sideフリスク・ユメミル
『………』
誠華の過去を聞いて、僕達は唖然としていた。想像していたよりトラウマの原因が深いものだった…当の本人は目にハイライトがない以外平然としている。
「…言ったでしょう?つまらない話だと。出来れば自分で乗り越えたかった問題です、貴方たちに教えても余計な心配を「誠華」」
「どうして、俺は話してほしいと言ったと思う?」
先程まで腕を組みじっとしていたクローバーさんが、誠華の前まで歩き問うた。
「気が晴れるかもしれない、からでしょう?確かに多少マシにはなりましたが、別で貴方たちに負担を──「お前、普段はそんな事言わないだろ」…は?」
「何ならいつもは俺たち…特にジャックに弄りと言う名の負担を押し付けまくってるハズだ。こんな時に限ってそんな言い訳は通用しないぜ?」
「そ、そうだぜ──ぐぇ」
「(ジャックは黙っときなよ)」
「(お、おう)」
誠華は顔を顰め、反論する。
「っ、そんな事今は関係ないでしょう。人には隠し事の一つ二つあるものです、コレもその類に過ぎない」
「その隠し事も今既に明かしてるじゃねーか」
「それは、そうですが…」
少し誠華が押されていると感じたクローバーさんは、彼女の肩に手を置きさらに言葉を掛けた。
side嶺宮誠華
「いいか、誠華。確かにお前が話す限り味方はほぼ父親ぐらいしかいなかっただろう───でもな、今は違う。今のお前には、多くの仲間がいる」
「仲間…」
クローバーの背後に立つ皆が、その言葉を聞いて頷いた。そして彼は続ける。
「仲間ってのは喜怒哀楽を共にする存在って俺は思ってる、誠華の過去を教えてくれっていったのもその為だ」
「っ……」
昔も今も、私は強かった。だから一人で抱え込んでいた……それをクローバーはさらけ出させてくれた。
「だからよ、誠華…
彼の言ったその言葉は、私の重荷を優しく解いてくれた。
なんだか、心が軽くなった気がした。
『お前の──』
「………ははっ」
「誠華?どうし────」
「あっははははっ!」
もう…最っ高ですね、この男は!
「ありがとう、クローバー。おかげで気が晴れました」
「お、おう…どうしたんだいきなり笑いだして」
「貴方にそんな事言われちゃあ、感傷に浸るのも馬鹿馬鹿しくなりまして。もう吹っ切れましたよ、ホントあざっすです」
「もはやキャラ変わってないかお前!?」
「私?」
「違うぜ!?」
私はさておきクローバーもツッコミになってしまってますが、面白いのでいいでしょう。
…さて。
「今なら出来ますね。あの技が」
「…試すのか?トラウマは「言ったじゃないですか、吹っ切れたと」…そうか」
近くに合った木と一定の距離を取り、刀を生成し構える。
「すぅ……───参る」
波紋のない水面に、一滴の雫が落ちた。
「明鏡止水」
雫が水面に触れたその時、私は既に向こう側へ着地していた。──そして。
ガシャーン
『!?』
木の上部が地面に落ちた。これが、私の求めていた技だ。
明鏡止水
青属性 攻撃技 TP60
精神を研ぎ澄ませ、波紋が広がる水面のような一閃を浴びせる。
難産でしたが、何とか書ききれました。
次回もよろしくおねがいします。
Undertale Last Breath Inc.をご存じ?
-
知ってる
-
知らんがな