SAO RTA any% 75層決闘エンド 作:hukurou
大変長らくお待たせいたしました……
真夏の夜のRTAはーじまーるよー。
前回は6階層ボスの忌み子を倒したところでしたね。6層では黄金キューブと隠しダンジョンの組み合わせで攻略組のスキル熟練度を爆増させました。2週間近いスキル上げの期間でディアベルやエギル達2次募集メンバーのレベルも十分上がり序盤の攻略はかなり楽になりましたが、足りない! 足りないぞ!
今の攻略組に足りないもの、それは――レベル、アイテム、装備、技術、経験、仲間
そして何よりお金が足りない!!
ということで7層では金策に励んでいきたいと思います。
明けて翌朝。
隠しダンジョン攻略のころからもはや攻略組の定宿と化した民家の前、黒鉄宮前広場には攻略組志望のプレイヤーが集まっています。昨夜の演説の後、MTDの掲示板に《プログレッサー》の加入試験を今日の朝九時に黒鉄宮前広場で行うと告知しておいたからですね。MMOにおいてトップギルドというのは羨望の的なので、《プログレッサー》にはいずれ100人を超える加入希望者が現れます。とはいえ今日の朝ではギルメン募集の告知から半日も経ってないため集まったプレイヤーは少なめですね。
通常プレイでも攻略組常連のキバオウパーティーとギルド風林火山のクライン達は毎回安定して加入しに来てくれます。
後はプレイヤーネームを歴史上の英雄の名前にしちゃってる厨二パーティーレジェンドブレイブス。英雄願望が強い彼らも攻略組の呼びかけには毎回一も二もなく飛びついてきます。
このパーティーはプレイヤーとしては二流ですが、虚栄心が強くうまくおだてればリスクの高い任務に率先して向かってくれます。あとは2層で少し話したようにネズハという従順な鍛冶師候補がいるのもポイントですね。彼は後で鍛冶場送りにしてやりましょう。遠近感がくるってる適合障害のプレイヤーを安全な後方支援に回すのは当たり前だよなぁ。
さて、ボス攻略の流れ上仕方ないところもありましたがギルメンの募集は本来のチャートではもう少し後に行う予定でした。このタイミングでのギルメン募集は伝家の宝刀オリチャー発動の結果ですが、この流れ自体はアドリブでやっているわけではありません。
実はギルドメンバーを6層攻略時に募集するチャートは試走段階では何度か試していたんですよね。7層の金策をやるうえではこの方が都合がよかったためです。
じゃあなんで本走ではギルメン募集の時期を後にずらしていたのかというと……一般公募を行うとほぼ確実に攻略組にラフコフメンバーが紛れ込むからなんですよね。
ラフコフこと《ラフィン・コフィン》は一般通過プレイヤーに犯罪教唆をしたり、昏睡レイプ(相手は死ぬ)をかましたりする人間の屑で構成された犯罪ギルドです。ある意味一番このゲームを楽しんでいるといっても過言ではないラフコフにとってゲームクリアを目指す攻略組は目障りなのか、彼らは何かにつけて攻略組に妨害行為を働いてきます。
具体的には特定のプレイヤーに耳あたりの良い入れ知恵をして内部対立を煽ってきたり、アイテムやコルが盗まれたり、内部情報を広められたり、デマを拡散されたり、メンバーがPKされたりとマジでろくなことがありません。全て適切に対処すれば問題ないんですが、出し抜かれると主力部隊が壊滅して大ロスなんてことも起きます(3敗)。そのため本走では安定チャートを採用するつもりでした。
ただ、クソキューブのギミックのせいで攻略組の身バレが不可避であったこと、ここまでの攻略が過去のどの試走よりもいい感じに来ていることから今回は波が来ている感じがしたので、ハイリスクなルートにチャレンジしてみることにしました(慢心)。
馬鹿野郎お前俺は(ラフコフに)勝つぞお前!!
ということで、ある意味予想通りなのですが今回もモルテ、バクサム、クラディールのオレンジ三連星が攻略組にジェットストリームアタックを仕掛けにきています。モルテとバクサムは将来の幹部キャラなのでこの時点で既にラフコフと内通していると考えていいでしょう。将来的にアスナにガチ恋し厄介ストーカーと化す犯罪者予備軍であるクラディールは三下小物キャラなので、今の時点では犯罪に手を染めておらず純粋に攻略組へ加入しようとしているだけかもしれませんが、時限爆弾などフヨウラ!
