ようこそ未熟者がいく教室へ   作:にやまな

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サバイバル試験 5

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 サバイバル試験二日目、朝日が差し込むと同時に高円寺から受け取ったスポット位置のメモを片手に動き出す。

 

 どうやら彼は初日の段階で島の大半を踏破していたらしく、各クラスの位置やスポットがある場所などを発見していたようだ。どのクラスも近場にあるスポットは占有してポイントを吐き出させようとする筈なので、その辺を確保するのは難しいだろう。

 

 なので狙い目はどのクラスからも離れているスポット装置、手が出しにくい上に頻繁に足を運べず、遠出すれば遠出するほど色々なリスクが付きまとうことになるので、他のクラスは捨て置くような場所であった。

 

「よし、これで二つだな」

 

 片手に持っていた既に回収したスポット装置をゆっくりと床に置いて、岩にはめ込まれた装置に手を伸ばしていき、岩を少しづつ毟り取っていく。

 

 まず最初に加減しながら拳を打ち付けると小さな罅が入る、その僅かな隙間に指を引っ掛けると、そこから徐々に壊していくのだ。中身の装置を破壊しないように慎重にするのも忘れない。

 

 指を突っ込んで立てられるようになれば後は簡単だ、ただ毟り取れば良い。

 

 十分もそんなことを続ければ完全に装置は露わとなった。後は持って帰っていくだけである。

 

 両脇に装置を持ちながら島を走り抜けていく、ものすごく広い無人島という訳でもないのでそこまで苦労はしないだろう。高円寺や清隆も同じことを思うのかもしれないな。

 

 我らがDクラスのベースキャンプ付近まで近づくと、鼻孔を擽る朝食の匂いが届く。

 

 そういえば空腹だな。夜の間は体と目の半分を眠らしていたのでそこまで眠気は感じないのだが、空腹だけはどうしようもない。空腹は最大の敵だって師匠も言ってた。

 

「良い匂いだね櫛田さん」

 

「あ、笹凪くん、お帰りなさい!! ふふ、そしておはよう」

 

「あぁ、おはよう」

 

 どうやら今日の朝食を作っているのは櫛田さんを筆頭に幾人かの女子チームらしい。夕食は男子チームとなっていると知ったのは昨日のことである。

 

 櫛田さんは俺が両脇に抱えているスポット装置を見て苦笑いを浮かべてしまう。どうした訳かクラスの誰もが同じような顔をしてくる。別に悪いことしてる訳でもないのに。

 

「堀北さん」

 

「えぇ」

 

 堀北さんも朝食作りに参加しており、松下さんや王さんと一緒に作業をしていた。どうやら昨晩に話し合ったクラスとの交流をさっそく行っているらしい。嬉しい光景である。

 

 距離は離れているが伊吹さんもいるので大っぴらに占有してくれとも言えないが、こちらの意思は伝わったようだ。

 

 新しく持ってきたスポット装置を昨日集めた六つの装置と同じ場所に並べて放置すると、すぐに堀北さんがやって来て、同時に周囲をクラスメイトが囲んで壁を作り占有をされていく。

 

 これで装置の独占は八つ、欲を言えばもう少し独占したくはあったが、他のクラスも近場のスポットは占有しているので難しいかもしれない。

 

 島の大きさと、スポット設置の間隔を見る限り、これくらいが限界なのかもしれないな。

 

 もちろん、新しく発見できれば積極的に持っていくつもりではあるが。

 

「せっかくだから手伝うよ」

 

「えッ、良いの? 笹凪くん疲れてないかな?」

 

 朝食を作っている櫛田さんに協力を申し出ると少し驚いた顔をされた。

 

「良いの良いの、こういう時に手伝いを申し出る男はモテるって雑誌に載ってたからさ、ちょっと頑張ってみたい」

 

「ふふ、じゃあお願いしちゃおっかな」

 

 可愛らしく笑う櫛田さんはこちらに昨日島で探索組が発見した野菜を渡してくる。どうやら皮むきをすればいいらしい。

 

 師匠の所にいた時は食事を作るのも俺の仕事だったので特に苦戦することもない。包丁片手に芋の皮を剥いでいくだけである。

 

「へぇ、笹凪くん、手慣れてるね」

 

 美しい一本に伸びる皮を作っていると、感心したようにそう言ったのは調理メンバーの一人である松下さんであった。

 

「料理とかするんだ。意外、でもないのかな」

 

「松下さんも手際良いね」

 

「この学校だと自炊必須だしね。そこまでポイントに余裕ある訳でもないし。ま、これくらい余裕かな」

 

「逆に佐藤さんはアレな感じだね」

 

 俺と松下さんの視線は机の向かい側で悪戦苦闘している佐藤さんに向けられる。

 

「アレとか言うなし……」

 

 佐藤さんは包丁片手に手をプルプルと動かしながら芋の皮剥きをしているのだが、正直かなり危なっかしい手つきである。

 

「指とか切らないようにね」

 

「大丈夫、大丈夫だから……今は集中させてよ」

 

「コツは包丁を動かすんじゃなくて、野菜側を動かすんだよ」

 

「え、そうなの?」

 

「包丁は固定して動かさない。で、野菜をクルクル回す感じかな。ほら、こんな感じに」

 

 新しい芋を取り出してササッと一本に伸びる皮を作り出す。参考になっただろうか?

