遅い?ごめんなさい。足首が軽く抉れたり、人酔いで倒れたりしてました。
·····言い訳にならない?分かってます。
では、どうぞ。
談笑後、少し経つと二度目のアナウンスが鳴りひびく。
『先程、極東支部にフライアが到着いたしました。ブラッドの皆さんは、屋外にお急ぎください』
「おい、来たみたいだ。行くぞ。公私の区別ははっきりしろ。命令だ」
ジュリウスの一声でブラッドメンバーは音もなく立ち上がる。
そして、諸々の装備、準備を終え、既に歩き始めているジュリウスについていく。
「······けっこう様になってるじゃん」
「いっつもはしゃぐコウタとは大違いだね」
そう。例え後ろでコウタと楼俄が言い合ってたとしても、ブラッドメンバーは誰一人動じない。
「楼俄····お前だっていつも粘土で遊んでるだろ····鼻歌とか歌いながら」
「·············」
失敬。ブラッドどころか極東支部のメンバー、職員、果てはジュリウス隊長までも笑いを堪えている。
「コッコウタ!?そそそそれは言わない約束だったじゃん!!」
「ろっ楼俄さん····誰でもそういう所はありますからっ········ね?」
カノンのフォローも笑いながら言っていたら意味は無いだろう。
「良いよ·····どうせ僕は子供だよ······」
やはり楼俄がいじけてしまった。
しかし、一部の人間はこう思った。「合法的にコウタを潰せる···!」一部の人間が誰かは伏せておこう。プライバシーがあるからね。
「クッ·····お、おい、早くフライアに戻るぞ!!」
「隊長、笑ってると締まらないですよ」
「いいから早くっ!!」
ブラッドは急いでフライアに駆け戻った····
「遅いぞ貴様らっ!!いつまで休暇を取るつもりだっ!!そして大和、貴様怪我が治ったのならさっさと復帰せんか!何をのんびり極東で休暇を過ごしているんだ!貴様らは戦うしか能が無いくせに一体極東支部で何をしていた?ジュリウス!!お前は隊長なのだから部隊を統率せずにどうする!?·········」
「グレム局長····さっきからそれは説m「うるさいぞ大和ッ!!貴様は黙ってろッ!!」·····」
戻ってからずっとこの調子である。同じ事を繰り返すグレムに口を挟も「貴様もさっきからなんなんだ!!」
止めて!地の文を遮らないで!·······ゴホン、ブラッドどころか、グレムの隣にいる科学者(?)も迷惑そうだ。
しかし、後ろから例の冷たく、落ち着いた声が聞こえ、グレムの怒声は中断された。
か細い声だったが、その声は場を静める。
「少し、よろしいですか?」
「あ、ああ、ラケル博士。このような所にいったい何の用事でしょうか?」
「その事ですが、ブラッドの皆さんを解放してあげては頂けませんか?長旅で疲れているでしょうし」
ラケル博士の提案にグレムは思案する。流石のグレムでもラケル博士の事は無下には出来ない。
さらにラケル博士は畳み掛ける。
「今この瞬間もアラガミは人を襲い続けているのです········それにフライアの中で戦える神機使いを拘束するのは良くないでしょう?」
「ぐぬぬ········チッ、分かった。ブラッドはさっさとミッションに出向け!!」
グレムは自分が引き留めていたことも忘れ、怒鳴り散らす。
二言目が飛んでくる前にブラッドは局長室を後にした。
「フライアは平和だな······」
「ん?隊長?」
「何でもない」
end······
「くあー、グレムうぜー!!」
「大和ー!!また貴様は!!」
「平和····なのか?」
end······?
次回は閑話です。多分。