彼らには速やかに回れ右して帰ってもらいたいのですが……。
こいつらむかつくことにプレイヤーとしてのスキルはそこそこあるので実力でふるい落とすことができないんですよね。まだ何もやっていないのに特定のプレイヤーだけを排除する合理的な理由も提示できませんし、今のところは受け入れるしかありません。
頭にきますよ~。
さて加入希望者を把握したら、こいつらを連れて7層に向かいます。
転移門を通って日光を浴びると一気に体感温度が上昇します。開通時は日没後だったため問題ありませんでしたが、地中海のリゾートビーチをイメージして設計された7層は常夏の階層なんですよね。
アツゥイ!
じゃけんさっさとこんな階層おさらばしましょうね。
7層の主街区《レクシオ》はたいした装備もクエストも存在しないしょぼい街です。
主街区の面汚しがこの野郎。さっさと次の街へ向かいます。
《レクシオ》は階層の東端に存在し、迷宮区のある西に向かうルートは北回りと南周りの2つあります。RTA的には難易度が低い南ルート一択でいいのですが、北ルートにもなかなか実入りの良いクエストが存在します。加えて複数パーティーで同じ道を通ると道中の経験値が分散しレベルが上がりにくくなるという弊害もあります。
なので7層ではギルドメンバーをいくつかに分けていろんなエリアを同時並行で攻略するスタイルに切り替えていきます。北回りの道は山岳地帯を突っ切りモンスターとの戦闘が多発するため、実力が確かなディアベルパーティーを向かわせます。残りのメンバーは新人たちと共に南ルートです。
新人の中にはレジェンドブレイブスのように7層のフィールドに出るにはステータスが足りていないプレイヤーもいます。このエリアに出るヴェルディアン・ランサービートルとかいう大型犬サイズのカブトムシの突進は7層上位の威力を秘めているため、低レベルプレイヤーに刺さると死にます。エギル達タンク隊には彼らが不運と踊っちまわないようにしっかりと働いてもらいましょう。
この道はエリアボスもおらずイベントもないのでトラブルがなければ2時間程度で次の街に到着できます。
7層第2の街《ウォルプータ》にはSAOでは初めてとなるカジノが登場します。コインを増やしてレアアイテムや装備品に交換できるRPGおなじみのアレですね。ここが金策のポイントになります。カジノでお金を増やすなんて言うと豪運前提のギャンブルチャートのように聞こえますが安心してください。ここのギャンブルは100%勝てます。
鍵になるのが《バトルアリーナ虎の巻》という小冊子です。
一定以上資金力のあるプレイヤーが《ルクシオ》から《ウォルプータ》に向かおうとすると怪しげなNPCが売りつけて来るこのアイテムには、カジノで行われているモンスター闘技場というギャンブルの勝敗予想が書かれています。しかも内容がガチです。一日10回行われる試合のうち第1試合から第9試合までは100%予想が的中します。
と、ここまで言えば察しの良いニキは気づいたかもしれませんが、これは大勝ちに気を良くしたプレイヤーが欲を出して最後の試合でも全財産を賭けると、予想が外れて無一文になるというイベントなんですよね。
日本昔話かな?
より詳細に説明するとこれはカジノを運営しているコルロイ家の現当主が行うイカサマに関するイベントです。このカジノはコルロイ家とナクトーイ家という二つのNPC派閥によって共同運営されているのですが、コルロイ家の現当主バーダンという奴は金にがめつく、日常的にバトルアリーナでイカサマを行い大金を稼いでいる最低な奴です。そんな彼が最近始めた新しい悪だくみがバトルアリーナ虎の巻です。
普通、カジノで遊ぶ人は余剰資金を賭けることはあっても本当にすべてのお金をかけることはありません。ところが勝負にのめりこみすぎて冷静さを失うといつもより多くの金をギャンブルに費やすことがあります。なら、序盤にわざと大勝ちさせて旅人をカジノにのめりこませれば、より多くの金を巻き上げられるんじゃね、というのがバーダンの作戦です。
そんなわけでコルロイの手下はわざわざルクシオで自分たちが操作する勝敗の結果が書いてある《バトルアリーナ虎の巻》をプレイヤーに渡してくれます。
9試合目で賭けをやめた客がいた場合はどうなるんですか(小声)?
