北陸加賀・から紅の殺意の旅   作:新庄雄太郎

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そして、事件は二人が殺害されたが、容疑者は3人の中に入る。


第5章 彰と歩夢の推理とアリバイ

「なるほど、その女性は東尋坊で突き落として死んだって事ね。」

 

「そうだ。」

 

「それで、遺書はあったの。」

 

「いやー、それが遺書は見当たらないんだよ。」

 

「やはり、他殺って事も考えられるわね。」

 

「うん。」

 

そこへ、1人の男が歩夢に声を掛けた。

 

「あー、君たちはこの女性を知っているのかね。」

 

「ええ、まぁ。」

 

「あのー、あなたは。」

 

「私は警視庁・捜査一課の十津川です、この女性を知っているのかね。」

 

「はい、俺と歩夢が列車に乗って高岡へ行った時にその女性と会いました。」

 

十津川は歩夢に言った。

 

「それで、何処で知り合ったか覚えているか。」

 

「はい、高岡市の大仏で一緒で知り合いました。」

 

「ほう、なるほど。」

 

「その後、大仏の近くにあるお茶屋さんで別れました。」

 

「ほう、大仏へ行った後に別れたんだね。」

 

「はい。」

 

「そして、次の日に鶴仙渓に行った時にその女性に会ったわ。」

 

「ほう、そうか。」

 

「この女に会ったのは最後でした。」

 

「それで、犯人の方は。」

 

「今、警視庁が捜査をしている所だ。」

 

一方、西本刑事と日下刑事は川本の家に向かっていた。

 

「ああ、川本さんは今、北陸へ旅行中なんです。」

 

「北陸ですか。」

 

「ええ。」

 

「あのー、いつお戻りになられるかわかりますか。」

 

「そうね、あっ、今帰ってきたそうです。」

 

日下は川本に声を掛けた。

 

「ああ、どうも、何か。」

 

「警察の物ですが、ちょっとよろしいですか。」

 

「あっ、はい。」

 

「実はですね、この女性の事で聞きたいんですが。」

 

「ああ、この女性ですか、さぁね。」

 

「後、こちらの男性は分りますか。」

 

「ああ、この人が何か。」

 

「実はですね、先日金沢市内で殺されましてね。」

 

「えっ、この人が。」

 

「はい。」

 

と、川本は驚いた。

 

(金沢市内で、男性が殺害される!)

 

と、新聞記事が載っていた。

 

「金沢で殺人か、俺たちが帰る時に起きたんだな。」

 

「でも、その男が犯人なのかな。」

 

「とにかく、調べて見ないとね。」

 

「うん。」

 

「歩夢、十津川警部の話だと容疑者と思われるのは3人の中に入ると考えられるんだ。」

 

「それで、犯人は誰なの。」

 

「刑事の話だと、川本康夫と松岡 進と小林 みどりの3人とわかった。」

 

「うん、それで。」

 

「問題は、3人のアリバイだ。」

 

川本は、日下と西本に話を聞くことにした。

 

「3日から、北陸へ行ってたので、帰りは京都から新幹線に乗って帰京しました。」

 

「帰京したのは6日の日でした。」

 

「なるほど、そうですか。」

 

そして、翌日。

 

「えっ、その男が北陸へ行っていた。」

 

「ああ、日下の話だと川本は3日の日に北陸へ行っていたそうだ。」

 

「なるほど、そうですか。」

 

3人の中の、川本康夫のアリバイ捜査については、石川県警に協力を得ることにした。

 

3日 午前10時、東京出発 新潟市内のホテルで一泊

 

4日 午前7時半、ホテルを出発、長岡に出て9時04分発の特急「かがやき2号」に乗車 金沢に一泊

 

5日 金沢を出発。七尾線で輪島を向かい。輪島で一泊。

 

6日 輪島-金沢-京都と列車に乗り、京都で一泊。

 

7日 京都発、新幹線で帰京。

 

「本当に特急「かがやき」に乗っていたのかな。」

 

「それも、考えられるな。」

 

「調べて見ないと。」

 

「ええ。」

 

「亀井刑事の話だと、新潟県警と京都府警と石川県警ではすでに確認しているって。」

 

「と言う事は、新潟と長岡で新幹線に乗って長岡から特急「かがやき2号」に乗ったと考えられるよ。」

 

「そうかな、時刻表で見て見るか。」

 

彰は、早速時刻表を見て見る事にした。

 

と、調べて見ると。

 

新潟発7時50分 上越新幹線「とき406号」に乗車

 

長岡着8時15分 下車

 

長岡発9時04分 北陸本線特急「かがやき2号」に乗車

 

金沢着11時34分 下車

 

「あら、充分に乗れるわよ。」

 

「でも、特急「かがやき」に乗っていたかどうかだ。」

 

「つまり、川本はアリバイ成立って事ね。」

 

「うん、亀井刑事が言ってたよ。」

 

「とにかく、調べて見ないとね。」

 

「うん、何かトリックがある筈だ。」

 

「そうね。」




犯人はどんなトリックを使ったのか。

次回もお楽しみに
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