sideクローバー(回想)
ココからは、俺が話すぜ。
装置を受け取り、30分というタイムリミットを背負って俺とセロバは早速カナコの精神世界に入った。
「ココは…お前らの家だよな?少し、歪んでるが…」
「えぇ、間違いないわ」
セロバと戦った際に想起された記憶だと、カナコは隠し部屋でセイジツを注入されたハズだ。
「隠し部屋にいる、と思うか?」
「真っ先に思いついたし、そこに行きましょ」
家に入り、隠し部屋まで行くと…予想通り、カナコはそこにいた。
…しかし、どう見ても普通ではなかった。現実より身体が溶けているのだ。
♪UNDERTALE RED & YELLOW - Somniphobia
「カナコ…!」
「おか、あさん…?」
「っ…そうよ、私よ!」
「見え、ない。助け、て…」ドロッ
セロバがカナコに近付く…いや、様子がおかしいぞ!
「待てセロバ、今のカナコは──!」
「た、ずけ──て─」ズズッ
スパァン!
カナコから何かが出てきて、セロバを"蹴り飛ばした"。
「うぐっ!?な、何よ今の…!」
「あ、が……」グッ
「(また来る!)…危ねっ!」サッ
俺への攻撃を避けて見てみると、カナコから出てきたのは…バレエシューズだった。
「何でこんな物が……」
「…恐らく、カナコのに注入したタマシイのエネルギーの持ち主…ソイツが使ってた物だ」
「そういう事…コレじゃあカナコに近付けられない…!」
泣きそうな顔をするセロバ。
「諦めるな…あのシューズを何とかすれば、きっと出来る!」スッ
拳銃を取り出し、狙いをバレエシューズに定める。
「…やめ、て──!」
ズドッ!
しかし当然と言うべきか、簡単に対処させてくれなかった。俺の狙いに気付いたのか、カナコの攻撃は激しくなる。
さっきの蹴りに加えて、セロバも使ってる花びら弾幕も飛ばしてきた。
「チィ…!(この密度、下手すりゃセロバに匹敵する…!)」ダンッ
ピシッ
撃った弾丸はバレエシューズに当たる…少しヒビが入った。
「割れない、なんて事は無いようだな…なら話は早い!」
この弾幕を避けながら、撃ちまくるだけだ!
「お──さ─、た──て」ググッ
「……っ」
セロバは蹴り飛ばされた状態から、ずっと俯いている。…喝を入れるか。
「(クローバーが戦ってくれてるのに、母親の私は…)「セロバ!」…?」
「俺は攻撃を対処する事しかできねぇ…でもお前ならカナコを落ち着かせられる!その
「ッ……でも、近付けられないじゃない!」
「声があるだろ、声が!お前の声がカナコの耳に届けばいいんだよ!」
「…それで、いいの?」
「俺…と、カナコを信じろ」
「…分かったわ」スクッ
*セロバは覚悟を決めた。
♪UNDERTALE YELLOW - A Mother's Love
「援護は…任せろ!」ダンッ
カナコの弾幕を打ち抜き、道を開ける。セロバは開けた道を進みながら、カナコに語り掛けた。
「(ありがと、クローバー!)…カナコ!」
「─か──ん…?」
「助けに来たわ!」
「…──と?ひ──に─な─?」
「えぇ、貴女を二度と1人にはしないわ…!」
ダンッ…パリィン!
ようやく、弾丸がシューズを粉砕する…すると他の弾幕も消えた。
「(よしっ、後はセロバが…!)」
「どこ─い─の、─かあ──」シュゥ
「ココにいる!」
セロバの声がカナコに届いたのか、声も身体も少し戻った──そして。
「見え──、よぉ……っ!?」
ギュッ
「…カナコ、もう大丈夫よ」
セロバはカナコに充分近付き、抱きしめた。
「ごめんね、貴女を1人にして…本当に、ごめんね………っ!」
「…お母さん」
泣き出すセロバの胸元で、カナコは完全に姿を取り戻した。
回想はまだ続きます。
次回もよろしくおねがいします。
この中で登場しそうなのは?
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フリスク、クローバー以外の5人
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ベティ・ノワール(ノア)
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DELTARUNEのキャラクター
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インクサンズ
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上記全員
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その他(DMで)