LM!MIXTALE   作:Lcrcl (エルマル)

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*闇が深まる。


真実のラボ~W・D・────

sideフリスク・ユメミル

 

戻ってみると、予想通り右側の扉は開いていて……進むと、ベッドがいくつも並べられている部屋があった。

 

「ココは、診療所…?」

 

「そのようですね」

 

 

 

『報告書11

 

サンズは私やパピルスに"ニンゲンに今は会わない方がいい"と警告した。前までとは矛盾したような発言だが、サンズの死にかけながら真剣な表情を見て私は了承した』

 

『報告書12

 

……サンズが、病死した。身体が所々塵になっている。……待て、パピルスは何処だ?』

 

 

 

「サンズ…」

 

「パピルスは何処に行ったのでしょうか?」

 

「(サンズの発言からして、恐らく…っ)」

 

近くにある緑色のボタンを押してから、部屋の奥の道を進んだ。

 

♪UNDERTALE - Gaster's Theme

 

 

 

『報告書13

 

パピルスが戻って来て、その場で塵になった…愛用していたぬいぐるみにその塵は沁み込んでいた。サンズの忠告を無視して、タマシイを取り込みバリアを越えたらしい。パピルスのニンゲンへの興味を抑える事ができなかった………私は父親失格だ』

 

 

 

報告書の近くには、"白いイヌのぬいぐるみ"が大量に置いてあった。

 

「ッ、このぬいぐるみは…!」

 

「パピルスの姿に…酷似していますね」

 

 

 

『報告書14

 

子供たちを失った悲しみに耐え切れなかった私を見て、王はニンゲンへの復讐を発表した。タマシイを7つ集めバリアを破壊する…と』

 

『報告書15

 

王が復讐を発表して少しの間に、私はついにコアを完成させた。コレで地下のエネルギーが不足することはなくなるだろう。……家族を失った今、私は研究に没頭する他ない』

 

 

 

「研究に没頭するなんて…」

 

「その悲しみを忘れたかったんだろうね…」

 

文章からそんな感情がにじみ出てるよ…

 

「…む、ボタンが」

 

ポチッ

 

青いボタンを誠華が押し、後は黄色いボタンだけとなった。

 

「この先は行き止まりみたいだよ?」

 

「もう1つ道があったようだし、そっちに行こうか」

 

引き返して、もう1つあった道を進む。左側はガラス張り、右側には…報告書があった。

 

 

 

『報告書16

 

最近、"闇"についての研究に集中している。この"闇"は非常に興味深く、ある伝説上の種族の関連している可能性がある。"デルタ・ルーン"とかいう名前だったと記憶している…この伝説を再現すれば………非常に興味深い結果が見出せるかもしれない』

 

 

 

「悲しさがなくなってる…」

 

「デルタ・ルーンの伝説?聞いたことあった気が…」

 

「報告書はもう1つありますし、ソレを先に読みましょ…う……」

 

誠華は次の報告書を見るや否や、固まった。

 

「誠華?何が…は?」

 

 

 

『報告書18

 

代理で報告します──先日、王直属で博士の役職に就いていたW・D・────氏が実験中の事故で肉体が消失しました』

 

 

 

「報告書18…17が飛ばされてる?」

 

「W・D・何とか博士が死んだという内容で、報告書17が飛ばされてるのは何か裏がありそうですね」

 

報告書17………ッ!?

 

 

 

『報告書、17番───』

 

 

 

「灰色の、ドア」

 

「えっ?」

 

「灰色のドアに入って、確かに聞いたんだ。報告書17の内容を」

 

「…その話、詳しく」

 

僕は説明した、誠華同様灰色のドアに入って…誠華とは違う現象に遭遇したと。

 

「次の実験が興味深い…ですか。どうやらこの博士は家族を失った悲しみで頭がおかしくなったようですね。君達、とは部下の事でしょうか?」

 

「多分しょうじゃない?私が気になったのは冒頭の内容だけど…報告書16と繋がりがあるし」

 

「情報が多すぎますね。さっさと最後のボタンを押してサンズに訊きましょうか」

 

「…そうだね」

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

ウィィィン…ガシャン

 

大扉が開き、中からサンズとアンダインが出てきた。

 

「やっと報告書を読み終えたのか、遅かったな。……それで?何から訊きたい」

 

どうやら僕達には気付いていたようで、サンズは質問を受け付ける。

 

「まずは、そうですね…貴方を拾った博士の事で」

 

「最初からぶっ込むなお前…分かった」

 

サンズは少し思案してから、質問に答える。

 

「おいらの親父は何故か忘れ去られたように名前が記録から消えている…が、記憶からは消えていない。名前は、『W・D・ガスター』。アンダインの前に王直属の博士をしていた男だ…報告書でも分かる通り、フリスクがアズゴアと戦ったあのコアを作ったな」

 

「彼が死んでから30年ぐらい、直属はいなかったんだよ」

 

「30年!?そんなに…」

 

そんなに凄い研究者だったのか、ガスター博士は。…いや、30年で代わりになれたアンダインも凄いと言えるね。

 

「(約30年。私が灰色のドアに入った時期とほぼ一致しますね…)」

 

「他に質問はあるか?」

 

「…パピルスって、白いイヌのぬいぐるみに憑依したの?」

 

「憑依、とは違うな。報告書には書かれてなかったが…アンダインが見つけたレポートによるとガスターはある時、塵を被ったぬいぐるみにおいらのケツイを注入したらしい」

 

ケツイを…?

 

「直後は何も起きなかった…けど、ガスターが死んで少し後にぬいぐるみは消えたって研究員が記録してる。恐らくぬいぐるみにパピルスの意識が宿って、怖くて逃げたんだろ」

 

質量のあるぬいぐるみにケツイを注入したから、パピルスは生き返れた…タマシイの無いドギーの状態で。

 

「おいらがアンダインとココで話してたのはパピルス追跡の手がかりを探すためだ。その結果がこのレポートだが…少し進展したな」

 

「でも、パピルスが何処に居るか分からないじゃん」

 

生まれた経緯が分かっても見つけられないと思うんだけど。

 

「そこは問題ねぇ…探知すりゃいいからな」

 

「確かに」

 

ソレなら問題はないね。




塵を被ったものにケツイを注入したのは、原作と同じですね。

次回もよろしくおねがいします。

この中で登場しそうなのは?

  • フリスク、クローバー以外の5人
  • ベティ・ノワール(ノア)
  • DELTARUNEのキャラクター
  • インクサンズ
  • 上記全員
  • その他(DMで)
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