手をポケットに突っ込み部屋を出てミッションへ行こうと....
「あ、貰った神機、受け取らなくちゃ。」
しただけだ。まだ行かない。
「リッカさんとこ、どこだっけ...」
とりあえず、極東の人に聞いてみるか。
「あー、少しいいか?神機保管庫ってどこにある?」
緑っぽい人に聞いてみる。
「はい?あの、どちら様...あ!あのコンゴウにやられた人!」
「すまん、その呼び方やめてくれないか?」
ガチで泣けてくるから。
「あ、すいませんつい....と、取りあえずリッカさんとこいきましょうよ‼」
「そうするか。案内頼んでも?」
「はい、もちろん大丈夫ですよ!!
····あの、私なんかで本当にいいんですか?」
「いいんですか、とは?」
「だって私、ドジだし、戦闘でも誤射が多いし····最近なんて後輩にもため口されるんですよ!!」
なかなかに残念な子らしい。
しかし、根は悪く無いようだ。そこで大和は自分も敬語を使っていない事に気付く。
「あ、すいません。····それでお名前は?」
「そういえばまだ言ってなかったですね。私はカノンです。あなたは?」
「俺は大和です。さ、行きましょうよ。」
「そうですね!!あ、今度クッキーでも食べません?私お菓子作り得意なんですよ。」
「え、そうなんですか?じゃあその時にクッキーのレシピ頂けませんか?
実は俺も料理好きなんですよ。最近作って無いんですけど。」
「じゃあ一緒に作りません?極東のみんなで食べましょうよ!」
「良いですね!
····ただ、もうすぐフライアに戻らなくてはいけないので、次に極東支部に来たときに一番に作りましょう!」
「分かりました!じゃあ神機保管庫に行きましょう。」
大分と意気投合したようだ。
極東支部がお菓子まみれになるのもそう遠い未来では無いだろう。
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少年少女移動中
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「リッカさ~ん!!整備をお願いした神機受け取りに来ました!」
「俺は神機を引き換えに。」
「わかったー、奥に居るから入ってきて!」
どうやらリッカさんは奥で何かの作業をしていた様子。
「ゴメンね、今ブラッドのギルっていう人の神機を調整してたから。」
「全然問題無いですよ!私の神機はどこにありますか?」
「あ、俺のも!」
「君たちのはそこの壁際にあるよ。」
「「ありがとうございます。」」
壁際に目をやり、大和は自分の神機を取ろうと手を伸ばす。
「よいしょっと···あれ?リッカさん、どっちが俺の神機ですか?」
「あ、私のと同じ神機ですね···」
そう。大和とカノンの神機は同じ物だった。
ちなみに、大和の神機はまだ盾と剣を組んでいない銃だけの見た目である。
「あちゃー、私としたことが同じ所に同じ神機を二つ置くなんてね!」
「なんてね!じゃないですよ。分かりませんか、どっちがどっちか。」
「両方見た目は一緒だからなー…三分!三分時間ちょうだい!分かったら呼ぶから。」
「待ちますか···」
「そうですね···」
「飲み物買って来ますよ。何が良いですか?」
「えっと、じゃあスポーツドリンクでお願いします!」
三分と数十秒後···
「はい、買ってきました。どうぞ」
「ありがとうございます。でも、リッカさん冷やしカレードリンク二本も飲みますか?」
今大和が手にしているのは冷やしカレードリンク二本、スポーツドリンク一本だ。
「いや、一本は俺が飲む。」
「ええっ...美味しいんですか、それ?」
「おいしいよ。」
「今度飲んでみまsy「わかった!」分かりましたか!?」
「うん。ちょっと手間取ったけどね。」
「リッカさん、ほい。飲み物。」
「お、サンキュー。で、こっちのがカノンで、こっちが大和。」
「ありがとうございます。」
「でも、何で分かったんですか?」
「匂い」
「匂いで誰の神機か分かる人なんてリッカさんくらいですよ」
「まあね。仕事だから」
「そっすね。」
「あの、よければでいいんですけど、神機も整備したことですし、
一緒にミッションに行って頂けませんか?」
「え、全然いいですけど...ってなんで泣いてんですか!?」
「だって...私誤射が多いからって....いつも断られて....」
そんな大和とカノンを見てリッカは二人をさらに窮地に陥れる。
「みんな~!大和がカノン泣かせたよ~^^」
「ちょっ、リッカさんふざけんなよ!!」
リッカの大音量によって極東支部にいる神機使いが集まってくる。
極東支部支部長であるはずのペイラー・榊の姿もあり、極東支部は軽くカオスっている。
「えー、大和カノンちゃん泣かしたの~?おでんぱんあげないよ~?」
「大和...どういうことだ...」
「あーあー大和君、なにしてるのさ?」
「うちの人を泣かすのは感心しないね」
「まだまだ女性の気持ちをわかってないな!」
ちなみに、上からナナ、ジュリウス、楼俄、榊、ハルオミである。
ハルオミが誰かは、一部しか把握していないようだ。
「あの、すいません、ここまで大事になるなんて...」
しかし、その声は騒音のせいで聞き取れない。
「ああ、もうやだ...」
「あの、大和さん来れないみたいです...「活躍なんてなかった」と言ってました」