…………カーディナル君さぁ。やっぱ、君の……がばがばAIは……最高やな!
ウォルプータに着いたら先行してカジノの虎の巻を入手していた忍者達と合流しましょう。代わりにエギル達は迷宮区へ送り出します。カジノクエストには必要ないですし、どうせ明日には迷宮区に向かうことになるので先んじてマッピングでもしていてください。
カジノでは独自通貨であるウォルプータコイン(VC)を1000枚購入します。1VCあたり100コルなので総額10万コル。ミトが心配そうな目で見てきますが、増やして返すから大丈夫です。
さて、レベルの低いレジェブレはともかく7層でもやれそうなクラインやキバオウ達は迷宮区にでも行かせてレベルを上げさせておいた方が効率的じゃねと思うニキもいるでしょうから、ここらでなぜ新人をカジノに連れてきているのかについて解説しましょう。
今回の9連勝確定激熱カジノイベントは掛け金を増やせば増やすほどリターンが大きくなるというギャンブルの原則が通用しません。儲けは10万コインまでという制限がついているんですね。
10万コインというのはこのカジノの最高額の景品《ソード・オブ・ウォルプータ》の額です。5層の《フラッグ・オブ・ヴァラー》、6層の《黄金キューブ》に引き続き7層でも出現するぶっ壊れアイテムシリーズの《ソード・オブ・ウォルプータ》はコル換算で1000万コルという超高額景品の肩書に恥じず、毒無効、HP自動回復、全攻撃クリティカルという特殊効果がついています。
最後の試合でイカサマをして全財産を巻き上げるのが目的のバーダンたちも、途中で10万コルを稼がれるとコインをアイテムに変えられることは分かっているのでしょう。プレイヤーのコインが10万コインに届きそうな試合では例外的に何試合目でもイカサマを仕掛けてきます。なので初期資金を多くしてもイカサマ発動が早くなるだけで、儲けは大きくできません。
ただ、10万コインの縛りはグループごとに判定されるという抜け穴もあります。全く別々のパーティーが個別に賭けをする場合にはバトルアリーナでプレイヤーが稼いだコインの総額が10万コインを超えてもイカサマは発動しません。例えばキバオウとディアベルにそれぞれモンバトをやらせた場合、二つのパーティーが5万コインずつ、合計10万コイン勝ってもイカサマは発動されません。一つのグループ単独で10万コインを稼ぐことがイカサマ発動の条件だからです。
ただ、キリトとディアベルとエギルにそれぞれ賭けを行わせて一人当たり5万コイン稼がせ、ギルド全体で15万コインゲットなんてことはできません。これまでの行動とカーディナルの精神モニタリングで一定以上の友好度が判定されたプレイヤーは一つのグループとしてカウントされてしまうからですね。
そのためこのカジノイベントを最大限活用するためには友好度が低く、カーディナルに仲間と認識されるような共同作業も行っていないプレイヤーを複数人用意する必要があります。
だからこのタイミングで新メンバーを募集する必要があったんですね。
ということで彼らには入団テストと偽ってカジノで一儲けしてもらいます。
もちろん単にコインを増やすだけじゃギルドには全く恩恵がありません。合法的にコインを巻き上げられるように、今日のモンスター闘技場の最終試合までに一番コインを増やせていたチームは賞金として他のすべてのチームの保有コインを総取りできるという特別ルールを設定します。
こうしておけば新人たちはどいつもこいつも真偽の定かではない虎の巻にオールインというハイリスクな賭け方をしてくれるようになりますし、公平な勝負の結果とすることであと腐れなくコインを回収することもできます。
チーム分けは元ある友好関係を重視してキバオウパーティー、クラインパーティー、レジェブレはそのまま。残りの三人はひとまとめにしてチームオレンジを結成。さらにギルド代表としてカヤバ君の5チームです。
各チームにそれぞれ200コインを分配してデュエルスタート!!