 

「アレ、もしかして私……笹凪くんより女子力低い?」

 

 何故か自信を無くされてしまった。ただ佐藤さんというか、こういったタイプのキャピキャピした感じの子が美しく皮を剥いている姿をどうした訳か想像もできないので、これはこれでイメージ通りなのかもしれない。

 

「練習あるのみだ」

 

「くそぉ、余裕な笑みで憐れまれてる……」

 

 佐藤さんは助けを求めるかのように、キャピキャピ組の一人である松下さんに視線を向けるのだが、彼女は包丁捌きが上手いので味方になることはなかった。

 

 そこから一緒に作業している王さんや櫛田さん、堀北さんへと視線を送るのだが、誰一人として佐藤さんの味方になれる人はいなかったらしい。

 

 堀北さんも包丁捌きが上手いと眺めていると、突然に隣にいた松下さんから軽く肘を当てられてしまう。包丁を持っているんだから止めてほしい。

 

「ねぇねぇ、やっぱり堀北さんと付き合ってるの?」

 

「おや、その心は?」

 

「だってよく一緒にいるし、今も熱い視線で見つめてたじゃん」

 

「見事な観察力ではあるけれど、残念ながら的外れだね。堀北さん、体調が悪そうだからさ」

 

「まぁね、別に休んでも良いと思うんだけどさ」

 

 どうやら松下さんも堀北さんの体調が悪いことに気が付いていたらしい。観察眼があるというのは間違いないのだろう。

 

「そうもいかないんじゃないかな、最近の彼女はクラスに打ち解けようとしてるしね」

 

「あ~、確かにね。今日も朝起きた時におはようって挨拶されたし。ちょっとビックリした」

 

「前向きになった人に寝てろとは中々言い辛いのさ」

 

「なるほどね。頑張ってる堀北さんが心配で大切な訳だ」

 

「やれやれ、どうしてもそっちの方向に持っていきたいようだ」

 

「だってほら、気になるし。笹凪くんって不思議な人だから」

 

 不思議か、どうした訳かそう言われることが多い。清隆にも言われたっけな。

 

「友人だからね、心配は当然さ」

 

 また少し離れた位置で作業している堀北さんを眺める。体調が悪いのに頑張っている姿は健気で美しかった。

 

「ふ~ん……ま、この辺で勘弁しておいてあげる。笹凪くんって照れないからつまらないし」

 

「揶揄われていたのか」

 

「そうかもね」

 

 こういうのが師匠の言ってた恋バナという奴なんだろうか? だとしたら高校生あるあるをまた一つ体験したことになるな。

 

 雑談しながらクラス全員分の朝食を作っていき、時に佐藤さんの手つきに冷や汗を流したり、時に松下さんの揶揄いを回避したりと、中々楽しい時間であったと思う。

 

 クラスメイトと朝食を取りながら雑談交じりのミーティングを終えた時に、不躾な来客が来るまでは穏やかな朝であったと言えた。

 

「誰だアイツら?」

 

 池がそう言って指さした先にいたのは見覚えのある生徒だった。確か以前に体育館で須藤に絡んでいた二人で小宮と近藤って名前だった筈だ。

 

「いや~随分と質素な暮らししてんだなDクラスは。さすが不良品の集まりだ」

 

 彼らの手にはコーラとスナック菓子……えぇ、ポイントで買ったのか?

 

「確か小宮と近藤だったかな?」

 

 二人の様子が気になって喋りかけようとすると、俺を見た瞬間に彼らは顔を引きつらせて何故か怖がった様子を見せて来る。

 

 そういえば、彼らには須藤に絡んでいた時に師匠モードで接したんだっけ。どうやらその時の衝撃をまだ覚えていたらしい。

 

「えっと、別に、馬鹿にするとかそういうんじゃなくてですね」

 

「ほう」

 

 今は別に師匠モードではないのだが、それでも彼らは怖いらしい。師匠は怖い人だからこればっかりは仕方がないな。

 

「そ、その、龍園さんが、夢の時間を体験させてやるって、言ってました」

 

「ほほう、それは楽しみだ」

 

 まさか向こうから接触してくるとは、暇が出来たら偵察に行こうと思っていたので悪い誘いではないのかもしれない。

 

