SAO RTA any% 75層決闘エンド 作:hukurou
感想もありがたく読ませていただいております。
時系列順に並び変えました(12/21)
5層のアーカイブスを未読の方は上のアーカイブスをお読みください。
本当のぶっ壊れアイテムをめぐるRTAはーじまーるよー!
前回は5層ボスを倒してがっかりアイテムを手に入れたところですね。往還階段を登ったらさっさと主街区に向かいましょう。転移門の起動はアルゴネキおなしゃす!
我々はさっさと宿に向かいましょう。
◇
朝になりました。さっそく行動を開始します。
アインクラッド第6層のテーマはパズルです。主街区《スタキオン》ではありとあらゆる場所にパズルギミックがあり、たとえ宿の扉一枚であってもパズルを解かないと開閉できません。
そんなめんどくさい宿を出て町中を歩いていても至る所にパズルがあります。一番有名なのは広場の床に存在する728個のナンプレパズルですね。このパズルは実はボス撃破のためのギミックなのですが、数が多すぎて一問20分で解いても10日以上かかる上に24時間ごとに問題が変更されます。
(ゲームバランスが)壊れるなぁ。
さて新階層開通初日の朝とあって主街区はプレイヤーであふれていますが、彼らの表情は微妙です。この町にある建物はすべてが20センチ角のブロックで構成されているという特徴がありどこかレトロゲームじみた独特の趣がありますが、ヴェネチア風の4階層、町中にアイテムの落ちている5階層と比べるとインパクトが薄いですからね。領主のサイロンはもっと町おこし頑張って。
さて、サイロンと言えばこいつは超重要アイテムを持っているNPCなのでさっさとクエストを進めておく必要があります。さっそく領主の館に直行しましょう。
サイロンのクエスト概要はこうです。昔パズル好きな先代領主パイサーグルスが城を訪れた旅人に解けないパズルを出され、癇癪を起して殺してしまった。旅人の呪いでこの街はあらゆる扉がパズルによって浸食され始めている。呪いを解くためにも凶器となった黄金キューブを見つけ出し、旅人の魂を供養しなければいけないというものです。
まあ、実際は旅人なんておらず殺されたのは先代領主で犯人はサイロンなんですけどね。初見さん。
凶器となった黄金キューブはサイロンの恋人であった召使のセアーノが独断で隠しました。サイロンは黄金キューブに自分の指紋がべったりなので証拠隠滅のために探しているというのがクエストの真相です。
サイロンに謁見してクエストの依頼を受けたら、まずは館の使用人たちから順番に当時の話を聞いて回りましょう。
何人目かのNPCから先代領主は隣町に別邸を持っていたという情報を得たら、クエストを中断します。
じゃあエルフクエストに向かおうか(唐突)
6層のマップは中央から放射状に延びた山脈によって等間隔に5つのエリアに分けられています。主街区がある北東エリアは森、そこから反時計回りに北西は荒野、西は沼地、南は洞窟、東は砂漠です。各エリアを区切る岩山は急斜面過ぎて通行不可能。移動には洞窟ダンジョンを通らなければいけません。
ちなみに、第1エリアの北東と迷宮区のある東の第5エリアの間は通行不可です。正規ルートでは反時計回りにぐるっと一周回らないといけません。
今日はまず北西の第2エリアを目指します。1つ目の洞窟ダンジョンは大した難易度でもないのでサクッと終わらせましょう。
第2エリアには黒エルフの拠点であるガレ城がありますが、カヤバ君の目的地は第3エリアの湿地なので、まずはみんなで2個目の洞窟ダンジョンを攻略します。
無事、第3エリアを開通させたら忍者たちはここで分かれて黒エルフのガレ城へ。カヤバ君たちは湿地エリアでフォールンエルフのクエストを進行させます。
本来ならこの階層でプレイヤーが訪問可能なエルフ拠点は、森エルフと黒エルフの城だけですが、イレギュラークエストによりフォールンエルフ陣営となったカヤバ君達は隠れ里に入ることができます。
里に着いたらこちらも6層のエルフクエストを開始します。といっても作戦目標を聞くだけで今日できることはありません。クエストの内容は『祠を見張り、ダークエルフの回収部隊から《秘鍵》を奪おう』となっていますが、祠があるのは第4エリアです。今から行くのは面倒ですし張り込み系のクエストなので時間がかかります。今日進めるのは無理ですね。
まだ寝るには早い時間なので、隠れ里の長老に話を伺いに行きましょう。この長老は無愛想、ぶっきらぼう、うたぐり深いフォールンエルフにしては珍しくこちらを友好的に迎えてくれます。そこで会話イベントを起こします。