モンスター闘技場のバトルは昼に5試合、夜に5試合です。時間は固定されているので早めることも遅くすることもできないうえ、各試合の賭けは試合前のわずかな時間に地下闘技場のカウンターでしか行えません。
何が言いたいかというとカジノイベントは拘束時間が長いわりに暇だということです。ちょうどいいのでここまでレベリング漬けであったパーティーメンバーには自由時間を与えておきましょう。ただし忍者。てめーはダメだ。
ウォルプータの街のすぐ北にはダークエルフの拠点があるのでこいつらはエルフクエスト行きです。それ以外のメンバーは好きに動いてどうぞ。
キリトはフレンドであるクラインに誘われて一緒にカジノを回るそうです。ミトとアスナはギャンブルには興味がないのか町の探索がてら何かおいしい物でも食べようと話し合っています。
さて適当に町中でクエストをこなしていると午後の部開始の時間になりました。カジノの地下の闘技場に向かいます。後は虎の巻にかいてある通りにコインを賭けていくだけの簡単なお仕事。コインは当然オールインです。他のチームに序盤で大きな差をつけておきましょう。
皆が虎の巻を信じ始めてからはどのチームも同じモンスターに賭けるため、チーム順位は入れ替わらなくなります。つまり賭けの順位は序盤決まった序列が終盤までずっと固定されます。クライン達他のチームのメンバーは最初は様子見で少額ずつ賭ける方針をとるでしょうから、こうして最初から全額ベッドを繰り返していれば、総額で他のチームに負けることはまずありません。
はい。午後の部が終わりましたね。200枚のコインが8000枚くらいに増えました。やっぱ序盤は倍率が高い試合が多いため増えやすいですね。夜の部では片方のモンスターに資金が集中する都合上倍率が渋くなって増えづらくなります。
さて、賭けに参加した他のメンバーの様子ですが……わかりやすく興奮しています。
たくさんコインが増えて嬉しいダルルォ!?
あとで全額巻き上げるんでつかの間の勝利を味わってください。
ちなみにモンスター闘技場の夜の部が始まるのは9時からです。今は3時ですので6時間近く自由時間ができてしまいました。新人たちはカジノの魔力にどっぷりつかっているのでポーカーやらルーレットやらに挑戦して少しでもコインを増やそうとするでしょうけど、確定勝利のモンバトに比べれば微々たる儲けしか出ないギャンブルを今更やろうとは思いませんし、しばらく暇ですね。
しいて言うならこの時間にやらなきゃいけないのはアルゴへの連絡です。彼女にはこの町でナクトーイ家のクエストを進行してもらわなきゃいけません。
このカジノのもう一人の経営者であるナクトーイ家は最近不穏な動きを見せるコルロイ家が何か後ろ暗いことをやっているのではないかと感づいており、イカサマの証拠集めをしています。
クエスト開始点は街の北西部にある民家で、ここにはケガをしたナクトーイ家の配下の男がいます。彼は地下闘技場のバトルアリーナで戦わせるモンスターを捕獲する捕獲部隊の一員であり、ナクトーイ家の指示により怪しい動きをするコルロイ家のモンスター捕獲部隊を追跡していたところ運悪くモンスターに襲われてケガをしてしまっています。
誰か俺の代わりにコルロイ家の不正を暴いてくれる人いないかな。できれば顔のわれている当家の人間じゃない方がいいなあ、という露骨なクエストアピールをされるので協力してあげるとクエストが開始されます。
そのあとはナクトーイ家の当主の指示でいろいろとコルロイ家の不正を嗅ぎまわり、最終的にイカサマを暴くというのがこのクエストの流れです。
このクエストを進行しておくとイベントの結末が変わってくるので忘れず連絡しておきましょう。と言っても情報屋として真っ先に町中を探索する彼女は、わざわざ誘導するまでもなくそのクエストを見つけているでしょう……今回も無事クエストは発見済みだそうですね。アスナとミトも合流して進行中だそうです。