「それならお言葉に甘えてお邪魔させて貰おうかな、どこにいるんだい?」

 

「は、浜辺付近です」

 

「わかった、後で様子を見に行くとしよう」

 

 話が終ると小宮と近藤の二人は逃げるように去っていく。今のオレは師匠モードじゃないんだから、そこまで怖がることもないのに。

 

「何がしたかったんだよアイツらは?」

 

「なんでスナック菓子食ってたんだ、コーラまで」

 

 須藤と池は走り去っていくCクラスの生徒を怪訝な顔で眺めていた。この二人だけでなく多くのクラスメイトが似たような顔をしている。

 

「ん、挑発じゃないかな……それか罠とか」

 

「おいおい、それでノコノコ顔出して大丈夫かよ?」

 

「大丈夫だよ須藤。安い挑発ではあるけど、せっかく招待されたんだから挨拶にでも言ってくる」

 

 この拠点にはスポット装置が八つもあるので、八時間ごとに8ポイントを吐き出してくれる。一日でざっと24ポイントである。勿論、手間や更新のタイミング、回収した際の時間差などで色々とズレてはいるのだが、それでも大量ポイントの獲得は間違いない。

 

 なので、新しいスポットが発見できるまでは、正直暇なのだ。ならばその時間を他クラスへの偵察に当てることが重要だろう。

 

 上手くリーダーを看破できれば、更にボーナスが貰えるのだから、やらない手はない。

 

 仮にもし罠だったとしても問題はないと思う。龍園が監視カメラのないこの無人島で自棄になって軽はずみな暴挙に出たとしても、敵になるのは一クラス分の人数だけ、しかも半分は女性である。それくらいならば大した脅威にはならない。

 

「Cクラスの偵察に行くのね?」

 

「あぁ、そうだけど……もしかして付いてくるつもりかい?」

 

「その通りよ」

 

 体調は大丈夫だろうかと、同行を申し出て来た堀北さんを見つめる。ただ頑張っている彼女にジッとしていろとは言い辛いものがあった。

 

 クラスに馴染もうと、そして貢献しようとしている堀北さんであった。その意思を汲むべきなのだろう。

 

「わかったよ。どうせなら清隆も誘おうかな」

 

「綾小路くんを……本当に、随分と仲が良くなったわね」

 

「友達だからね、俺たちは……それに彼は細かい所までしっかりと注意深く見てくれるだろうから、偵察には持ってこいだ」

 

 堀北さんはどうした訳か怪訝な顔つきになってしまう。そんな顔をされると彼女の中で清隆はどんな評価に落ち着いているのか少し気になるな。

 

「清隆、これからCクラスの偵察に行こうと思ってるんだけど――」

 

 声をかけるが清隆は首を横に振って拒否してくる。そして彼の視線はCクラスから保護している伊吹さんに向けられていた。

 

 どうやらそっちを担当するつもりらしい。彼女の監視を行い目的を暴こうとしているのだろう。スパイだしね、伊吹さんは。

 

「それじゃあ行こうか」

 

「えぇ」

 

 堀北さんと二人で行動すると松下さんがニヤニヤとした顔を向けて来るようになったのが、少し居心地が悪い。

 

「さっき松下さんと話してたんだけどさ。堀北さんから朝に挨拶されて驚いたって言ってたよ」

 

「今更何をとでも思ったのかもしれないわね」

 

「そうじゃないさ、意外には思っていたみたいだけど、悪い気はしてなかったんじゃないかな」

 

 佐藤さんも似たような感じであった。櫛田さんはちょっと変な感じだったけど。

 

「いつか彼女たちが君の力になってくれるかもしれないね」

 

「……」

 

 彼女が友人と一緒に行動している光景を思い浮かべる。かなり違和感というか、不思議な感覚になってくるが、これからAクラスを目指す上で絶対に必要になってくる状況だろう。

 

 まだまだ堀北さん自身も、相手との距離感におっかなびっくりという感じだけど、それはそれで可愛らしかったりする。

 

「何かしらその目は?」

 

「いいや、何でもないよ」

 

 何故か巣立っていく雛鳥を見ている気分になっていた俺を、ジトッとした目で見て来る堀北さん、変に勘も良いから困ったものだ。

 

「そろそろCクラスの拠点が見えて来るんじゃないかな……おや」

 

 森の抜けて浜辺にまでやって来るとすぐに彼らを発見することができた。ビーチパラソルが並んでいる上に、遊び回っているので滅茶苦茶目立つ。

 

 それだけでなく大量のスナック菓子やジュース、色々な娯楽品もあり、なんとも贅沢な様子である。この無人島でとても異色な存在感を放っていた。

 

「嘘でしょ……こんなことって、あり得る?」

 

 さすがに堀北さんも驚きを隠せない。俺だって同じように驚いている。

 