古くからこの階層に住んでいる長老は《スタキオン》の街の成り立ちやこの層の階層ボス、そして領主の殺人事件などいろいろなことを知っています。中でもキーアイテムである《黄金キューブ》に関する情報がとても重要です。
《黄金キューブ》は木材や鉱石などを20センチ角のブロックに分解する能力とそのブロックを結合する能力があり、《スタキオン》のドット絵みたいな街並みはこの力で作られたという話を聞けます(こ↑こ↓一番大事)。
一通り会話イベントをこなしたらエクストラクエストの修行イベントを起こします。β版の頃から6層では《瞑想》を覚えられるのですが、正式版では習得場所が少し変更されています。以前は西の湿地帯の奥にぽつんと立っている老人がクエストNPCになっていたのですが、正式版では各派閥のエルフの長老キャラが教えてくれるようになっています。
《瞑想》スキルは一定時間瞑想ポーズをとると状態異常耐性やHP回復速度上昇などのバフを得られるスキルです。低階層では数少ない麻痺耐性の手段ですが、現状あまり役に立たないです。
本命は派生スキルの《覚醒》。
派生スキルとは前提となるスキルの熟練度を上昇させることで習得可能なスキルのことで、《覚醒》は《瞑想》を熟練度500まで習得すると取得できる追加効果、ゲーム内用語でスキルmodの一種です。
この長老からは9階層のイベントで知ることができるいくつかの言葉を会話に組み込むことで、本来の手順をすっ飛ばしいきなり《覚醒》スキルを教えてくれるように頼むことができます。
ここでもエクストラスキル特有の課題を出されます。
3時間ひたすら心を無にすること。ナーヴギアには脳波から人の感情を読み取る機能がついているのでごまかしはなしです。本物の瞑想を要求されます。
これは慣れるまではなかなかうまくできませんが、RTA走者なら余裕です。我々走者がいったいどれほど単純作業やレベル上げを行うと思うんですか(暗黒面)。あの感覚を再現すれば余裕です。3時間どころか10時間でもいけます。
何度も何度も繰り返して、もはやセリフさえ覚えてしまったシナリオを繰り返し繰り返し……。
ミスをしては淡々と再走して。そしてまたレベル上げ(虚無)。いいタイムが出そうだと思ったらガバって失敗(絶望)。そしてまた戻し作業。レベル上げ、レベル上げ。
あの時の感覚を思い出すのです。
えっ、もう終わりですか。あっという間でしたね。
この日はこのまま隠れ里に世話になりましょう。
森エルフの拠点では豪華な食事があり、黒エルフでは豪華な風呂があるのに、この里には何もありません。しけてんなぁ。
◇
翌日はエルフクエストをさらに進めていきます。5層から縁のあるフォールンエルフの兵士を連れて湿地エリアを抜け、午前中のうちにエリアを区切る岩山ダンジョンをクリアして、第4エリアに進みます。
このエリアには《秘鍵》を封印した祠があります。
後はクエストログに従い祠を見張っていれば黒エルフの部隊が現れるんですが、部隊の出現まではリアルに1時間近く待たされます。
気が狂いそうだぜ!
4層の尾行クエストの時も思いましたがカーディナルの時間感覚はどうかしていますよ。
こんなんじゃRTAにならないので少し小細工をします。フレンドメッセージをぽちり。
するとすぐに黒エルフの回収部隊が現れます。忍者付きですが。
忍者が進めている黒エルフのクエストでは6層でも《秘鍵》を祠から回収するシナリオになっています。それを利用して我々のすぐ後に到着するように調整したわけですね。
祠がパブリックフィールドだからこそできる技です。
問題は……回収部隊を襲えないことだな(本末転倒)。
フォールンの兵士はやる気ですが、さすがに仲間を襲うのはちょっと。
ということで回収部隊は見送ります。フォールンエルフクエストは失敗になるのではと思うかもしれませんが意外と大丈夫です。というのもそもそもこのクエスト、筋書き通りに進めても《秘鍵》は手に入りません。長時間張り込んで黒エルフの部隊を襲ってもドロップするのは秘鍵の偽物なんですよね。エルフの隠れ里に持って帰ったら、ばっかもーん、こいつは偽物だーと怒られ、その隙に本物はガレ城に回収されてしまいます。
6層は敵の拠点にある《秘鍵》を手に入れるのがメインクエストです。
黒エルフの回収部隊を見送ったら、こちらも里に帰りましょう。
《秘鍵》の強奪任務の失敗を告げるとクエストログが変化します。
『秘鍵はガレ城に移されてしまった。奪取する方法を探そう』
皆の空気が重苦しいのでー……
こんな作戦を用意しました。
秘密の作戦(露骨な伏線)を授けたら北東の第一エリアに戻りましょう。戻るのは《スタキオン》ではなく第二の街《スリバス》です。ここには殺された先代領主パイサーグルスの別邸があります。中断していた領主クエストを再び進行させに来ました。