夜九時になったらバトルアリーナ夜の部開幕です。夜の部も基本的には虎の巻の指示通りに賭けるだけの簡単なお仕事なんですが、一試合目だけちょっとしたイベントがあります。アルゴ達が進行するナクトーイ家のクエストでこの試合に仕掛けられたイカサマを暴いて当主に報告するよう指示が出ているんですよね。イカサマを見破れないとクエストが失敗扱いになって中断してしまうので、もし見破れていなさそうだったら助言をしなければいけません。
今回は……大丈夫そうですね。コルロイ家がこの試合に出場させているラスティーリカオンが実はラスティーリカオンじゃないことに無事気づいたようです。これで心配事はなくなりました。後は9試合目まで無難に賭け続けるだけでOKです。
さて、最終試合の10試合目です。この試合はイカサマが行われるのでここで中断してもいいのですが、大金を手にしたキバオウ達を説得するのがめんどくさいのでこのまま続行します。試合はデカいヤギ型のヴェルディアン・ビッグホーンとアルマジロのタイニー・クリプトドンの対決。
クライン達は最後まで虎の巻を信じるべきかそれともクエストの裏をかいて反対のモンスターにかけるかで悩んでいますが、どっちに賭けても結果は変わりません。どうせイカサマで無効試合になりますからね。
前述した通りコルロイ家はこの10試合目で絶対にプレイヤーに勝たせないような勝敗操作をしてきます。スポットライトの中に《ケルミラの香》というアイテムを仕込み、モンスターにデバフがかかる光を照射することで両モンスターの体力が同時に尽きるよう調整するんですね。
このバトルアリーナにはどちらかのモンスターが勝つ以外にも共倒れという第三の結末があります。しかもその場合は掛け金の払い戻しはなし。今回みたいに複数のパーティーが分散して勝利を予想しても、絶対にコインを巻き上げるためのルールです。
まあ、タネが分かっているんでそんなことさせないんですけどね。
試合が始まったら頃合いを見計らって、エルフの拠点から呼び戻しておいたイスケ達にメッセージでイカサマの存在を伝えます。チャクラムをスポットライトにシュート! 超エキサイティン!!
無事コルロイの仕掛けを破壊しイカサマを防ぎます。それどころか現場を抑えてイカサマの証拠もゲットです。
大一番の勝負でイカサマがうまくいくのか心配になり様子を見に来ていたバーダンもこれには大激怒。一触即発の雰囲気になった所で闘技場の扉が開きます。
入って来たのはバトルメイドのキオとナクトーイ家当主のニルーニルです。ニルーニル、見た目は幸薄少女ですが実年齢はエルフの長老級という合法ロリババアです。ロリコンニキは騙されないようにしましょう。合法ロリコンニキは喜んで!
ニルーニルのイカサマ追及タイムが始まりますがバーダンは《ケルミラの香》に関してはなんのこったよ、とすっとぼけます。結局この場ではイカサマを認めさせることができず、試合は不正が発覚したので無効試合となり掛け金の払い戻しで決着します。
終わり!閉廷!以上!皆解散!
地下闘技場から出てラウンジに着いたら本日の賭けの結果発表です。1位は当然カヤバ君。最初から全ブッパしてたんだから当たり前だよなぁ。約束通り、2位以下のメンバーからは全コインを没収。最初に渡した200コインが数万コインになって戻ってきました。5チーム合計占めて26万コイン。1コインは100コルなので2600万コルですね。
実際はカジノのコインは直接コルに換金できず一度何かしらの景品に交換してからコルに還元しなければならず多少額面は目減りします。とはいえポーションなどの還元率が高いものを使えば8割程度は価値を保ったまま換金できるので2100万コルくらいでしょうか。
やっぱり壊れてるじゃないか(憤怒)
カーディナルのバランス調整機能はどうなってるんでしょうか。
さて、26万コインもあればこのカジノの最高賞品である《ソード・オブ・ウォルプータ》も入手できます。が、実はこれとんでもないクソアイテムです。スペックは表記通り毒無効、完全クリティカル、常時HP回復なんですが、ここに隠されたデメリットとして常時経験値喪失という特大のバッドステータスが入ります。
やめてくれよ……(絶望)
実はこの剣、吸血鬼の専用装備なのでデメリットなしで使いたい場合は種族を吸血鬼にしなければなりません。ただ吸血鬼は吸血鬼で日光や銀が弱点になったり、エルフのイベントで専用ルートに入ったりという別のデメリットがあります。