「お~い、龍園、調子はどんな感じだい?」

 

 このCクラスの状況を把握して、間違いなく指示を出しているだろう男に声をかける。ビーチチェアに背中を預けて優雅に寛ぐCクラスの王様はいつもの笑みを浮かべていた。

 

「ようゴリラ野郎。調子はどうかって? 見りゃわかるだろ」

 

「まさにバカンスって感じだね。ちょっとうらやましいよ」

 

 手下からペットボトルを受け取った龍園はそれを見せびらかすように開けて中身を口に含んだが、何がお気に召さなかったのか中身をぶちまけてしまう。

 

「石崎ィ!! キンキンに冷えた奴を持ってこいって言っただろうが!!」

 

「はいッ、すいませんでした!!」

 

 石崎はクーラーボックスに走って行って、冷えた炭酸飲料を大慌てで持って来る。

 

「敵とか言う以前の問題ね。警戒してここにきた私がバカだったわ」

 

 Cクラスの現状を見て堀北さんが発した言葉がそれであった。

 

「誰だお前は……いや、知ってるぜ、生徒会長の妹だろう? だってのに不良品の集まりに放り込まれたどうしようもない奴だってなぁ」

 

「……なんですって?」

 

「だが面と強気な態度は悪くねぇ、俺と遊んでいくか?」

 

 やめなさい龍園、堀北さんがちょっと人に向けちゃいけない類の瞳になってるから。

 

「呆れたわね。Cクラスはまさか全てのポイントを使ったというの?」

 

「そうさ、俺は努力が嫌いなんでね。たかだか100や200程度のポイントの為に、こんな無人島で我慢比べなんて馬鹿な真似はごめんだ」

 

「そう……トップが無能だと、下も苦労する。これがまさにいい例よ」

 

「ククク、何とでも言えばいい、これが俺のやり方だ。逆らうゴミもいたがな」

 

「……Cクラスから一人保護しているわ。伊吹さんはどうやら貴方の方針に逆らったみたいね」

 

「なんだ、結局他所のクラスに世話になってるのかアイツは……情けない女だ」

 

「彼女、頬が腫れていたわ」

 

「そりゃそうだろう。王に逆らったんだから制裁は当然だ。もう一人反対した奴がいたが、どこかで草でも食って生きてんだろ……まぁ、土下座して許しを請うってんなら考えてやらなくもねぇな」

 

「……」

 

「俺の決定は絶対だ。こんな島で汗水垂らしてポイントの確保なんざ馬鹿のすることだ」

 

 そう言って炭酸飲料を口にする龍園、対する堀北さんはどこまでも冷めきった瞳で彼を見つめていた。

 

「何だったらお前らも参加していくか? 肉もアイスも菓子もある……ここにはお前らが得られない全てがあるのさ。好きに楽しんでいけよ、ククク」

 

「え、良いのかい?」

 

「あん?」

 

「実は肉類が足りないと思っていたんだ。提供してくれるならありがたいんだけど」

 

「ちょ、ちょっと笹凪くん……何を言っているの?」

 

「いや、龍園が太っ腹なことを言うからさ」

 

 もし提供してくれるならとても助かる。ポイント的にも胃袋的にも。

 

「ゴリラ野郎が、テメエにはプライドってもんが無いのかよ?」

 

「いや、今優先すべきなのはポイントの節約だから……これで一食分浮くならこんな楽なこともないし」

 

 スポットを引っこ抜くだけではポイントは稼げても腹は膨れないのだ。

 

「ククク、なるほどな……俺は寛大だ。良いぜ許してやる。持っていけば良い」

 

「ありがとう。俺は良い友人を持った」

 

「……ちょっと待て、友人? 俺とお前が?」

 

「連絡先を知っているんだから、そう言っても良いんじゃないかな」

 

「……おい、マジでやめろ」

 

「恥ずかしがる必要はない。今度一緒にラーメンでも食べに行こう。甘いものが好きならカフェでもどうだい? 誕生日にはケーキでも買ってお祝いしようか?」

 

「……」

 

 なんでそんな顔をするかな。

 

「まぁ肉の提供は感謝するよ、お礼は何が良いかな?」

 

「言ったろ、俺は寛大だとな」

 

「みたいだね、ありがとう」

 

 バーベキューコンロの近くにあったクーラーボックスから肉類の入った入れ物を受け取ると、それを保冷剤と一緒に小脇に抱えて浜辺を後にするのだった。

 

「じゃあな、ゴリラ野郎、鈴音」

 

「気安く名前を呼ばないで」

 

「龍園、俺はゴリラじゃない」

 

「そう思ってるのはお前だけだ」

 

「……そうね」

 

「え、堀北さん!?」

 

「あ、ごめんなさい……つい納得してしまって」

 

 

 入学してから一番ショックを受けた瞬間であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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