別邸には物語のキーアイテムである領主館地下ダンジョンの鍵があります。建物の中を探索して見つけましょう。道中でレイス系のモンスターに襲われますがまあ雑魚ですね。それよりも問題なのは領主サイロンの方です。鍵を手に入れて出口に向かおうとすると絶妙なタイミングで広範囲の毒ガス攻撃にあいます。ダメージ毒ではなく麻痺毒なのでHPは減りませんが、身体が全く動かせなくなります。
余談ですが、これ実は麻痺毒ではなくシナリオ進行のためのシステム的な行動制限です。つまり《瞑想》スキルを使っても抵抗できません。
カヤバ君達が地面に崩れ落ちると廊下の先から現れたのは領主サイロンと庭師のテローとかいう大男です。
サイロンはパイサーグルスの別邸まで案内してくれてありがとナス。カギは貰ってくぜ。と言いながら大男にカヤバ君たちを拉致させます。馬車に乗せられ、たどり着く先は領主の地下ダンジョン。開放してほしければ地下ダンジョンを攻略するのだというのがサイロンの企みです。しかし、黄金キューブをダンジョンに隠した召使いのセアーノが間一髪、馬車からプレイヤーを助け出し――というのがβ版の時の領主クエストです。
はえーめんどくさ。
このチャートではもちろんそんなことしません。
乱暴に麻袋に詰められごとごと馬車に揺られる事3分ほど、そろそろ《スリバス》からも離れていい頃合いだと思います。と思ったらちょうど馬のいななきとともに馬車が急停止。
「な、何者だ!? この私を領主サイロンと知っての狼藉か!」
サイロンの怒号の後、外からは戦闘音が聞こえますがすぐに止みます。
馬車の幌がはがされ外から光が差し込みます。フォールンエルフと目があいました。
一応説明しておくと隠れ里のエルフに護衛してもらってたんですよね。サイロンに拉致されるクエストの流れは知っていたので、町の外でサイロンを襲ってもらいました。
ここまで明らかに敵対行動をとっているくせにシステム上サイロンは中立NPCです。自分たちでどうにかしてしまう(隠語)とカーソルが犯罪者を表すオレンジになってしまいますし、アイテムまで拾うとさらにカルマがドンで贖罪クエストに時間をとられます。
馬車から出ると、サイロンは地面に転がりビクンビクンしてますね。フォールンエルフの麻痺毒にやられたようです。
エルフが目で聞いてくるので頷きます。プレイヤーを麻痺らせて圏外に連れ出すのは殺されても文句は言えない所業です。そもそも先代領主を殺した殺人犯が反省するどころか証拠隠滅のために奔走してるクズっぷり。
♰悔い改めて♰
領主サイロンをコロコロするとクエストフラグが大幅に書き換わり、とんでもイレギュラークエストが始まります。クエストログは――
《スタキオンの領主サイロンが盗賊に殺されてしまった。残された二つの鍵を使うべき場所を見つけなければならない》
やったぜ!!
発見された時多くのRTAプレイヤーを震撼させ、これまでのチャートをすべて過去のものにした例のアレの準備が整いました。
庭師の大男は殺さず放置で構いません。麻痺が解けたら勝手に帰るでしょう。
サイロンのドロップアイテムを拾ったら急いで《スタキオン》の街に戻りましょう。時間が経つと異変を察知した元召使のセアーノが封印した黄金キューブを持ち逃げしますので、それまでに地下ダンジョンをクリアしなければなりません。
実は領主館の地下ダンジョンは鍵を使わなくとも庭の石像の下にある裏口から最短距離で最奥に行けます。が、流石に今それを知っているのはおかしいので、めんどくさい正規ルートを使います。中は複雑なパズルギミックが道を阻み、モンスターさえ出現しますがこちらにはベータ版でクリア済みのプレイヤーがいますので問題ありません。
到着したゴールにはパズルに関する秘奥の書や先代領主が集めた珍しいパズルのコレクションに混じって血の手形がべっとりついた黄金色に輝く立方体があります。
血は汚いんでさっさと拭いちゃいましょう。証拠品として突きつけるべき相手はもういないから気にしなくていいでしょう。プロパティを確認すると――
勝ったな(確信)
SAOのRTAではシナリオ分岐の多様さやプレイヤー、武器種、ソードスキルの多さなどから様々なルートが存在しますが、領主サイロンを殺さないチャートだけは存在しません(断言)
それというのもすべてこの黄金キューブというアイテムのせいです。5層ドロップのちゃちなバフ旗なんかとは違ってこいつは正真正銘のぶっ壊れアイテムです。
黄金キューブは代償無し、使用回数無制限、クールタイム短時間で《ブレイク》と《バインド》という二つのスキルが使用できます。