それでも《ソード・オブ・ウォルプータ》が強力なのは確かです。本チャートでは採用しませんが、この剣を有効活用するために吸血鬼になる場合はニルーニルを利用します。彼女は《夜の主》という吸血鬼の始祖みたいな種族で吸血した人間を下級の吸血鬼である《夜の民》に変更する能力を持っています。ただ、彼女は人から吸血することを好んでいませんので普通に吸血鬼にしてくれと頼み込んでも断られます。言うことを聞かせるには背に腹は代えられない状況で交換条件を出さなきゃいけないのですが、ちょうど今夜そんな状況になります。
翌朝。元気のないアスナやミトから昨夜の顛末を聞かされます。
彼女達は地下闘技場を出てしばらくした後、ナクトーイ家の家令に呼び出されてニルーニルの元に向かっていました。第10試合でコルロイ家による不正が発覚し、クエストが進行したためです。
照明から《ケルミラの香》が発見された際、ニルーニルはあえてしらを切るコルロイを見逃しました。しかし、地下闘技場を出てから再びコルロイを追求しコルロイ家の厩舎に査察に入るという条件を飲ませたそうです。彼女の目的はアルゴ達が突き止めたラスティーリカオンのイカサマの証拠を押さえ、今度こそ言い逃れのできない形でバーダンの責任を追及することです。
実際、コルロイ家の厩舎にはリカオンのイカサマの証拠が隠されています。しかしバーダンも無策でニルーニルの査察を受け入れたわけではありません。バーダンは以前から目障りだったニルーニルを亡き者にするため毒を盛ったり、手下に襲わせたりしていました。最近も吸血鬼に特攻効果のある毒をもつ《アージェント・サーペント》という蛇を手に入れて虎視眈々と使用機会を伺っていた中、ニルーニルから厩舎に入るという提案をされ、どさくさ紛れに毒蛇に襲わせたろと罠を張って待ち構えていたのです。
結果、証拠隠滅の隙を与えないようにとバトルアリーナ後すぐに行われた厩舎の査察でニルーニルは毒蛇に襲われ昏睡。今はメイドのキオの処置により仮死状態で眠らせているが、一刻の猶予もない危険な状態らしいです。
キオからも頭を下げられどうか、ニルーニルを治療するために必要な竜の血を二日以内に手に入れてくれと頼まれます。
んー、でもなあ。この階層で竜って言ったら階層主しかいないしなぁ。我々も命懸けだしなあ。
ん? 今謝礼なら何でもするって?
その言葉が聞きたかった!!
じゃあさっそく、ドラゴン退治に向かいましょう。
黄金キューブにより大幅にレベルを上げた攻略組の前では7層程度の敵はもはや障害になりません。事前にエギル達を送り込んでおいたおかげでマップもある程度埋まっており、サクサクーっとボス部屋までたどり着きました。
ボスも大して強くないですね。
このボスはレベル20以下のプレイヤーをスタンさせる魔眼が厄介なのですが古参メンバーにそんな低レベルなプレイヤーはいません。(シリカを除く)
雑魚狩り専門のスキルとかドラゴンの屑がこの野郎。
このボス戦は攻略組にとって初めてのレイドボス戦です。今まではスペースもたくさんあったので攻撃が来たら避ける、隙があったら攻撃するという二つだけ考えていれば良かったですが、数十人規模の戦闘になるとそう単純な話じゃなくなってきます。
というかキリトやアスナはろくに指示せずとも自分で勝手に考えて最適解の動きができていましたが、他のメンバーにはきちんと指示を出しながらじゃないとうまく連携が取れません。
アタッカーは攻撃のローテーションやらヘイト管理やらを気にする必要がありますし、タンクは全体攻撃から他のプレイヤーを守れるような立ち回りが求められます。まあここら辺の全体指揮は経験を積ませる意味でもミトにやらせます。最初はうまくいかないからこそ比較的脅威度の低いボスで練習させておくことが大事です。
初めての集団戦ということもありミスも目立ちましたが、ボスは倒せましたね。
ドロップアイテムの竜血をもってウォルプータに戻ったら、さっそくニルーニルに飲ませましょう。
はあー生き返るわー。
ニルーニルの顔色がみるみるよくなったら7層のクエストは完了です。
次回更新は3/18の予定です