LM!MIXTALE   作:Lcrcl (エルマル)

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豆知識:各ニンゲンの死亡場所、死因

エミリー:遺跡(事故)
ジャック:スノーフル(殺害)
誠華:ウォーターフェル(腹をぶち抜かれる)
バッティ:ウォーターフェル(全身を強く打たれる)
コーディー:ホットランド(大怪我&脱水症状)
クローバー:王宮(不意打ち)




≠IF:誠華がドアに遭遇しなかったら

side嶺宮誠華

 

シュゥゥ…

 

 

 

*LOVE:10

 

 

 

先程まで戦っていたモンスターが塵へと変わり、LOVEが上がった。

 

「………手強い相手でした、しかし───怖いですね、この感覚は」

 

自己防衛とはいえ、殺す度に私は…躊躇いというものが、薄れている。

 

「ただ、あの"クソ野郎"にまた会うくらいなら…殺人鬼になった方が、マシなのかもしれませんね」

 

 

 

───どうせ、私を好いてくれる者などいないのですから。

 

 

 

ーーーーー

ーーーー

ーーー

ーー

 

「来たぞ、ニンゲンだ!」

 

「同胞の仇を撃つぞ!」

 

ワァァァァ!

 

火山地帯…ホットランドに入るや否や、モンスターの大群が道を阻んでいた。

 

「……はぁ」

 

出来るだけ隠れながら移動するつもりでしたが、仕方ありませんね。私はセイジツなニンゲン…

 

「サツイには、サツイで返して差し上げましょう」

 

塵が染みついたチュチュを直し、バレエシューズの履き心地を整える。

 

「今だ!殺れ───」

 

 

 

「覚悟は、いいですね?」

 

 

 

タン、タタン、タンと、リズム良く舞い…

 

 

 

メギャッ

 

「ぁ、え……?」

 

メギャッ

 

「ぎぃっ!」

 

メギャッ

 

「ゴハッ!?」

 

 

 

シュゥゥ…

 

気付いた頃には、辺りが塵だらけ。

 

「出来れば、もう襲撃しない事を祈りますよ」

 

私だって好きで殺しているワケではないのです、そういうスタンスってだけなので。

 


 

 

 

*LOVE:17

 

 

 

ホットランドを抜け、もぬけの殻な首都も抜け……やがて最後の回廊に辿り着きました。

 

 

 

「ん、人影が───」

 

 

 

「よう、誠華」

 

 

 

「──は?」

 

目の前に現れたのは…ニンゲン。カウボーイのような恰好をした青年でした。

 

「どうして私の名前を…というか、そもそも何故地下にニンゲンが?」

 

「俺はクローバー、未来から来たお前の大切な仲間だ。とある方法でココに来て……お前を止めに来た」

 

「……?」

 

自己紹介をされたが、名前と関係がナニカに阻まれ聞こえなかった。

 

「どうした?」

 

「…あ、いえ何も「俺の名前が聞こえない、とかか?恐らく時間の修正力ってヤツだ」…そうですか」

 

どうやら知っていたようですね。

 

「それで、何故私を止めようとするのです?メタトン王を倒せば私は地下を脱出できる…止めるにしても遅すぎる気がしますが」

 

「…さぁな。今止めても遅すぎないと俺は思うぜ?」

 

「………」

 

さっきから妙に馴れ馴れしいといいますか…どうやら未来の私とは相当仲がいいようですね。

 

「本題に入ろうか……持ってるんだろ?」

 

「…何を、ですか?」

 

 

 

「『リセット』ボタンだ」

 

 

 

「っ…!」

 

リセットボタン、押せばある区切り以降の出来事が全て無かった事になる代物。

 

「お前のLOVEはソイツを扱えるくらいまで上がってるハズだ。出来ればソレを、今すぐ押して貰いたい」

 

「…理由をきいても?」

 

 

 

「この先お前は……幸せになることがないんだ。モンスターを自己防衛とはいえ大量に殺したという業を背負って、苦しみながら生きていく事になる」

 

 

 

まるで実際に体験したかのように、青年は語った。

 

「だから、仲間として……お前にはそのボタンを今すぐ押してもらいたい」

 

「………」

 

そんな真剣そうな表情で頼まれたら、流石の私でも折れそうになりますね…

 

「質問があります。貴方と出会った時の私は───何歳でしたか?」

 

質問を聞いた青年は首を傾げたが、答える。

 

「15だが……どうしてソレを?」

 

15……

 

「今の私の年齢と同じですか。では、次の質問を───貴方に会うのは、二桁年後ですか?」

 

「あぁ。22年後だ」

 

…おや、何故かハッキリと聞こえましたね。22年?

 

「……────ぁ」

 

「誠華…?」

 

15歳でこの青年と初対面、かつ会うのは22年後。そしてリセットするように頼まれる。

 

「そういう事ですか……!」

 

 

 

あぁ───私はどうやら、一度死ぬのが最適解のようですね。

 

 

 

「ふふっ、はははっ!」

 

まさか一旦死んだ方がハッピーエンドになるだなんて、予想できるハズがないじゃないですか………!

 

「おいおい、まさか今のだけで察したのか!?」

 

「えぇ…感謝しますよ、青年。おかげで───私は決断ができる」

 

「……そりゃ良かった」

 

 

 

*RESET

 

 

 

ボタンを押すと、じわじわと私の意識が薄れていく。

 

「誠華……またな」

 

「えぇ、また────」

 

 

 


 

 

 

チュンチュン…

 

「………」

 

また、"一周目"の記憶ですか。

 

「この記憶を思い出した時は本当に驚きましたよ…」

 

なんせ、思い出したのは地上に出てからでしたので。

 

「時間は…む、そろそろクローバーを起こさなくては」

 

……あの時会ったクローバーは、いつの彼なのでしょうね?




ドアに遭遇しないのは、一周目の誠華。本編の誠華は二周目。
二周目で無意識に別のルートを辿った結果、ドアに遭遇したという感じです。
ちなみに、ステータスは一周目のものを持ち越したと考えれば納得いく…かも?

次回もよろしくおねがいします。

書いてほしい回(票数多いものから書く)

  • IF:バッドエンド
  • IF:MIXSWAP
  • IF:MIXSHIFT
  • IF:MIXSPIN
  • IF:クローバーGルート
  • IF:フリスクGルート
  • IF:誠華がドアに遭遇しなかったら
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