《ブレイク》は範囲内の無機物と植物をすべて20センチ角のブロックに変えます。驚くべきはその判定で、単なる地形オブジェクトだけでなくモンスターまで効果対象です。5層に出てきた魔導ゴーレムは一瞬でばらばらにできますし、植物系のモンスターも耐久値に関係なく瞬殺です。しかも無機物の判定は部分的にも適応され、亜人系モンスター相手でも武器や防具を破壊し、超絶弱体化できます。
なお《ブレイク》は前座でしかない模様。
《バインド》は本来《ブレイク》で生成したキューブを繋げるためのスキルなのですが、効果範囲内に生き物がいるとそれも固定してしまいます。麻痺毒なんて比じゃありません。状態異常耐性を貫通して無条件に完全静止状態を強制してくるのです。しかも効果は数分続きます。
また君(シナリオAI)か、(ゲームバランスが)壊れるなぁ。
という事でこのアイテムがあるかぎり事実上すべてのモンスターが相手になりません。一応問題点として黄金キューブは6層ボスのキーアイテムなんで、これを使っている間はフロアボスが倒せないことが挙げられますが。
大丈夫だ。問題ない。
そもそも今の段階でボス部屋までたどり着ける他のパーティーはいません。
ということで、チートアイテムを使ってエルフの砦にカチコミにイクゾー!デッデッデデデデ!(カーン)
フォールンエルフの隠れ里に戻ってくるとすっかり夜です。
里で襲撃の準備をしている指揮官に話しかけて、エルフクエストを進行させましょう。
目標はもちろん黒エルフの城への夜襲です。
ツンデレなフォールンエルフからは人族の助けなどいらないと言われていますが、勘違いしないでよね。たまたま目的地が一緒なだけなんだから。あんたたちを助けたいとかそんなんじゃないんだから(ツンデレ返し)。
真面目な話エルフの城はレアアイテムと経験値の宝庫なので、(襲わない理由が)ないです。
夜闇に紛れて城壁に近づき《ブレイク》でドーン。あけた大穴から奇襲攻撃。現れる敵兵は《バインド》で無力化。
まるで無双ゲーですね。
キューブの(戦闘)テンポ、気持ち良すぎだろ。
あっという間に制圧できました。
宝物庫をあさってる時が一番RPGをしてる気分になります(勇者感)。
他のプレイヤーはこれクエスト報酬で1個ずつ集めてるんですよね。謙虚だなあ。
たった2時間でたくさんレアアイテムとコルが集まりました。
ほとんど疲れてないエルフ部隊を引き連れてこのまま森エルフの城も落としましょう。
敵対種族なんだからヤレるときにヤっちゃいましょうよ(建前)。経験値とお宝欲しい(本音)。
6層のエルフの城はパーティーごとに生成されるインスタントダンジョンじゃなくて、街や迷宮区と同じパブリックダンジョンです。破壊してしまうと他プレイヤーのクエストにも影響が出てしまうため、忍者たちのエルフクエストは先に進行しておくようにしましょう。
他のプレイヤーは……どうするんだろう。復興クエストでもやるのかな(無責任)。
クエストが終わればアスナたちはフォールンエルフの里に帰します。夜襲作戦を2回も行ったのでさすがに眠そうですね。
時間は朝というには少々早いですがキューブを使わないのはもったいないので忍者を呼び出します。
このキューブ、こうやって使うと敵を倒せるから、寝ている間にレベル上げしとけよ。
忍者にキューブの使い方とレベル上げの指示を出したら今日の仕事は終了です。
Tips
黄金キューブについて
今更だけどネタバレ注意。
《バインド》の範囲はフロアボス部屋全域に及び少なくとも直径50メートル以上。
スキルのクールタイムについては詳しい記載がないがセアーノが短時間で迷宮タワーを登ったことから短いことが予想される。さらに、とあるオレンジプレイヤーは動き出したキリトに再び《バインド》を使おうとしているため、彼の気が動転していたのでなければ、連続使用さえできる可能性がある。
効果時間に関してはフルレイドパーティーのPKを目論んでいたとしたら、一人当たり10秒で計算したとしても420秒以上、つまり7分以上はかかる計算。全滅ではなく何人か殺した後逃走しようとしているのであっても数十秒ということはなさそう。
《ブレイク》はフィールドボスにも有効で、迷宮区の壁も壊せる。
ご都合主義な2次創作アイテムと見せかけてここまで原作の設定。まさにぶっ壊れ。
またこの話では、原作のラフコフがどこで黄金キューブの能力を知ったのかを考えた結果、フォールンエルフに識者がいたという設定を捏造しております。まあもともとフォールンエルフクエストに関してはオリジナル設定を多用していますので今更ですが。